未来かたるが語る

今日の市況(2009年)

今日の市況(2010年)(2010年10月19日)

久しぶりに休みを頂き、ありがとうございました。
先程、東京に戻ってきました。相場をみてないので市況解説は出来ませんが、新聞を読んでいて「みずほ」の売り残が増えているとの事です。一つは非常に危険な行為ですね。ROEの基準では既に増資を織り込んでおり、バーゼルの会議の行方次第で増資リスクは薄くなります。もともと総資産が大きく、3行勢力争いが熾烈なようで自由が丘支店で揉めていると、月間「選択」で報道されていました。民間も役人も政治家も大差ありません。

もう一つ驚いたのは豊田社長の会見の新聞記事です。
雇用を守る…と、日本人意識らしい応援したい会見内容です。しかしかたる君が「株式の空売り」をしないと同じような同列意識です。トヨタの内部留保は厚く当面は大丈夫ですが、中小の下請けメーカーから悲鳴が聞こえます。メーカーは平気で為替対策の協力をお願いしてきますが、末端の2次や3次下請けメーカーは部品が確保できるかどうか…。既に塗炭の苦しみを何年も続けています。

実は2006年の新日鉄の三村さんが株式の持ち合いを始めた感覚に、豊田章男さんの発言は似ていますね。まぁ、3年後ぐらいに誤りに気付くでしょう。残念ながら日本は既に3流です。EVの世界では若干の時間的な優位さはあるようですが…既にトップ争いに敗退しているようなイメージです。どうも新聞の報道の仕方が、内面的な観点が多いので間違った情報を元に、経営戦略が構築されている気がします。

米国もオバマさんの再選は絶望的のようです。もともと金融の清算は時間が掛かります。ましてや理想論を押し付けているから、当然、体力が落ちますね。バブル崩壊以来の日本の姿をみれば、小泉・竹中改革でUFJが消えますね。10年以上掛かっています。三重野さんとバーナンキさんは正反対の考え方ですが、それでも傷は深く、癒えるまでに数年は必要でしょう。今回のFRBのインフレ・ターゲット論は、諸刃の剣ですね。財政赤字で、しかも他人資本で運営されている米国は、基軸通貨不安を抱えますね。現在の株価は成功路線を走っていますが…恐いシナリオも存在します。

でも日本はいくらなんでも…と言う株価水準で、日銀の政策が21年ぶりに転換されたので、あとは金融規制が緩和されるかどうかが…非常に大きなテーマになります。まぁ、今日はこの辺でやめますが、基本的に、この2日間の新聞記事で大切なことは、「トヨタの意地」は時代の流れに逆行し、体力を奪うガラパゴス化現象です。このことは非常に重要です。IBMもアップルも世界的な企業はこんな考え方をしませんね。為替問題も絡みますし、デフレ化現象にも繋がります。まぁ、難しいことはいいや…。考えても時代の流れを変えられる訳ではありません。それではまた明日。

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投稿者 kataru : 2010年10月19日 20:54