未来かたるが語る

今日の市況(2009年)

今日の市況(2010年)(2010年10月27日)

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現在の状況は世界的な二番底回避に向け、再び政策当局が支援に乗り出しているというところでしょう。二番底の懸念は根強いのですが、ドイツは既に補助金をやめても高成長を続けており、緊縮財政路線を発表しストが多発しているイギリスも3Qは前年同期比0.8%増加し1.2%もの高い伸びになりました。しかしエコノミストの談話は「ハワード・アーチャー(IHSグローバル・インサイト):第3四半期の成長率は予想の倍となった。しかし成長は今後大幅鈍化に向かうとのわれわれの見方は基本的に変わっていない。大規模な財政引き締めの影響が浸透し、金融引き締めが継続される一方、世界の成長が減速に向かい、さらには消費が深刻な低迷に見舞われるため、経済活動は圧迫されるだろう。」などが代表的な見方なのでしょう。

この見方を裏付けるのは、「ミタルCEOは、対象とする世界の需要家が在庫圧縮を続けており、鉄鋼のオーダーが減っていると述べた。」との報道ですね。鉄鋼界は「アルセロールが26日に発表した第3四半期決算の純利益は13億5000万ドル(約1100億円)と、前年同期の9億1000万ドルから48%増加した。売上高は30%増の210億4000万ドル。ただし第2四半期に比べると、21%の減益2.8%の減収だ。」との見方です。経済見通しは難しいですね。銅やニッケルの相場を見れば堅調に推移しているようにも見えますが、やはり意見は割れています。

FRBの量的緩和見通しに対し様々な観測が広がっています。昨日掲載したGSの2兆ドル規模の緩和策がある一方、数千ドル規模に留まるとの意見も伝わっています。まぁ、投資額が色々言われていますが、こんな規模は問題ではありません。要するに姿勢なのです。日銀が5日に21年ぶりに資産デフレ対策を発表しましたが、ポーズを見透かされています。額は5000億円と少ないですが、やるかどうかなのですね…。

それを朝日新聞のインタビューで、まだ使用していないと公言するとは…やはり器が小さいですね。決めたことは直ぐに実践して効果を確かめなくてはなりません。展望レポートで、後日にCPIが更に下落すると述べているということは、自分達の行動が遅れており、さらに投資額が少なすぎると言っている訳ですね。可哀想に…、できの悪い上司を持つ部下は苦労します。この場合は国民が貧困に喘ぐ事になります。FRBは発表したら確実に即日から実施しますね。だから市場はFRBの存在を認めるのです。

さてガイドナー発言が為替の流れを変えそうです。日本が介入するとか…そんな話ではないでしょう。あの発言を聞けば円を買い、ドルを売る行為は危険に見えますね。ヘッジをつけない外債投資が増える可能性があります。それにGDP比の総額基準の観測で、日本の貿易黒字の額もドイツや中国に比べ少なく、円を買う姿勢はやがて弱まるでしょう。

話はどんどん飛びますが、先程の鉄鋼界の見方がある一方、「中国政府は2010年から12年にかけて1540万戸の公共住宅を供給する目標を掲げている。低・中間所得層向け公共住宅の供給件数だけでなく、住宅供給の総数でも大躍進を図る考えだ。この計画は一般住宅の価格が近年急騰した中国にとって社会的便益につながる。さらに、長期的な視野に立つ投資家に大きな機会をもたらすものでもある。」との指摘もあります。規模が大きいですね。

結局、やはり私は成長が加速すると思っています。中国へのけん制もあり、世界はインドへ投資を加速し援助し始めています。例えば…『インドのニルパマ・ラオ外務次官は23日、「24日から26日にかけてマンモハン・シン首相が訪日し、日本側と経済連携協定に調印する。そして原子力の協力交渉をさらに推進することにしている」と語った。日本の外交官は両国の原子力協定合意の障害は、インド側の包括的核実験禁止条約(CTBT)への抵抗感であり、インドがこの条約に積極的なシグナルを出すことを願っていると話す。この見返りに…インドは日本企業にレアアース業を開放する予定だが、インドでの外国企業の採掘は認められていない。シン首相は「製錬や加工に日本企業の技術と資金を誘致し、価格競争力を高めたい」と話す。日本の共同通信は、トヨタグループの商社である豊田通商は、インド東部でレアアースの精製工場を建設すると報道。インドは世界5番目のレアアース生産国で、明らかになっている埋蔵量は約310万トンと世界の3%を占める。』との報道もあります。

米国の話はしなくても良いですね。こちらは日経だったかな?
まぁ、そんな訳でそんなに世界経済を心配する必要はありませんね。今日は珍しくTICK回数が1000以上の銘柄が増えています。しかし逆に三菱UFJなどは新安値を形成しており日経報道のように増資リスクが言われています。この増資で東電の株価は厳しくなっていますね。何故、公募なのでしょうね。社債でも充分なのに…。まぁ、終ったことを述べても仕方ありません。増資に絡みインサイダー疑惑が指摘されています。板ガラスの例を引き合いに出し、ヘッジファンドが空売りを仕掛けていたというものです。野村マンも質が落ちました。まぁ、株屋は失敗続きで世間から見放されていますね。個別銘柄の話しを出しても…結局は政策動向次第で僕らは「まな板の鯉」ですね。

菅政権は空き缶だそうで…有限実行内閣は何処に消えたのでしょう。でも全体は弱含みの今日の動きでしたが、個別では結構賑わっていますね。TICK回数の1000回越え銘柄が大きく増え、これから決算発表が続々と始まります。

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投稿者 kataru : 2010年10月27日 17:16