今日の市況(2009年)(2009年11月20日)
政府が初めて「デフレ宣言」をして現状の景気状態を認識しました。今日は忙しいので簡単にします。感覚的な発想としてはデフレ宣言をすれば、政策で対応するのが普通です。デフレとは希望を失う社会と言う認識になっています。基本的にデフレも好ましいデフレと好ましくない、悪いデフレがあります。嘗て日本は名目成長率が高くデフレ状態になっている例がありました。これが正しい政策です。基本的に名目GDPが伸びていればデフレ状態でもいいのです。
人間の生きる希望である「明日に望み」を繋げるからです。
同じデフレでも成長性がないと…明日への望みがなくなります。周りものが時間の経過とともに安くなるから、待てば安くなりますからね。行動が停滞します。逆にインフレなら早く買わないと高くなりますから、消費行動が前向きになりますね。行動的な社会が形成されます。適度なインフレが望ましいのでしょう。しかし秩序を重んじる日本では、内外価格差を壊さないような仕組み社会がありました。海外では同じ製品でも安く売られているのに、日本では高い例がたくさんありましたね。この調整が今の失われた時代です。
この解説をしていると時間がなくなるので、ここまでにして…。
要するに今のデフレは悪いデフレで、この状態を改善することが景気回復の手段です。その為には資産デフレを止めなくてはなりません。だから土地担保融資は重要ですね。持っていれば上がる状態をなります。必要でない土地でも持っていればいつでも現金に変わる。素晴らしい仕組みですね。ところが行き過ぎた銀行融資の反省が、過剰な金融規制を生みその規制の重みで潰されているのが、今の金融界の姿です。コンプライアンスは大切なことですが、生きているのは人間で法律を守っていれば、所得を保証してくれるのではありません。
このデフレ宣言が、何故、重要かといえば…景気の根本治療に繋がるからです。現状認識が出来れば、対策を立てて改善が出来ますから…。今日の株式市場はこじつけの解説ですがデフレが売られインフレが買われる展開になっています。今まで上がっていた「ファースト・リテイリング」が売られ、今まで売られていた「みずほ」が買われています。正しい政策を実行すれば、先ず銀行株から株は上がります。果たして民主党政権は、ちゃんとした成長戦略を採用できるのでしょうか? 政策が正しければ株は上がります。
つい最近、サラ金法案の総量規制緩和の誤報が、日経で報道されましたね。あの時、サラ金株は軒並みストップ高しましたね。つまり総量規制緩和は必要だと市場は考えているのですね。
株が上がる政策は良い政策です。株が下がる政策は悪い政策。
株価は市場経済に連動していますから、敏感に反応しますね。自民党政権が崩壊したのは株価をどんどん安くしたからです。単純平均株は見るも無残です。ついでに「株式教室の9月5日号を読んで下さい。」
さて米国の株価は確りしています。一所懸命に政策を実行していますが、今日は一時、マイナス金利になったそうです。お金が保守的になるのは政策に信頼感が足りないからですね。解説のように金余り現象の一つですが…基本は信頼ですね。政策が市場の要求のように動けば、お金は力を発揮して動き回ります。力のある通貨は強くなりますね。日本の円は強いのですが、見せかけの強さなのでしょう。円高の内に対策を講じないと、やがて時間切れ…。3年や4年はあっという間に過ぎますね。既に大企業は増資ラッシュになっています。この現状は2006年7月のjALに類似しているものを感じます。
投稿者 kataru : 2009年11月20日 16:24