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2011年01月31日
1/31
かたる:今日は金曜日に引き続き安かったね。
時代や:エジプトの政変はどうなるのだろう? どうせ直ぐに解決するんじゃないの。そうすれば好業績だし、株価は再び上昇相場に向かうよね。
トロ:誰が買うの?
時代や:これまでと同じで外国人さ。どうせ国内勢は売りスタンスだろう?
トロ:まぁ、機関投資家はそうだけれど…個人は買うだろう。でも機関投資家だって売り一辺倒じゃないよ。時代に合わせ、業績を見ながらポートフォリオの組み替えはするよ。
かたる:この年になって…ようやく気付いたことがあるよ。
結局、もっともらしい材料を並べるけれど…上がれば下がるし、下がれば上がるんだね。基本は主導権を握る連中がどのような行動をとるかだね。米国の金融がメタメタに痛めつけられたが、最後はFRBの登場だよ。中央銀行に逆らえる奴はいないね。
トロ:でも過去、ジョージ・ソロスとイギリスの例もあるよ。
かたる:情報戦だろう。結局、どのくらいの信念で政策を運営するかの問題だろうね。日銀は中途半端だし…、でもFRBのバーナンキはなかなか意志が強そうだね。結局は実力の問題なのだろう。誰も不安なものだよ。先の事は分からないからね。
話を戻すが…そもそも今回の株価の下げは確定していたんだよ。今回の株価の上昇は、歴史的な回復ぶりなんだね。だから2年後とか1年後とかは、よくなるかもしれないが…、今は調整期間だろうね。材料はその為の切っ掛けなんだろうね。うまくチェニジアからエジプトに波及したよ。この後はヨルダンとかトルコとか噂はあるね。サウジまで波及する話もあるよ。
時代や:えっ!終わりじゃないの。ムバラクがどこかで交代して、事態は収拾に向かうんじゃないの?
かたる:だから…僕は金融セクターの連中の意向次第だろうと思うよ。まぁ、読み過ぎかもしれないが、利用していることは確かで…場合よれば、仕掛け的な資金提供もしていると思うよ。要するにしばらくは調整が続くよ。
時代や:だってカタルは年初から、ずっと下がると弱気だよ。
かたる:上げもそうだけれど…下げも加速するんだよ。まだ下げてもいないよ。少しやられた程度でしょう。問題は部分物色が続くか…それとも全面安になるか…どちらかな?
時代や:企業業績だって、好調なんだよ。何故、株価が下がるんだよ。
かたる:そのうち上がるよ。でも今は駄目。ただそれだけだよ。だって買う人がいないからね。
トロ:カタルは、そんなに弱いの?
かたる:いいや違うよ。基本的に強気だよ。いつか話したスーパー成長サイクルを信じているね。たぶん、あの考え方は当たっているよ。時代は新興国の成長に繋がり宇宙戦艦大和の時代になるだろうね。その過程だろうと思うよ。
トロ:このバカは、時々話が飛躍するからな。分からん奴だ。
かたる:何とでも言えばいい。
時代や:仮に部分物色になると、どんな展開を予想するの?
かたる:そりゃ…スエズ運河が封鎖されれば、海運市況は跳ね上がるだろう。中東情勢が不安だから、当然、原油価格は上がるね。僕も昔、間違ったが…、原油価格は春に上がるんだね。寒いから冬に上がると思っているかもしれないが間違いだよ。中国では昨年1年で1800万台も車が売れたんだね。既に昨年の原油の消費量が2007年のピークを23%も上回って消費されたというコメントを見たよ。原油が上がると、精製のコストも上がり精製会社は利益が膨らむね。例えばAOCとか、東亜石油などは候補銘柄だよ。
勿論、石油開発をする会社もね。インドネシアで実用段階の石油資源開発とか…も注目されると思うよ。でも…景気が落ち込まない話もあるね。実は両方に利点を持った好業績株があるんだね。僕が現在注目しているが…今日も寄り付きに買えるかと思ったが、あまり下げなかったね。引けは逆に高くなった。やはり可能性の高い株は強い動きをするね。
時代や:空売りしたアンリツは新高値だし、戸田も、帝人もそんなに下げてないよ。ハハハ…空売りと言っても、やられているじゃないか。
かたる:否定はしないよ。まぁ、気を付けて取り組まないとならないね。でも僕の本音は上がって欲しいね。別に下がることを喜んでいるわけじゃない。例えばアンリツは好業績で、株価はずっと上がっているが…AOCはあまり上げてないね。むしろ調整を早めに入れている。でも純資産価値は1115円もあるよ。アンリツはたったの297円だね。一株利益はアンリツが23円で増額だけれど…AOCは赤字の予想だよ。でもね、AOCは過去最高484円も一株利益を上げている。まぁ、市況ものだから何とも言えないが…原油価格が上がり黒字展開するだろうから純資産価値ぐらいまで伸びるかもしれない。それにも拘らず、AOCは500円以下で、アンリツは700円だね。同じ株なのに…
実はAOCのような銘柄ではなく、もっといい銘柄もあるよ。でも僕も、まだあまり買ってないし友達も買ってないだろうから発表は後だよ。でもヒントはこれまでもたくさん書いているよ。まぁ、部分物色の相場展開になるといいね。でも言えていることは、大きく上がった株は、おそらく余程のことがなければ調整だろうね。逆に先に上がって休んでいる株とか…、これまでの発想(スマートフォンや電子書籍など)以外の銘柄物色になるかもしれないね。石油関連とかね。さて、どうだろう?
2011年01月28日
1/28
かたる:本日は模様眺めの印象です。決算シーズンを迎え続々と発表がありますが、残念ながらビックサプライズは生まれないでしょう。理由は日経新聞の過剰な二番底説が否定され、QE2効果の影響を受けた外人買いにより、株価水準が大きく上がっているためです。この間に、どの株も好業績を織り込んでいますね。米国でも同様でしょう。米国は効率的な市場原理の国なので、日本と違い普通の反応を示しますが、いずれ12000ドルに乗るでしょうが、大台目前で足踏みを続けているのは利食いも相当あるのでしょう。
日本は3月に機関投資家が決算シーズンを迎え、自己資本比率規制の問題があるので売り方針ですね。結局、個人しか買い余力がないのですが、この個人投資家は目先の人間ばかりです。既に20年以上右肩下がりの展開を続けており、僕のように諦めている人が多いですからね。S&Pが日本国債を引き下げ、あのスペインより格下なのです。驚きますね。でも欧州金融安定ファシリティー(EFSF)債が、この度50億ユーロ発行されましたが…なんと20%も日本が買いました。アイルランド支援のための資金でしょうが…ギリシャだったかな?このギリシャの債務は3270億ユーロもあるそうで焼け石に水ですね。
ハハハ…財政規律を確立できない日本の銀行は破たんを迎えますね。日本のGDPが500兆円として毎年10%を借金の返済に充てると…50兆円ですから20年かかります。今でも予算は歳入不足が50兆円もあるのです。いきなり20%に消費税を引き上げられますかね? 苦しいのは国民だけでなく大変なのは公務員でしょう。デフレ環境でぬくぬく育った公務員はみんな夕張化になります。結果、円安が加速し物価高になります。これが悪魔のシナリオです。
時代や:国債発行の90%以上は自前資金だよ。だから心配ないんじゃないの。
かたる:これまでは…そうだね。考えてごらん。急速に団塊の世代が退職し、社会保障費は激増するんだね。激動するだけでなく支払っていた人がいなくなる。年金の支給年齢を引き上げるが直ぐにはできないよ。JALを引き合いに出して悪いが日本はあんなものだね。誰が助けるのかな? グローバル企業がリードできるんじゃないの。外人はしっかり買っているね。その宝物の株式を国内銀行や保険会社が売り、紙くずになる日本国債を買っている。武富士のような換金率じゃないの。一律70%カットになり新円と交換するとか…それとも元かな?おそらくユダヤはBIS規制を日本のためにやっているよ。だからこんな基準は守らなくても良いから株式を買えばいいのに…日本人は馬鹿だからね。
トロ:いったい強気のカタル何処に消えたの? 最近は弱気発言ばかりだよ。
かたる:アメリカのロボット内閣の菅さんはF35の購入を決めたらしいが、欠陥商品と言う話もあるね。なんでも空軍、海軍陸戦隊、海軍向きの3仕様が開発されているらしいがまだ試作段階のような話だよ。インターネットが普及し様々なメディアのおかげで、違った観点が分かるようになったね。
例えばレーティングだけれど…目先は影響を受けるが中長期的には必ずやられているね。つまり逆になっているケースが多いよ。一例を掲げると野村証券が決算発表を受けてアンリツの目標株価を750円から850円に引き上げたと言う。実は僕は今日空売りをしてみた。実験だから最低の1000株だが…
以前、僕もこの株を紹介したことがある。たしか500円か600円か…大昔だからね。フィデリティー・ファンドが買っており興味を持って調べたんだね。LTE関連として…で伸びることは伸びるんだよ。でもね。所詮、計測器だよ。スマートフォンにも使われ業績は好調で増額修正したが…所詮、一株利益が23円の話。このデフレ環境のご時世でPER30倍以上に買うには余程の度胸がなければ買えないね。株主を見ればファンドばかりが買っているし…ファンドは株を売るんだね。既に注目され2009年の初めから上げっ放しだよ。誰が考えても天井圏だね。種まきが終わり実りを得るのだから…。出来高は600万株と膨らんでいる。でも2週間程度上げるケースはあるから、空売りは注意をしなくてはならない。
時代や:じゃ、カタルは何も買ってないの?
かたる:いや買っているよ。先日書いた銘柄を…PER4倍程度の会社だね。アンリツは30倍で、僕の買っているNは4倍か…。いくらなんでも同じ株でこの差はなんだろう?不思議だね。何れ詳しく根拠を述べるよ。だって今日書いても良いが、優先順序を守らないと主義主張に反するからね。僕は、情報は有料だと思っているよ。僕がどんな苦労して情報を集めているか分からないでしょう。
時代や:はずれ情報ばかりじゃないか?
かたる:馬鹿だな。まだ分かってないね。日本人だね。時代やは…。
いいかい情報を見て自分で判断するんだよ。情報の価値観は有意義な情報を与えてくれるかどうか…このサイトは一応、僕が厳選して材料を選んでいるよ。たくさんあるんだよ。書いてないことが…
更に考え方を伝えているね。考えるプロセスだね。例えば先日チュニジアで政権交代の暴動があったね。更に広がりエジプトが話題になっている。あまり報道されてないがギリシャの隣に位置するアルバニアもおかしいね。この背景にあるのは物価高だね。QE2が起因しているのだろう。
スタグフレーションの話も提供しているがサルコジは取り上げるかどうか…。フランスはユーロが売られ小麦が上がりパンの価格が上がっているからね。でもドイツはうれしいから意見対立が生まれているね。
このように、一応考え方を解説しているつもりだよ。日本人はニュースを聞いても他人事だと思っているね。でも実際は自分の話。鳥インフルエンザが流行りブロイラーの価格が3%上昇したと言う。しかし宮崎はついてないね。口蹄疫にインフルエンザ、更におまけに火山の噴火だからね。僕の友達のよっちゃんは大丈夫かな? 実は先日もブリスベンで洪水があったが…Kさんのお宅は大丈夫だったかな? むかし娘がお邪魔してお世話になりっぱなしで…最近は音信が不通ですが…いつも部屋にある絵を見ています。まぁ、個人的なことは、この程度にして…。
一応、IRNETを毎日読んでくれていれば、世の中の動きが分かるように書いているつもりだよ。最近の大学生の内定率が低い原因は、若者の心にあるね。僕はそう判断しているよ。働くところは腐るほどあるね。ところが一流企業はそんなにないから就職ができないんだね。たしかに倒産した時は山一證券やJALなどは優遇されているね。でもね、中小企業の方が、何でも自分でできるから仕事をやるなら小さな会社が良いよ。僕なんか小さな証券会社だったから、直接、金持ちになった株式部長から株式のイロハを教えてもらった。残念ながら調査部はないから、資料の制作など手作業で、ずいぶん勉強したね。でもこの程度だが…。まぁ、頑張って小さな企業に行ってくださいね。人生は「塞翁が馬」と言いまから…。
トロ:今日は株の話はないの?
かたる:もう時間切れだね。今日も空売りが主体で買いはわずかでした。
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1/27
かたる:意外に強い株式相場の印象ですね。日本市場は外人投資家の買いなので彼らの動向が重要です。故に米国株の動向に影響を強く受けると思われますが、米国大統領もねじれ議会を考慮してか…共和党よりの政策を組み入れ財政規律を重視したり法人減税を考慮すると発言をしていました。スプートニク計画を引き合いに出し、中国を意識した発言で技術革新の重要性を説いていましたが、肝心の計画は2015年までに100万台のEVと目標は小さいですね。更にクリーンエネルギー政策は2035年までに85%のクリーン化率を示しましたがかなり先の話で、株式市場がEV関連で高岳、戸田工業、GSユアサなどを期待するほどのものではありません。むしろこの点は日本の方が注目に値するのでしょう。
企業のトップらで構成する諮問会議「雇用競争力会議」を設立し、議長に米複合企業ゼネラル・エレクトリック(GE)のイメルト会長兼最高経営責任者(CEO)を任命したと発表しました。クリーンエネルギー分野などでの企業の競争力強化や、雇用拡大を狙いに大統領に助言するのだそうです。実は中国企業は、この度このGEに大量の注文を発注したそうです。指摘によれば高速鉄道もこの技術が使われているとか報道されていました。GE=日立を連想しますが、どうなのでしょう。日本の大型株の中では先日も参考に掲げましたが東レに関心があります。今日は昨年来高値を更新していました。目先は弱気ですが中長期的には株価の居所が大きく変わる可能性のある会社でしょう。
トロ:最近、面白くないね。カタルがまともになってきて…。それで自分で株をやってうまく行っているの?
かたる:成果は今ひとつだよ。先日、株式教室で書いたかな?
ディーリングとこれまでの投資の仕方は全く別物だね。値動きで勝負するディーリングは今日なら日経新聞の観測記事の富士フイルムや材料が表面化したグリー、更に決算発表が予定されていたファナックなどが関心の的だけれど…所詮は目先のアヤ狙い。代わって中長期的に狙うなら先日話したワックスの会社だね。以前、日特エンジやタカラレーベンを取り上げた感覚に近いものを持っているね。何しろ世界の自動車販売台数はうなぎ登りだし…タイヤを製造するために必ずワックスやカーボンは必要だからね。今年は米国の自動車が注目され米国向けの輸出が大きな会社でもあるからね。関連して今日は住友ゴムのレーティングをGSが引き上げているが…日経タイヤメーカーは強気姿勢だと言うからね。先日は増配を発表し自社株買いもしてPERが5倍に満たないとは…考えられないよ。今日は高値を買い増ししたが…基本的に時間軸の投資方針で迷いがあるね。
時代や:要するに…下手なんだね。下手。
かたる:まぁ、何とでも言ってよ。僕は姑息な手段を使わないし有言実行型で行くから…。まっとう勝負だよ。
どう考えても一服があると思うから、空売りをしているが儲からないね。やはり空売りも難しいよ。やられた時に何処で手仕舞いをするかどうか…。先日はシンフォニアだったかな?昔の神鋼電機だけれど…284円、297円だったかな?…で、売ったら上に行き、仕方なく313円でロスカットしたら270円台まで下げるんだからね。下手くそだね。まぁ、実験の段階だから株数が少ないから問題ないが…そろそろ時間切れだから遊びも終わりにしないとならないからね。
時代や:昔、もんぎりが苦労していたことを思い出すね。そんな話を聞くと…。
かたる:でもK君もU君もみんなディーリングで何億も残しているね。だからディーリング一本にしようかとも思っているが…。ノンビリ投資も捨てがたいね。ノンビリの場合は1年程度で2倍から3倍を狙うわけだけれど…先ほどの銘柄のように割安株を買えばいいわけだね。統計でも成長株投資よりも割安株の方が成績が良いらしいが…根が派手好きだから…選ぶ株も人気株を選択したいんだね。ヤフー以来、成長株は現れいないが007がそうならないかな?
トロ:お前の人生の中でそんな高成長株に何銘柄、出会ったの?だいたい確率から言って10年に一度、いや20年に一度ぐらいじゃないの。
かたる:いい女は魅力があるんだよ。カスは一杯いるがやはり一流は良いものだよ。
トロ:3流芸者にのぼせて騙されるなよ。ベンチャリみたいに…な。
かたる:うるせい奴だ、いつまでも他人の古傷に触りやがって…。
時代や:ところでファナックが人気だったけれど…どうだったの?
かたる:発表は事前予測より悪いようだったよ。…と言うよりサプライズなしの横ばいだね。今日は一度空売りをして直ぐに買い戻したが…、既に仕手化しているね。僕にはインテルの設備投資計画を見てASMLなど注目されているようだが…僕にはサッパリだね。たしかに米国は、今年、設備投資の年になって景気循環が軌道に乗るんだけれど…どうもしっくりしないな。何故だろう。
ファナックのこの株価を買うなら先進国の設備投資なら森精機の方がしっくりくるね。ファナックは割高だよ。引けにかけ売りたかったけれど…枠がなかったね。ただ仕手化しているからね。売り残が多く急騰しやすい環境にあるね。銘柄分析の問題じゃないね。需給バランスの問題だよ。高岳や丹青社は直ぐに信用規制を発動するがファナックなんかになると…役人根性でかけないね。不思議なことだよ。既にPER20倍を超える大型株だよね。純資産倍率も高いし…きっと景気循環の感覚だけで外人買いが入っているのでしょう。普通のファンド・マネージャーなら利食い場面だね。
トロ:どうかな?この時期はカタルも指摘しているように設備投資が始まるからね。まだ熱が冷めるのは早いんじゃないの?
かたる:だから…そう思うなら買えばいいわけよ。僕は売りはするが買わないよ。むしろ他に安いものがたくさんあるよ。さて今日は…この辺でお終いだね。最後に決算シーズンに入るが、事前に株価が上昇しているものは決算を織り込んでいるから注意した方が良いよ。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2011年01月26日
1/26
かたる:僕はすっかり一日を勘違いしていたね。たしかNY市場は65ドル安だと思っており相場に臨んだが…引けにかけ戻っているんだね。ホームページの作成のためにデータを入れるまで知らなかった。ハハハ…。解説によればケース・シラーの住宅価格指数は冴えなかったが、消費者信頼感指数が好転し戻したと言います。下はそのグラフです。
時代や:カタルは資料好きだね。そんな統計数字などで、何が分かるの?
かたる:僕も統計数字を参考に、相場を考えだしたのは最近だからね。まだ、ひよっこだからよく分からないよ。その点、研究所に勤め、先輩から指導された方が理解度は増すね。でも自前で考えたおかげで、資料と株の動きの関連性がある程度は分かるようになったよ。昔は経済(景気)のサイクルも分からなかったから…。先輩が浦上さんと親交があり、バブル当時(1990)、「株は暴落する」と言ったのは二人だけ。浦上さんと和光証券の副社長だった小川さん、浦上さんは亡くなられ、たぶん小川さんももう他界されたかな? 二人とも面識はあるがよく知らない。
結局、株が下がる原因を考えていく過程で、色んなデータを調べるようになったんだね。1,2年ほど国会図書館に通い勉強したり…証券アナリストの試験を受ける為にタックに通ったりしたね。あの当時はインターネットもないしデータの収集は全部手作業だよ。でも本当は経済研究所に就職するのが一番だろうね。あるいは官庁に就職するか…。でも未知の部分が多く、誰にも先の事は分からないよ。今回のQE2もそうだね。結果は神様が知っている。
でも株式相場を考えるうえで、色んな資料は役立つよ。だって上の二つだが…CBはアンケート調査だろうから、今の消費者の実感が分かるし、住宅価格の方は11月のもので遅れていることもあるが、もともと景気が回復し、雇用が拡大し、景気が回復した後で、資産価格が上がるような環境にならないと、地価は上がらないからね。つまり遅行指数だよ。雇用統計より、後で影響を受けるはずだね。なんでも仕組みを調べて自分で考えるのが一番だよ。
トロ:大統領の一般教書演説で財政規律が確立され米国債も買われているようだね。ついでに間もなく始まるFOMCのメンバーが入れ替えられタカ派が多いと聞くよ。
かたる:タカだか鳩だか分からないが…基本は多少の物価上昇で引き締め政策を急がないことだと思うよ。米国は日本を反面教師にして運営されているから同じ轍は踏まないと思うが、金融機関の損失のリカバリーはまだまだ先だろうね。だってBACもCも株価が戻らないからね。まぁ、30ドルぐらいまで戻らないと痛手は消えないでしょう。
トロ:最近の弱気の原因は金融セクターが弱いから?
かたる:覚えているかな?大統領の就任演説のなかで米国株は暴落していたね。オバマさんは金融に理解がないと思うよ。日本でも金融所得を不労所得と呼んでさげすむ傾向があるが似たようなものだね。お金を稼ぐためにどれだけ勉強するか…やってみれば分かるね。ウォール街の連中も必死に勉強して頑張っているんだね。ただ所得が多いと言うだけで批判するのはおかしいよ。金融が栄える時代に文化が栄えるんだよ。文化は最高の領域だろう。最初はお金、生活が楽になると名誉などの地位を求めるが、最後は文化だね。秀吉が利休を晩年可愛がったサイクルに似ているね。僕はそう考えるよ。
駒形十吉さんも東山魁夷や平山郁夫を援助していたね。その為に米寿に祝いに二人は快く作品の提出を受け入れてくれた。昔のお金持ちはみんなパトロンになったんだね。僕もパトロンがいないかな?
トロ:女じゃあるまいし…馬鹿らしい。
時代や:その駒形十吉って、ダレ?
かたる:新潟の経済人だね。田中角栄の友達。もう亡くなっているが晩年はNSTの社長だったよ。僕は社長や常務のかばん持ちでよく遊びに行ったよ。彼の家には書生がいるんだね。まぁ、そんな話はどうでもいい。そういえば…フィナンシャルタイムズだったかな? どこだった忘れたが…ついに心配しているスタグフレーションの文字が躍っていたね。
イギリスの10-12月のGDP成長率はマイナス0.5%だったと言います。物価上昇率は3.7%ですから不景気の物価高で、しかも財政難からイギリスは付加価値税を引き上げています。2009年12月31日まで、2008年12月から17.5%から15%に下げていましたが、暫定処置が切れた後、今年から通常の17.5%から更に引き上げ20%に上げたのです。どう考えても世界景気が回復してもイギリスは苦しいでしょうね。
トロ:どうして小さな国を気にするの?
かたる:EUの自動車販売は昨年マイナスだよ。ドイツの影響が大きく減税処置が切れたから世界景気の先駆した例ともとらえられるね。米国のQE2の成功で株が上がり消費が戻っているが大統領の一般教書演説にあるように各国とも財政規律を考えるんだね。何も日本だけじゃないよ。日本は馬鹿な論理をクダクダと繰り返しているが…。こんな国はないね。僕が株屋を辞めたのは買い一辺倒では難しいからだよ。
時代や:相変わらず、弱気だね。証券マンの現役の頃とえらい違いだね。
かたる:弱気でもない。根は強気だよ。でも一度は洗礼を受けるよ。米国株も休む時があるね。昨日は半導体の設備投資がらみが上がったようだが…。ニコンなんかの目標株価を引き上げる会社があるんだね。大日本印刷のナノインプリントはどう関係するのかね? 僕にはニコンやASML社の評価がどう変わるのか…不思議な現象だね。なんでも自分で考えないと駄目だね。
2011年01月25日
1/25
かたる:NYの上げは、正直、驚いています。インテルが100億ドルの自社株買いを発表したそうです。8300億円と大きく日本企業と規模が違いますね。M&Aも動いており板紙のロックテンが同業のスマーフィット・ストーン・コンテナを35億ドルで買収するそうです。要するに昨年来から指摘してきた、企業の「眠っていたお金」がようやく動いているようです。この背景は期待インフレ率の上昇ですね。現金を保有すれば効率が劣るわけです。これで設備投資に回るようなら景気の自律回復に向かいます。
その反面、FOMCでは実質的なインフレターゲット論に反対している委員が居り、引き締めに転換するとの予測もあります。日銀のケースを思い出すと怖い話です。GSの自己売買は振るわず、バンカメも赤字でしたね。またオバマ政権下では金融取引は不労所得のイメージがあり、SECはマサチューセッツ州財務官事務所からの文書や通信記録の提出を命じたそうです。GSの動きをけん制し強硬姿勢を示しています。歪められたルールを正すのなら歓迎ですが、やり過ぎは頂けませんからね。どうなのでしょう。ロシアで爆発テロがあり不安定な社会環境があるのでしょう。この背景は明らかに物価高が影響しています。
一方、低迷している中国市場では、都市部の成長率を農村部が昨年は上回り10.9%増の5919元増えたと言います。まぁ7万4500円だから、たいした数字ではありませんが中国指導部の政策運営は順調なのでしょう。しかし中国人は博打好きですね。マカオは空前のブームが続いているようです。株が動かないのでカジノだと言うのでしょうか?
ダボス会議で米国のファンドマネージャーが語っているのは、世界経済はスーパー成長サイクルに入ったと言う認識だそうで、これからしばらく1世代(30年ほど)の成長期を迎えるそうです。新興国がリードするパターンを指摘しているようです。まぁ、今日の話題はこんなところかな?
時代や:どこで、そんな話を見つけるの?
かたる:だいたい新聞だね。最近思うがフジ・サンケイ・ビジネスアイかな?あの新聞はなかなかのものだね。日経産業より上かもしれないよ。もともと世界にはいろんなニュースがあり、どれを取り上げるか? それぞれの編集長が決めるのだろうが、日本の場合は金太郎飴だからね。テレビのニュースも個性がないね。今日のサッカーは楽しみだけれど…日本人気質かね?
時代や:カタルは弱気論を述べていたが、株は上がってきたね。今日は何でも欧州系から大量の外人注文があったらしいね。
かたる:そう報道されていたね。要するに世界は日本のように負け続けていないから、正常な観念でお金が動くのでしょう。日本は国債を買わせるために必死だよ。非効率な国債投資をさせなくてはならないからね。やはり消費税の引き上げが相場の転機かもしれないね。
時代や:どうもカタルの発言は、時間軸が混雑しているから分かりにくいよ。長期の発言をしてみたり、短期の観点で発言をしてみたり…。
かたる:そんなことは長く僕の意見を読んでいれば分かることだよ。自分で考えるべきだね。僕は考える投資をしなさいと言っているよ。僕にはいろんなシナリオが用意されている。あるニュースが入るとその相場観は修正されるね。要するに常に相場観は修正されているよ。毎日、天気を見て気持ちが変わることと一緒だろうね。
トロ:ホンダやファナックなどに外人買いが継続しているようだね。売っているのは国内法人で、その内、外人だらけの株主構成になるよ。
かたる:日本の土地が外人に買われていると言っちゃ心配し、自分の会社の株が外人企業に買われていると言えば心配する。自信がないから心配するわけだね。所詮、上場した時点で会社は他人のものだよ。借り物だよね。自分の会社じゃないよ。フジテレビやTBSなどの考え方がおかしいね。情けない日本人の姿だね。先日、アップルのスティーブ・ジョブズCEOが治療のために休養宣言をして株価が下げたが、優秀な経営者なら誰も離しはしないね。株主がお願いするよ。どうでもいい経営者が権力に拘るわけだ。馬鹿らしい限り。生きているのは自分であり、人間だよ。会社の後ろ盾なんか要らないよ。
時代や:そんな事より、株が上げてきてカタルの考え方も変わってきたの?
かたる:残念ながら、今日も空売りが主体だね。僕にはまだ買い場に見えないよ。弱いわけじゃないが調整が続くように感じるよ。要するに下がらないかもしれないが、どの株も上がるようにも見えないね。
トロ:持論の原油高はサウジ発言で下がったね。
かたる:まぁ、細かい動きはどうでもいいよ。基本的にイギリスもそうだが、物価高が今年のテーマになることは間違いないよ。その時に大丈夫だと思うが雇用情勢とかが、どうなっているのか問題だね。これは目先じゃないよ。どこで話題になるか分からないが…6月まで続くQE2の動きはどうなるのかな? 前から金融政策の影響は1年程度、遅れて現れると言っているよ。早くて兆候がつかめるのは6か月もかかるんだよ。まだわからないよ。
残念ながらガンガンの強気になるべきかどうか…少し見えない。でも先ほどの中国農村部の話題は大きな話だよ。みんなには理解できないかもしれないが、中国の失速が一番心配だが中国は飛行機を200機も買ったり、あまり話題になってないが、胡錦濤氏の訪米に合わせイメージ広告を大量に行ったね。なんと450億元(5600億円)も費やして中国のイメージアップ戦略のCMを流したんだね。残念ながら司令塔のいない日本と違うね。
だから僕の心配は杞憂に終わると思うが…年初のレポートに書いた米国と中国の戦いの構図は存在すると思う。今のところ中国が米国より上手だね。相場観を組み立てるうえで重要だと思われるのはホンダの動きだね。ホンダは米国に強い、スバルもそうだが…一方で昨年あれほど薄型テレビが売れたのに…収益を上げられない日本のメーカー企業がある。どうなっているのかな?更に韓国製品は強いが膨らむ貿易赤字の構図なども相場観に関係するね。今日は信越化学の決算だったね。これから決算シーズンを迎えるよ。ここまで株高なので、僕は目先、あまり影響ないと思うけれど…。数字はこれからの株価に影響を与えるからね。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2011年01月24日
1/24
かたる:今日はNY市場の強さを見て戻った感じかな?基本的にグローバル企業の業績は良い。GEもそうだけれど新興国向けが伸びているからだろう。しかし最近GSなど多くの投資グループは新興国の持ち高を減らしている。理由はQE2の弊害であるインフレ懸念からの金融引き締めがある。既に景気対策の時期は終わり持続的な景気拡大に移行できるかどうか?米国では回復の上げ相場は終わり、拡大基調の上昇と言う表現を用いているようだね。
僕が悩んでいるにもこの弊害に対する過剰反応が心配なんだね。スタグフレーションを心配する背景は物価高になるが本格的な設備投資などに移行する前に需要が減る可能性がある。先週来、北京では自動車ディーラーが店を閉めていると言う話題を提供したのもその心配を懸念している。ブラジルの金利を書いたと思うがブラジルは昔の高利回り国債の償還を迎える為に国債を大量に発行し償還に充てていると言う。資金流入が近年加速したために逆回転をし出すと資金の引き上げが起こる。故に果たしてドル安になるのかどうか…。
ユーロ圏は既にインフレ警戒モードで利上げはあるが利下げはしないだろう。故に為替が動いているようだが…このあたりの見極めが難しく本当にこのまますんなり株が上がるかどうかわからない。だから僕はどちらかと言えば…年初からは弱気派だ。
時代や:でも今日は上がっているね。
かたる:うん、久しぶりに引退していた神主さんから電話を頂いた。今は悠々自適の生活で石井久が日本株は上がると断言していたと言う。神主さんも株を2年ぶりに買うために資金を手当てしているとか…。
時代や:僕らは知っているが過去の人だから知らない人も大勢いると思うよ。独眼竜の事は…。
かたる:石井久は独眼竜というペンネームで、株式新聞社で記事を書いていた。その前はなんと街のおまわりさんから株式新聞社へ、そうして立花証券のオーナーなんだね。むかしスターリン暴落を予見した「桐一葉落ちて天下の秋を知る。」と言う有名な句を書いたんだね。それで人気になり、一時、立花証券は盛況だったと言う。今でもファンはいるよ。僕の知り合いが立花に長くいたので聞いてみたが本当らしいね。何とバブルの絶頂期に自宅をすべて売り払い賃貸住宅で間借りをしたと言う。平成元年からのバブル崩壊を危惧しての行動だね。
時代や:へぇ、自宅まで売ったの。すごいね。
かたる:まぁ、投資家と言うのは大したものだね。神主さんの話ではえらく強気だったらしいよ。でも後半と言っていたとか…。
トロ:もうおじいちゃんだろう?当たるのかな?
かたる:今の懸念が払拭されれば怖いものはないね。その可能性は高いよ。僕はもともとQE2は成功しリーマンショックを克服できると言う考え方だからね。バーナンキ議長は、昔からインフレターゲット論者だよね。日本のようにデフレを放置するとは思えない。それに一時的なだましがあることも日本を研究してよく知っているね。いろんな意味で日本は中国にとっても他山の石となっているね。
トロ:何故、最近は弱気説ばかり唱えるの?
かたる:一つはテクニカル調整だね。どんな株も上げっ放しはない。でも強い初期波動を作った株が下げたらチャンスだと思うね。それに日本株は非常に割安だよ。例えば一株純資産が429円あり、一株利益で71円、おまけには配当が9円の会社があるとしよう。この会社の現在株価はいくらでしょう。ただしあまり財務内容はよくなく自己資本比率は31.2%だよ。でも予想ROEは16.7%もあるよ。
時代や:感覚的には株価はPER10倍で700円?
トロ:いや自己資本比率が低いから、きっと株価は出遅れているから純資産の400円前後だろう。でも問題は来季の業績だね。本当に70円が続くのか…それとも減益になるのかどうか。
かたる:今のところ増収・増益だろうね。二人とも外れだね。この株の今日の引け値は282円だよ。安いでしょう。こんな株は他にもゴロゴロしているよ。だからテクニカルで過熱感があっても、そんなに株価は下がらないと思うよ。たぶん横ばいか若干の値下がりだろう。例えば米国の自動車販売が伸びると予想されているから、米国に強いホンダが買われているね。更にダイムラーとの会見が予想されていた東レなどが今日は高かったね。
時代や:でも物色が絞り辛いね。スマートフォンとか言っているが…。
かたる:そうだね。僕は相場の性格からして一度はスタグフレーションを懸念する資源高の相場を経験すると思うね。中国が大量の大豆を米国から買い付けたりしているが、基本は化学製品だね。その原料は原油だから…
時代や:でもカタルがそう言っていたからWTIの相場を見ているが、そんなに高騰はしてないね。
かたる:僕も専門家じゃないからわからないが、おそらく米国景気の影響を受けるのだろう。ガソリン需要が膨らむ春とか…でもWTIは世界の原油から見ればほんの一部の話。実際は既に多くの原油が100ドルを突破しているね。ナイジェリアのボニーライトやマレーシアのタピス、インドネシアのミナスと…いずれも大台に乗っているらしいね。
まぁ、原油が上がるかどうかも含め、新興国の需要(経済成長度合い)は現時点では分からないね。もちろん市場関係者が気にする米国の雇用統計とか…いう遅行指標もあるがね。石井久が正しいとすれば…この問題が見えないと前に進めないね。よって彼も今年後半に相場は上がると述べているのだろう。僕がFRBを信じているのと同じだね。もしこのまま日本株が上がるシナリオがあるとすれば、政治がお馬鹿さんをしないことが前提だね。
考えてみれば分かるが新興国から引き揚げた資金を投入するところがない。日本は長い間のデフレを克服し新しい時代にスタートできる位置にいるから大挙して外人が買ってくるかもしれないね。その資金量を吸収できるし尚且つ長期間のデフレ継続で資産価格は底値圏だね。それに株価はいろんな指標から割安だよ。何より高値で株を買う買い手がいるね。
時代や:一体だれ?
かたる:決まっているよ。今は売っている機関投資家に個人だろうね。消費税が引きあがると国債金利が上がり始めるよ。買う国債が無くなるから資金が動き出すね。だから消費税の引き上げがお金が動き切っ掛けになるかもしれないよ。
トロ:普通は増税で景気に悪影響だが、カタルは資金需給から株が上がると思っているわけだ。
かたる:うん、まぁね。だって先ほどの例でも利回りは3%を超えるしどう考えても2倍以上になるよ。そんな銘柄がゴロゴロしている日本株だもの。上がるに決まっているよ。でも目先は調整、もうすぐ上昇だよ。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2011年01月21日
1/21
かたる:まぁ、上げ方も異常だったけれど…下げ方もきつくなっているね。日本の場合、まともな人間を育てる仕組みでないから…どうしても、どの世界でも本物の人間が少ないのでしょう。もともと社会構成が考えることを嫌うように教育も、社会の仕組みも出来上がっているね。個人の自由を認めない仕組み。金融でも、介護でもどんな業界でも御上(役所)が指図をするようにできている。この為に自由な考え方ができない。ソフトバンクの孫さんが地下鉄の車内でもインターネットが切れないようにしたいと提言したとか…。このような当たり前の自由度が、日本では認められていない。全てが許認可事業だからね。
時代や:どうして、そんなことが相場に関係するの?
かたる:相場はいろんな意見のぶつかり合いで…正解がないんだね。誰も将来のことは分からないし、不可抗力が生まれて予定通りに進まないことがままあるよ。9.11のテロだって、誰も予想してないでしょう。そうしてイラク戦争も…。事前に予想することは不可能だからね。与えられた条件の中で、将来を予想して相場を考えるわけだね。でも日本は全ての配分権は御上が握っている。とうとう、サッポロビールの買収に乗り出したスティール・パートナーズは撤退を余儀なくされたね。ブルドックソースの判決は極め付け。天下の最高裁が「平等の概念」を自ら否定した判決だからね。つまり中国と同じで恣意的なんだね。
そんな条件の中で、自由な発想が育つわけがない。御上は株を買うな。国債を買えと言っているわけだからね。国債を買って、その資金配分は役人様が決めるわけだよ。日本が停滞するわけだね。非効率な社会を構築しているから、GDPが伸びないんだね。成長率は先進国の中で最低だよ。どんどん抜かれるよ。国民をごまかして名目数字を実質に変えたわけだから…。僕が消費税の引き上げに賛成しているのは、疑っているんだね。官僚は馬鹿じゃない。もし国債を買わないような状況にすれば、お金が動き出すんじゃないかと思っている。だから増税だけれど、今は賛成だよ。国民金融資産を動かすために…。
トロ:きっと、カタルは機関投資家の運用能力が、欠けていると言いたいんだね。
かたる:うん。昔は株好きの運用者もいたが、今は日本生命もマリーンも何処にも運用者はいないだろう。だから株式の流動性が失われ、株価が上下しやすいんだね。昔はそれでも機関投資家が、クッションの役目を果たしたね。今はネットの時代になり、株価が下がれば売り上がれば買う。その背景を考えようともしない投資家が増えているね。誰が考えてもおかしな株価がどんどん生まれ、安値に放置されたんだね。日本株は…
そうして10月5日の日銀政策会議で、外人の一部のファンドは気付く訳だ。日本株は安すぎると…だって考えてみれば分かるね。日本は素晴らしい環境に置かれているよ。特に鹿島建設や大成、大林などの大手建設会社は成長株の素質を秘めているね。残念ながら小泉内閣の誕生で海外展開が出遅れているが、シールド工法など日本は自慢できる技術が腐るほどあるね。にも拘わらずロボット・サラリーマンは、学生だけでなく社会人も海外に出ようとしないね。僕は狙っていたが、なかなかいい銘柄が見当たらないよ。日揮ぐらいのものかな? 覚えている人がいるかな?大昔、僕は日揮が300円のころ原油価格が上がってきたのを見て推奨したことがあったね。本当は大手建設の出番だよね。
時代や:そんな話より、目先の株の話をしてよ。たしかにカタルが言うように株が下げてきたね。この後は、どうなの? まだ下がるの。
かたる:なんで…そんなに発想が貧困なのかね?今日は25日線を割れたみたいだね。広範囲に売られて売買代金も2兆円を僅かに欠ける程度まで膨らんで急速に訂正波動が発生している印象だね。この後の展開によるが、調整には二通りの波動があるよ。昨日、今日のように株価が下げるパターンと…残念ながら007やDENAは下げたが…株価は下げずに時間をかけて調整するパターンだね。みんなは株価が下げると驚いて不安になるだろうが…下げると言うことは新規人たちが参加するチャンスでもあるんだね。
考えて見れば分かるよ。だれも株高を信じなかったから、年末から年始は売り通しの筈だね。少なくとも数字上、個人投資家はずっと売り越しだよ。だからこの下げで新規参入のチャンスが来て、今度はまた相場のスケールが大きくなるんだね。その為の下げであって…悪い下げではないと思うよ。そうして値幅で下がると言うことは、短期に調整は終わると言うことだね。だから急激に下げてきた株は、良い銘柄なら買いのチャンスだよ。
トロ:おいおい、俺にはボロ株を薦めているように聞こえるよ。
かたる:007か…今日は買ったが僕だって分からないね。今日の目先のトレードは、ほとんどが空売りで全部買戻し…信用枠が無くなっちゃた。このところ手持ち株の下げで担保余力が減っているらしい。たいぶ損もしたし…トホホ。でも所詮、実験だからね。どこで本格的にやるかどうか…。みんなは銘柄が上がったとか、下がったとか簡単にいうが…頭の中は常に高速回転しているんだね。
例えば日本の新聞は「核心的利益」の文字は消えたと言っているが、中国の報道ではアメリカは認めたことになっている。この核心的利益とは…チベット問題や南シナ海、尖閣湾諸島を示すらしいね。つまりお互いの主張は認めようと言うことなのだろう。中国は面白いね。レア・アース問題(希少金属)も中国の保有シェアは30%なのに世界への供給量の70%も中国に依存していると言っている。つまりアメリカなどの保有国も出荷すべきと述べているね。
株と一緒でいろんな考え方があるよ。相場論は難しい。日経などは報道してないがスペインは貯蓄銀行に公的資金を30億ユーロ投入するらしいね。ブラジルは金利を引き上げて11.25%にしたね。ブラジル国債の金利は12.55%だと言うね。2003年の資金流入量は575億ドルで2010年は2034億ドルに急増している。まぁ、多くの国がチュニジアと同じように苦しんでいるね。昨年、トウモロコシは70%、小麦価格は47%上昇、大豆は45%上昇している。ユーロ安もあってフランスは小麦価格が倍になりパンの価格が上がっているね。
一方で、あのロシア第二位のルークオイル(LUK OIL)はガーナなどの西アフリカ中心に石油の開発を90億ドルもかけて投資をするんだって…びっくりしたな。ロシアが海外で資源開発だよ。一方でマーク・ファーバーと言う有名なファンドマネージャーは新興国投資の時代は終わったとも言っているね。このような様々な現象を見て、相場論は組み立てられているんだね。まぁ、みんなには細かい事まで話しても分かり辛いからやめるよ。要するに僕も分からないから、自分で考えろ!と言うことだね。でもまだ証券マン根性が抜けないね。小さな企業の株価を高くして資金調達させるべきだと思うんだね。大金融会社に1兆円もの増資を認めるなら、小さな会社に100億円の増資をさせて…なんと100社だよ。その方が…よほど社会のためになるね。
週末だけれど、心配いらないよ。僕は、目先は弱気だがガンガンの強気だからね。果たして当たるかな?
2011年01月20日
1/20
かたる:あらら…下げてきちゃったね。今日は広範囲に下げ始めたようです。まぁ、昨年の10月から上げ通しなので少しは下げるのでしょうが、最近は誰も指摘しなくなりましたが二番底は消えたわけではありません。あれほど株が下げた原因を作った日経新聞の論調も最近は二番底を述べなくなりました。でも二番底は確実に存在しますね。この二番底の定義は微妙だけれど僕は政策支援がなく経済が自立的な回復を目指したときと解釈していますが、また補助金行政は続いていますね。エコポイントなど…中国は今年から自動車の減税をやめましたね。
米国がQE2の考えを、昨年の8月10日のFOMCで「MBC住宅担保債権の償還金を米国債に再投資」と述べました。ここで上海総合株価指数を見てください。この発表を受けて株価は上がりますが、11月には下げてきました。そうして現在に至っています。この理由は金融引き締めで余剰資金が吸い上げられるから株価に回らないのです。だから物価の動向は重要です。本日、発表のCPIは4.6%とか…。11月の5.1%からダウンしています。でも現実はどうだか…怪しいですね。
時代や:たしかに年初からカタルは、みんながスマートフォンや電子書籍を言っていたが、米中関係から資源高説を述べ、間もなく株は下がる。…の大合唱だったね。珍しい…強気のカタルが弱気を言うなんて…。現役時代にはなかった現象だよ。
かたる:買う銘柄がないんだね。でも弱気と言う訳じゃないよ。僕は前から二番底はないし…QE2は成功すると述べている。だから強気派だけれど…。必ず、市場は考えられるリスクの消化に向かうものだよ。今の最大のリスクは欧州の金融危機じゃないね。みんなはそう言っているが…スペインは大きいが、それでも日本の財政悪化に比べればたいした規模じゃない。
今日はアイルランドの第二位の銀行であるアライドアイリッシュの話だが…昨年公的資金を入れ実質的に国有化と思われていたが、同行が発行した債券(劣後債)の買い取り額はなんと額面の30%だと言う。これじゃ倒産した武富士の方がましだね。
トロ:まぁ、これだけ上がったんだから、カタルが言っているような展開になるとは限らないよ。事実、注目している007だって大幅安しているよ。
かたる:残念な結果だね。目安にしていた25万円を割れたね。個人投資家の参加だから株価が弱くなれば売り、強くなれば買う連中の浮き草相場だからしょうがないね。僕もこの会社の真価は分からないが、少なくとも会社のIRを信じるなら、最高の株に成長すると思うよ。それも今年は真価が分かることになる。機関投資家さんが買うのは実際に利益が上がった時だから2年後ぐらいかな?でも株価的に最も変化がみられるのは今年だろうね。果たして本物かどうか…。
時代や:でも株価は下がったね。
かたる:だから浮き草だって言っているじゃないの。この会社の評価は難しんだよ。例えば利益の上がっている会社だってPER10倍以下の銘柄はゴロゴロ存在するよ。だいぶ水準訂正してきたが、まだまだ評価不足だね。でも高岳から石原産業はやり過ぎだね。買うものがないから材料株に向かう。買うものはたくさんあるんだね。例えば資源価格はジム・ロジャーズが言うように確実に上昇するね。考えてみれば分かるよ。
世界の人口の大きな中国、インドは文化水準が上がり肉食傾向に変化している。当然、今まで穀物中心の食生活が変化し飼料が不足するね。詳しく知らないが…肉1キロに大体10倍ほどの穀物が必要になるね。中国は長年、トウモロコシの輸出国だったが今では輸入国だね。化学製品を作る原油も同じだよ。昔は土や藁なんかで壁を作っていたが今では断熱材は硬質ウレタンを使うと言う。年率で30%以上伸びているらしいが…これは石油化学製品だね。どこにも使われている原油は価格も上昇するだろうね。
だから相場は目に見えるスマートフォンなんかに行きやすいが、本当は違うのだろう。人口が増え文化的な生活を送るから、資源や社会基盤整備の会社の株が狙い目だろうね。なんでも基本が大切だね。この株は資源とは少し違うが…石油関連を調べていたら日本精蝋と言う満鉄時代にできた会社に興味を持ったね。この会社が作っている蝋は面白いね。タイヤの製造に不可欠のワックスを作っているね。カーボンと同じように天然ゴムの市場が急騰しているぐらいだから、きっと日本精蝋も儲かっているだろうね。にも拘わらず誰も注目しないから純資産が429円もあり、一株利益は四季報予想で71円で9円配当予想なのに株価は281円だよ。いくら2部上場だからと言ってもおかしな株価だね。普通なら500円から700円が妥当株価だろう。昨年、自社株買いをしていたね。
まぁ、一例だが…このように日本株は非常に安い水準にある。故に一服すれば株価上がるよ。心配ないよ。別に僕は弱気じゃない。でも資源高で景気悪化のスタグフレーションを市場は必ず指摘するね。本格的に株価が上がるのはまだまだ先だと思うよ。
時代や:ほんとうに…悔しいけれど、カタルの意見はある意味で言えている。でも本当かな?資源株が上がるなんて…日本にはそんな会社があるの?
かたる:石油資源開発とか…出光だって、多少だけれどやっているよ。でも僕が言いたいのは市場と言うものは強く見えるときに買っても、あまり儲からないよ。みんながどうかな?…と思って心配しているときに株価が上がるものだね。昨年の10月はいくら日銀が政策転換していると言っても誰も信じなかったね。僕も日銀のアナウンスが弱いかな?と思っていたが外人は日銀を評価して株を買ってきたね。007も一緒。安ければ買えばいいし、高ければ売ればいい。それが株と言うものだろう。
トロ:偉そうなことを言っているが、自分は儲かっているの?
かたる:残念ながら、やられております。トレードしたものでそのままでも…儲かったものはたくさんあるが、短期を原則としているので損切りをしているからね。今日も007で損をしたよ。あらら…。本当は買うつもりだったが損切りを余儀なくされた。先日はシンフォニもそうだし…こちらの今日は少しかたき討ち。007だって、どこかでかたき討ちを狙っている。今度は株数を揃えて買いたいと思っているが…どうなるかな?
つまり最近は全然儲かっていません。儲けは1万ぐらいだけれど損は5万とか10万だからね。トホホ…これじゃ、月給も出なくなるよ。今に見ていろ僕だって…必ず、帳尻を合わせるからね。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2011年01月19日
1/19
かたる:今日も堅調な展開だったね。でも少し重くなってきたように感じているのは僕だけかな? もともと日本株は日経新聞の過度の二番底懸念により、ありもしない事態を必要以上に叩いたんだね。今はその反動だよ。あの時は持ち合い株解消などが背景にあり、個人の買いが入らない状況を作ってしまった。基本的に株高を嫌う体質が、この国にあるのだろう。話したと思うが、昔は松下幸之助も信用取引でバタバタと相場を張っていたんだね。それが世の中の躍動感に繋がっていくが…今の時代は妙に、こじんまりとしてしまった。
僕はデフレも、内向き加減の若者気質も、マスコミが作り出した幻想だと思うね。誰かが○○と言うと…みんなが挙って同じことを言い出す国だから…。違う意見を言うことが非国民みたいになるからね。僕は小沢さんが好きだけれど、一般的にこんなことを言うと馬鹿にされる。でも最近思うんだ。そろそろ下も限界にきていると感じるよ。
トロ:下も限界と言う事は、どういうこと?
かたる:例えば百貨店の売上高だけれど…昨年は14年連続の減少だったけれど、これもどうかな? 百貨店は百貨店らしく、あれば良いんじゃないかと思うよ。松坂屋だったかな? 安売りの店を誘致したりしているが、国民の中には高級品を好む人がいるね。僕だってお金があれば、百貨店で食料品を買いたいと思うよ。たしかに高島屋などは高いね。しかも過剰包装もする。でも嫌いじゃない。
今は貧乏して、大根が98円とか言っているが、別に400円でも良いよ。先日もレタスの98円を買ってきたが、やはり3級品は3級。できれば1流で回りを固めたい。腕時計だって…まぁ、2000万も3000万も桁外れのものは要らないが、できれば数百万ぐらいのものは買っておけば、よかったと思っている。
はなしはそれたが…14年連続で減り続けたけれど、中国はその間、年率7%~12%程度の成長をしているね。先日、読んだ記事にNYより北京の物価が高いと言うものがあったね。車も米国を抜き今では中国は世界一だね。米国民も実質的には中国が一番だと思っているらしいね。その胡錦濤さんは、今、訪米しているね。
数年前まで中国はトウモロコシなどの輸出国だったけれど、今は輸入国になっている。先日のレアメタルの輸出規制などと言うものではなく、もし食料品だから大変だよ。僕が最も心配しているのが、円安の物価高で食糧難になるパターンだね。可能性はあるんだね。世界の農産物の生産量は増えているが、人口の増加や食生活が肉食に変わることにより消費量が生産量を上回っている。だから株式市場では農業関連などが時々話題になるが…残念ながら、カーギルのような会社は日本に存在しない。強いてあげるとすれば物産や丸紅かな?
時代や:そんな一般論より相場の話だよ。昨日は石原産業に、今日は帝人はすごかったね。
かたる:僕はどちらも空売りしたい銘柄だね。まぁ、株だから分からないが、一般的にはどんな株も上がるにしても、一旦は休むものだよ。過去、急騰し続ける株を見たことはないね。でも日本株はPBR1倍以下の会社がたくさんあるからね。取りあえず…、営業利益が黒字で、最終利益も黒字、尚且つ配当をしている企業はPBR1倍を上回って良いはずだよね。日銀さんはデフレ脱却を唱えているわけで…過度に弱気になる必要もない。
トロ:でも最近、カタルは弱気のコメントばかりだよ。
かたる:うん、僕は買いを極端に減らし、空売りの実験をしているよ。まぁ、昨日はやられたね。シンフォニでは損をしたが、今日は石原、戸田で少し儲けたが…帝人ではやられている。まだ早いのだろうね。きっと…でも覚えておいてほしいね。僕はみんなが悲観的な10月5日の日銀の政策転換で株高を宣言しているよ。あの時は二番底懸念一色で総悲観だったね。今は、みんなはQE2が成功して今年はバラ色と言っているが…。僕はここから難しいと思うよ。
時代や:変人な奴だね。みんなが気分良くなっているのに…。なんで殊更、弱気を言うの?
かたる:弱気じゃないが…危ない場面が訪れると思っているね。ユーロ危機などたいした問題ではない。もっと大変なのは、物価高の景気悪化だね。中国関連は気を付けないとならないよ。人件費が上がり日本企業などは、まだ進出しているが…生産基地を先駆した企業は移転させ始めているね。繊維などは中国からベトナムとかバングラディシュとかに…。物価高を気にするあまり、過度の規制に動く傾向が中国にあるように思うね。
北京では自動車の販売代理店を閉めていると言うね。閑古鳥が鳴いているらしいよ。だから自動車関連は気を付けた方が良いね。過度の心配はいらないと思うが…。この辺が読めないんだね。先日は中国の引き締めでコマツを空売りして、直ぐに損切りをしたけれど…この理由は中国は減速するが、資源メジャーが大幅に設備投資を増やしているからだね。QE2の政策は、まだ効かないよ。今はムードだけ…。早くて今年の春~夏からが本番だね。
時代や:いったい、何が言いたいの?
トロ:おそらくカタルは、ここから資源などが急騰してCPIを心配しているのだろう。
かたる:考え過ぎなら良いが…。景気回復のスピードより、資源などの価格急騰が先に来ると景気が減速するね。そのことを株式市場では、まだ誰も話題にしてない。だから市場ではその懸念が消化されていないね。故にこの話の消化を市場は確実にするよ。今は行け行けで、みんな強気だが無理して株価を上げているようにも見えるね。帝人なんか…そんな一例のような気がするよ。本当に強い株は、玉がほしいからのんびりやるものだよ。
さて、ノンビリのんびり…だよ。
2011年01月18日
1/18
かたる:最近はさっぱりだね。どうも僕の感覚ではなく全面高のイメージで、個別に集中される展開は何とか付いていけるが、収益に結びつかない材料株はサッパリだね。
時代や:自分が一番だと思っているお得意の言い訳だね。
かたる:うん、そうかもしれない。空売りしていた株を損切りで買戻したよ。高岳は売らないがシンフォニは分からないね。どっちにしても電池絡みなどは技術力が飛びぬけていれば別だが…競争が激しく収益に寄与しないはずだね。材料だけで個人の心を惹きつけているように感じるね。高岳だって東電系列で本命だろうが、大きく収益には貢献しないと思うよ。みんなは大きな市場だと思うかもしれないが意外に収益に寄与はしないものだね。今日は石原産業が人気だったようだね。あの会社は問題を起こした社会的に疑わしい体質を持っている会社だね。昔から仕手性はあるが…僕は絶対に買わない会社だよ。
トロ:まぁ、お前の趣味はどっちでも良いんだよ。でもお前らしくない銘柄だったけれど、昨日掲げた東レは上がってきたね。もう少し一般的な銘柄を掲げた方が良いんじゃないの?今日は517円から534円だよ。他に挙げてごらんよ。
かたる:僕の趣味ではないが、一般的に今の社会環境で活躍できる会社は重工だろうね。中国でも環境都市が話題になっており参加しているね。でも重い会社だよ。本来は日立より重工に軍配が上がっても不思議ではない。でも非効率な会社だからな。
時代や:ふぅ~ん、重工ね。面白いのかね。一般的にみんなが好むような銘柄を嫌う方向性がカタルにはあるんだね。
かたる:まだ早いかもしれないが…。基本的に好調な決算数字は既に株価に織り込み済むだろう。どんなに好業績でも、先日のインテルのように目先は冴えないだろうね。中長期的には良いが、目先はやはり山を越えるよ。日本も好決算だろうね。でも株は上がらないでしょう。だから高値を買っても大きくは儲からないはずだね。
トロ:どうかな…本当かね?
かたる:まだ皆には分からないと思うけれど、最近は一日を通じてあまり大きく動かないね。つまり強弱感が対立しているんだね。売る人も大勢いると思うよ。買いながら売るから目立たないが、このような状況では先発組は売っているものだよ。
トロ:本当にどうかしたんじゃないの? 昔は買いばかりしか言わなかったけれど…最近は弱気発言ばかりじゃないの。
かたる:だって収益に合わない株が上がり、筋が通らないからね。僕は原油高を、やはりにらんでいるね。胡錦濤氏が訪米しても米中の利害は対立し大きな成果はないだろう。だから原油などの一次産品を引き上げれば、新興国の快進撃を止められるよ。この度合いをどの程度の設定するかが…今年のテーマだろう。
年初からスマートフォンや電子書籍を言って囃してたが…今年のテーマは明らかにスタグフレーションだよ。新興国が物価高に耐えられるかどうかだ。もうひとつのヒントは最近は新興国が資本規制をしているね。その為に新興国投資リスクが高まっている。だから日本が関連として、にぎわう可能性がある。日本はようやく新興国に向け舵を切ったところだからね。
先ほどの重工などは、ようやく中国に関心を示し始めた段階だね。コマツのようなケースは珍しい企業だね。みんなはどう思うか分からないが、株価位置が低い銘柄ではダイキンなども出遅れ組だろう。でも僕は原油高に進むと思うから、その関連でAOCなどは値幅が狙える銘柄だと思うね。精製の仕組みは原油価格が上がると利益が膨らむし純資産が一株当たり1000円以上あるのに株価は500円だからね。故にどう考えても人気株になるね。
トロ:まぁ、一理あるがローカルな銘柄だね。どうして…そう偏屈なのかね?
時代や:高岳をずっとやっていればよかったのに…。そういえば桃太郎も上がっているじゃん。
かたる:自動車関連は悪くないよ。
今日は新興国の資本規制が日本株を押し上げていると言う現実を心に留めるといいね。もう一つはやはり原油絡みの銘柄に注目することだろう。僕は警戒モードだけれど…まだ強いかもね。今回は外人投資家による買いなどで、彼らの買いだけでは国内の保ち合い売りを消化できないでしょう。決算期が近づけば、どうしても売りが出やすいだろうね。まぁ、この辺で…。
2011年01月17日
1/17
かたる:今週は米中首脳会談が重要なテーマでしょうね。
中国ではまたも預金準備率を引き上げ金融引き締めに動いています。利上げはそれほどしていませんが、預金準備率操作で市中に出回るお金をコントロールしていますね。為替も余裕があり消費者物価をうまくコントロールしていますが、チェニジアで政権の転覆があり、既に新興国は苦しみ始めました。QE2の副作用である物価高は米国でも始まりましたね。年初から強気一色のバラ色相場ですが、警戒をすべきでしょう。
時代や:なんか、証券マンを辞めた途端に弱気派に転向したみたいだね。最近は弱気のコメントばかりだよ。
かたる:そういう訳じゃないのだけれど、一般的に目にする記事は強気一色だからね。市場には常に考え方が二通りあるんだね。更に10月、実際は9月かな? 既に一本調子で上がっている相場だから、だれが考えても一服するね。その休み方が問題になる。基本的に弱い株は下がるよ。強い株でも右肩上がりの調整が一番強いが、横ばいでも値上がり幅をこなせればたいしたものだね。
トロ:また007の話か?
かたる:うん。僕はあまり銘柄を多く見てないからね。だからどうしても具体例を出せと言われれば仕方ないね。007は初期波動が強かったね。いきなり2倍以上だからね。この上げ波動を、株価を下げずに消化できるということはすごい事だね。まだ多くの銘柄が下げ波動になってないから、実例を掲げるのは難しい。そうだな。今日、売ろうと思って検討した銘柄では戸田工業と言う会社があるね。普通は高値の滞空時間はこのように短いものだね。一度、上げたら通常はこのようの下がるものだね。他にはソフトバンクなども適度に休んでいるよ。
トロ:そんなボロ株のどこが良いのか?さっぱりだよ。
かたる:まぁ、今はチャート論を論じているから反論はしないよ。人それぞれだから…。だから日経平均株価でも同じことだね。大きくなればなるほど背伸びしたら休むものだね。だからこのまま上がることはないと思うよ。問題は休んでどうなるかだね?
時代や:どういう事なの? 休むということは下がると言うこと?
かたる:休むと言っても株価が下がるとは限らないよ。横ばいで時間調整もあるからね。何度も言っているが、株価の調整には「値幅調整」と「時間調整」があるね。今回はあまり株価が下がらない時間調整の可能性が高いから、多少、高値を買っても怖くないだろう。だって世界景気は、まだ政府の支援を受けて立ち直ったかどうか?と言う位置だね。だから中国などの新興国を除くと、実際の引き締め政策はどの国も採用しないね。ここに難しさがあるね。所謂、スタグフレーションと言う物価高で景気悪の状態の可能性があるからね。
時代や:カタルはそれを心配しているの?
かたる:いや心配はしてないよ。でも気にはしているね。既に米国でも12月は0.5%もCPIが上昇したからね。この上昇が実際の景気上昇によるものならいいが、過剰マネーによる物価高なら相場の行方は変わるからね。これからの政策が難しいよ。でも大丈夫だと思うよ。何故なら、JPモルガンの決算によれば、貸し倒れの引当金が減ってきており、正常化に向かっているようだね。更に先週末はバンカメが上がり始めている。更にGSやMSは投資部門を分社化し始めているね。つまり過剰規制も乗り越えるという判断だろう。
だから米中会談は重要だよ。
円満に終わると思うが…中国はお土産としてボーイングの大量発注をするのだろう。だから大阪チタンが上がり始めているのだろうね。試験飛行の問題もあるが、既に再三延期されているから大丈夫でしょう。ここで注目されるのは一般論で面白くないがやはり東レだと思うよ。僕は機関投資家ではないから自分では買わないが、博打が嫌いな人や機関投資家、または大きなお金を運用する人は東レがチャンスだと思うね。短期じゃないからね。3年程度先を見れば東レは素晴らしい会社になるだろう。
トロ:珍しいね。カタルからそんな銘柄の話が出るなんて…。
かたる:僕だって大きなお金が動かせるようになればちゃんとした銘柄をやるね。いつまでも博打株ではないよ。でもお金がない人間はリスクを取らなくてはならない。そのリスクを取って成功してから、初めて次のステップに踏み込めるのさ。前回はベンチャリで失敗したからね。今回は007で成功を収めたいね。
トロ:同じようなもんじゃないの。所詮、博打銘柄だよ。
かたる:だから人それぞれ…そう思う人は買わなければ良いし、売ればいいわけだよ。市場は自由だよ。いたずらに決めるべきじゃないね。今日はこの辺でいいかな?
意外と思うかもしれないが、チェニジア問題も一つの兆候だから、よくその意義を考えた方が良いよ。
2011年01月14日
1/14
かたる:米国では業績発表が行われ、概ね好調な推移なのでしょう。
インテルはかなりの好決算だったそうです。しかしそろそろ全体が疲れる番ですね。通常は休んで不思議はありません。米国もかなり強気一色の展開なので…すこし心配です。僕は大丈夫だと考えていますが、QE2が効かないという言う弱気派もいます。その弱気の原因は流動性を高めても実体経済に影響を与えないというものなのでしょう。そうなると溢れたマネーが投機に走り、商品価格を押し上げます。所謂、スタグフレーション。既に米国の物価も上がり始めていますね。
時代や:最近のカタルの発言を聞いていると…かなり弱気のように聞こえるよ。年初のレポートはみんなが電子書籍やスマートフォンが有力だと言っているのに…原油価格が上がると言うものだったね。このところインドネシアなども資金の引き上げにあっているような場面だね。
かたる:うん、主な新興国は中国以上に苦戦していると思うよ。
インドも伸びてはいるが同時に金利は高くなっているね。「ゲーツ長官は、第2砲兵司令部の靖志遠司令官が米戦略総司令部への招待を受け入れたと発表。中国の司令官の米国基地訪問は、中米の軍事関係緩和のわずかな兆しであり、米国の中米軍事関係改善に向けた努力によるわずかだが意義の大きい突破口でもある。」と言う報道があるね。果たして中国の態度は変わるかどうか…。
時代や:一見、株と関係ない先日のステルス機の開発などの報道をカタルは気にするね。どうしてなの?
かたる:経済は国家競争の一面にすぎないよ。所詮、一つの道具だろうね。
日本を見れば分かるね。日銀総裁が株や土地の価格など関係ないと言うぐらい重視しなかったね。実際はいろんな要素が絡み動いているのだが…例えば尖閣湾の問題が悪化すると実体経済にも影響が出るね。同じことだよ。北朝鮮問題などを切っ掛けに、米中関係の緊張が増せば経済に悪影響を与えるね。中国の軍部の上層部が渡米すれば自分の国の国力を理解でき抑止力に繋がるだろう。
日本が太平洋戦争に突入したのは、実権を握る陸軍が暴走したからだよね。海軍は多くの将校が海外に行き現状を知っているから、無謀な戦いをしない考え方が多かった。でも海外を知らない要するに知識がない人間が権力を持つと国民は不幸だよ。内閣を改造する菅さんが、どんな過程を過ごしたか知らないが本当に海外経験などあるのだろうか? 少なくとも欧米や中国などいろんなところに行き、彼らの考え方のプロセスを知らないと正しい決断ができないね。少なくとも株式投資をしないと実体経済の温度は感じられないよ。
日本が不幸なのは政策官僚の株式投資を禁止していることにあるね。インサダーの法律もあるのだから積極的にさせればいいんだね。
トロ:ほうほう…なんでも昨日は野村を買って、日ばかり損をしたとか…。危ないにおいは分かるようだね。昨日の判断のように…今日は広範囲に安かったね。朝方はインテルの決算が好調だから全体も戻るかと思ったが、来週、米国市場が休みの事も影響したのか…全体は沈んだね。
かたる:うん。でもそう下がるようにも見えないね。
だって信用評価損率が改善しているからピークだとか騰落レシオが高い水準だとかいうが…誰も高値を買ってないね。みんな売っているよ。信用の残高は増えてないね。当然、機関投資家は売り姿勢だし…。
時代や:分からなん奴だな。少し下がると言ってみたり、そんなに下がらないと言ってみたり、いったいどっちかハッキリさせろよ。
かたる:人気株がほしいね。高岳なんかでなく本物に育つ人気株が…。ないのかな?僕はスタグフレーションの可能性は指摘しているが、なるとは思ってないよ。QE2からQE3とも考えてないね。日本とFRBの姿勢は違うからね。日本は中国にとっても、米国にとっても反面教師になっているね。今年は消費税が引きあがるのだろう。きっと、そのための与謝野氏の入閣なのだろうね。この考え方を見ても菅さんは財務省のロボットだね。
それにしても信じられない人間だね。自民党では小選挙区で敗れて比例区で引き上げてもらったんだよね。その恩義があるのに自民党を飛び出して新党を作り、今度は敵である民主党に入党か…。選挙民の意向を捻じ曲げるものだね。
まぁ、あのような変わり身が、時代の中で生きるためには必要なのかな?僕なんか…一度、買ったら株を売らないし…会社と運命を共にする投資を薦める証券マンを演じてきたが…ずいぶん生きる姿勢が違うな。まぁ、結果は敗退者として辞めたのだから…。どちらが正しいか分からないね。まぁ、この辺は生きる姿勢の問題なのだろうが…。いくつになっても難しいね。株の選択と一緒だよ。
時代や:そんな話より、株の話は?
かたる:まぁ、しばらくは休みだろうが…。その休みに動く銘柄が出るかどうか…。前から言っているよ。先駆した銘柄で休んでいる株が狙い目だと…。ソフトバンクだって調整波動になっているじゃないの。サンリオなんか昨日は切り返していたね。(僕は偽物だと思っているが…。)やはり休んでいる銘柄からスター株が生まれてほしいね。高岳なんかスターになる素質が欠けるね。でも今は売っちゃだめだよ。まだ上に行く可能性は残されているからね。ここは全体が落ち着くまで休むのが筋だろうと思うよ。休むも相場と言うじゃないの。
時代や:でも今日は何か買ったと言っていたじゃん。
かたる:うん、007とAOCを買ってみたよ。でもどうなるか僕も分からないよ。それではまた明日。
2011年01月13日
1/13
かたる:あらら…見えなくなって来ましたね。
この状態で無理やり買う銘柄を探すのが、今までのやられるパターンでした。買う銘柄が見当たらない。
トロ:何か、株屋を辞めて弱気になったの?
かたる:そんな事はないよ。ずっと強気で買いばかりだよ。途中で中国のレポ金利が上がった時にコマツやみずほを空売りしたけれど直ぐに買い戻したね。あの時の心理に似ているかな?今日も空売りを久しぶりにしたが、予想に反した動きになっている。最近は新規に仕掛ける銘柄は損ばかりしているよ。
トロ:そらゃ、お前が下手なんだよ。どの株も上がっているじゃないか。
かたる:そうかな?
例えば、昨日、突然人気になった大倉工業は、安く始まり引けはさらに下がったね。今日は特別かもしれないが金融株も寄りが高値なんじゃないの?
時代や:最近、かたるは弱気の発言が目立つよ。
かたる:うん、今日も野村を勝負銘柄に…と思い買ったけれど、直ぐに投げちゃった。どうも思うような値動きにならないよ。何かどの株も動きが悪いよ。通常、株価の上値が重いときはふるい(篩)を入れないと駄目だよ。あるいは株価が下がらなければ時間調整を強いられるだろうね。
時代や:かたるは、株が下がると思っているの?
かたる:いや、いくらなんでも大きく下がるとは思ってないよ。どっちにしてもバスは停留所で止まるものだよ。新しい顧客を乗せなくてはスケールが大きくならないね。やはり出遅れた人も参加させないと面白くないよ。よって僕は少しポジション調整だね。
トロ:偉そうに…ポジション調整? そんなに運用資金がある訳じゃないのに…。
かたる:うん。今は全く問題にされない株式の量だからね。早く僕も儲けて自分で相場のタイミングを決めたいね。タイミングよく、ある程度の売り物を買えば確実に株は舞い上がるからね。自分でタイミングを決められないと、他人に合わせないと駄目だからね。
時代や:そんなものかね?
かたる:先輩の話では、ある程度の浮動株を買えば、あとは面白いように株価が上下するらしいよ。株主数の少ない会社は値動きが荒くなっていくからね。いずれそうなるでしょう。昔のように…僕がコラムに銘柄を紹介するとストップ高するようになるよ。今度は買う前に発表しないと駄目かな?株価操作とか…うるさいからね。
でもね。紹介した銘柄が上がっときは、普通は売るものだよ。当然だよね。それを人に買わせて自分は売っていると批判するのは筋違いだね。推奨株価と株価が変わるわけだから…。それに時間軸の問題もあるね。僕は短期投資と考えているかも知れないもの。時間軸は投資家それぞれにより違うからね。
でも良かったな。
先日のルネサスの値上がりで、(ごめん、僕が社名を間違えていましたね。)現役のころに先輩に推奨した銘柄は、全部、買値を上回ったからね。あのまま先輩に損をさせたままじゃ…顔向けもできないからね。一度も売りチャンスがないんじゃ、完全に失格だから…
トロ:銘柄は…007?
かたる:うん。007とDENAとルネサスエレクだったね。桃太郎も薦めたけれど…あの時はどうだったかな?マツダを薦めたのかな?でも結局、兎も角、どちらも買わなかったんだね。なかなかヒット銘柄が見つからないね。困ったもんだ。今日のニュースでも話そうか…そうだな…先日、紹介されていた大日本印刷のナノインプリント技術は、まずは東芝辺りが始めるのかな?この技術は興味があるね。実用化に成功すれば…オランダのASMLもニコンも打撃だろうね。なにしろ100億円近い機械が必要なくなるのかな?どうなるか…
もう一つは、村田の話だけれど…新しい積層セラミックコンデンサー「0402」は100~200個程度、現在、携帯電話に使われているが、スマートフォンになると500~600個も必要なんだって…でも当然単価も下がり実際の村田の予想は、昨年は13%の伸びだったらしいが、今年は10%と増益と伸び率が鈍る予想を立てているね。
日経新聞によれば在庫調整が落ち着き適正化を迎え、在庫投資が始まるかどうか…との解説だったけれど、予想は難しい。今年の春節はどんなイメージかな?まだ研究してないが、最近、関心があるのは素材の原料メーカーかな?この辺りは業績も良いのだろう。一昨日買ったユニオンツールの株価は、今日、安かったけれど、摩耗商品の工具は堅調だろうと思うね。あれだけ工作機械が売れるわけで…兆円単位に膨らんでいるわけだから。金曜日の数字はどんなものかな?全体は広範囲に物色された印象だけれど…僕は少し弱気に舵をきるかもしれないね。今日はここでお終いです。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2011年01月12日
1/12
かたる:今日は金融株一色の展開だったね。
僕はむかし双日を売って、みずほに切り替えたんだけれど、今回は双日の方が上鞘をキープしています。僕の価値観は、みずほが上なんだけれど市場の評価は違うね。何故か、今回は金融株を自分で買ってない。でも11月の証券マンの頃は、お客様に玉を入れた来たんだね。岡三が自社株買いを発表したころ、この銘柄を買って1年程度、投げておけば2倍になるかな?と思ったものだね。たいがい、あの感情が沸き立つときは儲かるようだよ。
時代や:その感情は、いつ湧くんだよ。
かたる:さぁ~。そんなの分からないよ。
今日は下げているけれど、高岳は相場になる…と材料が出た時に思ったよ。でも強いものではなかったが…。毎日ニュースを見て感じることもあるよ。例えば高島屋の決算の話が出ていたが…毎年、毎年、売り上げが下がり連続記録を更新していたが…いくらなんでも、そろそろと…と、考えるのが普通だね。高島屋に行くと分かるがおばちゃんが店員として立っているんだね。おそらく正社員なのだろう。
むかし景気の良い頃の大量採用が祟り、高い人件費に泣いていたのだろうが、団塊の世代の大量退職時代を迎え人件費がかなり減るのではないだろうか?そんなバックボーンがあった所のニュースだったから、新鮮だね。相場はきっと安いだろうし枯れている。それなら同業種の一流不動産を持っている松屋だろうと思い、株価を見たら動き始めていた。僕と同じように考える人がいるらしい。松屋はゲンの良い株。昔、1000円の時に買って倍ぐらいで売ったことがある。要するに感情は自分の持っている感性と時代の流れを言うんだね。
トロ:感性があれば…証券マンを続けられるね。続けられなくなり、辞めたんだから…。
かたる:うん。でも手数料のノルマができないで辞めたわけじゃないよ。証券会社の将来性が感じられない。日本には自由がなく、全てはおかみが管理する官制社会主義体制みたいなものだろう。銀行だって預貸率の話が新聞に載っていたが、おそらく国債を買うように行政指導があるのだろう。
だって頭のいいエリートが政策発動するのに、なかなかデフレ経済を変えようとしないからね。何故か? 最初は増税に反対だったけれど、今では僕は消費税引き上げに賛成論者だよ。同友会では17%課税を言っているね。いっそうの事、20%ぐらいにすればいい。そうすれば国債の買い手を探さなくて済むから、世の中にお金が回り、デフレからインフレに変化して自殺者も減ると、今では考えているよ。
時代や:どうしてそこで、自殺者の話が出るの?
かたる:まぁ、時代の流れと言えばそうなんだけれど…うつ病が増えているのはデフレ経済のせいだね。人間はそもそも上昇志向の動物だよ。今日よりも明日は良い生活をしようとして努力をするね。でもデフレ環境は動けば動くほど泥沼にはまるね。単純平均株価をいれば分かるよ。特に成長意識の強い若者はうつ病にかかりやすいだろうね。2年か3年ならわかるが…20年以上もデフレ環境を続けるのは犯罪だよ。日銀総裁も官僚も自分で株を買って追証になってみればわかるよ。
時代や:また社会批判が出たね。…と言うことはうまく行ってないな?今日は株が引けにかけ緩んだね。
かたる:高岳はいくらかな? 37円安か…持ってないが、みんな目先だから相場が弱いと売りが膨らむね。まぁ、僕はそろそろ弱気に転換するよ。自分の手持ちは。まだ買いばかりだけれど…。相場が続くかどうかは…、なかなか動かないが、相場が二巡目に入るかどうかだろう。
時代や:その点を、もう少し解説してよ。
かたる:今は出遅れ物色花盛りだね。でも良い銘柄の数は少ないよ。最初に上がって休んでいる株があるね。相場の悪いときに上がって、高値でもちあっている株だよ。代表的な銘柄は007やDENA…など。まぁ何れも、かたる銘柄だけれど…。他にもあるよ。そのような株が再び高値に出れば、相場のスケールが大きくなるよ。逆に全体の勢いに負けて下がるようでは、循環物色は続かない。
前から日本には節分天井と言う言葉があるし、ここからの相場は要注意だろうね。でも分からないのは、ここに来ての大型株の動き。今日だって銀行株は強いからね。出遅れていたんだが…。米国は順調だろうね。雇用統計は遅行指数だからね。最近の傾向としてマスコミはわいわい騒ぐが…フォードは2年で7000人を採用すると報道されているね。今年は技術者750人に工場の従業員を4000人採用するんだって…。
確か日経産業だと思うが…先日も関連の記事を見たが、今は自動車開発の技術者が足りないんだって…特に電気系統の人達らしいが…日産の技術者の例が紹介されていたね。ルノーでは産業スパイ事件が起こるし…面白いね。今の段階で相場を判断するのは難しいよ。例えば中国の自動車販売台数の予測などもそうだね。一方、悲観的に考える必要もないね。インドでの昨年の自動車販売は34.1%増の303万9004台だってね。この数字はすごいんだよ。一般的に1年で20万台も売れる車が作れれば大ヒットだよ。プリウスは例外だけれど…途中だけれど…続きを書くと長くなるし…今日は相撲だから…この辺にします。ごめんね。やはり本物のスター株がほしいね。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2011年01月11日
1/11
かたる:今日は安かったけれど、かなり戻りましたね。欧州などの動向から安くなるかな?と考えていたけれど、結局、個別物色に支えられた格好です。特筆は大型株の堅調さですね。加えて大手銀行の値持ちの良さが相場の強さを表しているようです。
時代や:例えば東芝とか日立?
かたる:今日はどちらかと言えば新日鉄などの動きかな?
この動きが続くようであればたいしたものだよ。動き事態は大きくなくても大型株が堅調だということはお金が入っているからでしょう。買っているのはおそらく外人だろうし、売りはどうせ日本国債を大切に抱える国内法人だろうし…しかし暴落する国債を買って、価値のある株式を売るとは…いくら仕組みだからと言っても、基本的な投資態度の反する行為だね。心配だね。
トロ:かたるは円安で物価高の論者だから、当然、国債価格の暴落が念頭にあるんだろうね。
かたる:うん。物価連動債ならともかく、一般的な長期国債は絶対に買うべきではないね。でもおかみの顔色をうかがっている連中ばかりだから、国債を買わないわけにいかないのだろう。だから債券先物で繋ぐか、ディレーションを考慮しないとならないね。
時代や:今日、日経新聞トップの日産自動車は安かったね。
かたる:うん。自動車は堅調だが、若干、円高傾向だったのかな?インドネシアも利食い傾向になったり、ポルトガルにベルギーなど欧州も揺れているね。僕はいつも思うんだね。新聞やテレビは意図的に情報を操作していると思うことが多いね。株は高いだけじゃ駄目だし…適度に下がらないと魅力がない。上下するから人気が出るんだね。休む時に休まないと駄目だね。
今のソフトバンクは休憩かな?
この株は12月に多くの銘柄が堅調になると下げ始めたね。基本的に先駆した銘柄が休み、出遅れていた株が上がっている傾向があるね。そろそろ出遅れ物色も一巡するのだろう。問題はここで調整を入れるか? あるいは先駆して休んでいた銘柄が出直るかどうか?ここで相場のスケールが変わるんだね。
時代や:具体例はないの?
浜ちゃん:出遅れは環境関連のタクマなんかどう?実は知り合いが前から言っていたんだね。
かたる:上がる前に言ってくれればいいのに…そうだな。じゃ先駆した銘柄が休んでいて出直るパターンは僕が今日買ったMUTOUホールディングはどうかな?昔、武藤工業時代にずいぶん話題になった会社だね。CAD・CAMの武藤と欧州では有名だったらしいね。今では大型プリンターの会社に変貌しているが…かなり高収益の会社で高株価だったんだね。
株価が弱かった8月、9月に上がってみんなが上がっているときは休んでいたね。今度はみんなが休むだろうから、上がる番かな?…と思いチャートの形が面白いから買ってみたが…どうかな?他には…やはり007が筆頭だろうね。こちらも高値保ち合いを演じている。
トロ:しかしどうして東芝とか日立だとか…と言う銘柄を話題にしないのかね? だから貧困なんだね。発想が貧困だと貧乏生活を強いられるよ。
かたる:もう強いられているから…。これ以上、貧乏なんかあるもんか。今日、僕は「ぶり大根」に挑戦したんだぞ。
トロ:なんじゃい。それは…今度はかみさんが働いて親父が主婦か…。ぶり大根でなくビリ大根か?
かたる:材料はさっき買ってきて、今作ったところ…料理も奥が深そうだ。まぁ、そんな話より株の話か…。基本的に日本は駄目だろうね。昨日だったかな?社会インフラ整備関連株、そうだね。やはり本命は日立や重工だろうと思うが…車両の川重なんかも環境関連も手掛け面白いかもね。でも会社側が効率化の動きに舵を切らないと駄目だね。10%程度の営業利益で満足しているようでは世界競争に勝てないよ。
最低、毎年、原価を5~10%程度下げる努力をして、利益率を上げないと駄目だね。ところが系列のメーカーの原材料を使うと競争に勝てなくなる。例えば三菱グループが価格が安いと言って古河系は使えないね。この壁を乗り越えないと駄目だね。日産が注目されるのはリバイバルプランから金融危機によりコスト競争力がついてきたね。だから桃太郎は中国の現地メーカーから受注できるのだろう。
ところがダイフクなんか…折角、技術力がありながら経営者に覚悟がないから、暢気な父さんを演じている。本当の倒産までいかないと父さんの覚悟はできないのかな?重工もそうだね。あの会社が沈んでいる理由が分からないね。東レには関心が行くが…重工はどうも…。好きな会社なんだけれど…。
時代や:雑談ばかりだね。何かヒットは出ないの?
かたる:そんなにヒット銘柄が見つかれば苦労はしないね。よって休んでいる株に焦点が当たるよ。どうかな? 007は本格的な二段上げになるかな? 金融株の株価が崩れないから安心しているけれど高いところは気を付けたほうが良いね。今は出遅れ株の物色の展開で、先駆した銘柄は休んでいる。この休んでいる先駆した銘柄が跳ねるようなら相場のスケールも大きいのだろうが…問題は日銀さんの動向だろうね。じゃ、今日はこの辺で…。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2011年01月07日
1/07
かたる:みんなが蓋をしている悪い話もあるが…概ね市場は好意的な話題で展開を続けているね。
時代や:例えば悪い話って…米国の失業率の申請件数が増えたってこと?
かたる:そんな事じゃないよ。誤解があると困るから言うが統計数字と言うのは数字を鵜呑みにしちゃダメだと専門家が言っていたな。例えばその失業率だけれど…雇用情勢の改善がみられるとこれまで活動していなかった人が就職活動を再開するから、一時的だけれど雇用統計が改善すると失業率が上がることがあるんだって…これから起こるかもしれないから覚えておくと良いかもしれないね。僕が考えたことではなく、統計の専門家の話だから…。
悪い話は議会の承認が得られないと、米国は債務不履行になるというのは…あり得ない話だが報じられていたね。早ければ3月にも米国の連邦債務が法的な上限の14兆3000億ドルを超える可能性があるとか…。更にスペインは話題になるが、あまり話題になってないベルギーが次の金融危機の標的になるという話もあるよ。昨年6月の総選挙後に混乱しているんだって…政治の不信が常態化している日本みたいな話だね。
浜ちゃん:良かったじゃないの。桃太郎はヨロヨロと鬼が島に向かったようだよ。
かたる:そうだね。午前中はヨタヨタと道草をしていたけれど、お昼からやる気が出てきたのかな? でも別に桃太郎だけじゃないね。自動車株全体が円安を受けて物色されているんだね。今日の日産自動車なんかすごいものね。ゴーンさんは流石に一流なんじゃないの。積極的に海外を訪問し先日はプーチンにあってロシアのボロ会社の立て直しを頼まれ資本を出すようだね。ブラジルはドイツを抜き世界で3番目の販売台数になったよ。このブラジルにマツダが新規に進出するんだね。昭和30年頃の日本が至る所で生まれているから、当分、自動車は黄金時代を迎えるよ。昨年、僕が今年は自動車一本に絞って大丈夫と言った通りの展開だね。
時代や:そうだ、そのためにえらい目にあったんだ。マツダは損をしたよ。高値を買わされて…。
かたる:仕方ないね。円高だったから…でもマツダは好調だよ。昨年ホンダの中国での販売は12.2%増の64万6600台だったけれど、マツダは33.4%増の23万9700台を売ったんだね。12月は駆け込みもあったけれど過去最高なんだね。アクセラなんか前年同期比66.6%増の17900台も販売したんだよ。とうとうマツダは米国の販売台数22万9566台を抜いたね。だから株価は上がるよ。心配ないよ。
時代や:心配ない。心配ないと言われ…だまされてばかりだからね。
かたる:別に株を上げる政策を採用すれば上がるよ。下げる政策を実施すれば、当然下がるね。東レの社長が言っていたけれど中小企業を追い出す政策を実施しているから大変だよ。技術の底辺を支える会社があるから日本は持っているが…あれだけサムソンが強いのに日韓間の貿易収支はたしか黒字だよね。日本から部品などを買っているわけだ。同じことがこれから日中間でも起こるよ。ただし中国は現地生産を強要されているけれど…。だから製品メーカーより部品会社が有望だと思うね。
トロ:自分が買っているからと言って、読者に無理強いはよくないよ。
かたる:あれ?心の中を読んでいるね。その通りだね。僕がこの高値で買うぐらいだから有望だと思うね。何故、大丈夫かと感じたかと言えば…日産だけじゃないからだね。日産はずいぶん自分が駄目な時に強引に部品会社にコストカットを要求したからね。リバイバルプランとか…何とか言って。あのおかげで日産系の部品メーカーはグローバル企業に脱皮できたんだね。だから中国を代表する国産メーカーの奇瑞汽車やBYDから注文を受けられるようになったんだよ。もちろんドイツからも注文を受けているよ。
一時的と見られていた一株利益64円が、実は成長過程の一通過点だとしたら、現在の株価が400円台は安過ぎるね。500円台でも安いよ。日産系列で中国と組んでいるんだから…このような部品メーカーは他にもあるよ。みんな新高値になっているね。だから桃太郎も来週は新高値に躍り出るんだね。それも一気に500円を通り越して600円台に跳ね上がると…乖離が生じるから空売りが入る。一大仕手株の誕生だね。
残念ながら高岳もいいセンスを持っているが早すぎるね。東電にチャデモ方式と布石はできているが…残念ながらGSユアサよりしただろうね。シンフォニアなどの二番手が早くも出るあたりは今一かな?最初に話を聞いたときは買ったんだけれど、調べたら時間がかかりすぎるね。故に諦めたんだね。
トロ:じゃ、007はどうなんだよ。同じじゃないの。
かたる:今は株価が低迷しているが…馬鹿にしちゃダメだね。マイクロソフトがARM社の軍門に下る時代だよ。そのARM社から省エネ技術を評価されたQBだよ。全てのスマートフォンに使われるんだね。そうなれば今年に華が開くよ。
トロ:本物なのかね?
かたる:僕も分からないが、会社側はそう言っているね。もしそうなれば…あっと言うかに一桁違う株価になるね。連日、ストップ高で株価に値段が付かないよ。でももしそうなったら100万円でも…1株だけで良いから買うんだよ。まぁ、楽しみな株価だよ。素人には理解できないよ。
トロ:偉そうに…失業者がほざいているよ。
かたる:そうだ失業者か…でも僕は一応、薄給だけれど12月から給料をもらっているよ。まぁ、見ていてください。今年は高額納税者は無理かもしれないが、事務次官ぐらいの給料をもらえるように頑張るよ。
トロ:おい、事務次官で2000万円を超えるんだよ。そんなにもらえるわけないじゃないの。
かたる:今度の会社は実力主義だからね。ハハハ…どうなるかな?
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1/06
かたる:良い相場が続くね。正月気分もそろそろ抜けると考えているが、まだ世間はお正月なんだね。
時代や:あっ、そうか…空売りして上に持っていかれ、しょげているんだね。
かたる:あぁ、あの玉は、今日、損をして買い戻したよ。今日は桃太郎がいよいよ鬼退治に出かけると思ったんだね。それで参加しようと思い、多くの株を損切りして参加したら、桃太郎さんは道草するんだもの。タイミング重要なのに…。ファンドの連中はまだ買いたいのかな?
トロ:馬鹿だな。利食いしているに決まっているよ。
かたる:だって業績は悪くないし、出遅れ感が強いから上がるよ。前からそう思っていたがようやく加速するかな?…と思ったんだね。この銘柄は仕手性が強いし値動きが良いはずなんだ。
浜ちゃん:それで…、昨日買ったルネサンスはどうしたの?
かたる:担保がないから売って、桃太郎さ。でも桃太郎も人が悪いよ。早く鬼が島に向かってくれないと…これじゃ戦いにならないね。
トロ:まぁ、馬鹿な話はそれぐらいにして、円安で勢いづいて幻のSQ値を突破したね。これでテクニカル上、強い相場が続くはずだね。
かたる:そうかな? 僕は基本的に弱い立場だよ。
時代や:おかしいじゃん。空売りを買戻し買い向かっているのに弱いなんて…。
かたる:だから目先は買いかもしれないが、早晩、宴は終わるように感じているの。でも気にしていた中国のレポ金利も6.3867%と急騰していたが、今日は落ち着いて3.1567%だね。
トロ:年末の特殊事情なんだよ。考え過ぎだったね。
かたる:そうかもしれないが…おかしいよ。だって世界で一番早くリーマンの金融危機から立ち上がったのは中国だよ。自動車も記録的な販売状況だよ。…にも拘らず、上海総合株価指数は弱い展開が続いているよ。おそらく、度重なる預金準備率の引き上げと利上げが効いて市場に資金が不足しているのかもしれないね。
米国は人民元の引き上げか、利上げをしないと物価は静まらないと脅しをかけているが、日本が反面教師になって、中国はかたくなに人民元の引き上げに応じないね。とうとうアメリカはダンピングなどを発動しているが、中国の方が上手だよ。
トロ:いったい、何が言いたいんじゃい。
かたる:つまり預金準備率の操作などで、あの大型な財政出動も副作用なしに調整がつく可能性があるのかもしれないね。汽車下郷も終了するが中国の統計を見ると、今年は2000万台を突破し、やはり3000万台に向かう方向性に見えるね。
日経産業からだけれど…
日産自動車の報道で2004年の中国の新規購入者の87.2%が初めて車を買う人だったが、2009年はこの比率が63.2%に下がったというよ。代替え需要が5.1%から22.7%に上がったそうだよ。更に増車比率、つまり2台、3台買う人が7.8%から14%になったそうだね。一方、中古車市場が急拡大しているんだって…。
時代や:その数字がどうしたの?
かたる:わからないかな…?
僕が、桃太郎が出発すると思って無理して買ったのは、このような背景があるからだよ。400円台の株価が仕手化して4ケタに向かうかな?…と考えたんだね。例えば河西工業と言う小さな部品メーカーがあるが、奇瑞汽車と組んで部品工場を建設するんだそうだけれど…いきなり50万台分の受注を確約すると言われたらしいよ。もちろん中国経済がおかしくなれば傾く大事業だが…。スケールが違うね。5万や10万じゃなく、いきなり50万台だからね。
実は桃太郎はこの奇瑞汽車にも、BYDにも部品を納入するんだね。だから資源が先に来ないで、経済回復が先に来れば…先ずは最も恩恵を受ける日本の自動車部品の業績は、飛躍期を迎える可能性があるんだよ。将来的にもインドが話題に参加するから、株としては最も面白い時期だね。何しろ先があるからね。
ルネサンスの話だが、何故、業績が悪いのに株価が上がるかと言えば、将来性があるからね。日経新聞の報道などは、氷山の一角だよ。要するに汎用品ではなく付加価値を加味した半導体であるマイコンの比率を高めないと駄目なんだね。ここで活躍するのが組立ソフトの分野なんだよ。今は、みんなに分からないかもしれないが、DENAだって、この桃太郎も…戸田もアンリツも…さらにはこれから参加する大赤字の大阪チタンなども含め有望な株は決まっているんだね。でも上がる時期があるんだよ。このタイミングが分かれば億万長者は確定なんだけれど、分からないんだね。
時代や:要するに…下手くそな訳だね。
かたる:弁明はしないよ。でも日特エンジも上がったね。2年ほど前に書いていると思うけれど…あの時は300円だったんだよ。それが今では4ケタ銘柄だよ。たかが導線を巻く機械のメーカーだけれど…。今日はコイルの東光が人気になっていたね。時代の先を読めば上がる株はわかるよ。でもタイミングが分からないね。ハハハ…やはり素人の部類かな? でも僕に資金量があれば、自分でタイミングを決められるんだね。いずれみんなが良いと思うんだから…。早く数億円の資金量を確保しないと…互いに頑張ろうね。
おい、桃太郎、道草を食っているんじゃないぞ!
追伸です。
ビスタの新春レポートのリストの話ですが、僕もパソコンでは見えますが、XPではだめなのかな?そこで昔のパソコンから再びアップしました。リンクはしていませんがリストは見えるはずです。参考になるかならないかはあなたの腕次第です。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2011年01月05日
1/05
かたる:今日も強い展開でしたね。これで、かれこれ2か月近く上昇しています。基本的に10月5日が分岐点だったのでしょう。あの時はあまり強い反応を市場は示しませんでしたが、やはり外人投資家は政策のスタンスを見て買いに出るわけです。今では日本株に注目する外人投資家が多いですね。
時代や:…と言うか、今年は日本株のパフォーマンスが一番良いという話もあるよ。
かたる:さぁ、どうかな?
もともとデフレ政策を採用しなければ日本株式は安いね。でも外人投資家はROEの低さを気にしているようだね。たしかにPERの水準では日本株は世界水準より安いか、同レベルになったよね。でも資金効率は相変わらず、よくないよ。日本は普通の国になったわけだね。昔は株式の持ち合いで高PERだったけれど…今では世界標準だからね。今度は国際会計基準が採用されるから、簡単に世界比較が出来るよ。
トロ:なかなか新聞に載らないね。国際会計基準の話が…。一昨年来、話題にされている銀行の自己資本比率規制の話も…まだ道半ばだし。でも何故、めでたい正月にそんな会計基準の話を出すの?
かたる:日本株は安いが…、単純ではないという話だね。僕が買い一辺倒に見切りをつけて証券マンを辞めたのは時間的な制約が限界点を超えたと思っているよ。民主党政権はもたもたしているね。消費税の引き上げに賛成の意見を書いたのを覚えているかな?
僕の貧相な考えかもしれないが、何も東大法学部のエリートが何故、デフレ政策を何年も続けるのかな?きっと財政問題があるんじゃないかと疑っているんだね。だから日本株が本格的に上昇できるのはこの問題が見えるようにならないと大きな資金が入って来ないんじゃないかと疑っているんだね。
トロ:それで、買い一辺倒では無理だと思って株屋を辞めたわけ?
かたる:まぁ、それだけじゃないが…危うい砂上の楼閣の印象だね。日本国は…決してバラ色じゃないよ。本来なら消費税を上げ借金を返さなくてはならないよ。幸い日本はまだ自前の資金だけれど、この資金の配分を変化させる動きが財務省が画策した税制改革なんだろうね。結局、個人の可処分所得が増えるのはその後になるんじゃないのかな?
時代や:なんだか暗い話だね。いつものカタルらしくないよ。ほら、今日だって高岳が一番人気でカタルが指摘したように仕手化してきたね。今日なんか、二番手のシンフォニアが大幅高だよ。たしかカタルの注目リスト株じゃなかった?
かたる:注目リスト株と言うか…機械的に無作為に選ぶスクリーニングの銘柄だよ。でも最近成績が悪いから、全部、手がけなくなったんだね。失敗すれば慎重になるよ。
浜ちゃん:あれ?儲かっているんじゃないの?
かたる:引っかかっている株もあるよ。最近、思うんだね。株は上がるだけじゃないと…思うようになったよ。どっちでも良いんだね。プロにとって上下に振れたほうが儲かる訳。だから上げたら下げるし、下げたら上がる繰り返しが相場なんだと思うようになったわけ。
浜ちゃん:つまり作為的に相場は作られていると…いうわけだね。
かたる:うん。日経新聞の記事も僕らが一般的に目にする記事は全て作為的に方向づけられた材料なんだと思うようになったよ。例えば僕が今日参戦したルネサンス・エレクトロニクス6723だけれど…覚えているかな?昔、ずいぶんご執心だった株だよ。ようやく上がってきたね。おそらく今年のヒーローの候補銘柄だと思うよ。
トロ:オイオイ、今年大幅な赤字が確定している株だよ。
かたる:リストラ損失を計上するんだね。そうして後が無くなり汎用品から撤退するんだね。マイコンなど特殊技術の半導体に特化するんだよ。だから面白いね。車の半導体などは世界トップだよ。携帯はARM社が世界で一番だよ。みんなは三菱商事なんか言っているが、商事はリオ・ティントやヴァーレなどに勝てるかな?
既にグローバル投資を心がける時代かな?幸い、ネットのおかげで世界の株が買えるしね。基本は一緒だね。時代を見て一番儲かりそうな会社の株を買えばいいよ。トヨタの中国販売が好調で在庫がなくなるぐらいと言う報道があったけれど…ドイツのフォルクスワーゲンは2月の春節分の予約販売まで手一杯で在庫なんか、とっくに切れているんだって。11月にクーラーを買った人が2月まで待っているようなもんだね。そういえば日本も昔、そんなことがあったね。
今じゃ、信じられないだろうが電話の加入権が高値で売買されていたよね。購入する権利にプレミアムが付くんだね。今年は米国も10%増程度、車が売れるそうだね。でもアメリカのピーク時は1600万台だったけれど、中国はすでに超えている。今年は2000万台の大台に乗るね。中国だけでなく今度はインドが参加するから株式の世界は明るいよ。
時代や:あらら…前半は弱気のことを言って最後はいつもカタルだわ。どっちが本当なのか分からないね。明日も高いかな?
かたる:銘柄が材料株だから…あまり強気になるものどうかね。でももともと安い水準だから…株は買えるよ。果たして本命はいつ来るのかな?もうすぐだと思うけれど…頑張れ!日本株。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2011年01月04日
大発会
かたる:大発会らしく高かったね。
昔は半日だったのに…大納会も大発会も同じなんだね。さて今日は海外市況を受け高くなりました。しかし僕にはいくつか気がかりな点があります。例えば日経新聞のアンケートの注目銘柄、第一位のコマツです。二年続けて好業績を謳歌できるのでしょうか? 良い会社ですが…僕がインタビューされれば、絶対に挙げません。
時代や:お前が日経に載ることは永遠にないよ。いや待てよ。犯罪で社会面に載るかな…。
かたる:おいおい、正月早々、悪態をつくね。箱根駅伝は面白かったね。早稲田の人は良かったですね。僕も一度ぐらい味わってみたいな。高校野球は何度か甲子園に行ったので優勝を…と願っています。まぁ、無理かな。
トロ:相変わらず、かたるらしい新春レポートだったね。
中国と米国の戦いでイスラエルが関連するとは…でも驚いたね。いきなり石炭から上がってきたね。たしか…昨年末に売り買いをしたとか…言っていたよね。三井松島は…。
かたる:うん。ディーリングだから、持ってないけれど…今日はみずほを空売りしてみたよ。
トロ:えっ!お前の大好きな株を売るの?
かたる:だから実験だって…。
チャートを見ると上がるように見えないし…上がっても現時点では、たかが知れている。駄目なら買い戻すよ。根拠は下値の公募130円と、その前の公募184円の中間地点の水準。そうして12月の米国は、1991年以来の記録的な上昇だったから…。正月気分は早晩、冷めると…考えているよ。
バンカメが上がったけれど、住宅絡みの訴訟で買い戻しを要求されていた債権らしいね。相手はフレディマックやファニーメイかな? ただ、何れもっと上がると思うよ。自己資本比率問題は依然あるし、株式の持ち合い解消もあるけれど、実力からすれば遥かに上の位置の株だからね。そこで大きく上がった米国の1991年の動きは、こんな感じだよ。
浜ちゃん:結構、調べているんだね。やはり身銭だと真剣だね。
かたる:僕は現役時代でも真剣だったよ。でも今はもっと追い込まれているから、かなり勉強しているよ。今日だって4時に起きて勉強していたんだよ。そのなかで気になる話を紹介するよ。まだ一般的になってないと思うよ。だからカタル情報かな? 何しろ、いろいろ調べていたら引っかかって…中国の人民銀行のホームページまで飛んで調べたんだから…チンプンカンプンの中国語で大変だったよ。たぶん間違いないと思うけれどインターバンク市場の1週間物のレポ金利の話だね。12月はこんな感じで急騰しているんだよ。
時代や:レポ金利って、なに?
かたる:英国では公定歩合のようだけれど…。多分、銀行間の資金需要の際に国債などの格付けの高い債券を担保に入れて、借りる金利の事だと思うよ。まぁ、要するに市場金利ということさ。
時代や:なぜ、重要なの?
かたる:僕のレポートに書いてある発想を理解したの?中国はCPIが上がると困るの。特に食料品価格が上がると庶民が暴動をおこし、共産党政権の基盤が壊れるからね。一番警戒するのは、このことだね。だからQE2で、じゃぶ、じゃぶになったお金で国際商品価格が上がると、一番困るのは、一人あたりの所得(GDP)の少ない国々だよ。特に成長力の高い国は、基盤が弱いからね。
何も中国の首脳がスペイン国債を買うと言っているのは、他国を助けるためではなく、自国を守るためなんだね。だってスペインがおかしくなれば、ECBは資金を新規発行するからね。FRBと同じ構図だよ。もしそうなれば、ますます物価は上昇を加速するからね。
時代や:へぇ~。カタルって、意外に頭が良いような…。いや、よくないか。
かたる:いい加減にしなよ。株って、いろんな読みが働くんだよ。仮に中国が耐えられるならヨーロッパで上がった自動車株のような銘柄が有望になるね。
時代や:どうして?
かたる:いい加減にせい。自分の頭で、たまに考えたらどうだよ。使わないとボケるよ。まぁ、だから冒頭のコマツが戻り高値だけれど…注意をしたわけだね。高値を買う人がいるかもしれない。しかし別の見方もあるよ。ここから加速する可能性もあるね。最後の駆け上がりを示すかもね。この辺が難しいんだね。果たしてどのシナリオに賭けるかどうか…。ここに株式相場の醍醐味があるね。今日は高岳も一番人気かな?逆にまともな商事も賑わっていたね。どのシナリオを採用するかは人それぞれだよ。
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