今日の市況(2010年)(2010年11月10日)
僕らは所詮、猿回しの猿かな?
証券マンなど…その辺に転がっているチンピラのような手先集団なのかもしれない。金融の世界は神秘的です。一つのアイディアが巨万の富をもたらし世界を思うままに動かすのです。1910年ジギル島に集まったロスチャイルドやロックフェラーなどのユダヤ資本の人達がFRBを創ります。その緑色の紙屑のドルが基軸通貨になり、世界中のものを買えるようになるのですから…皆が信じればそうなるし…要するに、人間がどう感じるかの話しですね。
その100年後の今年、FRBはこのジギル島に集まり、QE2を始めたのは、何かの因縁でしょうか?「a promised land of rational expectations」合理的期待の約束の土地か…
株の上下は偶然の産物ではなく、作られた演出なのかもしれないと思うことが良くあります。(定められた運命に逆らうことは出来ない。)日経新聞は一所懸命に理由付けをしています。合理的な期待を抱かせるために…。今日、一番に感じた記事は「日銀納付金の減額容認」という5面の記事です。もっともらしく、合理的な期待を抱かせるために解説してあります。
でも…日銀が株やリートを買って損失を受けることが本当にあるのでしょうか?
だって日銀券は無尽蔵に刷れるわけですが、株式やリートは増えませんね。昔、加藤あきらと言う歩合セールスが小型株を買い集め、市場に出回っている浮動株を買いました。あとは思いのままに株価を上下させることが出来ます。しかし皆が、その会社に対し株価に見合う価値が見出せなければ…所詮、独り舞台ですね。だから合理的な期待を抱かせて、緑の紙屑を売りつけます。ここで飛び込んで来たのが…『中国の格付け会社、大公国際資信評価有限公司は9日、米国の自国通貨建て及び外貨建て長期信用格付けの国債格付けを「AA」から「Aプラス」に2段階引き下げたと発表し金融市場で話題を呼んだ。』と言うニュースです。おいおい、米国のギリシャ化…かよ。でも軍事力が背景にあるから日本の米国への評価はいつでもAAAでしょうね。
今はQE2の成功を思わせ世界の株高を演出させ、皆が成功を信じ始めると…今度は中国のCPI(明日発表)は、上昇しているでしょうから…中国経済の減速からショック安を演出させる舞台を用意しています。巧妙に仕掛けられた舞台は、布石を色んな所で打ちます。スペインの国債金利だったりGSへの罰金だったり…。昔の名前の手段が有効なら、何度でも繰り返しますね。今回の世界景気の二番底のように…。この材料に乗る大新聞の記者に、踊る猿か…。ハハハ…笑っちゃいますね。そろそろ猿から猿回しの方の役割に格上げして欲しいものです。
このFRBに立ち向かう中国は、投機資金の流入規制を強化すると言います。恐い国だな。集めるだけ集めさせ、買わせられるだけ買わせ。散々、資金を吸い上げてポイと捨てますね。ところが馬鹿な日本人は、中国人に土地が買われると…と言って驚き、中国人に会社が乗っ取られると…と言って、後出しジャンケンをして守ったり…資本に対する考え方が出来ていないから資産デフレを何年も続けていました。でも21年ぶりにやはり政策転換したのを実感している相場付きのようにも感じますね。
大切なことは、現時点では分かりませんが、自分がその路線も見えるかどうか…気付かない奴は、何時までも何も感じません。でも色んな資料を読んで、いつも考えていれば市場は株価の値動きを通じてヒントをくれます。そのヒントを生かせるか、生かせないか?それはあなた自身の運なのでしょう。
米国の金融改革法では、マクロ・プルーデンス監督を担う機関がSIFIsを特定する役割も担うのだそうで…「システム上重要な金融機関(Systemically Important Financial Institutions、SIFIs)」への対応という観点で、金融規制・監督のあり方を見直すことが重要となっており、今日はFT(Financial Times)でアジアの銀行を分離する話が載っており、日本の銀行株が買い戻しで賑わっていた…と解説されていましたが、本当かな?
日本銀行の態度が金融株を後押ししているかもしれません。同じ金融株の上げでも解釈により、株高が続くかどうか…意見が別れます。少し難しい書き方だったかな? 今日は…簡単に言えば、本格的な上げ相場になるかどうかの分岐点にいるということです。
投稿者 kataru : 2010年11月10日 17:36