今日の市況(2010年)(2010年10月01日)
なんと驚くなかれ…過去71年ぶりの記録が誕生しました。
NY市場は1939年以来9月としては最大の値上がり率だったと言います。約8%の上昇なのですが…。何故、このような現象が起きたかといえば、過剰な二番底への警戒感が4月から生まれ、その二番底の懸念がなくなったからでしょう。理由は、確かに欧米の景気は減速しましたが、それを上回る回復を新興国が成し遂げたからです。中国は米国を抜き世界最大の自動車販売国になりました。住宅に次いで大きな買い物は自動車ですね。
不思議な事にこれほどの大記録なのに…日本では悪い話ばかりが先行しています。
今日は住友化学ですね。14豪ドルで買ったオーストラリアのニューファーム社の株価は、現在は3.72豪ドルの水準です。約610百万豪ドルと更に50百万豪ドルを追加出資しました。これらの影響を入れ、関連株式の評価損とのれん相当額287億円の損失を計上するそうです。ここに増資懸念が生まれ、株価は急落したとの話しですね。かたる君は以前、調べて住友化学を買ったことがあります。おそらく買い場だと思いますね。このような減損処理は一時的な損失です。主幹事証券が野村證券なので、増資懸念が生まれ当然ですね。しかし…僕が社長なら必要のない増資を株価の安値圏ではしませんね。それこそ株主に対する背任行為です。
何故買い場かと言えば、高収益のペトロ・ラービグは、サウジアラビアのラービグにおける世界最大級の石油精製・石油化学統合コンプレックス開発計画の事業主体として、住友化学とサウジ・アラムコが共同で2005年に設立しました。2008年にサウジアラビア株式市場に上場したことにより、現在の当社とサウジ・アラムコの出資は、それぞれ37.5%となっています。このような理由からですね。多くの日本の化学メーカーは3流ですが、なんとか住友化学は国際舞台で活躍できます。オーストラリアの農薬会社への出資(20%)もその一環でしょう。
まぁ、個別銘柄の話しは、どうでもいいですが、どうして日本はいつもネガティブ報道ばかりなのでしょう。まるで虐待されて喜ぶマゾヒズムです。いい加減に…、明るい話題を取り上げて報道して欲しいものです。今日の夕刊には…菅首相が所信表明演説で法人減税を年内にまとめるそうです。大丈夫かな…パフォーマンスでは?と心配しますが、一応、国会の場で述べたわけです。ところが市場は大きく反応していません。
来週の日銀政策会議で、利下げ案や新型オペの拡充が観測されていますが、それでは効かないから量的緩和を目指し、国債の買い入れまで市場では噂されているようです。簡単なのです。何もしなくていいから…日銀自身にノルマをかけるのです。インフレ・ターゲット目標値を掲げるのです。2%の目標を掲げ、成果を出せなかったら、責任をとり退職金を返上し、自分が辞任すれば良いのです。デフレ社会の改善が叫ばれ、一体、どれだけの時間を浪費したのでしょう。
政府から国債を発行してもらい、それを受けて為替介入して、そのドル資金をもとにソブリンファンドを創設し、世界中の資源会社や穀物会社の株を買い、一方、国内は銀行に貸し出しノルマを与え窓口指導を徹底すれば良いのです。
さらに自ら新規需要を創る為に、PFI投信を創設してメザニンローンで出資します。その額は10兆円、出資比率を20%とすれば総額50兆円の投資ファンドになりますね。新規に50兆円の国内投資が起これば、簡単に地価は上がり株も上がり、新規雇用も生まれ皆がハッピーです。物価が上がったら、それから引き締めを考えれば良い話しです。地価は5年程度で2倍になれば、金利を引き上げれば良いでしょう。株価も暴騰しますね。簡単なのに…批判を恐れ、実行力がない。銀行は、この政策でばか儲けになり、自己資本比率も増資をしなくて達成できます。税収は増え財政赤字も減るでしょう。何故、このような社会を構築しないのでしょう。未来社会を創設すれば良いのですね。自動車なんかに補助金を出すのは止めて、ロボット大国を目指します。ホンダの株価は1万円を越えますね。介護ロボットなど…いくらでも活力のある国が出来ますね。
しかし官僚は批判が恐いから、思い切った政策を実現できません。政治家が主導しないと駄目ですね。未来社会の構築ですね。医療も光で結び専門家が診察でき、僻地診療も可能になります。遠隔地操作ロボットを使えば、難しい手術も専門家から平等に受けられます。ここでもオリンパスが1万円になりますね。
通信インフラ整備はソフトバンクに、ソフトを委ねましょう。アジアを巻き込んだ壮大なスケールの通信インフラを実現してくれ、アジア時代の幕開けになります。お金なんて簡単に兆円単位で出来ますね。そのお金を使い、今度は宇宙開発です。月面基地を創設して宇宙時代を日本が築くのです。最後まで抵抗し円安に追い込まれたら、既に時間切れで、日本は負けですね。今はまだ円高ですから、対策は沢山あります。要するに、やるか、やらないかの話しです。
株式投資もそうですね。今日はある株をお客様に薦めたら、月曜日まで様子をみると言います。下がったら喜んで買わなくてはなりません。自分の力量を超えた勝負は薦められませんが、所詮、人生は一回なのです。死ぬ時にお金を持って行けませんし、残す必要もありませんね。一番大切なのは悔いの残らない人生を歩むことでしょう。自分がどう考え行動するかと言う話です。初代東証理事長の藍澤弥八さんは、東京で借金をつくって大阪に逃げたのですね。たかが借金で自殺する必要はありません。良い友達がいて大阪で一旗当てて東京に戻り、一軒、一軒、頭を下げてお詫びを言いながら、昔の借金を返済したそうです。
今の時代はマニュアルばかり…生きているのは人間ですよ。僕らが生きているのです。それを法令遵守とルールやマニュアルが先行しています。法律なんか、みんな事後に成立するのです。法律を守って生きにくいなら、法律が間違っているのです。株式投資で大切なのは自分自身の気持ちのブレをなくすことです。負け続けても、信念は曲げずに自分らしく振舞いたい。
さて…くだらない話が続きました。
九州工場を閉じてタイに生産移管したマーチの日産の株価は高く、部品工場まで引き連れて海外生産比率を高めたホンダの株価も高かったのですが、国内雇用創出の為に、国内生産に拘るカローラのトヨタの株価は下げています。同じ自動車でも二極化です。経営者は割り切りも必要ですね。日本の場合、悪戯に頑張るから、いつまでもデフレ時代が長引いているのでしょう。生産効率を上げる為に、低価格車は早く海外へ生産移管しましょう。日本国にとっても目先の損失になりますが、中長期的にはその方が正解なのでしょう。勿論、会社もそうでしょう。株価が安くなって増資に追い込まれる前に…早めに合理化をする必要があるのでしょう。
投稿者 kataru : 2010年10月01日 18:24