今日の市況(2010年)(2010年11月24日)
不思議なもので、市場心理は完全に逆転した印象です。これまでの日本株なら…北朝鮮の軍事行動で大幅安を覚悟しなくてはなりません。しかし諸外国に比べると…今日は強い物色意欲に包まれていました。仲間の歩合セールスの話では、4月以降の下げを買った優良株派のお客様は買うチャンスがなくて売るばかりだそうです。今日は絶好の買い場と構えていたら、下値の指値が買えずに僅かに1000万円分しか買えなかったのだそうです。僕のお客様は、利食いに慣れてないせいか…売りたがっているようで、どんどん売り注文が出来る始末です。お客様も期日が近くなると、多少の損でも売りたい心理のようですね。
しかしやがて優良株派のお客さま心理に、変わるから不思議なものですね。
既に4月からの期日を終え、多くのお客様の信用買い残はガラガラの状態です。買うチャンスがなく売るばかりなのです。一体、誰が日本株を買っているのでしょう。おそらく多くの市場参加者は同じ心理でしょう。10月5日に、日銀は21年ぶりの政策転換を実施しました。この意味を良く考えないとなりません。実はある株が急騰し始めています。この株は隠れた含み資産株ですね。日本経済が元気になると必ず上げてきます。2006年の高値は3900円を付けていましたが今日は589円です。仮に日銀が本当に政策を転換したなら、この株の天井は高いでしょうね。何しろ銀座の一等地の地主さんです。
一見、関係ない事象を切っ掛けに株価が大きく上がることがありますね。
今日は軍事関連と言うか防衛関連銘柄の株式が賑わっていましたね。石川製作に豊和工業、東京計器は御馴染みの銘柄です。しかし本当なら三菱重工などがメインでなければなりません。故に状況にもよりますが、偽物と株式市場は判断しているのでしょう。北朝鮮に戦争を起こせる能力があるからどうか…。むしろ欧州は、アイルランドなどが問題になっています。全く影響ないとは言いませんが、予想された事態に対しは、株式市場の反応は鈍いものです。
ただ流石に、連騰し続けた国際優良株は一服気味ですね。アノマリーから言って年末年始は高いので個人の物色意欲は強いのでしょう。今回も昨年12月から4月までの上げパターンと似ている現象ですね。本当に日銀がデフレ資産対策を実施するなら、やはり総資産経営をしている邦銀の株価は安のでしょうね。三菱は総資産が204兆円です。僅か1%のインフレで2兆円もの隠れ利益が生まれます。中国並みに固定資本形成をやるような社会心理に変われば、あっという間に…希望の星が輝くのです。
孤軍奮闘の孫さんはNTTの光分離の再審議を要望していますね。原口さんが内閣から去り片山さんに代わりましたが、やはり官の壁は強いですね。お金を掛けずに需要を生む方法はたくさんあるのです。何故、仕事の出来る人の意見が、出来ない人に負ける社会なのでしょう。悲しい現実です。ハードを持っている権力者は、ソフトの力を理解していません。ソフトバンクがパラソル戦略で、既存の壁を破ったからインターネットと言う巨大産業が生まれたのですね。そうして、まもなく日本独自の文化である携帯コンテンツの文化が世界でも注目されるでしょう。DENAの過小評価はやがて改善される日が来るでしょう。たぶん南場さんは応じないでしょうが…。グーグルはグルーポンを欲しがったり…、M&Aが加速すれば時間を節約できますね。新しい勢力が充分な力を発揮できるような社会構成が重要なのでしょう。
投稿者 kataru : 2010年11月24日 19:23