今日の市況(2010年)(2010年11月30日)
一日の動きを検証するのに、最近は翌日の朝に勉強することが多く、昨日は面白い事がありましたね。最近、多いのが持ち合い株式の売却です。自己資本比率問題を含み銀行・生保・損保などは地銀株などを盛んに売っています。26日の引け後の発表は29日の市況に反映され北國銀行が持ち合い株の売り出しと自社株買いの売りで下げています。基本的な内容は変わりませんが、浮動株が多くなるので値動きが悪くなると言う見方なのでしょうか? カゴメもそうですが、こちらは僅か200万株前後です。面白いのが、同じ売出しですが、シロキというシートやドアの骨組みを作っている会社です。東急電鉄が大株主でしたが持ち株を売り出し、トヨタやアイシン精機に売り渡すのです。此方は系列傘下入りを好感したのか? こちらは株価は高かったですね。同じ売出しでも内容が違うと反応は違います。
欧州の金融システム不安は面白いように弱気論が表面化しています。
例えば…「著名エコノミストのヌリエル・ルービニ氏は29日、ポルトガルが今後、国際支援を要請するとの見通しを示した。スペインも金融システム安定化費用が政府予想を大幅に上回るとして、支援要請に追い込まれる可能性があると予想した。」とこんな感じです。日本人は極論を述べる外人に弱いですからね。どうしても未だにコンプレックスがあるようです。英語が話せない僕だけかな?
上海株式市場は続落し7週間ぶりの安値水準で取引を終了しました。国内マネーマーケットでの資金不足を受けて、株式市場の流動性がひっ迫していることが背景にあるそうです。
30日の短期金融市場では金利が幅広く上昇。指標となる7日物のレポレートは56ベーシスポイント(bp)上昇し、ここ6週間の引き締め措置の結果、中国市場で流動性がひっ迫していることが示されたのだそうです。
同じ新興国でも…インドは好調で政府が30日発表した7─9月期のインド国内総生産成長率は、前年比プラス8.9%で、ロイターがまとめた予想中央値の8.3%を上回ったそうです。QE2の成果でお金が流れている様子が窺えます。
この二つの相対する流れは面白いですね。踊るインドに、堅実な中国との印象です。
中国は共産党一党支配なので、一番恐いのは国民の暴動です。格差の拡大で不満が蓄積し爆発するのは政策の焦点を何処に合わせるかです。あまり下まで下げすぎると財政が破綻し、効率が悪くなります。日本国民はなんでもお上頼みです。実は僕の政策批判も似たようなものでしょう。嫌なら早く証券マンなど辞めれば、よかったのです。あるいは日本国を裏切るなんていう罪悪感を抱くより、効率的な資金配分に協力していると…言う名目で自分自身を納得させ、空売りを仕掛ければ良かったのですね。でも多くのお客さまが主流の現物株投資では限度がありましたね。
今日が最後の証券マン人生の一日でした。
一番いいポジションと思われるものを残してきたつもりですが。明日以降、どんな展開になるのでしょう。簡単ですが…今日の相場のポイントは抑えておきました。
投稿者 kataru : 2010年11月30日 18:40