未来かたるが語る

今日の市況(2009年)

今日の市況(2009年)(2009年12月09日)

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一昨日にドバイ・ショックの先走り懸念と日本のマスコミ批判をしたけれど…。
ムーディーズの引き下げにより、改めてRBSなどの株価が売られたと言います。フィッチではギリシャの長期格付けをAマイナスよりBBBプラスへ。このような環境から再び新興国への流れが滞るとの観測が浮上しています。遠い国なので日本には大きな影響はないでしょうが、これを切っ掛けに資金の流れが動きにくくなるとすれば、その問題の方が大きいですね。金融は連鎖していますから…。GDPの改定値が発表され年率4.8%から1.3%に下方修正されました。大きな理由は設備投資ですね。1.6%増から逆に2.8%のマイナスに修正されています。ラチェット効果から個人消費は0.9%増です。

このラチェット効果とは…人間は一度覚えた豊かな生活を忘れられないということで、収入は減ってもなかなか生活を変えることが出来ないと言う意味だそうです。まるで僕の考え方ですね。20年も後退局面なのに、未だに株を買いしかしないのですから…。呆れたインフレ馬鹿です。ここで昨日、都市銀行の貸し出しを載せたので誤解があるかもしれないから…。実際はわが国の銀行貸し出しは2005年に底打ちして増加傾向なのです。昨日の中国と日本の貸し出しのグラフは此方の数字を用いており、為替も加味していますから日米逆転のグラフは額面どおり受け取ってもらって差し支えありません。基本は金融拡大なくして景気回復はないのです。

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昨日はもう少し踏み込むべきだったでしょうが…スペースの都合で省きましたが(読むのも長いと嫌になるからね。くだらない話しに思える人もいるでしょうから…。)今日の日経新聞の市況欄に、H形鋼在庫の話が載っています。全国は2・55ヶ月で東京はなんと3.67ヶ月だと言います。だから減産を強化して今までの5~6割減産から、12月は7割減産にするとの事です。昨日、話した貸し渋りの動きですね。マンション業界は新築マンションを建てたくても、自己資金がないから銀行融資がおりないので仕方なく中古物件の販売仲介をやって食べ繋いでいるという実体です。しかし大手は違いますよ。自己資金があるから物件開発が出来ます。この動きを見るには長谷工の株価が実体を表していますね。中小のマンション業者などに、お金が回り始めれば長谷工の株価は上がります。しかし…実体はこの有様です。


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分かりやすく個別銘柄を絡めて経済の実態を解説すれば、このような理屈だろうとかたるは解釈しているわけです。しかし昨日の話も含め…、全てはかたる独自の考え方だから、正しいかどうかは分かりません。故に自分で考えなくてはなりません。こんな事は当たり前の事なのですよ。何故、株式教室で当たり前の事をわざわざ書くかといえば…、日本人は画一化教育で人を疑わないし、与えられた条件しか考えないように訓練されています。みんなが紺の背広を着て就職活動をするように…たまには派手な服装で行きなさいよ。女性ならミニスカートで面接官を刺激しても良いし…。人間には主張があり個性があるのです。

一般的には、普天間基地移設問題で「日米同盟の危機」とマスコミは煽っていますが、田中宇さんによれば、既に米軍基地は役割を終えており日米とも必要ないという見方をしているようです。『12月4日に鳩山は「沖縄の海兵隊をグアムに全部移設することが、米国の抑止力を考えたときに妥当か検討する」と言ったが、これは「第3海兵遠征軍がグアムと沖縄に分かれているのは非効率で、米国の抑止力を削いでいる。沖縄からグアムへの海兵隊の移転は、自民党時代の日米合意に沿ってゆっくりやるのではなく、過去の日米合意にこだわらず、早くやった方が米国の抑止力維持にとって良いのではないか」ということだ。グアム移転を早くやれば、日本が米国に出す金も少なくてすむ。官僚の権力維持のために米軍のグアム移転をゆっくりやって巨額の税金を無駄遣いするのはやめてもいいのではないか、という意味だ。』との見方ですね。

この背景には『11月27日に訪日した中国の梁光烈国防大臣と、日本の北沢俊美防衛大臣が会談し、海上自衛隊と中国海軍による史上初の合同軍事演習(共同訓練)を行うことで合意した件である。』と言う事実があります。面白いですね。しかしマスコミは日米同盟の大切さを背景にした記事しか掲載していません。つまり国民をそちらの方向へ誘導したいのでしょう。

このように一つの現象から、色んな見方ができますね。株も一緒なのです。決して僕の考え方が正しいわけじゃないし…。こんな事は語らなくても当たり前の事なのです。しかし先ほどの長谷工の話しのように…一つの株価を巡って、色んな解釈が出来るのですね。今日の三菱UFJにしても株価の弱さで色んな見方が出来ます。

そんな解説をビスタでは具体的な銘柄を掲げて解説したいと思っていますが、何しろ1週間に1回だと、その辺の微妙な心境変化を伝えにくいですね。11月29日のレポートで、「まもなく株価波動の転機が来る」と述べた銘柄が、昨日、今日と見事に人気株になっていますね。まぁ、普通の相場になれば、間違いだらけのかたる君だって…、ある程度、株価の先読みが出来るようになります。果たしてちゃんと普通の政策を採用してくれるかどうか…この点が見えないのです。頑張って下さいね。鳩山さん。

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投稿者 kataru : 2009年12月09日 17:39