今日の市況(2009年)(2009年11月12日)
NY市場は理屈どおりに株価が動き良いな…と感じますね。
昨日は住宅・金融が中心になり6日間の連続高だそうです。世界は二番底懸念をすることなく順調な展開ですね。先日、私はホンダを利食い(僅かに1割)したのですが…。今日はドイツ証券やGSがレーティングを引き上げていました。3500円目標だとか…しかし僕が買っている理由は、中国市場の成長性だったのですが、本家の株式は…例えば「東風汽車」は8元から12元まで5割近く上がっていますね。馬鹿らしい話しです。発想は同じでも、市場が違うと効率が違います。
この時期(景気回復局面)は本来なら面白いのですね。
市場で言うように二番底を懸念する人が大勢います。例えば最近米国では、CIFと言う会社が倒産しました。企業金融の会社で手形の決済に絡み混乱が予想されますが、市場は、その懸念を撥ね退けて上昇していますね。
同じくモノラインの金融保証会社のMBIAもアムバックも業績不振で、アムバックがSECに提出した書類では「2011年4~6月期までに資金繰りが改善せず、傘下の債券保証会社のアムバック・アシュアランスからの配当収入も見込めなければ、債務リストラや債権者団との事前合意による破産申請、あるいは事前合意が得られなければ、通常の破産申請もありうる」と表明しているようです。またMBIAは今年初めに健全経営の可能な地方債保証部門を分社化したが「まだ新規受注はまったくない」状態だそうです。このような悪材料が表面化しても株価は上がっています。
また米リアルティトラックが発表した統計によると、10月の米住宅差し押さえ手続き開始件数は、前年同期比19%増の33万2292件となったと報じられています。8ヶ月連続で30万件を超えたそうですね。このような不透明な状態は、失業率の推移からあと6ヶ月以上は続くものと推測されますね。故に改善が鈍いから米国の大統領は、二度目の景気刺激策を実施するのでしょう。取り巻く経済環境は良くありませんが、政策への信認があるから株は高くなります。
日本はデフレが続くと言いながら、何も行動を起こさない分析官の日銀さんのような無能集団に給料を払い続けていますね。中国を見てください。世界から驚異的な貸し出し水準だとバブル懸念を指摘されるぐらいに銀行貸し出しを増やしていますが、消費者物価はマイナスです。これほどGDPの成長率の高い国でもマイナスなのですから、政策当局は必死になって成長を煽っていますね。だから国民は踊り自動車が5割以上と言う驚異的な売れ行きを示しているのです。
このような現実にも拘らず、デフレに慣れ親しんだ日本人アナリストは、バブルだ、バブルだの大合唱で、二番底だ、二番底だの連呼を叫んでいます。日本経済新聞の編集長がそのような記事を集めるのですね。故に世論の論調がその方向性に傾きます。間違った誘導がされ「合成の誤謬」が生まれるのですね。債権金利が揺り戻しで1.375%か…。
遠い昔、戦争の開戦日に東証の理事長は政府の要請で「新東」(平和不動産:当時のシンボル銘柄)を買い煽り急騰させたそうです。世論は創るものなのですね。マスコミが誘導するものなのです。日本が豊かになるのも、貧しい生活を強いられるのも、マスコミの誘導次第です。株をやっていれば分かります。少し年金資金の運用部が積極的な運用をすればJALの年金問題も、他の多くの企業年金問題もなくなりますね。みんなが豊かな生活を送れるのです。株を上げることは簡単ですね。税制を有利に導けば簡単に上がります。しかし仕掛け人が必要で、舞台を創る人はやはり必要でしょう。日本人みんなが豊かになるのだから。「清貧思想」を何時までも振り翳すのはどうなのかな?
日経新聞の編集長、おかしいですかね? この考え方は…。
投稿者 kataru : 2009年11月12日 17:47