未来かたるが語る

今日の市況(2009年)

今日の市況(2009年)(2009年11月06日)

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NY市場は失業保険申請件数が減ったとか…、労働生産性が上昇したとかと言う理由で株が上がったと言いますが…どうしてなのかな? 

果たして解説が正しいか、自分で失業件数を調べてみました。今年に入ってから7月の第一週に4万8千人減り、第二週は連続で4万5千人減っていますね。別に2万人の減少が珍しいわけではありません。資料のように二番底懸念と新聞は騒ぎますが、遅行指数の雇用統計は完全にピークアウトしていますね。誰が考えても今年の3月第4週がピークで67万4千人だったのです。だから不良債権の積み上がりもピークアウトしていると考えるほうが自然ですね。

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解説が的外れだとすれば、何故、株価が大幅に上がったのでしょう? 
何か他に理由があるのでしょう。この時期は空売りが入りやすいのです。だから…その買戻しかな? 例えば、最近は「DeNA」と言う注目企業の株価が異常に強いですね。調べてみると決算の発表前に空売りが入っていました。おそらく売りの見込みが外れたのでしょうね。他に理由があるかもしれません。(この休みに調べますが…)

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この所、大きく反発する株も目立ちますね。
例えば本日のNECは意外高の部類でしょうか? 増資の発表を見越し、売り越していたのでしょうが、発表で材料が表面化して材料が出尽くしになったのでしょう。先日の「マツダ」もそのような動きでしたね。増資で株数が増えますから既存株主の利益は希薄化になり株価が下がるのですが…。この考えは一概に正しいとは言えません。増資で得た資金で新たに収益が増えれば、既存株主もプラスになる可能性もあります。日本経済が成長している時は、増資の発表は株高に働きました。基本的に業績拡大の増資はプラスの筈です。

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例えば野村證券は、驚きの1年に二度も公募増資をしました。業界の常識ではこのようなことは考えられませんが…野村の英国現地法人では、資本不足の為に思い切った行動が取れないと言われていました。野村證券は投資銀行への脱皮を宣言しており、手数料ビジネスより自己勘定の投資を増やしているのでしょう。米ゴールドマン・サックスは自己勘定取引の利益が、連日1億ドルに膨れ上がっていると言います。資金を得た野村の動向は注目されますね。増資が果たしてマイナスか? …プラスなのかは? 
全てはケース・バイ・ケースなのでしょう。

株式市場で人気が高いのは電池の話しでしょうか?
NECの増資の目的は「クラウド」事業への投資と言われています。しかし日産自動車との電池事業にも市場は目を向けているようです。フランスでは電気自動車が主流になりそうです。日産自動車はNECと組んでいます。しかし政府が支援すれば別ですが、現状では1台辺り200万円の電池コストは高過ぎるでしょう。故にトヨタやホンダはハイブリッドに傾斜しています。しかし菅さんの国家戦略局が、このリース事業に公的な支援、例えば、今後10年間、この事業から生じる利益に対し無税扱いにするとか…の法的な支援を実行すれば、リース会社は挙って参入し、あっという間に、ガソリンスタンドで電池を取り変えるシステムが構築できるでしょう。

内需拡大の成長戦略は、いくらでもアイディアが出てきます。お金がなくても法律を整備し規制を緩和すればGDPはどんどん上がりますね。先ずは金融関連の支援をすることですね。銀行に兼業を認めることです。都市銀行は資産の有効活用できますから…。金融部門にお金が溜まる様な政策を実行すれば、自然に経済は活性化します。東アジア戦略を含め総括的な成長戦略はいくらでもありますね。予算など要りません。
早く、実行して欲しいものです。

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投稿者 kataru : 2009年11月06日 19:00