今日の市況(2010年)(2010年11月18日)
今日は簡単にします。
最近は忙しくごめんなさい。なんと5ヶ月ぶりの1万円台の回復だそうです。基本的な背景は予てから述べている現象です。皮肉なものでFRBは自国経済を助ける為に的確な手段を講じているのですが、実はワールドマネーの増大で一番恩恵を受ける市場は日本株市場なのかも知れませんね。理屈は前から述べている通りです。基本的に新興国と先進国のギャップに苦しむ日本は世界の先輩格です。何でも日本仕様でないと気がすまない独自基準の日本は、ダーウィンの進化論のようなグローバル変化が出来ずに、ガラパゴス化したわけです。しかし…失われた21年を経て…ようやく日本銀行は10月5日に半信半疑ながら的確な政策手段を用いたのですが、政策態度は煮えきらず規模も子供の遊びに終始しています。しかしQE2が効いてきましたね。
ワールドマネーの増大は先進国と新興国のギャップを埋めるスピードを速める政策ですから、まもなく完成を向かえる日本にとって好都合ですね。だから野村を中心に公募価格が130円のみずほも高値を追えるようになってきたのです。こんな事は子供でも予想できる仮説ですね。おそらくこの後もコマツやファナックを空売りしている人は損失を受けるでしょう。何故なら、中国のCPIはまだ4.4%ですよ。GDPの成長率より低い水準だから問題ありませんね。
しかしやがて…特に食料品の上昇率がGDPを上回るようになると異変が起きます。食料品の上昇率は二桁になっているから、そろそろ要注意なのですが…。理屈から言えば、内外価格差に泣いていた日本は躍進できる環境ですね。この意味が分かる人には、きっと優秀なのでしょう。今日の日経新聞には、貸し出しと投資有価証券(国債)の比率の話が掲載されていました。「新規制、国債依存に影」と言う記事ですが、清貧思想の発想丸出しの内容です。金融規制の縛りが厳しいから、融資が伸びずに国債を買い入れるのですね。
3メガバンクの貸し出しと投資のグラフが掲載されていましたが、まもなく逆転しますね。貸し出しが伸びずに、国債などの有価証券の投資額が増える現象は、明らかに民間資本を愚弄する政策です。21年も失敗している官に、これから何を求めるのでしょう。いい加減に引退して欲しいのです。政府に頼らずに、僕らは民間の力だけで改善をします。あのようなネガティブな記事にも拘らず、5年ぶりに1万円台を回復する市場は「かたる仮説」が実証されているのでしょう。まだほんの走りの段階です。21年ぶりの政策転換を信じるか? それとも現状を受け入れるのか? 全ての決断は投資家ご自信の判断によります。
投稿者 kataru : 2010年11月18日 20:53