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2011年08月31日
8/31
かたる:米国で発表されているCBなどの指標は良いものではありませんが、一旦は悪材料を受け、株価は下がった後も切り返し確りしていますね。既に直近の上げは700ドルも上がっているから通常は下げるはずです。それにも拘らず、この動きです。市場の解説は8月のFRBの議事力が発表され、QE3への期待感が高まっているとのことですが、現実はオバマ大統領が実施する雇用対策などの経済政策にも期待があるのでしょう。金融政策だけで米国経済が救えるものではないでしょう。
一方、他力本願の日本株は、新首相が誕生しても期待感がなく、戻りも非常に鈍いですね。新しい動きも感じられませんが、実は色んな新規の材料が新聞を賑わしています。投資意欲が減退している市場に、好材料も響きませんね。一人立ちできない日本株式市場は、世界で最も恵まれた国なのですが、その基本的なファンダメンタルを評価する声は皆無に近い状態です。
時代や:長い失われた時代の経過で、相場が充分に調整したと言うことは分かるが、新しい胎動なんか…全然、感じられないよ。カタルだけだよ。そんな戯言を言っているのは…。
かたる:既に動き始めていると思っているが、みんなの目には見えないだけだろう。例えば今日の日経新聞のゼネコン4社の不動産開発が復調し、事業等の総利益が31%増となっているが、これは何度も指摘しているように、地所の大型設備投資計画から三井不動産の湾岸開発などの動きを反映した一連の流れだよね。残念ながら太平洋セメントのように市場はこのような環境を無視して、目先の需給関係だけを頼りにして反応しているが、僕は復興需要から始まる一連の日本改革は続くと考えているよ。だから、このような反応は一時的な動きで、何れ水準訂正が行われると思うね。ファナックの稲葉発言に対し過剰に反応した上場来の高値を、かたるは批判的に見ていたが…株価は下がっている太平洋セメントの反応も違和感を感じるよ。増資は売りだと言う間違った流れを作ったのは、双日のMSCBが引き金になっているように思うね。
時代や:でも現実は多くの企業が示しているように、増資後は株価が軟調になるよ。
かたる:その後、上がっている銘柄は多いよ。スパンの問題だね。結論は増資資金の使い道だろう。双日の実態は借金返しで、過去の清算に使われる。まぁ、今回の増資資金も復旧経費と借金返しなので、ある程度下げるのは仕方ないが…、ゼネコンの不動産開発が復調となっている流れは、金融庁の姿勢転換の流れの一環でもあるね。日債銀の判決が覆ったけれど、銀行関係者はホッとしていると思うよ。もともと融資業務は、ある意味で博打だよね。基本は…時代の流れが成長路線に舵を切るなら、融資は成功するよ。コンプライアンス重視の縮思考が優先されれば、背任行為になるかも知れない。
言い訳かも知れないが、ベンチャリが際どいタイミングで駄目になったのは、日本の国が正常な金融機能を有しておらずに、無借金にも拘らず投資資金も融資しない体制があったからだね。水面下にあったINDEXなどもそうだし、USENも同じ構図だろう。僕の失敗は、日本の金融行政の姿勢を大きく見誤った、当然の帰結だったのだろう。僕の言いたいことは先日、直木賞を受賞した池井戸潤の「銀行仕置人」などを読めば、理解されると思うよ。彼の作品で面白かったのは「果つる底なき」だったかな?
トロ:まぁ、失敗談は良いよ。自己弁護しなくて…。それより新体制は、果たして、ちゃんと動くのかね?どうも日教組上がりの輿石さんが幹事長になるのは嫌いだね。
かたる:僕も日教組が、日本を駄目にした一因を担っているかも…と思っているよ。教育と言う神聖な場に、条件闘争の共産化行動を持ち込み、子供たちの教育を楯にして、おかしな行動をしていたものね。君が代を歌わないとか…国旗掲揚などは当たり前だと思うが…彼らは公務員だから、首はないし恐いものはない。まぁ、多くの人が潜在的に同様の疑問を感じているが、メディアはこの手の問題を、なかなか取り上げないね。部落民の代表的な同和問題に似ている構図を持っているのかな? 差別はいけないが、彼らの要求は時々、度を越した要求をするからね。まるで右翼のようだよ。
時代や:右翼と言えば、島田伸介さんが、結局、辞めることになったきっかけだね。
かたる:日本には、もともと縁故関係が強く、無理を通そうとする土壌があるのだろう。まぁ、日教組から脱線したけれど、新政権は党内融和を掲げドジョウ精神を生かした対応じゃないのかな? 僕は野田さんのバックに、財務官僚の決意が掛かっているとも考えているよ。彼ら官僚も日本の状況は痛いほど分っているよね。消費税を引き上げる勇気もない政治家にうんざりしているだろう。
皆は勘違いしているよ。公共事業投資が景気を助けるだとか、増税が景気回復にマイナスだとか…先日のトロも、そのような判断だったね。昔のケインズ経済学派のような古い学説が頭にはびこっているのだろう。宮沢喜一が晩年、自らの過ちを認めていたが…消費税を引き上げたドイツ、緊縮財政を実施しているイギリスを考えれば、日本経済へのマイナス効果よりプラス効果の方が大きいと、僕は考えているよ。
昨日、マツダの話をしたね。
時代や:また話が飛ぶの?
かたる:大切なことだからね。僕の頭の構造を理解して欲しいよ。何故、大手の外人ファンドがマツダを買ったか? 一つは僕が昨年犯した同じ間違いをやったね。日本は動かずに為替が円高のままだよ。でもね。あの背景には新燃費規制などの先進国規制が背景にあるね。規制は多くの場合、時代を縛り成長を妨げるが、同じ規制でも新技術を促進させるカンフル剤にもなるんだよ。この度の節電を考えると分かると思うが…産業構造を転換させ、効率化への促進に繋がっているね。LED照明への転換など…、効率化社会への一歩でもあるよ。マツダの省エネ技術やアイドリング・ストップ機能は、世界トップ水準に技術だね。
トロ:いやに拘るね。競争に敗退した3流自動車会社に…。
かたる:時間がずれて、失敗しているカタル銘柄だからね。僕の狙いは時間がずれているけれど、ヘッジファンドの投資が証明しているように、悪い筋じゃないと思っているよ。ただ条件が揃わないだけだよ。
時代や:かたるは、よく条件が揃うとか…揃わないとか言うが、結局、条件が合わないと言うことは外れていると言う事だろう?
かたる:おっしゃる通りだね。でも銘柄選別は将来を見るわけで、投資した当初に結果は分からないよ。東電だって、免責を採用すればスムーズに賠償も進み、経済も停滞しなかったはずだよ。日本にとって損失には違いないが、復興は圧倒的に免責にした方が早まったよね。一部の役人が自分の首、可愛さに…押し通したわがままが、日本の時間を奪っていると思うよ。もうそんなに時間はないよ。自民党はグダグダ言っている主張は、間違っているよ。自分たちがやった過ちの責任を、現政権は後処理をしているわけで、積極的に協力すべきだね。
スペースがなくなってきたね。長いと読むのが嫌になるからね。基本的に悪材料に反応しない市場は、新規資金が入っている証拠だね。ヘッジファンドの解約資金は一時的に国債やTBに流れるが、また市場に戻ってくるよ。要するに新しい政策に市場が信任を与えるかどうかだけの話だからね。お金は唸るほどあるし、株価位置も非常に低いからね。こんなところで空売りをするなんて…気がしれないよ。
トロ:いや、まだ安心はできない。当面は模様眺めを続けるよ。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2011年08月30日
8/30
かたる:野田佳彦さんが総理に就任されると言うことで時代が動くかもしれないと期待を持っています。野田さんの事は日経報道位しか知りませんが、何よりネット第一世代と言う「団塊の世代」とは違い、新しい感覚を持っているじゃないか…とも考えています。私は1955年生まれで、彼は1957年です。ビルゲイツは僕と同じ年に生まれ、孫正義氏は野田さんと同世代ですね。所謂、ネット第一世代の時代を歩んでいます。
ジャスミン革命はチュニジアからリビアの民主化運動だけではありませんね。情報が世界を変える。時代を変えている姿を示しています。実は、日本人は情報に対する価値観が乏しく情報にお金を掛けません。理由は島国で単一民族の社会が長く続いていたからです。しかしグローバルの世界では、情報はお金や権力に匹敵する重要な価値を持っています。正しい情報の解釈が、お金を生み、権力の座も手に入れるわけです。
日本には埋もれた技術がたくさんあるのに、グローバル化していませんね。でも日本文化は世界から評価され、韓国や中国などが、その技術を安い価格で手に入れ世界に広めています。半導体も、車も…最近ではセラミックコンデンサーも、日本人技術者を雇用し、2年から3年で使い捨てにして技術移転を進めています。嘗て日本も同じように技術の模倣をして技術力を磨いてきたので文句は言えませんね。仕方ありません。
時代や:しかし、泥臭いと言うイメージだね。野田さんは…。難しいかじ取りが迫られ大丈夫かな?
トロ:財政規律を優先する財務官僚ロボットにならないかな? 彼らは巧妙だからね。
かたる:やわな安倍さんに、小泉さんは政権を任せたが、彼は1954年生まれだったね。おそらくネットの世界は知らないのだろう。野田さんもネット第一世代だから…ね。僕らの年代は、まだ一般のレベルの人は、ネットに対する知識は低いからね。でもバブルを経験し、実社会に出て、既に2倍以上、失われた時代の方が長くなっているわけで…。この焦燥感が財政規律の政策に出ている可能性はあるよ。メディアからの批評は散々だが、先日の円高対策で実施した「緊急ファシリティ」の海外資産買収プロジェクト支援の政策は非常に良い政策だと思うね。
これからも為替介入して、海外資産を買う資金に使えば良いよ。勿論、融資範囲を拡大して設備投資計画を後押しするにも有効だろう。僕はトヨタのカローラの生産移転を進めるべきだと述べているが、実際、トヨタは今年度7200億円の設備投資計画でブラジルと米国に大規模な設備投資を行っているね。ホンダは4200億円でメキシコとベトナムに、日産は4100億円を中国に…スズキはインド、タイ、インドネシアと自動車各社は積極的に海外展開をしている。勿論、カタル銘柄のマツダも、今日の新聞ではベトナムに進出する…となっている。マツダはメキシコへ大規模な投資をしているがベトナムにも行うらしい。
このマツダ株を外資系のファンドが大量買いした。6.7%と6.6%だね。あわせて13%を超えるよ。前回、僕は相場に否定的で空売りをして、損をして買い戻したが…ほら200円台に跳ねた時だね。あれは実弾だからね。昨年初めにイメージした相場が、条件さえ合えば、急騰する銘柄の候補になったんだよ。このようにファンドが浮動株を買い集め、諸条件が整えば、皆が参戦するから株価は上がるんだね。今ではないが…注目しておくと良いね。
トロ:また話が、それているね。そんなに財務省が提案した1000億円の「緊急ファシリティ」の対策は良いかね?
かたる:僕はそう思うよ。為替介入資金のドル資金は、所詮は紙くずだよね。そのお金で低金利の米国債を買うんじゃ米国の思う壺だよ。その資金を民間に移管し、民間の目でM&Aなどの買収に使われるなら、効率的な資金運用になり、ドル安政策を長く続けられない。だって長年培った技術や資産の貴重な文化財が、米国から日本に移管されるからね。絶対に響くね。どんどん円高になれば良いのさ。かなり…飛躍する話だが、増え続ける社会保障費を海外資産からの「あがり」で賄えるぐらいに投資すれば、日本は八紘一宇(はっこういちう)の世界を創設できるかもしれないよ。
時代や:なんじゃ、それ「八紘一宇」って、な~に?
かたる:古い言葉だね。ウィキペディアによれば、「田中智学は「下則弘皇孫養正之心。然後」(養正の心を弘め、然る後)という神武天皇の宣言に着眼し、「養正の恢弘」という文化的行動が日本国民の使命であり、その後の結果が「八紘一宇」であると、「掩八紘而為宇」から造語した」となっており、大東亜共栄圏の野望を裏付ける精神を支える用語だね。実に神の国、日本国らしいよ。
時代や:なんか…米国株高の割に日本株の反発は鈍くない?
かたる:そりゃ、資金がキャッシュ化して様子見になっているからね。それに現段階では方向性は見えにくいね。しかし市場は不思議なもので、一度、叩くと修正波動が必ず起きるもの。常に流動的な動きを繰り返し居所を模索するものだよ。沈めば浮き上がるし…飛び跳ねれば沈むくり返しかな?
潮目の変化を見極めるのは難しいが、米国の連邦債務かS&Pの米国債格下げは、市場関係者にユーロからドルと言う基軸通貨不安を連想させたね。非常に怖い話だが、何れは起きる現実的な対応の第一歩なのだろう。バーナンキは先日講演で時間を手に入れたね。何度も言うがQE2の効果は続いている可能性もある。
トロ:明らかに失敗だよ。株高などの資産効果が金持ちを潤わせただけで実体経済を持ち上げることは出来なかったよ。
かたる:日本がケインズ経済学の通り、宮沢喜一などが、公共事業投資拡大と言う時代遅れの政策を実行したし、1億円のばら撒きも実行したけれど自らが変化を求めなかったからね。米国も似ていると言う訳だね。失われた時代の中で、多くの経済人も政治家も認識を誤っているよ。その為に2005年から2006年に新日鉄は金融機関と株式の持ち合いを再開させるような認識しかなかったが…今度は違うと思うよ。
日本は世界に先駆けたデフレ先進国で、その根幹をなす原因は産業革命が起こってないことにあるね。トヨタのカローラにしがみ付いている場合じゃない。先進国のGDPを支えるのは未来技術だよ。そう述べると直ぐにテレビの3Dなどに向かうが、既存の技術を情報と結んで効率的な社会を形成することにあるよ。原発事故が起こり、電力不足から節電意識が高まったが…僕らの生き方は大きく間違っていたことに気付かされたね。無限にあると思った電気の料金表も見たことがなかった。
しかし効率的に見えた社会で如何に無駄が多かったことか…その為に見える化戦略を進め人間の意識改革が必要な事が分かったよ。昨日のテレビ東京のITSの話題など、僕がかねて言っている主張の未来社会の構築を示しているね。スマートシティー構築だよ。問題は政府が主導になるんじゃなく、民間が主体になり政策を支援するだけでいい。仮に新規の産業が10年間の免税特権が与えられたりすれば自然に産業は興るね。雇用が生まれ税収も増えるよ。
福島の失われた領土の復権も容易に進むだろう。福島のフジモールドと言う会社が被災したが新工場を相馬市に新工場を建設すると言う。カメラのレンズ周りの金型などの部品工場らしいが、政策支援をしなくてはならないよ。僕は海外推進派だがトヨタのカローラとは次元が違うと思うね。
時代や:そんな非上場の会社はどうでも良いよ。何か面白い話はないの?
かたる:今日は反動で安いが、カタル銘柄の大阪チタンの裏付けが取れたね。日刊工業新聞の昨日の記事には、最終面で東邦チタンの話が掲載されている。東邦チタンでは工場の稼働率を4月に50%から75%に引き上げ、下期はフル稼働に入るそうだ。更に来年は22800トンから生産量を30%アップの28800トンに増やすそうだよ。この需要は主に航空機のチタン需要から来るが…東邦チタンはもともと産業用に力がある。淡水化プラント向けなどだね。
世界一の供給力を誇るのは大阪チタンだよ。大阪チタンは2010年の26000トンから今年は40000万トンにシェアを拡大させる。世界第二位はロシアのアヴィスマの38000トン、第三位が東邦チタンで、4位はカザフスタンのUKTMPで26000トン、最近は中国が力をつけ遵儀は20000トンとなっている。
分かるかな? この急回復な需要に対する株価の行方が…。今の世の中で50%の生産が75%になり、下期は100%さらに来年は30%も増額させるから、業績の変化度合いは自ずと判明するね。何故、カタルが航空機関連に拘りを持って銘柄を眺めているか日刊工業新聞の取材が証明しているね。株価は必ずが上がるが…そのタイミングも目標値も未定だね。既にかなり評価されていることは違いない。別に他にも銘柄はたくさんあるがね。
2011年08月29日
8/29
かたる:注目されたバーナンキ講演は、無難にイベントを乗り越えましたね。市場関係者の行き過ぎた期待意識が上手く消化され市場に信任されたようです。「言葉の魔術」と言う言葉を使い、市場解説しましたが、この分野にたけていたグリーンスパンは最も褒められていましたが、バーナンキもなかなかのレベルですね。今の市場は基本的にお金もあるし、世界景気もそんなに悪くはありません。行き過ぎた期待に対するギャップの修正かな?…株安は、その動きの一環なのでしょう。私がいつも間違えている「足るを知る」と言う重要さが分かります。
余談ですがネットから引用ですが…、原文は「知人者智、自知者明。勝人者有力、自勝者強。知足者富、強行者有志。不失其所者久。死而不亡者壽」という老子の「道徳経」第三十三章からの引用で、現代語訳は『他人を理解する事は普通の知恵のはたらきであるが、自分自身を理解する事はさらに優れた明らかな知恵のはたらきである。他人に勝つには力が必要だが、自分自身に打ち勝つには本当の強さが必要だ。満足する事を知っている人間が本当に豊かな人間で、努力を続ける人間はそれだけで既に目的を果たしている。自分本来のあり方を忘れないのが長続きをするコツである。死にとらわれず、「道」に沿ってありのままの自分を受け入れる事が本当の長生きである。』だそうです。
株式投資のレーティングと言う作業を見ていると…いかにもいい加減ですね。株価が目標株価に達すると、更に目標値を引き上げたり、市場の動きに多くは追認していますね。100円の株価が300円になれば500円を求め、500円になれば800円を求める。最初に100円の株が300円になったのだから、足るを知っていれば、いい人生を送れたのでしょうが、300円になれば500円にと…欲が出てきますね。ベンチャリはまさにそんな展開でした。初めて薦めたのは100円台の株価でしたからね。最後は500円になっても、買い続けている自分が居るのですから…。老子は呆れているでしょう。
同じことです。世界中で財政・金融政策により景気が刺激され、リーマンショックの金融機能を補ってきましたが、金融規制を実施しながらの景気回復で、もともとゾンビ消費に支えられた過剰消費の水準を望む方が、無理と言うものなのでしょう。しかしQE2などの政策により通貨の価値は下がり、時間と共にゾンビ比率は下がっています。もう一度、さらなる拡大を実施し、インフレにするのは道理に合っていますが、その安易な選択は副作用も大きいですね。既にユーロからドルの基軸通貨まで影響が及んでおり、難しいかじ取りが要求されています。
時代や:最近、話を聞いていると、かたるは弱気みたいだね。7月の下旬に、米国の連邦債務問題が起こった時から、米国の株価は1万ドル割れも視野に入れる必要があるようなニュアンスだったし…。
かたる:そんな事はないよ。僕は楽天家だからね。覚悟さえすれば、世の中、恐いものはない。要するに自分自身の心との戦い方だね。今しがた、NHKのニュースでは野田財務大臣が新代表に選任されたと言う話です。財政規律を重んじる人ですね。イギリスの緊縮財政でも、株は下がらずに普通の動きでしたね。市場に大きな影響はないでしょう。野田さんの対する事前知識は乏しく、彼がどんな主張をするのかよく分かりません。基本は効率化の市場原理を推し進めれば、日本は変わる可能性があるでしょうが…果たして今の政治家に、その覚悟があるかどうか…。非常に疑わしいのです。
トロ:一般的には、財政規律を重んじると、公共投資などの財政支出が削減され、需要が失われるとの見方が出るんじゃないの? 復興増税もマイナスに作用すると考えるのが普通だよ。だから株にとってはマイナスなんじゃないの?
かたる:僕も以前は、そう考えていたよ。ケインズ経済の説明が分かりやすかったからね。しかし最近は日本の「失われた時代」を見ても、多額の公共事業投資を実施して、自民党はバブル崩壊を乗り越えようとしたが、結局、財政は悪化したが新規の需要に結びつかずに、失われた時代は続いているね。現在の製造業のGDP比率は20%を割れるんじゃないの? それにも拘わらず、メディアが円高は日本経済を空洞化に導き、如何にも雇用がさらに悪化すると騒ぎ立てるが…20%の内30%が生産移転しても、全体としては6%程度の話だよ。僕はことさらに、「円高は悪」と言う論理は間違っていると思うね。
むしろカローラなどを生産移転させ、間違った政策エネルギーを修正すべきだと思うよ。豊かさは物質的な便利さじゃないと、最近は感じているよ。自然の風や虫の声、日本はデフレ先進国で震災を経験して、大きく価値観が変化しているよね。先ほどのケインズ論理は既に時代遅れで、効率化の小さな政府を主張するシカゴ学派のフリードマンが市場経済の基本的な考え方になっている。株価だって既に下がり切っている水準で、これ以上悪くなりっこないからね。トロの心配も分からないじゃないが、古い考え方じゃないかな?だからイギリスの緊縮財政を、市場がどう判断するか興味はあったが、トロのような考えでは市場は反応しなかったね。心配する必要はないよ。
トロ:ものの…価値観って?
かたる:僕は最近、最も価値のあるのは人間の心を動かすものだと思っている。僕がこうやって「市場を通じて、日本を考える」サイトを続けているが、読者の中で僕の考え方が人生に影響を与えるかもしれないよ。僕を信じてベンチャリを買って失敗した人も大勢いるだろうが…逆に儲けた人もいるかもしれないね。DENAなどは過去最高株価水準じゃないかな? 何しろ分割前から手掛けているからね。
時代や:いや、儲かっている奴がいるとすれば、お前の推奨銘柄を空売りして儲けているんだよ。
かたる:まぁ、どっちでもいいが…心に感動を与えるとは…、何も同調する事だけじゃないね。怒りでも、驚きでも、何でも心を揺さぶるものだよ。泣けてくるのも良いし…感情を揺さぶられるものにこそ、価値があると思うよ。良い映画を観た時の感動とか…いい本に出会った時に考えさせられることとか…。僕なんか「白川通」の世界を見て、人生観が変わった口かも知れないね。あのハチャメチャな人生は、ある意味で、普通の描く生活感を否定しているね。先日、息子が家に泊まりに来て、久しぶりに話したら…「やりたいことがみつからない」といい年をした若者が言っているんだね。26歳だよ。社会人3年目かな?
まぁ、彼の会社の場合、社長が僕と同じで馬鹿をやって借金をして、会社は倒産の危機にあったからね。何とか生活できる水準に落ち着いたようだけれど…。要するに先日のNHKドラマの「下流の宴」現象だね。欲はないし…目標を失った人間か…。今の日本は希望と言う成功体験が、なかなか達成できないからね。今の環境で成功体験を得られるのは、たいしたものだね。かなりハードルが高いよ。お金ではなく社会貢献が、あたらしい価値観になるかも知れないね。社会に参加する意義を感じて希望に燃えて生きてみたいね。給料などは、食えればそれでいいね。
株は既に底値水準で、離脱準備に入っていると思っています。ようやく9月がやってきますね。長かった下げ相場も終盤です。例えば本格的な上昇には程遠いが、エルピーダのようなケースが出ることが下値に届いた現象の一つなのでしょう。間違ってもらっては困りますが、エルピーダを薦めているわけではなくあくまでも底打ち現象の一つの現れです。
2011年08月26日
8/26
かたる:バーナンキ議長の講演が注目されているが、金投資で成功を収めている共和党のロン・ポール下院議員はFRB不要論を述べている。一方、同じく共和党のテキサス出身のリック・ペリー氏もFRBのばらまき政策には否定的な見解を示しているね。ドルの基軸通貨を維持するのか…それともドル安を継続させ、普通の国を目指すのか? 政策運営は意見が分かれる所。世界の財政赤字を解消するのはインフレを促進させればよい。QE2はドル安を呼び、資源価格を上げるジンバブエ政策だが…問題はGSE問題と僕は述べているが、米国の住宅問題に絡むゾンビ消費者の健全化には、あと2年程度はかかるのかもしれない。
金融規制の弊害を述べているが、政策当局は住宅絡みの金融商品の訴訟を起こし金融機関の体力を奪っている。今日は増資が予想されていたバンク・オブ・アメリカへバフェットは50億ドルを投じたと言う。先月発行のバンカメの社債は利回りが5.6%だそうだが、バフェットは5万株の優先株を取得し6%の配当金をもらい、尚且つ、7.14ドルで転換できる7億株の新株購入〈ワラントを〉権利を10年間、獲得したと言う。更に優先株の償還には5%のプレミアムが付くのだそうだ。じつに魅力的な商品だね。GSの時にも思ったけれど…まるでやらせの内容に見える。
トロ:でもそのような条件でないと、お金が集まらないと言う事だろう? それほど現状は悪いんじゃないの。
かたる:株価って不思議だね。下げてくるとまだ下がるような気になって投げるし、買いたいと思っている人たちも、やはり躊躇して株を買わない。結局、多くの投資家は自分の投資基準を持ってないのだろう。通常は金融危機から時間が経過しており、あのリーマン・ショック時より条件が良いはずだよね。AIGも正常化したし…。ただ金食い虫は住宅絡みの話だね。地価が上がれば、スムーズに処理が進むが、需給バランスで売りたい人が多く下がっている。折角、財政・金融政策で景気を刺激したが、過去のバブルの整理が終わってなく努力が足りないと言うことなのだろう。
ジャスミン革命は、僕のように英語ができない人間も、米国の話題を出して解説できるほど世界の出来事に精通できるようになった。それは情報が手に入るからだね。そうして経済統計が直接取り寄せられ、調べることが可能になった。日本の場合も各省庁が発表している資料を基に株式相場を考えられるようになった。情報がオープンになれば、後は、その情報の解釈の仕方が問題になる。
何度も述べているがお金は余っており、要するに情報がオープン化されているから、反応が早く先取るような市場の反応になっているのだろう。でも見えない部分の読みを市場関係者はよく間違う。一昨日の財務省が発表した1000億ドルの「緊急ファシリティ」を僕は歓迎したけれど…。多くの市場関係者は、なんだ…、大したことがないと言う反応だけけれど…僕のように高く評価する人間は、少数派だが居るね。何故、良いかと言えば、例えばDENAがNGモコを買収したが追加の資金調達が年末に必要だと分かれば、ドルの調達を考えずに低金利の円で融資が受けられ、M&Aが円滑に進むね。仮にこの円ドル水準を固定化させ、低利の円での融資条件なら、どんどんM&Aが促進させるかもしれない。そうなればドルを売る行為は、自国の資産を日本にプレゼントするようなものだろう。
一見、何にも効かないような政策手段だが、方向性は素晴らしい。海外投資を推奨しているわけで、日本のグローバル化の後押しをしている。昨年10月に日銀が初めて資産デフレ対策を実施した。あの時は多くの関係者は、大したことはないと述べ、事実、一時的に株価は下がったけれど、1か月ほどしてから上昇を始めた。方向性が正しい政策は大歓迎だね。
トロ:今回の緊急ファシリティは、そんなに効果があるの?
かたる:ドル安を続け、米国の資産がドンドン買収されていけば、米国も考えるね。三菱銀行はあの時と同じで、また投資をすればいいのだ。ただ総資産を膨らませると自己資本比率問題が生じるから、難しいと考えるかもしれないが…チャンスには違いない。
世界で成長路線を歩めるのは、不良債権を抱えない日本と既に金融引き締めが続いており成長率が鈍っている中国だろう。特に中国は成功体験が身に沁みついており国民がやる気を持っているから、再び中国株が注目される時期に来ているのだろう。
時代や:今度は中国株が上がると思っているわけ?
かたる:そう考えるね。日本の新聞にあのような記事が載ると言うことは現地はかなり混乱しているのだろう。要するに政策当局はインフレ抑制から成長路線に舵を切る可能性はあるね。その時は人件費はさらに上がり、ロボット化は進むから、ファナックの稲葉さんの行動は正しく株価ががることになるかも知れないね。
要するに世界の経済環境をどう読むかの問題だね。今朝の日経新聞にマツダ株を取得したファンドの話が登場していた。覚えておくと良いよ。マツダは僕が昨年だったかな注目した株で、この株の狙いは円安になったら間違いなく株価は急騰するよ。前回、200円に上がった時に買ったものと思われるが、あの時は既に世界景気も危うく円高路線が続く可能性があったけれど、今度はひょっとすれば条件が揃うかもしれないね。もし株価が上がる条件が揃えばマツダ株は市場の人気を集めるだろう。
時代や:最近はその様に自分に意見を解説して、自分の推奨から責任を回避しているようにも感じるよ。
かたる:誰だって先の話は分からないよ。バーナンキが今晩の講演で大規模なQE3を発表すれば、ドル安は進み資源価格は上がるだろうね。でも…その行為は一時的かも知れないよ。QE2の効果は続いている筈で、今の株安は行きすぎかもしれないね。QE3を始めたらすぐにお金が動きだし、一気に住宅問題なども解消のめどが立てば、この情報化社会だから一気に正常な成長力が加速して諸問題の解消が進むかもしれないよ。
どっちにしても、今の市場はありもしないドイツ国債の格下げの噂で揺れるように、明らかに下向きに行き過ぎており、この動きが修正されるのは時間の問題だろう。ほらエルピーダも大幅に反発していたね。こんな動きは安易に下を見ている投資家の参考になる筈だと思うよ。
二つのグラフを紹介して今日は終わりにしようと思う。
このグラフを見て、明日の株式教室の内容が分かるなら大した力量だね。僕は最近バロンズの「偽らざる真実‐賃金上昇率の縮小 米経済40年の歩み」のコラムで用いられた下のグラフは労働賃金の上昇率のグラフともう一つはDRAMの生産の推移を表したグラフを使って、明日ある仮説を述べるが…。果たして、どんな内容を述べるか分かる人は居るだろうか?
2011年08月25日
8/25
かたる:市場経済の本家、NY市場は弱気市場に移る20%の下げを免れるかどうか…強気に見れば二番底を形成しているようにも見えるが…果たしてどうだろうか?
トロ:今日は上げているが、26日のFRB議長への講演期待が主因だよ。でも政策手段は乏しく期待される内容とは違うから、まだ分からないよ。やはりドルと言う基軸通貨の信認問題がかかっており、非常に大きな問題だから、かたるが7月に述べた1万ドル割れが実現する確率が高いんじゃないの? 昨年の講演ではQE2を示唆したので、今回も市場関係者の期待を一身に背負っているが、かたるが6月に紹介した米国のゾンビ消費者の実態は健全な状態に戻るまで時間がかかる内容だよね。
時代や:そのゾンビ消費者って、何の話だっけ。
かたる:あれは6月16日のFTの記事を紹介したんだよね。問題にした記事は「米国の家計部門の債務は2011年初頭に可処分所得の115%まで減少した。この数字は2007年に記録したピークの130%より15ポイント低いものの、1970年から2000年までの平均値である75%をまだ大きく上回っている。」と言う米国のゾンビ消費者の実態だよ。住宅ローンの返済分が余るから、この余った融資枠を、また消費に回す過剰消費の実態だね。つまり実質的な債務は減らない構図の解消の話。
ここからはビスタの原稿…「基本的にリーマンの金融危機は日本のバブル処理と同じですが、違うのは米国の対応が早かったのですね。日本を反面教師にして対策をしてきました。私はQE2が効果を生むと考えていましたが、その後の金融規制の方向性は変わりませんね。手打ちの様相が依然見えません。米国金融機関は一次的な不良債権処理は終了しましたが、二次的な訴訟処理などに明け暮れています。
日本の円高対策で打ち出された1000億ドル構想の「緊急ファシリティ」の評判は悪いですが、私は良い構想だと思いますね。何故なら為替介入した1000億ドルで米国債を買わずに日本企業に融資するわけです。日本企業にその分の資金が国内還流しますね。何れは出るのですが、一時的に日本国内に資金が滞留します。何より企業に力を与え、一番、大きなことは低利で資金が借り入れられM&Aが促進されれば、過度のドル安は資産価値を安値で投げることになり、ドル安の恐怖を米国は味わいます。この心理効果はあるでしょう。経済は直接的な行動よりこのような心理面の効果が威力を発揮するのです。良い政策です。
米国も同じですが…、日本はやはりスマートシティー構想を推進するかどうかです。今日の日経新聞を読むとPFIの活用が載っており良いことですね。この際、地方自治体は小さな政府と同じく小さな役所を目指し、図書館運営など民間に委ねるべきですね。多くの役所仕事は民間が出来ますから、仕事を民間に移管させれば効率化が進みます。問題は総合コーディネーターと言うか、総監督がいない点です。個別対応になると効果が大きく下がりますね。だから大手デベロッパーの三井不動などの力を借りればいいのですが…そこまで進むかどうか…。
この発想が進むと、昨日買われた大手ゼネコン、大成建設とかも有望株になりますね。しかし基本は銀行ですね。開発にお金はかかりますから…銀行の株価は大きく上がります。内需振興、新技術革新、効率化で産業革命と同じ効果があります。このキーワードはインターネット言うか、情報化ですね。今まで関心がなかった、電力、ガス、水道の「見える化」から、交通量の状態情報の「見える化」、物流は既に自分の荷物が何処にあるか「見える化」されていますね。きっと、この「見える化」はキーワードになりますね。人間心理は先が見えれば、ゆとりを感じます。最近の信号機にも、あとどれくらいで信号が変わるかと言う表示がされていますね。
株もこれと同じなのですね。情報をオープンにして、投資家を信じさせれば勝ちですね。現在は投資家が未来に対し、自信を失っているだけなのですね。最近の指標の悪化度合いを見ていると、悪いのは実際の受注などの数字ではなく、心理的な指標が悪化しています。先日のフィラデルフィア連銀製造業景況指数なんかは、その一例です。だから期待されるFRBは人間心理を変えることが出来るかどうか…です。
昨日発表された米国の7月の耐久財新規受注は「輸送機器の受注増を追い風に季節調整済みの前月比で4.0%増となり、エコノミスト予想の2.0%増を上回った。」と報道されていますね。この内訳の大きなものは「輸送機器に分類される非国防航空機・部品は43.4%増加。米航空機大手ボーイングによると、同社の7月の航空機受注数は115機と、6月の48機から大幅に増加した。」となっています。つまり私が大阪チタンに、依然、注目している理由が分かると思います。ただ大阪チタンはシリコンも始めたからね。この点の影響は分かりません。
まぁ、このように指標にも二通りあり、心理面が先行指標なので早く改善させないと、本当に実体景気はどんどん悪化していきます。米国の場合は株価ですね。だから株価を上げなくてはならない。そうすると流動性不安を変えるためには量的緩和は必要で、資源が上がるから原油価格は実体景気の状態で高止まりしていますね。ドバイは100ドルを割っていませんね。だからAOCが注目されるのです。カタル注目の3銘柄はその様な背景があり注目しています。」…と今日も午前中に書いたビスタの原稿を掲げました。
トロ:最近は手抜きが、多いんじゃないの?
かたる:午前中に書いた原稿は他にもあるが…そうだな。やはり注目されるのは中国の鉄鉱石の手当てにより、ばら積み船の運賃が上がっていると言う話だけれど、海運は駄目だよ。過剰船舶問題があり、どうもバランスが取れないんだね。商船三井はあれほどの環境にも不発だったからね。基本的に世界景気が活発なら、海運株も上昇するが、グリーンスパンが指摘しているように欧州の停滞が米国の足を引っ張っていると言う指摘もあるよ。
ただ、住宅を含めた耐久消費財の回復は鈍く整理が進んでおり、仮にリセッションに入ったとしても浅いのだろうね。現在の心理パターンが実体経済を押し下げ、年末ごろの実体経済の指標を悪化させるが、その頃には、金融ショックの後遺症は、かなり軽くなっている可能性もあるね。
何度も指摘しているが、中国人民銀行が短期金融に資金注入したのが6月だよ。そうして本日のばら積み船市況の話は一連の流れを示しているね。ファナックの稲葉発言が正解かも知れないし…。過剰な心理的な警戒感は行き過ぎた反応とも言えるかもしれない。つまりカタルの銘柄選択は仮説に基づく裏付けがある。AOCだってたしかにWTIは下がっているが日本はドバイ原油が主体で価格は100ドルを超えている。仮にFRBが量的緩和をさらに拡大させるなら…資源価格は上がるね。勿論、商社なども当て嵌まるんだね。多くの人は値動きに一喜一憂され株価しか関心がないが…背景をしっかりとらえていれば株価の将来は分かるよ。下げているDENAもしかり…買い場に近づいていると思うよ。
最後にアップルのスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)が退任したけれど、その手紙の冒頭に「私は、アップルCEOとして職務と期待が果たせなくなる日が来た場合、まず最初にあなたたちに伝えるとかねてから言ってきた。」と述べており、日本の経営者と違うね。アップルの株主への責任が果たせなくなったから、辞めると言っている。多くの日本の経営者は恥ずかしくないのだろう? 株価の下落は市場の責任だけじゃないんだね。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2011年08月24日
8/24
かたる:僕は現在3つのコラムを毎日書いていますが、午前中に書いたビスタの原稿を紹介しましょう。
『〈米国の話〉…生産効率の悪い国で、雇用が必要な非効率な産業が伸びるとは思えません。だからこそ米国も日本もそうですが、新技術開発を促進させる政策規制が必要ですね。
この流れは、昨日話した待機電力ゼロ規制や自動車の燃費規制、京都議定書のCO2対策の流れです。既に日本に高炉が何基も必要はないのです。新日鉄は長期ビジョンがないから株式持ち合いなどと言う既得権維持の行動をとり、世界競争に敗れているのですね。アウディーの新車はアルミを使い、車体を軽くしていると言われていますが、安くて強く軽い素材開発は進まないのでしょうか?
日本でやる仕事は、付加価値の高い鋼板開発で、汎用品の鉄鋼は海外で生産し、日本に輸入すべきですね。だから私は日本が変化するバロメーターの一つとして、トヨタのカローラ生産移転を指標とも捉えています。トヨタ社長は、あの当時の新日鉄の三村さんと同じ行動に見えるのですね。変化を怖がっていると言うか…間違った固定概念が〈雇用確保〉、日本の進歩を遅らせているようにも感じます。
日本国が為替介入をするのもおかしい行動に見えますね。自国通貨をやすく抑え、輸出を伸ばそうとするのは、労働賃金の低い新興国のやる行動ですね。既にデフレ先進国の日本は技術革新のパーツを集め、形にすることが求められているのです。京都議定書のCO2対策は産業界から反発がありますが、そんなものは日本に要らない産業で、海外に出ればいいのです。
最も価値がある企業とは…文化を創造できる企業ですね。アップルのスマートフォンは時代を変えました。ソフトバンクのパラソル戦略が、日本をインターネット先進国に押し上げました。だから関連企業がドンドン栄えていますね。楽天もそうだし、DENAもそうです。みんなソフトバンクのおかげですよ。
あの強引な手法は一時、批判を浴びましたが、あの行動が日本を変えましたね。だからこの情報網を進化させるインフラ整備が必要なスマートシティーが、あたらしい方向性でしょう。震災はエネルギー問題を考えさせる切っ掛けを作りましたね。エネルギーの見える化は必要ですね。人間は常に見える化で目標意識を持つ動物ですからね。今までは電力料金の明細表も見なかったのに…。
世の中で最も素晴らしいのは、やはり文化ですね。人に感動を与える行動です。人間は金儲けだけでは動きません。その行動に社会的な貢献度が感じられないと駄目なのです。…」と結んでいます。
このような動きが日本にいつ現れるのでしょうか? 最近、経産省が自動車の燃費規制を発表しました。このような規制は技術革新を促し歓迎ですが、自由な行動を縛る規制が多すぎますね。省エネならLEDだけを売ればいいのですね。電球など売らせないようにすればいいのです。そうすれば高くてもLDE化は進みます。こうやって新しい産業を育てます。勿論、制裁的な方法より、前回行った補助金も効果を上げますね。ただ政府は今はお金がない。お金を作る方法はたくさんあります。でも知恵を働かせるために、その行動を批判する人が居ますね。必ず、変わった行動は批判を浴びます。ソフトバンクのパラソル戦略はかなり批判を浴びました。でもあの行為のおかげで既得者権力のNTTも変化したのです。だから日本はインターネット先進国になった。ヤマト運輸の小倉さんは運輸省と闘い、全国の運輸網を構築したから、だからネットショッピングが栄えているのです。先人の努力のおかげですね。
同じことが、今、求められていますね。僕には不思議ですね。何故、お財布携帯を政府は推奨し、キャッシュレス社会を構築しないのでしょう。携帯電話にはGPS機能が義務化されており、犯罪もなくなりますね。税務署も必要なくなります。どんどん効率化が進みますね。脱税はなくなるしフェアな社会が構築されますよ。その為に、いろんな実験が必要です。だから震災を利用すれば良いですね。震災地、福島の土地を政府が買い上げ、民間に未来社会構築を委ねます。政府はその開発費を援助します。10万円の土地は世界中のセレブが住みたい都市に変えれば100万円でも売れますね。田舎に高級マンションが誕生し、億ションが作られます。キャッシュレスの未来社会、原発も最新のものを建設し地元の電力料金をゼロにして、産業を誘致すればいい。勿論、企業減税も考えれば、世界中から人やお金が集まりますね。簡単なのですね。批判を恐れないで行動すればいいのです。
スマートシティーの見本が誕生すれば、そのノウハウを海外の都市づくりに生かせ、建設業は潤いますね。西松のシールド工法は、下水道から電気やガス、ごみの処理まですべてを運搬するパイプを地中に造り、緑豊かな近代未来都市には、公共の路面電車などの乗り物で移動できます。車も制限し自転車を利用し移動してあとは公共交通を使います。
日本のGDPは550兆円、東証一部の時価総額は257兆円か…半分ですね。何故、こんなに魅力がないのでしょう。豊かな未来があるならGDPの2倍になっても良いですね。戦略や理念がないと日本は動けませんよ。利害関係を超えて震災復興を起爆剤にして未来社会の構築を始めます。財源などいくらでも作れますよ。福島は世界で一番、素敵な街に変化しますね。
時代や:相変わらずの自説だね。くだらない。空想だ。いや妄想かな?それより何故、米国は大きく上がったのに、日本株は安いの?
かたる:だから「流動性の罠」だって、言っているでしょう。基本はワールドマネーの委縮ですね。日本も日本人は株を買わないから、外人投資家の力を借りるしかない。しかし外人は既にワールドマネーの委縮で世界不況まで視野に入れている可能性があるね。このところブラジルの話をよくするが…、新興国の代表として中国が一番大切だけれど、ブラジルも指標の一つです。何故ならオリンピックなどを控えているからね。その国からの資金引き上げが止まったかどうか…下のチャートは3年のものだが、資金の引き上げられている様子が分かると思います。既に昨年の5月の安値を更新しています。一方、米国は昨年7月に1万ドルを割れてから、QE2の行動を起こしたんだね。新興国は安値を付け、米国はまだ昨年の安値まで余裕があります
時代や:つまり株は上がるのか、下がるのか?どっちなんだよ。
かたる:米国の戦略次第だよね。ただ言えていることは、株が下がっているほど実体経済は悪化してないよ。要するに先走る不安心理を抑えることが出来るかどうか…基本は金融経済が委縮すると、必ず実体経済も影響を受けるんだね。この弱気な人間心理が流動性の罠を生んでいる。米国債の金利は3%から2%に下がっているよ。それにも拘らず行動が起きない。日本が不良債権を抱え過剰な融資規制を実施した状況に似ているね。かなり深刻に状況に見えるからお金が動かない。だからインパクトのある政策がないと、このままじゃ、間違いなく失速するよ。
でも米国の副大統領はオバマが休暇に入っているうちに、債権大国の中国、日本を回り根回ししているね。おそらく間もなく政策は発動されるでしょう。その行動を待ってお金が動けるかどうか…要するに最終段階の下値固めでしょうね。僕は市場原理主義の米国を信じているよ。来年は大統領選がありどうしても演出が必要なのだろう。現状から見て株価を大きく上げることはできないから、来年の演出の為に下げている布石とも考えているね。動揺している日本株は買う人が居ないから下げているだけの話。ファンダメンタルが悪化しているようには感じられず、買い場には違いないが問題はタイミングだろうね。日本を代表するコア30は止まらないね。
トロ:かたるはあまり話したがらないが…1万ドルを再び割れるんじゃないの?今回は嫌にムードだよ。財務省のあの対策は何なのかね? さっぱり狙いは分からないよ。かえって悪化させているようなイメージだね。
かたる:野田さんの話は見てないので分からないが…市場環境を見ていると、ここに来て下げが加速しており、底入れは近いと思うが…まだ分からないね。トホホ。2日間続いて三菱UFJは出来高が1億株を超えているね。このチャートは底入れになっても不思議ではないが、やはり株は分からないものだね。
2011年08月23日
8/23
かたる:不思議なことに…米国金融株がかなり安くなっているね。まぁ金が買われドル本位制に疑問符が付くワールドマネーの基軸通貨に問題が生まれているのだから、影響度が大きな本家の金融株が安いのは仕方ないが、困ったことにオバマ政権は、銀行に対し規制を強化し、これまで発行された住宅債券の責任を問う姿勢を崩していないね。これまで何度もIRNETではGSEの問題を指摘しているが、この関連処理が未だに続いており、この度の米国債格下げの試練に重なったことが事態を悪化させているようだよ。
実は、不思議だったんだよ。僕には三菱UFJが下がる理由が見えなかったのだが、これでハッキリしたね。モルガンスタンレーへの減損会計を市場は気にしているのだろう。やく10ドルほど下に位置しているから、大きな金額になるね。下のグラフを見るとモルガンだけでなく米国の金融株は下値を探っている感じだね。
トロ:減損処理は、いくらぐらいになるの?
かたる:78億ドルで総額は、円高の影響もあり6271億円だから、25ドルから15だからね。2500億円程度じゃないの。たしかに痛いが、決して驚くほどの金額でもないよね。この影響などが背景にあり、好決算だったのに反応しなかったのだろうね。
トロ:モルガンだけでなく、市場はバンカメの社債金利(6.152%)が上がり、従業員の解雇と共にCDSも上昇し、混乱しているように見えるよ。更に議会はS&Pの姿勢を問うと言う下地がある所に、今度はデブン・シャルマ社長が退任すると言うから…誰が考えても更に混乱しそうだよ。
時代や:米国債格下げの報復が始まるの?
かたる:困ったことだよね。実はS&Pは事前の通知資料に2兆ドルの計算違いして財務省に格下げの事前報告をしていたが、財務省はこの間違いを指摘して、格下げはないものだと思っていたんだね。ところがS&Pは、その計算ではなく、議会の混乱を引き下げの主要原因にして格下げを実行した。そのような背景があるから、いろんな憶測が生じるのだろう。
日本でもそうだけれど、足の引っ張り合いは、何の事態の進展を生まないね。自民党のようなものだよ。もともと自民党が財政を圧迫させ、原子力行政を推進してきたが、自分たちは傍観者の立場ですましている。民主党の代表選も小粒で…。たしかに前原さんには期待がかかるが、僕には中国漁船拿捕の責任があると思うよ。幕引きのタイミングを逸し、結局、外交問題が滞ったね。主義主張は明確に通さねばならないが、弱い立場の日本は譲歩するタイミングがいつも必要な立場だよ。米国も弱っており、その米国も明らかに日本を格下として扱っている。
日本が復活するには、この円高と言う通貨高を利用して国際戦略を加速させるべきだが…批判を恐れ行動する人間がいないね。今の日本は普通のやり方では、この泥沼から脱出できないよ。兎も角、スケールが違う人間が復興計画からスマートシティー構想を実現しないとならないよ。いくらでもお金が集まるアイディアはあるのに、くだらない小さな事ばかりが先行し、肝心の理念がなくなっているよ。
代表選に立つなら、主義主張を曲げては駄目だね。法案を通すために自民党と妥協するやり方はこれまでの自民党と同じことの繰り返しで、みんなの意見をまとめる官僚手法だね。ここは冒険が必要だよ。世界で一番恵まれた環境に、日本は位置しているのだからね。技術革新を選考させステップアップしないとならない。
時代や:カタルの見方は、なかなか具体論に結びつかないよ。
かたる:先進国が汎用品の車、所謂、ガソリン車だけれど、そんなものを作っていることがおかしいよ。マーチもカローラも中国や韓国に任せればいい。日本は情報技術に特化したハイテクカーだけを生産すれば良いね。僕のイメージはEVもそうだが、最近は衝突前に自動的にブレーキが働き、ハンドルを切る仕組みや、カーナビが空いている道を選択してくれるシステムなどの情報処理技術が進んでいるよ。更にガソリン車もマツダのように低燃費でハイブリットと同じ走行距離を走る車など、燃費規制を高めることも必要だね。
オバマ大統領は産業界に押され、京都議定書の採用を見送ったが…あれは間違いだね。先進国は難しい課題にチャレンジしないとならないね。今、欧米では待機電力規制が行われるらしいが、このような先端技術への転換を急ぐべきだね。LEDだって同じこと、まだ日本では電球が売っているが、こんなものは売れなくすれば自然に買い替えは進み省エネ化になるよ。バルミューダが発売したグリーンファン2と言う扇風機は、34800円もするが売り切れており1か月待ちだと報道されていた。なんと、今までの扇風機の90%も消費電力が少なくなると言う。既存の扇風機は30Wだがグリーンファン2は、僅かに3Wの消費電力だと言うんだね。
テレビの待機電力をなくす製品が間もなく登場するとか…東芝が開発しているらしいが…サンケン電気の日経新聞報道は面白いね。更に日経産業のタムラ製作のアダブターの報道も気になったね。要するに規制を世界基準にすることだね。そうして技術進化を遂げて成長率を独自に上げるんだ。内需振興だよ。
ようやく汚染地域の土地を買収する話が出ているようだけれど、福島県を丸ごと買い上げ、未来都市建設を進め、電力料金も安くし、交通も通信も効率化してキャッシュレス社会を構築するモデル社会にすればいいのだ。財源はいくらでも集まるよ。日銀が保証する債券を発行すれば良いね。10兆円でも20兆円でも…世界で最も安全で安心で暮らせる未来社会なら、誰でも住みたくなるね。世界中のお金持ちの移住を認めればいいよ。地価は10万円で買ったものが100万円で売れるよ。原子力だって再びやれば良いと僕は思うよ。そうして東京へ高い価格で送電し、発電する地元は無料にすればいい。そうすれば安い料金を求め世界中から工場が集まるね。企業には税金を無料にして、工場で働く人の所得税や生活する消費税を取れば良いよね。その資金を返済の財源にすればいい。
円高なら、いくらでも産業構造を転換させる方法がある。
時代や:与太話はそれぐらいにして…カタルがコラムでDENAの事を書いた後、グリーにGSが引き下げ見通しを表明し、DENAも大幅安したけれど…どうなのかな?
かたる:僕は1万円になると…前から言っているよ。でもその過程は直ぐ行くわけじゃないよ。来年か再来年でしょう。でも株価が崩れるとは考えていないね。南場さんが玉を外し、この環境下だから多少は売りに押されるだろうが…。基本的にDENAは先を歩んでいるよ。僕がグリーではなくDENAを選択しているのは、先の転換を見越して行動しているからだね。3年ほど前かな? その時に米国と中国に拠点を設け、次の展開を準備し今年の7月かな? 営業活動に入っているし、スマートフォンの雄、アップルじゃないよ。アンドロイドのサムソンと提携し、AT&Tとも提携し、業務拡大を急いでいる。その成果は早くて年末、来年には判明するね。だから次にこのラインから一気に伸びるには実際の数字が見えないと無理だよ。だから4000円から5000円のボックス相場じゃないかな? 最近だって、シンガポールやスェーデンに現地法人を設立しているね。着々と世界戦略がとられている構図が見えるからね。大丈夫だよ。
ソフトバンクの株価は弱いが、気にすることはない。目先筋の投げだろう。自社株買いを実施しているのだろうから大丈夫。スマートフォンの伸び率は鈍るだろうが、通信料が増すから設備投資費用を吸収するだろう。だから日経が、何度もアンリツの支援記事を書いている。アンリツの収益上昇はこれからだよ。僕は既に株価が上がったから、あまり興味が薄れたが…。基本的に僕は隠れた段階が好きで、世に出ると…どうも嫌いになる傾向があるあまのじゃくの性格だね。
個別株じゃないが、QE3の行方が、次の銘柄を決めるんだね。間違いなく米国は経済対策を出すし、その絡みが相場に大きな影響を与える。株式教室で反省をしたようにQE2の終了が「流動性の罠」を生み、新興国の経済が落ちるとは考えなかったね。でも市場原理を見れば、いつも上げたら下げるのくり返しで、上げ続けるDENAのような成長株を見つけるのは難しいからね。
トロ:まだDENAが成長株かどうかわからないよ。
かたる:そうだよね。トロのような人間が納得するためには収益が向上しないとならないよ。だからここは株価が値固めで休み、本格的な上昇は早くて年末から来年になるのだろうね。でも5000円程度なら十分あり得る水準だと思うけれど…。
時代や:全体は上がっているのに、お奨めの三菱UFJは下げているが大丈夫なの?
かたる:心配ないよ。目先弱ければ天与の買い場。必ず開発投資の行動を日本は採用するよ。既に地所などの一流企業は投資行動を始めておりこの輪が広がるよ。問題は速度だね。政策支援があれば加速するが…政府が主導になる必要はないんだよ。支援すればいいんだね。早く、汚染地区を国で買い上げ民間に開発を委ねればいいんだね。除染処理が必要ならするし、未来都市の開発もやりやすいよ。問題は虫食い状態ではなく一体開発できるような法律が必要だよ。成田空港のようなケースを繰りかえすバカ行為はやめた方が良いね。
明日は有望銘柄の参考リストでも時間があれば載せようかな?ただ僕はAOCや大阪チタン、そうして下げている三菱UFJは何れも有望だと考えているよ。方向性がハッキリすのは米国の経済政策だろう。僕が何故、太郎に拘っているのかと言えば、IAEの突然の原油放出などの行為は布石だと考えているんだね。更に年初の米中の対立のレポートだね。リビア情勢が改善しても原油の供給は、数年、先になるとFTは報じていたね。何故、このタイミングでこんな報道をするのだろう? そんな風に周りを読むと大きくなりそうな気がするが…やはり米国の政策次第だろう。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2011年08月22日
8/22
かたる:とうとう4日間の連続安になり続落しちゃったね。最近は大型株が売られコア30の指標は弱く推移しているね。多くの市場関係者が指摘するのは、実体の業績推移は好調に推移しているのに、何故、これほど下がるかと言う点だね。
時代や:今日の下げも、主力は外人売りらしいね。これは相当に根が深刻なんじゃないの?
トロ:かたるがNY市場は1万ドルを割れると言った、米国債のデフォルトの話のような展開になってきたよ。もし仮に先日の安値1万588ドルを割り込むと、一気に市場環境は悪化するよ。あの懸念を示したのは、いつだった?
かたる:あれは7月28日の「今日の市況」で述べたんだね。NY市場は12302ドルの時だよ。たしかに懸念に過ぎないがS&Pの米国債の格下げは、デフォルト懸念と同じ効果を市場に与えたんだね。背景には色んな事象が絡んでいるが、果たして市場心理を変えられる大きな政策が生まれるかどうか…。基本的には売りたい連中が売り切らないと、相場と言うのは、なかなか反転しないように出来ているからね。ここでの下げの加速は信用期日なども絡んだ現象なのでしょう。残念ながらヘッジファンドの解約説は、一つの要因に過ぎなかったようだね。
時代や:あまり深刻じゃないような口ぶりだね。
かたる:そんな事はないよ。追証を心配しているよ。でも急激に下げているからね。下げの勢いはかなり急だよ。現実の実体景気はそんなに悪化している訳じゃないが、心理面の減退リスクは長引くと、人間のやる気を失わせ、世代交代と言う長い歴史が転換しないと方向転換が効かなくなるよ。「流動性の罠」が恐いのはその事だね。既に新興国から資金の引き上げが始まっており、新たな対策は待ったなしなのにオバマ大統領は休暇だって…なんだか市場原理国家の大統領なのかな?本当に…。
時代や:ここでの投資家にとっての行動対策は…?
かたる:先ずは「足るを知るものは富む」と言う老子の教えかな? 僕の最も苦手とする言葉で、実践を出来ずに背伸びして生きようとしているから、いつも失敗は続き瀕死の重傷だよ。
時代や:具体的にいえよ。
かたる:僕は現在、三菱UFJとAOCに大阪チタンを3つの銘柄を保持しているが、仕方がないから損失の少ない三菱を切り信用の枠を空けて、一番やられているAOCを買ってみたよ。変動率が高いからね。でも大幅に株数を減らしたけれど…。そろそろ相場が反転した時の行動を加味したが、当然、三菱UFJのリスクは少なく、AOCは価格変動リスクが高い。だからお金がなくて一発博打には向いているかも知れないが非常に危険だね。ようするに自分の実力に合った投資方法が相応しく、述べたような入れ替えなども考えず、お金があるなら現引きまで考慮して、追証分を現金で積み上げ、余裕枠が出来てきたら買い出動すればいいのだろう。無理してお金を作って買う行為は、ある意味で自殺行為だね。自分の力量をわきまえて行動する奴は、最後には勝つと言うことなのだろう。口では言えるが、実践は欲との絡みで難しいね。
トロ:どうもカタルは現状をよく知っているのに、行動は別のパターンが多いね。たしかにお前が懸念している形が実現するとすれば、完全に世界不況が蔓延するよ。既にブラジルからは相当資金の引き上げがなされているようだし、先日の香港の土地の入札も1社しか応募がなく、しかも最低価格で落札されたと言う具合に、世界経済は急速に悪化しているんじゃないの?
お金がないから、日本株のコア30が売られるんだよ。円高の影響で損失は大きくないのだろう。つまりかなりの資金がキャッシュ化されているんじゃないの。ブラジルはこれからオリンピックなどが開催され、スケールアップが期待される市場だよ。そこの通貨から株式が売られるのは、余程…やばいんじゃないの?
かたる:どうかな? 一度、先週、売りの連鎖は断ち切れたんだよね。そうして週末に再び加速した。その流れを受けているんだね。ここ2日か、3日で好転しないと…嫌な空気だね。通常は一度止まった下げが再び加速した今日のような展開が買い場になるケースが多いね。よくあるパターンだよ。2週間程度急落してどうにか…戻り始めたと思ったら再び下げ始めるパターンだね。AOCの日足チャートはその動きをよく表しているよ。
トロ:そんなセリフは金のある奴が言うセリフで、お前は論外だよ。多くの銘柄が新安値を更新しているね。東証一部で134銘柄だよ。
かたる:まぁ、分からんことを分からんもの同士で推測しても仕方ないね。もともと日本株は異常な価格形成だからね。おかしいのはM&Aが起こらないことだね。かと言って株安は仕方がないと経営者が実力以下に放置されていて何もしないと、ユナイテッドアローズのように、株式を狙われて株の買い集めにあい、高値で買い戻す結果になるんだね。本来は経営者は実力以下に売られていると認識したら、余裕資金があるなら自社株買いを発表して行動に移さないと駄目だよ。ソフトバンクはその代表格だけれど…どうかな?
トロ:カタルの解説を読んでいて思ったが、経済指標の内、弱いし指標は人間心理が指数化した指標に多いと述べていたね。そうして実体景気はむしろ増益基調だとも…一番やばいパターンなんじゃないかね?好業績の株安は…。
かたる:おそらくQE2終了により、期待インフレ率が下がり、流動性の罠が生んだ「逆金融相場」での現象だね。普通は中国のようにCPIを気にして金融引き締めに動き、やがて実体景気が悪化するので、逆金融相場から逆業績相場に移るパターンだがね。今の中国は既に、この逆業績に移行している。今度は金融緩和姿勢が始まり景気が浮上する番だよ。どうもファナックの稲葉発言はその辺りを指摘しているようにも感じるね。
時代や:でも…全体が下がったせいもあるが、カタルが上昇の背景が分からないと述べたように株価は下げたよ。そうしてデフレの色が濃いのか知らないが最近はファーストリテイリングのようなデフレ銘柄が強くなってきたように感じるね。
かたる:ほんとうだね。日銀はデフレ対策に10兆円規模に増額した行動はしているが、ユニクロも、ほらニトリも確りしているね。デフレと言う色彩より本日報道されているローソンのような国際展開が評価されているのかもしれないね。面白い現象だな。同じ一株利益250円規模でDENAの株価は今日も下げて3780円だが、ローソンは4285円だね。やはりデフレ環境時には成長性より安全性が好まれるようだね。
時代や:またやられたよ。カタルと付き合ていると良い事は何もないな。お前から距離を置いた方がよさそうだよ。
かたる:そうだね。僕は所詮バブル人間だから、田沼派だもの。松平派のデフレ時代は肌に合わないよ。僕も棄捐令を発動しようかな?ふにゃ…ふにゃ…ふにゃ…こんな時は優しい歌が良いよ。コクリコの主題歌でも聴くのが良いかな?トホホ…。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2011年08月19日
8/19
かたる:昨日の株安の要因として、一般的に言われている米国の景気動向と言うより、金融規制の影響の方が大きいんじゃないのかな? 実体経済は金融経済の支えなくして正常な成長は望めないが、リーマン・ショックは過剰な金融拡大が戒められた現象で、このツケを払っている様子が、GSEの回復度合いに表れている。折角、金融・財政政策を駆使して立ち上がってきた経済が「流動性の罠」に嵌る兆候が、メロン銀行のマイナス金利や昨日の10年債の2%割れなど…。充分に供給されたお金は、未来への失望感で勇気を失い避難している様子が「流動性の罠」だね。日本の低金利はそのデフレ現象で、時間を失っています。既に過度の金融依存はなく、清貧思想により機能不全に陥った金融経済が死んでいるから、実体経済は低迷を余儀なくされています。
米国もオバマ大統領陣営は、名指しでフランスのソシエテジェネラルやドイツ銀行をターゲットに金融検査を表明したとか…。なにやら、検査忌避を問われたUFJが、三菱に吸収させられた過程を思い出させる構図が漂います。過剰な規制は行動を制約させ、資金は凍てつくのですね。だから格下げにも拘らず、ワールドマネーが緊急避難を始め、ブラジルなどから資金逃避が始まっているようです。世界経済が支えた新興市場、BRICsの実体経済は徐々に冷え込んでいるような印象があるから、フィラデルフィア連銀製造業景況指数の落ち込みが、余計に気にかかるのでしょうね。
時代や:その連銀指数と言うのは…?
かたる:そうだね。かたるの文章を読んで感じる印象は、予備知識がないと、なかなか心情を捉えることが出来ないのだろう。解説によれば…、『ペンシルバニア州、ニュージャージー州、デラウエア州の製造業における景況感や経済活動の現状を指数で示したものであり、非農業部門の就業者数、失業率、製造業の平均賃金、個人所得などの11項目から構成されています。各項目ともに1ヶ月前と比較した現状と、6ヶ月後への期待とを、「良い」「同じ」「悪い」の中から選択させ指数化します。フィラデルフィア連銀の管轄地区は比較的ニューヨーク市に近く、大都市の景気動向に影響されやすいと言われています。そのため、個人消費が落ち込むと、製品価格の低下を招き企業収益が低下し、結果的に雇用の調整が必要になるというサイクルから、同指数では特に雇用関係の動向が注目されています。他の州よりも比較的早いタイミングでファラデルフィア地区の雇用情勢に変化が起きる可能性が強いこともあり、雇用関連の先行指標としても重要視されています。また仕入れ価格指数や販売価格指数もインフレ指標として重要です。』
トロ:今日は珍しく弱気な解説だね。
かたる:人間と言う動物は大きくやられると慎重になるよね。パックス・アメリカーナ(Pax Americana)の終焉を連想させるS&Pの格下げから始まっているドル安は、基軸通貨の不信感を誘っているね。米国のバイデン副大統領の中国訪問はその表れかな? 既にベネズエラはドルから資金シフトを始めたと報道されているし…。ドル安を放置すれば基軸通貨の地位を守れないだろう。僕は基軸通貨、故にオバマの輸出企業による雇用確保の構図は絵に描いた餅に見えるね。就任以来続いている経済政策は間違っているのだろう。医療保険制度などの政策の趣旨はよく分かるし、ごもっともだけれど…。金融の世界、金持ち軽視の視線は反感を買うよね。もともと基本的に金持ちは勤勉なんだ。そうして貧乏人は、僕のように怠け者。故に貧乏人の生活が悪くなるのは仕方がないのだよ。所詮、努力をしない種族だもの。それにしても高校野球は面白かったね。あすは青森の光星学院に頑張って欲しいな。僕のように諦めちゃった人間は、超貧乏生活に向かうのだろう。ビールを飲んで昼間から高校野球を見ているわけだからね。ハハハ…。
時代や:最近、ディーリングへの挑戦は諦めちゃったみたいだね。
かたる:どうもサガだね。長年やってきた株や根性が邪魔をして、空売りを悪と決めつけているから、この精神構造が治ればやれると思うが、時間がかかりそうだよ。日立を投げ、DENAを諦めた辺りで…下がる運命だったのだろう。もともと日立から銀行への流れは整合性があり良いアイディアだよね。でも実現はしなかった。東電の原発処理も免責にしなかったし…清貧思想の考え方が色濃く、時代に流れているよ。僕は株屋で、お金なんて紙くずだと思っている。だから生活している人間が豊かになるなら、多少の道徳倫理の歪みは仕方がないと考えているよ。ゆえにライブドアも擁護したし…。今でもホリエモンは収監されたが、「時代の生贄」と考えている自分が居るもの。
小沢一郎もそう考えているよ。みんなは「政治と金」の問題を否定するが、人が動く為にはお金が必要だもの。ある程度の「ゆとり」と言うか「あそび」は必要だと考えているよ。だって当たり前の感覚でしょう。政治家先生にお願いに行き、道が良くなったり、橋が架かったりしたら、お礼に行くよね。「先生、ありがとうございました。」…と言って、お金を渡すよ。このお礼と政治献金の区別は難しいね。
小沢一派は明らかに米国主導の戦後体制からの脱却を狙った面があるのだろう。だから米国派の官僚組織は地検を利用したのだろうね。田中角栄と同じ構図だよ。今から考えれば、田中角栄は良く時代を理解していたのだろう。日中国交回復から日本が真の独立国家として、日米同盟の見直しまで含め真剣に考えてこなかったから、米国の属国として失った時代が経過しているとも言えるね。はたしてメディアの世論をリードする連中が、真剣に日本国の事を考えているかどうか…8月15日に靖国にお参りに行くメディア人は何人居るのかな?
時代や:お前は行ったの?
かたる:僕は毎年、桜に時期にお参りをするくらいかな?でも株価が整合性のない価格まで叩かれている現実を思うと悲しいね。実力があるのに…目覚めない日本人の姿が哀しいよ。この震災はチャンスなんだよ。天が与えたチャンス。それなのに…みんなクレイマーに成り下がっている。一部に頑張る若者がいるが…全体の流れはなかなか変わらないね。
時代や:そんな話より株の行方はどう考えるの?
かたる:メディアの間違った報道が、一時的に動揺を加速させているのだろう。例えば米国の失業率の報道だが、この数字が、これほど株価が下がる要因に見える? 下のグラフは4週平均の申請件数の推移だよ。明らかに一部メディアの放送は、間違っているね。こういう誤解が生んだ結果が、株安なんだろう。DENAへの可能性を、僕はずっと一貫して伝えているね。でも今回ではないと思うよ。株は下がらないと思うが、ここから更にドンドン上値に向かうのは、難しいと考えているよ。おそらく日経225採用前後に、一旦は、動きは止まるだろうね。
時代や:じゃ、いつになったらカタルの考える1万円相場は実現するの?
かたる:現実は一株利益250円の世界だね。だから株価の4000円は高くないよ。むしろ期待感があるから5000円程度でも良いと思うけれど…この相場環境だからね。NGモコというのかな? 米国子会社の業績動向が注目点だろうね。早くて年末、来年になれば方向性は見えるのだろう。この方向性と言うのは業績の変化だよ。250円の利益が400円に膨らむことがハッキリすれば、一気に株価は走り出すだろうね。この環境下で新高値を付けるわけだから、その可能性は高いのだろう。外人ファンドは馬鹿じゃないから、きっと調べているし…裏付けがあるのだろう。NGモコの買収の折に割増金の契約があり、DENAがこの金額を払えば発表があるから、この発表を待って再び買えば良いと思うよ。既にDENAは全世界へ向け布石を打っているね。この点が成長株の素質を秘めている表れだよ。サムソンやAT&Tとの提携もそうだしね。
時代や:成功しているDENAは良いが、他の銘柄はサッパリだよ。ほら昨日紹介した太郎君なんか結構下がったよ。
かたる:本当だね。メディッチの時も感じたけれど…僕が掲げた銘柄にシステム売買を利用する奴がいるんじゃないかな…考え過ぎかな?
時代や:どういう事?
かたる:本来、メディッチも、そんなに売買が増えない銘柄なんだね。100万株も出来ることはない株だったが、コンスタントに出来高が膨らむようになったよ。自動的なプログラムで下がると空売りが上値に入り、見せ玉のような売買が入るみたいだね。逆のケースもあるよ。下値に見せ玉の買い物が入っている。太郎君も最近、そのような玉が散見されるように思うよ。邪魔な連中だ。相場が弱いと…流動性が欠けるので動きが加速される傾向があるよ。最近、乱高下する市場を見ると、どうもこのプログラム売買が市場を混乱させているように感じるね。規制は好きではないが、一度、考慮すべきだろう。
トロ:先日の米国株の乱高下でも、調査委員会が設置され解明していたが、その可能性が指摘されていたね。
かたる:うん。ストップ・ロス・オーダーなどは問題ないだろうが…利用している資金量が多いと、やはり影響を受けるね。所詮、人間の行動なので大幅に下がると、買いじゃないかな?と考えても…実際に下がっている市場を見ると躊躇するからね。プログラム売買に立ち向かうのは人間なんだけれど…その人間は感情でコントロールされるからね。相場は難しいよ。乱高下する要因の経済指標だけれど、冒頭に紹介したフィデラルフィア連銀指数もそうだが、景況感なんだね。実際の売り上げの数字とは違い、人間の感情が数値化されている指標なんだよ。最近、弱い経済統計の多くは、この関連指標だよ。要するに人間の感情だね。
実際の統計値はそんなに悪化してないよ。キャタピラの受注動向も前月比では落ち込んでいるが前年比ではプラス水準だね。要するに最近の現象は連邦債務に揺れる米国政治の混乱がS&Pの格下げを生み、心理を悪化させているだけの話だね。人間の心理はちょっとした言動や現象に大きく左右されるよ。FRBが金融緩和は既に過剰だとも考えても、人々の期待に応えるQE3や、何らかの行動を求めている市場動向だね。要するに市場が政策を催促しているのだろう。市場原理主義とは…市場がこのようになったら、政策を実行する行動を、市場原理主義と言うんだね。
日本の三重野元日銀総裁は株や土地が下がっても実体経済は影響を受けないと豪語して間違った金融政策を実行した。だから入り口で躓いた日本経済は長い失ったトンネルの時代に突入したが…最近、白川さんはようやくその間違いに気づき、昨年の10月からチビチビと資産デフレ対策を実施し始めた。まだ足りないから市場は反応しないんだよ。でもこれも蓄積だからね。コア30が外人売りで下に向かっているが、既に対策は打たれており量の加減だけの話。時間の問題だろう。ラストリゾートの登場を馬鹿にしちゃダメだね。
時代や:ラストリゾートと言う、最後の楽園の日銀の登場だね。でも株価に全然効かないよ。
かたる:時間の問題だと思うよ。世界、特にワールドマネーは流動性の罠だよ。この現象を改善するためにはインフレを見せなくてはならない。ジンバブエ政策だね。所詮、お金は紙くずだよ。だから金だけが高騰しているが…資源価格は生活が困難なほど上昇する可能性があるよ。最後は小麦などの食料品の高騰まで波及する。やがて人々は気付くんだね。ドルや円なんか食えないや…土地があれば作物を植えられ、食料になると…。へたをすりゃ、最後まで行く可能性も視野に入れないと…。
僕は国債なんか…最後は紙くずになると思うよ。むしろ経営基盤の確立されたグローバル企業は責任を果たすだろう。そうして国家と言う概念が薄れ、グローバル企業の概念が高まるかもしれないね。国債より株券が価値を帯びる時代が来るかもしれないよ。ただ日本にそのような経営者が存在すればの話だが…。国家を超える企業か…長くなったね。与太話が…今日はここまでだね。心配はないでしょう。アメリカは市場原理で動く国だからね。日本とは違うよ。
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8/18
かたる:お盆休みのような相場が続いているね。今年も高校野球のアノマリーは当たりましたね。何故か、この時期の株式相場は、毎年、動きがなくなり閑散となるんだよね。不思議だなぁ~。6月の末からの上げも珍しく、今年は久しぶりにサマーラリーかな?と思って日立に向かったが動きが緩慢なので投げて、DENAに向かい、その動きも芳しくなく直ぐに投げたら、日経225採用のためか?…分からないが、一応、人気になっている。
まぁ、ツキがないと言うかこれが実力と言うか…現在の市場には強気に構える有力な投資家は不在のようだね。それにしてもさんざん考えたQE2終了後の動きが、AAAの米国債の格下げに結びつき、日本と同じように「流動性の罠」を生むとは…5月から6月の時点では分からなかったね。ある程度の相場の下げは予期していたが、まさかファナックの稲葉発言が飛び出したことも混乱要因だったね。
トロ:稲葉さんの発言は、売り上げを3年後に現在の2倍水準の1兆円にすると言う強気の発言だったね。
かたる:うん、あれは7月14日だよね。あれから新高値を付けるんだね。僕はあの動きに疑問符をつけていたよ。中国は引き締め段階だし、米国の景気見通しも見えにくかったが、ファナックの稲葉さんは人件費が高騰している中国もロボット化が進むから、作れば売れる状態だと言う強気な判断だったね。故に人材も募集しているよ。その動きに影響を受けるように工作機械の受注も落ちないんだね。通常はこの景気循環過程で設備投資関連株が高くなる道理が理解しづらかったね。2年ほど前のツガミ2009年末から2010年の動きは分かるんだが…他の工作機械メーカーの実際の受注数字も好調だったからね。
インドネシアは人口が2億37百万人もあるんだからね。一人あたりのGDPも3464ドルになっておりかなり購買力はある。タイだけでなく東アジアは好調だね。しかしここに来てブラジルなどに見られるように陰りも見られるが…。
時代や:新興国の中国化現象が進んでいるわけだ。中国もかなり売上や利益が落ちてきたようだね。
かたる:日経新聞には報道されてないが中国の中央銀行は短期金融市場に資金を大量に供給して金利を引き下げたね。ちょっと意外だよね。物価を注視している割に、9%程度の1週間物の金利を3%まで下げる必要があったのかどうか…何しろ成長力は未だに9%前後と言う発表だから、実質金利はマイナスだろう。
トロ:昨日の発言を見ていると、かたるは米国の二番底も懐疑的なようだね。
かたる:懐疑的か…だって常識的にはFRBの金融緩和効果が広がるのはこれからだよね。前回、FRBは2年間は低金利の継続すると宣言したが、僕は期待インフレ率が引きあがり資源高になると言うFRBのインフレ容認としてあの政策を考えたが、世の中ひろいもので僕とは逆のデフレが継続すると言うFRBの現状認識を示し、更に内部のあきらめムードと言う捉え方もあるんだね。人により見方と言うのは変わるものだね。
ただ原油価格相場は、確かに足元は緩いが、それほど下げておらずに、むしろ確りしているように思えるね。WTIはおそらく米国経済の影響で低めに価格が抑えられているのだろうが…北海油田もドバイもほぼ高値圏で推移しているね。その様子は下の動きだね
トロ:はは~ん。今度は太郎君の宣伝かい? 昨日は三菱UFJで、一昨日は大阪チタンだったね。
かたる:どれもあり得る相場環境だよね。AOCこと太郎君は原油開発の上流部門と石油精製部門の二つの収益面を持っているね。そうして来年は北海油田も生産をするが、エジプトも生産活動に入る予定なんだね。原油価格は高止まりしており、精製にかかる収入は上昇している環境下にあるよ。それに何と言っても右肩上がりだから、在庫の含み利益が膨らんでいるね。それに一株当たりの純資産価値はなんと1211円もあるんだね。
そうして驚いてはいけないが、原油価格の上昇局面では、在庫利益が膨らみ過去一株利益が特別利益を含み484円もあったんだよ。これは2006年の話だけれどね。仮にFRBがインフレを容認しデフレと闘うなら、どう考えても原油価格は下がらずに上がるだろう。故に、この株は4ケタ以上の素質があるのだろう。ここでの下げは絶好の買い場だろうね。むしろ米国債の格下げにより、相場が生きてくるよ。
時代や:素人には相場が生きると言う表現はわかりにくいよ。
かたる:株は上下に激しく動くほど人気株に育ちやすいね。要するに変動率が高い銘柄が低い銘柄より一般大衆は好むんだね。売り上げは伸びるのに株価が下げるわけがないね。しかも精製より利益率が圧倒的に高い、上流部門の原油生産の開始は収益面で劇的な変化を与えるね。何しろ生産するまでに権益を確保するためにお金が必要だし、掘削するための装置もかなりのお金が必要だが、一度、掘り始めれば、あとは、ただの黒い水がザクザクとお金を生み出すんだね。要するにお金をポンプで吸い上げているようなものだからね。
時代や:なんかそんな話を聞いてくると4ケタ以下の現在は500円も割れている株価がものすごく魅力的に見えるね。
かたる:見えるんじゃなく、魅力的なんだね。ただ株は仕掛け人が登場しないと、なかなか素質があっても相場にならないよ。鬼ゴムもカタルが注目したあとで、どのかのファンドが株を買い、相場になったし…、アメリカ野郎などもそうだね。同時期に掲げたAOCこと太郎君は赤字からの黒字のパターンで信頼性がまだ定着してないのだろう。でもこれだけの逸材を市場が見逃すことはない。何処かのファンドが、いずれ高値を買ってくるのだろう。
トロ:確かに一理あるが、確実に原油価格が上昇するとは言い切れないよ。むしろ米国のみならず、世界景気の減速が言われており、更に原油価格が下がることもあるよ。
かたる:世の中の進化と言うのは必要度が高いかどうか…ひっ迫度により技術進化の流れが決まるのだろう。自然エネルギー法案が通り、新エネルギーの開発のためには資源価格が魅力的でないと技術進化は進まないよ。最近、シェールガス革命と言う言葉が使われるように、大規模なガス田は、地下に多数、眠ったままだね。その掘削技術が進化して営業ペースに乗る価格水準になってきたね。
僕は何も無理やり資源高を選んでいる訳じゃないよ。中国に続き人口の大きなインドはこれから大量のエネルギーが必要になるし、成長が続く東アジアのインフラ整備はこれからでね。ただし僕が考えている4ケタ相場になるためには、そのような環境が必要になる。FRBがQE3を実施するかどうか…? 要するに石油価格が上がるかどうかだし、更には同調する外国人のヘッジファンドが参加する必要もあるね。まぁ僕がこれだけ可能性のある銘柄を探しているわけで…この株は非常に素質が高いものを持っているよ。何しろ1度人気になるとどうしても投資家心理としては純資産価値が気になるからね。それが1211円もあり現在は500円を割れているから、ファンドが800円程度まで買い上がっても業績面や環境も整合性があるからね。
もともと株価を上がることは簡単だよ。問題は高値になったその株を新規に買う人が出てくるような業績面や財務面で整合性がないと高値を維持できないからね。この銘柄は一度放り上げても、周りが高くなった株価を容認するだろう。1Qの数字は売り上げが1481億円で営業利益は19億円、最終利益は13億円で一株利益は17円だね。実際はこうならないが、単純に1Qの数字を4倍すれば、今期の一株利益は68円になるね。
トロ:注意が必要なのは、原油価格の動向に左右される市況産業と言う訳だね。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2011年08月17日
8/17
かたる:巷で言われている経済環境は本当なのでしょうか?
米国景気は二番底に向かい欧州各国の財政赤字は深刻で、デフォルト・リスクを指摘されギリシャを始めイタリア、フランスまでも危ういと言う認識が株式市場には渦巻いています。昨日発表されたドイツの2Qの実質成長率は前期比でわずか0.1%増、欧州全体も0.2%増だと言われ、暗いムードが漂います。ECBは7月に利上げしたばかりなのに…これでは物価より景気の状態の方が心配ですね。
通常の認識は上記のようなものですが、数字は前期比ですからね。前年同期比では欧州全体は0.8%増なので年率換算で3.4%も伸びています。前期比と前年同期比のマジックがありますね。米国の新規住宅着工件数が予想に届かなかったと言いますが、それほど悪い数字に見えませんね。こういう数字はトレンドが大切で細かい数字はどうでも良いのです。下が2005年からのグラフですから…基本的に米国は中古住宅販売件数が主軸なのですね。
日本の預金保険機構が黒字に転換したので、私は完全に日本の銀行は綺麗で政策転換をすべきと述べています。ところが米国は先日、ファニーメイに51億ドルの資金投入を実施しましたね。GSEの資金繰りの苦しく、住宅の不良債権処理が終わってない現実が分かりますね。景気回復のシナリオは金融・財政政策で景気が立ち上がると、需要が増えて供給が滞りますから、企業は機会損失を考え増産に動きます。その為に設備投資が盛んになり、工場が新設され雇用が増え、労働者の可処分所得が増えるので、消費がさらに増えて税収も増えて財政が健全化へ向かいます。経済と言うのはこの繰り返しです。
米国で心配されている現象は住宅ローンの余った分を消費に回す過剰消費が景気を支えている一因と言われてきました。ところが住宅も下がり、ローンの枠がなくなり増し担保や返済を迫られ消費が減退している現象もありますね。所得に対する消費の割合が過剰な融資で膨らんでいたのです。その是正過程だから折角の対策も通常のように効き目が鈍いと言うのが一般論ですね。しかしQE2を実施したのは昨年の11月でその効果は5月ごろから市場に出てくると言われています。
だからここに来ての経済統計値に好転が見込めないので二番底説が生まれたのでしょうが、QE2を終了したのは今年の6月でしょう。量的緩和の拡大効果は年内一杯、続くと見るのが普通でしょう。二番底説は早急な見方の可能性があります。加えてホンダの米国在庫問題は深刻で、この現象に見られるように日本の震災の影響も景気動向にかなり影響を与えたと考えるのが普通です。事実、昨日発表された鉱工業生産指数は自動車・部品部門が5.2%上昇し製造業全体で0.6%の上昇だったのですね。
トロ:相変わらず、強気のカタル君の性格は変わらないね。株屋を辞めた時には空売りを目指すんじゃなかったの? それを早々に主旨替えかい?
かたる:僕が株屋を辞める決意をしたのは昨年の夏だね。でも皮肉なことに日銀は10月から待ちに待った資産デフレ対策に着手した。しかし残念ながら日本国の制度は(金融庁などの政策)は変化が見られない。日経新聞は「規制から振興へ」と報道しているが実際目立った政策は見えないからね。
日本はデフレ先進国で欧米のように不良債権は民間に残ってないね。だからきっと世界中の金融機関の中で一番健全だよね。ようやく、遅まきながら、みずほは海外展開を始めると言う。たった40億円だって…日銀の量的緩和のような、どっちでも良い額だが貴重な一歩を踏み出して収益を重視し始めてきたね。ただ日銀もみずほも本気度からは非常に不満だが正しい行動を始めたよ。既に株価は下がらないよ。
日立と重工の統合は重工の三菱カラーに阻まれたようだが…これでトヨタのカローラは生産移転をすれば日本も新しい一歩を踏み出せるように思うけれども…どっちが正しいのか?僕も分からない。ただ1台売って5%も稼げない商品に固守する努力を別なエネルギーに使った方が良いよね。
時代や:そういう話より株の話は…日経新聞にもようやく以前カタル主張していた意見を掲載しDENAが新高値を更新しているよ。しかしお前もついてないね。鬼ゴムもユニデンもDENAもみんな手がけているのに…肝心な上がる場面でやってないなんて…。何かほかにないの?
かたる:そんなに次々に上がる銘柄が見つかるか?
カタル銘柄は業績の読みが背景になっており、一度上がったらなかなか下がらない筈だね。事実この環境下でも推奨株価から現在株価は大きく上がっており下がってないよ。でも世の中のアナリストが馬鹿なのか…勉強不足なのか知らないが、上がる銘柄が何日も安値で放置されていることが良くあるよ。誰が考えても三菱UFJは安いよ。1Qの決算数字が発表された寄り付きより、大幅に下がっているよ。少なくとも、あの8月1日の初値の406円を早晩クリアして下値もボックスを抜けると思うよ。
もう一度、この数字を噛みしめてほしい。
1Q経常収益1兆457779百万、経常利益は6012億63百万円、四半期純利益が5005億83百万円で一株利益は35円だよ。この数字は1Qの数字だよ。四季報の通期予想は経常収益が4兆5000億円、経常利益が1兆700億円で最終利益は6000億円になっている。既に進捗率だけ取れば83%だね。一株純資産が670円だよ。何故これほどいい会社が僅か360円なの?不思議だね。どんなに市況が悪くとも最低500円だろうね。たしかに欧米の金融株も安く低迷しているが、日本はデフレ先進国でそこから脱出する寸前だからね。正当な評価がされていないと言うことは、つまり市場が死んでいるわけだ。
時代や:でもみんな元気がないね。やはり儲からないからだよね。
かたる:うん。ソフトバンクの株価動向を見ると市場のイメージが分かるね。僕は6月20日の安値で底入れをしたと思ったが…株価波動を見ると完全に中期パターンの調整段階だね。この2500円台で止まると思うが…やはり自然エネルギーの関連投資はマイナスに見られるのかな? まぁ、儲からないビジネスだからね。技術革新が進むかどうか…。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2011年08月16日
8/16
かたる:今日はNY市場の安心感を受け高く始まりましたね。もともと米国連邦債務問題から米国債の格下げによる影響が、世界経済に動揺を与えました。背景は金融危機を補うために各国が財政出動を積極化させ財政赤字が増えたことにあります。通常は財政だけでなく、金融政策も併合された場合、需要が増大し設備投資などの民需まで広がります。そうして最終的に税収が増え財政状態が改善しますね。このような一連の相乗効果により需要に生産が追い付かなくなり、新たな雇用拡大が起こるのです。しかし企業は儲かっていますが、生産拡大に先進国の企業は慎重ですね。だから米国の雇用回復が鈍いのでしょう。
昨日も書きましたが金融規制は必要ですから、その新体制が整うまでの時間が必要ですね。過剰消費の米国は正常値に戻る過程です。折角、金融・財政政策を拡大させても金融ギャップが大きく、埋めきるまでに時間がかかります。需要が増し生産が足りませんが、この不足分を新興国が補っています。つまり本来なら先進国で生産拡大が起こるのですが、アップルのようにファブレス企業が主体なので、折角の需要拡大分が新興国へ流れています。日本のような空洞化現象ですね。
企業生産コストは人件費だけでなく、電力、運輸などの社会インフラコスト全般で比べられますね。日本はデフレ先進国ですが、内向き志向が強いために、国内生産に拘り続けています。その為に産業構造の転換が遅れているのです。これが愛国心の表れと言うか…。抵抗勢力と言うか…。先日も円売り介入を実施し為替対策を実施しました。このような小手先の手段を採用しても原点は変化していません。トヨタは生産性の低い〈儲けの少ない〉カローラの国内生産を続け輸出しています。トヨタの大義名分は雇用を守るためです。その為に非効率な産業構造が国内に残り構造改革が遅れています。しかし日立はようやくテレビの生産をやめますね。構造転換に踏み切りました。
間違った拘りが、コマツとトヨタの比較感になります。
何故デフレに陥っているか? 本日の日経新聞は預金保険機構の黒字化です。世界の金融機関は昔の日本のように不良債権の山ですね。しかしさすが米国です。証券化してその証券を直ぐに外部に飛ばしましたね。私が世界経済と言うか、米国経済の回復の指標としてGSEに拘る理由が分かりますね。日本は金融拡大の後処理を、時間をかけて行ってきました。既に預金保険機構の黒字化で分かるように、あの非効率な組織が黒字になるほど健全化しているわけですから、政策を積極化へ転換せねばなりません。「規制から振興へ」金融庁は大きく舵を切らねばなりませんから、人材を総入れ替えする必要があります。しかし残念ながら規制派が金融庁を牛耳っています。規制派の「規制からの振興」では、転換はたかが知れていますね。
でも6月の日経報道にあるように、まだ現象面で感じられませんが、舵は規制から振興へ切られたのでしょう。当然、時間の問題でサラ金規制は緩和されるでしょうね。だから最近、カタルはある銘柄に注目し始めているのです。仮に金融庁が「規制から振興へ」スタンスを具体的に変化させれば、株価が10倍になるでしょう。当然、アコムでもプロミスでも良いのです。ただ金融庁が動かないと駄目ですよ。このような例は、ほんの一例ですね。株式相場のシナリオは、昨日述べた総固定資本形成などの数字がおかしい…?と、疑問に感じることから、相場観は生まれます。ただ政策は動かないので、かたるの積極買い手法は、成果を得られませんね。負け続けています。今畜生!…と悔しさで…のた打ち回っています。
証券マンを辞めた理由は様々ですが、既に確立されましたね。時間は克服できませんが、(この課題は難しい。)通常のペースならノンビリ投資をすれば、生活費位なんとかなると今でも思っています。ただし借金がなければの話ですが…トホホ。でも考えてみれば…この環境下でも上手く立ち回れば、何とかなるのでしょうね。震災後、そうして今回です。2回の買い場が発生しています。今回は2回目ですね。東電は失敗しましたね。日立を押しのけて一時は本命にした後で、カタル銘柄から外しましたが、結果はやはり466円の基準価格を回復したので、あの200円割れは絶好の買い場でしたね。結果論は誰にでも言えますが…。でも僕はあの安値を付けた日に180円台で買いました。直ぐに売ったのですが…。あの安値の時に昼寝していたのですね。トホホ…。
時代や:長い解説だったね。馬鹿でもわかる…解説だね。やはりお前が投げた時に、買えば儲かるんだね。ほらDENAは…また新高値じゃないの?
かたる:そうだね。1万円目標は不変だよ。何でもそうだが、相場の末期と言うか完成時はスピードが速くなるよ。毎日、数百円上がり続け、急伸するんだね。その時期はいつになるのかな? 来年だろうと思うが…。別に僕が売らなくてもカタル銘柄が値下がりしたら、基本的に買えば良いよ。たいがい、儲かる筈だね。代表格は三菱UFJだろうね。いくら一時的な利益でも1Qの実績は素晴らしいよ。15日にTierⅠ比率は12.15%と発表されている。この意味が分かるかな?
少し説明するが、自分たちは期間利益で自己資本比率を、このように昨年の11.33%から既に1%弱を高めました。…と宣言しているわけだね。この意味は自分たちが、これからも期間利益を重視して利益を計上し続けます。と言う宣言だよ。僕が楽天を批判した意味と合わせて考えてみると、分かるよね。
トロ:実際に利益を上げられるにも拘わらず、利益より規模を追求している楽天と効率化により利益を生み出している三菱UFJか…。
かたる:折角コメントを載せるなら、更に進化させて、固定資本形成がこれから高まり、開発ラッシュになるので、銀行の儲けは非常に膨らむと言う未来図も必要だよ。復興予算が刺激になり日本全体でスマートシティー化が進む可能性がある。ほら…節電意識の高まりで産業構造が変化するんだね。そうすると「見える化」企業の株価も上がる可能性が出てくるね。
トロ:おいおい、飛躍化しすぎだよ。まさか007まで発展させるとは…。
かたる:株は高度な連想ゲームだね。IAEの突然の原油放出、FRBのインフレ容認、原油価格の値上がり、潤う企業はどれか? 高値から150円程度下げたかな?そのAOCだって、やはり狙い目だろうし、航空機需要は絶対に落ちないが株価は2500円ぐらい下がったかな? 大阪チタンもやはり面白いでしょうね。要するに、下がったら何でも買い場だろうね。
時代や:でも下げているときは、買えないよ。だって永遠に待たされるかもしれないもの。お前の相場シナリオが必ず当たる保証もないし…。
かたる:そうだね。僕の狙いは話しているよ。その条件が生まれれば株価は上がるだろうね。ところがその狙いが不発になるときがある。007はまさか任天堂の3DSの通信機能が外れるとは思わなかったね。大きな収益減になるよ。更に期待されていたQBの開発はかなり遅れている。これも想定外だったね。折角、最高利益を更新したが繋がらず、株価は大きく下落した。条件の成立が如何に大切か…分かると思うね。
スマートハウスの需要は増えるし、情報化がカギを握る。つまり住宅メーカーだけでなく電気、ガス、水道から通信、車と生活に絡む一体開発から社会基盤の未来構想が必要で総合開発できるデベロッパーの存在が増すのだろう。
時代や:スマートシティーなどより個別株は意外に上がらないよ。本当に底入れをしたのかな?
かたる:その様な時は過去の動きを見れば分かるよ。このような下げの後はどうしても一抹の不安が残るね。その不安は時間が解決する。つまり株価は上がらなくても既に低い水準だから、時間と言う信頼感を与えてあげれば、やがて信頼感が戻り株価も反応してくるだろう。何も下げ過程を買う必要はなく、このように下値揉み合いになってから、買えば良いわけだね。だから急落時は、先ず、追証を入れて安いと思っても買わずに、株価が戻り含み損失がなくなると余裕が出てくるから、その時から株を買えば良いのだね。お金があるならドンドン買い下がっても構わないよ。要するに投資家自身の懐具合によるのだろう。
時代や:解説じゃ分かり辛いよ。具体例を掲げてよ。
かたる:AOCにする? それとも大阪チタンにする?
じゃ、大阪チタンの過去の株価波動を見てもらおうか…過去のケース何れも下値を叩いたラインから2週間~3週間程度の下値保ち合いをした後に上昇波動に移っているね。つまり今回もおそらく2~3週間、下値を固めれば株価への信頼感が回復して上昇波動に移行するのだろう。だからあと1週間ぐらい見ていても構わないだろう。まぁ基本的に9月になれば株価は上がってくるだろう。
2011年08月15日
8/15
かたる:66年前に日本は敗戦を迎え、新たなスタートを切り1985年に峠を越え26年間の下り坂です。最近カタルが述べている、地所の設備投資増額とか…三井不動産の湾岸開発とか…新しい動きについて述べています。復興景気に絡みセメントの需要が増え太平洋セメントなどが注目されますが、何故、カタルが、これらの動きについて言及するのか? その背景を説明しますね。内閣府は4-6月期のGDPを発表し3四半期連続のマイナス成長で4-6月期は年率で1.3%のマイナスです。
かたるは何度も車の両輪の話を持ち出し、実体経済と金融経済の話をしています。実体経済ばかりが取り上げられますが、金融経済が活性化しない限り、本当の成長はないと訴えており、金融規制の弊害を述べています。小泉・竹中改革で強行されたUFJ銀行の検査忌避問題は、その後の日本経済にも大きな影響を与えています。過剰な金融規制が実体経済の成長を妨げているのですね。だから6月に報道された金融庁の「規制から振興へ」の方針転換は非常に大きな材料だと述べています。
日本銀行の資産デフレ対策と同じで、この二つは日本経済の成長に欠かせません。その理由をグラフで見てください。我が国のGDPが伸びないのは、何も少子化だけではありません。この失われた時代が20年近く続いている実態は、資産価格のデフレにあります。その背景は金融規制なのですね。地方がシャッター通りになっている原因の一因は金融規制です。その為に固定資本形成に資金が回らず、国内の設備投資が滞り国際競争力が落ちています。その様子がGDP統計から分かりますね。グラフの下は名目GDPと総固定資本形成の実質額とその比率を表しています。どうでしょう?
30%を超えていた固定資本形成が、既に20%を割れていますね。公共事業投資や設備投資が減っている様子が分かります。当たり前ですね。先日、日経新聞にコマツの坂根さんがインタビューに応えていました。コマツの営業利益2200億円の内、海外の生産・販売での利益は1300億円、日本で生産し輸出の儲けが800億円、国内生産、国内販売利益は僅かに100億円だそうです。つまり2200億円の営業利益の内、100億円しか日本では稼げないのです。当然、日本での投資は減りますね。この一例を見ても、如何に日本が低迷しているか分かると思います。
国内での設備投資が停滞し、国内産業の国際競争力が失われ続けています。結果、輸入の上昇分を製品価格に転嫁して、輸出価格を引き上げることが出来ないのですね。汎用品の生産を求めているトヨタのカローラをイメージすれば良いでしょう。その結果の統計値が交易利得の数字に表れており、日本がドンドン競争力を失っている状況が分かります。そのグラフは下の交易利得のグラフですね。
私がスマートシティー〈未来都市〉を念頭に、相場の未来を見ている実際の行動がヤマダ電機のエスバイエルへのTOB構想ですね。未来図と一致しています。地所の積極的な投資も三井不動の湾岸開発も固定資本形成への支出になります。大震災を利用してスマートシティーへの建設が進めば、世界にもインフラ輸出のモデルになりますね。先日、動きがあった日立と重工の統合構想は、このような背景があるのですね。
相場は小さなピースの組み合わせで、ジグソーパズルのような面があります。世界で動いている流れを見極め、潤う企業を探します。その一環の流れの中で積極的に行動をしている勝ち組に乗り続けることが出来れば、株式投資は成功しますね。
昨日、長岡市の実態を見て遊んでいる土地が如何に多いか? コラムに書きました。
この現状を政治家は変えねばなりませんね。土地担保金融を積極的に活発化させる指導をすればいいのです。土地への投資が儲かるようになれば、開発競争が行われ経済が活性化しますね。そうすれば地方のシャッター通りもやがて消えてゆきます。消費も増えます。デフレは全ての前向きな行動に規制を掛けていますね。だから日銀は10兆円などと小さなことを言わずに、土地担保なら無制限に銀行へ貸し出し指導をすればいいのですね。土地が担保になりお金になるなら、目ざとい輩が地価を押し上げます。プラス成長への始まりですね。中国の固定資本形成は40%近いのですね。日本は半分です。トホホ…これじゃ、どんなに努力しても沈んでいくばかり…。
ただ、ここに来て開発の動きが少しずつ感じられています。この動きを加速させてあげないとなりません。良いですか…何度も言いますが、今の都市銀行の株価は非常に安いのですね。本当に日銀は、もっと資産デフレ対策を実施して、金融庁が「規制から振興へ」政策をシフトし、加速させれば日本株はバラ色ですね。世界中からドンドンとお金がなだれ込んできて株価が棒上げになります。簡単でしょう。米国の景気問題も、欧州の財政問題も関係ないですね。日本は世界で最も進んだデフレ先進国で、米国の金融危機より15年も先行していますね。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2011年08月12日
8/12
かたる:こんにちは今日は暑いですね。氷を頭に充てながら書いています。余りクーラーは好きじゃないし…でも今日は流石に入れたいな。さて暑さのせいで、先ほど原稿を一度書いたのですが、消しちゃいました。トホホ…。
今日の話題は…乱高下する市場は強弱感の表れで、天底の兆しですね。大きく下がっているので通常は底入れになる筈です。違うパターンも当然ありますね。ここから恐慌ならNYダウが1000ドル安とか…更に加速するパターンは強烈ですね。可能性は限りなく0でしょうが…通常は小康状態をつづけた後大幅に上がるパターンですね。問題は一度上がった後で下がるパターンもあります。株式相場は完全に何かを知っており、これから予期せぬ何かが起こるパターンですね。しかし僕は上がるパターンしか考えていません。
FRBの2年間のゼロ金利提供は、インフレを容認し成長路線を採用したわけです。成長を取るか? インフレ対策を取るか? 一番厄介なのがデフレですね。一度、市場心理が完全に変化すると、お金はあっても投資に回らず、「流動性の罠」と言う状態に陥ります。この現象が、米国のメロン銀行のマイナス金利誕生ですね。お金を預けて保証料などが取られるとは…米国も相当に危ない状況です。原因の一つは金融規制です。WSJによれば『米テキサス州キングウッドにあるメーンストリート・バンクは中小企業向け融資を中心にソコソコの収益を上げてきた。しかし、監督当局の規制強化を嫌気して州の銀行免許を返上することを決めた。』と報道されています。
このことから分かるように、日本を研究したバーナンキ議長はインフレターゲット論者の学者さんだから、おそらく期待インフレ率を高める政策であるQE3を実施するのでしょう。そうすると中国が文句を言いますね。しかしあまり知られていませんが金融引き締めを実施して預金準備率を上げている中国なのですが奇妙なのですね。6月にインターバンク市場で1Wもの金利が上昇し9%台に入りましたが、人民銀行は6月と7月に660億ドル前後を注入したそうです。矛盾しますね。6.5%のCPIなのに…。この意味は中国でも、同じジレンマを感じ成長路線も加味していると言うことです。中国はインフレを輸出していると米国を非難したのですよ。それにも拘らず一時的でも緩和政策を実施した。
この段階の急激な下げは米国の二番底懸念、要するに景気後退です。折角、カンフル剤を打って、金融・財政政策を実施してきたのに、なかなか民間企業は投資を拡大させません。むしろ現金を握って様子を見ています。金融規制の怖さが分かりますか? 日本はミルトン・フリードマンの信望者である小泉・竹中両氏により、強引に不良債権処理が実行され、郵政民営化など、小さな政府を模索しましたね。この弊害と言うか…過剰な金融規制下に現在も位置しています。先ほどの話を総合してください。米国はデフレの淵を彷徨っていますね。故にFRBは期待インフレ率を高める為、QE3が次のテーマです。
要するに6月にQE2を終了させましたが、民需に繋がらず二段ロケットが不発でした。お金はあるのですよ。金の暴騰や格下げされた米国債が買われるわけですから…。要するにお金を動かしてあげればいいのです。しかし金融規制も道半ば、GSEは入院状態ですからね。FRBはハッキリとインフレ対策より成長路線を採用すると述べています。
こう考えると…次のテーマが見えてくるでしょう。僕は資源高を想定しIAEの摩訶不思議な行動から原油が急騰するのではないかと推測しているわけです。来年、北海油田とエジプトの生産が始まる太郎君は、この路線にある意味でピッタリ条件がマッチしているように感じます。何処かでヘッジファンドの仕掛けが入る銘柄候補ですね。
先日のアンリツ、これはスマートフォンが普及し通信料が増えるので、当然、その需要を満たすために設備投資をしますね。くしくもNECの玉をはめ込んだ大和証券は、玉の移動を考え、活動に力を入れますね。このような背景があったからアンリツを買ったのですが、DENAを買うために売っちゃって…。その後、急騰しました。株が上がるには、みんな背景がありますね。
大体、限られます。航空機需要も落ちませんね。新興国のGDPは増え、交通量は増えます。当然、注文が増えますから材料が足りなくなります。故に大阪チタンを狙っているわけですね。幸い、原油価格も高く海水淡水化事業が盛んになり、このプラントに利用されるチタンの需要も落ちないでしょう。
株には買われる背景がありますね。地所の投資から三井不動の湾岸開発から、日本人の横並び意識が高まり、さらに開発投資が増えれば、復興景気と相まってセメント需要とかの狙いも分かります。開発が進めば、当然、銀行のシナリオも生まれます。どのシナリオを投資家の皆さんが採用し、実際の世間の動きがプラスに動くかどうかで、相場のスケールが決まりますね。株が高値になっても整合性が取れる素質があり、仕掛け人が動き、世界中の動きがマッチすれば、大相場になりますね。最近ではITバブルかな?
最初の原稿とはだいぶニュアンスが違うようですが…マズマズかな?
明日はお休みします。田舎に墓参りに行きます。ご先祖様に現状を報告し進路を決めないとなりません。暑いですね。体が資本ですから、健康に留意されてください。
2011年08月11日
8/11
かたる:今しがた、むかし僕が書いた本を見ていたら…未来かたるには、売れと言う言葉はなく常に買いだ。…と書いてありました。考えてみれば、昨年末に空売りが出来ないと株は駄目かな…と考え、それじゃ証券マンじゃないから会社を辞めたわけだが…。やはりこの株屋根性が抜けずに、再びド壺ですね。この下げの最中でも、そんなに損をしている訳じゃないのですが…。食えないことは事実ですね。
時代や:なに、感傷的になっているんだよ。そんな事は始める前からわかっていることだよ。所詮、お前の実力じゃ食えないよ。
かたる:まぁ、そうだね。ノーベル賞を取ったファンドが負ける世界だからね。英語も数学も出来ないようじゃ…駄目だよね。少なくとも証券マンは英語、中国語、数学が必須科目かな? 所詮は3流証券マンの域を脱出できなかったわけだ。
時代や:そんな事より、また下げちゃったじゃないの。どうなっているんだよ。
かたる:覚えている? オバマが大統領の就任演説をしているときに、NY市場は大きく下がっていたんだよね。あの日の相場を調べたら、なんと248ドル安の8200ドルだったね。ここ数年、否応にグローバル意識が高まったね。昨日はフランスで2位のソシエテ・ジェネラル銀行の株価が急落したんだって…前日比で14.7%も下落し、フランス国債の格下げの話が出ていると言う。これは一般的なニュースだから、みんなは知っているね。何もこれだけじゃないんだよ。実は好決算を発表したドイツのVWも株価が急落しているんだよね。先日の下げの原因は事前予想の数字に届かなかったと言うことで、株価が下げたと言うものなんだよね。150から109と、この1か月で動いているよ。
更に「中国税関総署が10日発表した7月の貿易黒字は315億ドル(約2兆4千億円)で、2009年1月以来2年半ぶりに300億ドルを上回った。」…のだそうです。そうしてWSJでは、中国人民銀行(中央銀行)は6月と7月に金融市場に660億ドル前後を注入し、預金準備率の引き上げによる効果を打ち消した。と報道しています。それまで1Wの金利が9%を超えていたが、現在は3%台に急落しているよ。
時代や:お前の話は、回りくどくていけないよ。いったい、何か言いたいの?
かたる:僕の考えを理解するために、この考え方に至ったいくつかの現象を理解しないと駄目だよ。FRBがQE2を実施した時に、中国はなんと言ったか覚えている? 自分たちの経済を助ける為に、インフレを輸出していると新興国と連合して米国批判したんだね。僕はなんども、インフレは日本にとってプラスだと言っているよ。そうして日本はデフレ先進国だとも言っているね。だからIAEの突然の原油放出、そうしてここに来てFRBが2年間の実質金利ゼロ宣言から、新しい流れとして資源高を予測しているわけだね。だから商社株でも良いんだね。
おそらく今回の下げは、6月から7月にかけて行った中国の緩和政策を見て決まったんじゃないかな?この考えの背景には中国を、これ以上のさばらせておくことが出来ないと言う年初のレポートが下地になっているのだけれど…。みんなには理解しづらいかな?
トロ:つまり米中対立が、金融の世界にも波及しているわけだ。太郎君の狙いは分かるが、でもそれじゃ、昨日の三菱UFJの底入れ宣言は見えないよ。
かたる:まぁ、こちらは日銀さんの動向も関係するし日本国政府の政策にもよるからね。グローバルだけじゃないね。しかしこのところ何度も登場させているが三菱グループは投資を増やしているよ。地所の設備投資は日本で一番なんだね。今日は三井グループが豊洲の湾岸開発を宣言していたね。わかるかな? 日本人は横並び意識が強いからね。
三菱UFJはロングランだけれど、間違いなく底だよ。この下げを起点に上昇波動に乗るが、皆が期待するほど急騰相場になるかどうか…僕にはまだ判断できないが、この発想はほぼ間違いないだろう。
時代や:はい、はい、日立から銀行ね。スマート・シティーでしょう。そんな事よりDENAの方が確りしているよ。それにラウンドワンも生きている感じだよ。それに不動テトラだって…ようやく復興の始まりだよ。
かたる:まぁ、お前には、高度な相場の読みは理解できないだろう。基本的に目先しか見えてない人が多いからね。僕の場合は先読みしすぎるから、失敗するんだろうな。だから動き出してから乗ればいいんだね。
時代や:そんな事より、今晩の欧米もまた大幅安するんじゃないの?
かたる:僕は今日、ともだちに底入れ宣言をしたよ。浜ちゃんにわざわざ電話して、今日は底じゃないかな?…と述べたね。理由は昨日の下げは想定されるもので、しかし一昨日の安値まで届かなかった。噂で下げる局面になっているね。何と言っても、金の相場がここに来て急伸しているよ。
昨日も話したけれど、FRBはインフレ宣言をしたんだね。インフレ対策より成長路線を採用したんだよ。世の中には二通りしかないよ。成長を求めればインフレになるのが当然だよ。でも中国はせっかくのチャンスにも拘わらず、自分たちはインフレ対策より成長路線を採用したんだね。自業自得だね。所詮、先進国の一人あたりのGDP水準に敵わないよ。エンゲル係数は一夜にして変わらないからね。
時代や:おい、馬鹿にも分かる解説を目指しているんだろう。最近はGSEだとか…IAEだとか…お前らは知っているかも知れないが、素人にも分かりやすく解説しろよ。
かたる:ごめん。ネットで知らない用語が出てきたら調べれば分かるからね。どうしても面倒だから省いているんだね。米国の住宅公社ファニーメイやフレディーマックの総称をGSEと言うんだね。米国経済が完全に立ち直るのは資産価値を上げないと金融システムが崩壊するんだよ。日本の例を見れば分かるでしょう。消費もそうだけれど、住宅ローンで余った枠を使ってローンを組んで消費をしてきたが、住宅価格が下がったから余裕がなくなった。過剰消費問題だね。この辺りの解説は何度もしているから省いているが…基本的な環境が理解できてないと僕の相場の読みは見えないでしょう。
僕は、間もなく相場は上昇し出すと思うよ。この後FRBは間違いなくQE3を実施するでしょう。IAEが原油放出したにも拘わらず、相場は下げなかったね。つまりどうしてもこの利権を有力なファンドは仕入れたかったのだろう。それで政治力を使ってIAEを動かしたが駄目だった。それで米国債まで総動員して資源価格を下げたじゃないのかな?
しかし考えてごらんよ。誰が考えても新興国の主役であるアジア圏は人口が多く、文化的な生活になればエネルギーは必要になるね。中国を叩くのはインフレを扇動し共産党政権を批判して上げれば、簡単に崩れる可能性がある。ロンドンを見ても分かるように非常に際どいやり方だが…所詮、中国人の一般の所得は低いからね。
先進国の成長力は落ちているが、新興国の成長力は変わらないよ。どんどん成長しているよ。日本企業だって馬鹿じゃないから、最近の投資は全て近隣のアジア圏だね。それがさらに投資を呼び込んでいる。だから…僕は批判をしたがファナックの新高値が実現したんだ。今、述べている僕の相場展開は年末から来春の動きだろう。だから太郎君は相当の人気株になる可能性があるよ。現在、僕は三菱UFJ、太郎君に大阪チタンを買っている。勿論、僕は投げたがDENAの選択肢もあるね。そうしてもう一つあるんだけれど…これは内緒、一応「J」がヒントだよ。
まぁ、あまり先の事を考えても仕方ないが…取りあえず、この水準は買い場でしょう。何度も言うが、相場の天底はNY市場のように635ドル下げたり、430ドル上げたり、520ドル下げたり…と、上下が激しく乱高下するものだろう。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2011年08月10日
8/10
かたる:FOMCが開かれ今後2年間はゼロ金利を続けると表明していますね。米国は市場原理の国なので株価が下がれば対応を打ちます。日本の場合は「注意深く見守る」とか…と言う抽象的な表現を発するだけで動きませんね。でも日銀だけはチビチビですが確実に問題の根幹である資産デフレに対処しており、同時に市場へアナウンスを発しています。今回の世界同時株安でも下げはしましたが、今までなら他国より下げがきつかったのでしょうが、当たり前のことですが、日本株の下げは他国に比べ少ないですね。日本はデフレ先進国で米国より15年以上は先行しています。いわば、この分野では日本は世界のリード役です。
トロ:最近、何となくカタルの発想が分かるように…感じてきたよ。でもいつも思うが早すぎるよね。お前は現実より自分の理想を追うから、ダメなんだろう。先日のDENAにしても日立から銀行のスマートシティー構想にしろ、まだまだずっと先の話だよ。その先の姿に、遅れている現実の株価に合わせるから、ジレンマが生まれるんじゃないの? まぁ、お前の話よりFRBの今回の処置はどうなのだろう? お前の言うとおり期待インフレ率は本当に高まるのかな?
かたる:今回の処置だけでは難しんじゃないの?だから再びFRBに対し催促相場が起こっても不思議ではないよ。だから注意しなくちゃならないかな? でも同時にFRBは重要なメッセージを発しているよ。2年間はゼロ金利維持と…述べているわけで、インフレを容認したようにも感じるね。つまりこれからの相場を暗示していると思うよ。
時代や:そんな謎かけのような話より、米国株はどうなの…そうして日本への影響は?
かたる:株価は乱高下をし始めており、相場の綱引きが行われているね。政策への信認が高まれば買われるでしょう。米国債の格付けが引き下げられたことは金利水準に影響を与えておらず、単独で見ると大したことではないが、問題はGSEなどの発行金利が上がり住宅ローン金利が上がるから、住宅価格にはマイナス要因に働くね。市場は財政赤字を気にしているが民間の不良債権処理が問題で、住宅価格などの資産価格に対する期待インフレ率を高める必要があるよ。
FRBはゼロ金利放置を述べているから、インフレ要因と受け取られ資源価格の上昇が容認された格好だね。この意味は大きい。先進国の成長力が高まらないのは道理だね。日本のように失政を続けているわけではないから、米国はマイナスにはならないが、プラス幅は低いままだろう。つまり低成長の動きだけれど、成長はするんだろうね。その反面、新興国の成長力は高いまま推移するだろう。アジア地区は人口が多く、日本がその成長を享受する。調べたらわかるが、工作機械の受注は、普通は落ちる筈なのに、あまり落ちないよ。むしろファナックの稲葉さんが指摘した、あの高水準の目標値の実現性も、まんざら嘘とは言えない環境にある。
もともと僕はファナックの相場に批判的だったけれど、一旦は上場来新高値を更新したんだよね。この現象などを見ても世界景気は二番底にはならないのだろう。米国だって成長率は落ちるかも知れないが、ソコソコの状態は続くだろう。
時代や:だから解説は良いんだよ。実際に買われる可能性の銘柄を掲げてよ。
かたる:FRBはインフレを容認して期待インフレ率を高めようとしているんだよ。やはり昨日のIAEからの読みは当たっているかもしれないね。つまり太郎君は大物の素質を秘めているね。心配した決算数字もソコソコ…褒められた数字ではないが株価を下支えするには充分だろう。現在の原油価格は下がっており、僕の指摘する意味が分かるのは年末ごろだろうが、再び興味が出てきたね。
時代や:また欲目のこじつけじゃないの?
かたる:そう思うなら買わなければ良いし、空売りも出来るよ。僕はあまり詳しく知らなかったが、北海油田の他にもエジプトにも権益があるらしいね。小型株で権益を持っているし上値は相当大きいから、ロングランで取り組む手もありそうだね。この点は三菱UFJと同じだな。
皆は簡単に銘柄が見つかると思っているかもしれないが、株価と会社の価値の整合性を満たすもので、上値が驚くほど高い銘柄を探すのは苦労するよ。そう残っているものではない。太郎君の過去最高利益は一株利益が200円台もあるから純資産のバランスから考え、やはり4ケタの価値はあるだろうね。株価が2倍以上になると言うことは、運用の仕方により4倍から6倍になる可能性があるね。つまり100万円が500万ぐらいにはなるんだね。過去のカタル銘柄は、必ず時間をおいても外人ファンドなどが注目している実績があるよ。
トロ:時代屋には申し訳ないが、個別銘柄などどうでも良い。それより米国のゴタゴタは続くの? それともここで終了するの?
かたる:通常、景気を刺激するには金融政策と財政政策がセットで行われるよ。しかしティーパーティーの影響を受け財政支出に一定の枠組みが設定されたから、市場は政策手段が乏しいと言う間違った連想で下げたともいえるよ。フリードマンは小さな政府を説き自由を求めている。日曜日のコラムを読んでくれたかな? ブキャナンとフリードマンの対立だと述べたけれど…お金はあるんだね。債権金利を見れば分かるよ。要するに先行きに対する安心感があるかどうかだよ。
ジャスミン革命は、何もチュニジアだけの話ではなく先進国もそうだね。
日本だって不満が渦巻いているが、ロンドンのように暴動まで広がってない。しかし例えば、僕のホームページを読んでも分かるように、日本にはたくさんの景気浮揚の政策手段が残されているのに実施しようとしないね。情報は世界で共有され、瞬時に市場に反映されるようになったんだね。市場経済と政策は表裏一体だよ。
僕の意見は数千人の人が読んでいるから、読者にはそれぞれ有益に活用してほしいものだね。高値を買う必要もないし下値を買っておけば報われるよ。チャート論なんか所詮、後講釈だよ。世界の経済情勢から自分はどう考えるかが問題なんだね。先ほどのトロの質問だが、基本的に何度も言うが米国は心配ないよ。あの国は市場原理で動く国だよ。株価が下げ続ければ必ず政策が発動され、機関投資家も応えてくれるよ。日本だけだね。1%程度の国債を買い、三菱UFJのような株を買わないのは…明らかにおかしいよ。
僕は最近、ストックボイスの株価解説を聞いているが…素人が多いと言うか…後講釈が多いね。当たるか当たらないかは関係ないね。自分がどう考えるかと言う自分の意見を言うやつがいないね。どう考えても日銀が、連日ETFを買っている事実は、やがて需給を変化させるよね。株価が下がらなくなっているが、当たり前だね。20年以上も持ち合い解消を実施し、折角、終わったと思ったら新日鉄の三村さんのような経営者が現れ、二番底だね。この意味は大きいよ。経営者も日立の中西さんのように一所懸命に動き出しているね。しかし同時に重工のような会社も未だに存在する。日産とトヨタだね。
ある意味で立派だけれど、会社は利益を追求する場だからね。自分の物じゃないよ。トヨタと言う会社は豊田家の私物じゃないね。
最後に、もう一度言うが…政府はTBを発行し日銀に買い取らせ、為替介入を実施しそのドル資金を米国債に向けるのではなく、ギリシャやスペイン、イタリヤなどの高利回り債で運用すべきだね。日本国債が仮に500兆円なら、100兆円ほど買えば日本の利払いは賄えるね。世界経済は安定し為替介入にも文句は来ないし、企業は計画が立てやすくなる。どうせならそれぞれの国で事業を起こしても良いよ。スマートシティー建設をすればいい。日本も同じだね。どんどん投資を呼び込めばいいね。
最後に三菱UFJの日足チャートを見てください。下値のボックスを継続していますが、おそらく近々人気株となり上値追いすると思っています。
2011年08月09日
8/09
かたる:僕は7月28日の「今日の市況」で、ドルの威信についてデフォルトの話が出てきたときに、次のように述べているね。「仮に米国がデフォルトを起こすなら、下げはこんなものではないですね。何故なら基軸通貨の国で、市場原理を他国に押し付けている覇権国家のお膝元なので…ドルの信認が薄れます。基軸通貨の根幹を揺るがす問題だから、おそらくNY市場は1万ドルを割れるでしょうし、当然、日経平均株価も大きく下押しますね。久しぶりのドラスティックな下げに見舞われるでしょう。故に、この程度の懸念は仕方ないでしょう。」…と。
結果はデフォルトではなくS&Pの格下げだったけれど…。もし懸念ではなく、現実ならリーマン・ショックより下げは劇的になるのでしょうね。ここで考えてほしいのですが、昨日も述べましたが、世界の最強通貨はやはりドルですよ。問題は軍事力です。最後は力の勝負だから…。それに昨日の金利水準は10年もので2.33%ですし、為替も円・ドルで77円台、米国のドルLIBORの動きは、下のグラフのように、ほとんど影響を受けていません。下げているのは株式だけですね。この理由はやはり意図的な仕掛なんじゃないですかね?
トロ:そんな事はないよ。やはり大きな枠組みが変化するんじゃないの?
強い表現を使って、財政・金融政策について米国を非難し、新たな国際準備通貨を求めた中国の国営新華社通信の評論記事は、見方によっては妥当性があるよ。
かたる:確かに米国は民主党政権になり強いドルの立場から撤退し、ドル安を示唆し貿易黒字を増やそうとする、子狡い考え方がドルの凋落を生み、枠組みの変化を生む結果になっている。僕は何度も嘆いていたが「JAPAN AS NO.1」からプラザ合意を経て「失われた時代」へ向かった日本は失政が続いていたが、そのおかげで時間的な調整が進みデフレ先進国になっているからね。昨年の10月より額はわずかなので効果はないと言うが、日銀は資産デフレ対策を採用しているよ。
昭和40年の証券不況時代に株式の買い取りを、当時の蔵相田中角栄は実施し、その後の立ち直りで膨大な利益を確保したんだね。まだ1兆4000億円でしかないが、日銀は今日も買っていることだろう。ラストリゾートと勝負して勝てる道理がない。市況は弱いが日立はまだ先日、定めた基準価格より上に位置しているね。あの御三家の中で業績の悪いメディッチだけが基準価格より大きく下げているが、日立もロボコンも基準価格より、若干、株価は上に位置しているね。
こう考えると、やはり株と言うのは業績によって決まっていることが分かるね。意外に下げていないのが東レかな? でも業績は良かったのに下げているのが、最近、買っている三菱UFJだね。ただこの下げは分からなくもない。本当にドルの威信が崩れ、米国債利回りが上昇するなら、かなりの打撃を受けるからね。トロが指摘する中国のコメントは、いずれそうなるだろうね。先日、ほらSDRの話をしたじゃない。でも今じゃないと思うよ。
時代や:鬼ゴムこと、桃太郎が上がってきたが…
かたる:僕は二番煎じが通じないと思うね。一度、存在感を市場に示したから、次に来るために少し時間をおかないと駄目だよ。力で買っても相場にならないと思うよ。むしろ相場になってなかった別のストーリーじゃないかな?
例えば、今、最も気になっているのは米中関係の焦点と、先日のIAEの原油放出の話だね。世界景気は心配ないと思うよ。基本的に僕らの住んでいる先進国は低成長路線が続くのだろう。オバマ政権も清貧思想だけれど日本ほど規制強化に動いてない。だから米国は日本より成長力は高いね。日本の場合は徹底的に叩いたからね。米国は基本的に共和党と民主党の対立のような勢力図なんだろう。
時代や:さっぱり見えないよ。一体、どんなタイプを考えているの?
かたる:先ほど新聞を読んでいたら、世界の旋盤シェアでツガミが4位に浮上していたね。ツガミは低価格路線を走り新興国への設備投資に絞ったんだね。戦略を変えれば日本企業はアジアなどの新興国の需要を支え、いくらでも利益は出るよ。でも人口の多いアジア圏が豊かになるとモータリゼーションが起こり自動車が有望なのはわかるが、やはりエネルギーなんじゃないのかな? 年末にかけて再び原油価格150ドルの路線が、話題に上るんじゃないの? インドも成長を早めているし…
今期なのかな? 設備投資計画を見ていたら一位は三菱地所、二位が日立で、三位はJXじゃなかったかな? 僕は賞味期限が延長された太郎君にやはり魅力を感じるね。ここはまだ見えてない読みだからね。今回の世界株同時安の演出は、やはり仕掛けなので何かを仕込むんだね。株だけでなく…。IAEの原油放出で下げなかった原油価格は、ここに来て下げているね。やはり仕掛なんじゃないのかな?
時代や:ところで昨日急落したDENAに、もう関心はないの?
かたる:いや、大いにあるね。この次に新値を切ったら、やはり買いたい株、NO.1だろうね。昨日だったかな? AT&Tとの提携を発表していたね。基本的に米国の子会社戦略は加速しているように感じるよ。1万円目標は不変だよ。僕は調整が必要と言っただけだよ。ここは時間をかけた方が良いね。そうすればここに土台が築けるよ。株価は上昇するには出城を築く必要がある。いきなり天下取りは難しいからね。一つ一つ、前線基地を築いていけば、素人民兵も安心して集まり応援してくれるものだよ。先ほどの桃太郎もそんな段階だろう。やはり一度、世に出ると地固めが必要だよね。僕なんか地固めに失敗して哀れな末路だよ。でも今も宅急便屋さんが来て、友達がブドウを送ってきてくれたね。今度はかみさんも友達だ。最近は友達からのもらい物ばかりだね。何も返せないけれど…トホホ。
トロ:つまりかたるは世界景気の落ち込みはなくてむしろ原油価格などの資源高が続くと思っているわけだね。
かたる:僕が今期の設備投資上位を掲げた理由が分かるかな?基本的に期待インフレ率が高まれば地所などの不動産や銀行なども相場の対象になるし、新興国の需要が高まり重工との統合に失敗したようだが…日立の積極性を評価し、そうなると当然資源開発が加速するJXなども投資の対象になるだろう。どうも分からないのはIAEの先日の動きだね。不発に終わったけれど…仕掛けの意図を感じるわけよ。石油資源開発などの大型物ばかりでは華がないね。だから太郎君に触手が動くんだね。決算数字が気になるが改善基調には違いないだろう。勿論、狙っている飛行機でも良いんだよ。要するに自分がどう考え、どう行動するかの話だけだよね。
メロン銀行のマイナス金利はあまり話題になってないが、米国が流動性の罠に陥っている現象だよ。どうしてかと言えば、QE2の終了が生んだ期待インフレ率の縮小だね。どうやったら国民に、いや全世界の人達に「米国はインフレになり資産価格はあがりますよ。」…とFRBはコメントを出さないとならないね。経済の基本は後ろ向きでなく、前向きな行動だよ。皆が一所懸命に頑張ろうとする心を奮い立たせることだね。中高年の諦めが波及して新人類の「下流の宴」現象じゃ、日本はつぶれてしまうよ。米国もその傾向があるんだね。だからFRBにはドル安を招く流動性の供給ではなく、資産インフレを感じさせる政策が求められている。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2011年08月08日
8/08
かたる:それにしても…よく下がるね。このような急激な価格変動の下げの感覚は二通りのパターンが考えられます。一つは価格変動が急激なので、調整が早まりショック安のようなもので、最近では大震災のパターンが当て嵌まると思うけれど、その後は急速な戻りを形成するパターン。このパターンならば今が買い場となり、それほど心配はない。
問題は二つ目のパターンで短期に戻らず、一度、需給バランスが改善され株価はもみ合うが、ジリジリした下落基調の後に、再び急落する下げ相場のパターンなんだけれど…。基本的に世界景気が、この後、急速に悪くなるなら後者のパターンになる訳だね。特に米国債の信認が問われ、ドル安を主張するオバマ政権の考え方が変わらないと駄目なのでしょう。
米国債の海外保有率は46%と言われており、1945年はわずか1%だったのだが現在は日本を中心に中国なども多額の米国債を保有しています。S&Pよる格下げが債券金利を1%上昇させるようになれば、邦銀などの決算にも響くことでしょう。ただデュレーションの問題があるので、実際は長期債をそれほど保有してないと思うけれど…。
時代や:先日、かたるが太郎君がこけたから、買うものがなくなったとぼやいていなかった?
かたる:うん、DENAの調整は避けられないと思い、諦めた後、太郎君を買おうと思い買いはじめたら、突然、新規油田開発の遅延発表だったね。来年の4月だけれど…。業績的には15億円ほどで僅かだと言われているが…。僕は急激な回復で4ケタ相場を想定していたから、その可能性が時間的なズレを生みそうだから買う銘柄がなくなり、仕方なく三菱UFJのウェーブ投資を思いついて、実行し始めたらこの有様だもの。いつも買いたい株がなくなる頃、急落するような感覚を持っている。でも今日の水準は買いたくて、買いたくて…また買ったけれど、目一杯に買っているから追証も間近だよ。
トロ:しかしお前は馬鹿だね。既にそこまで行けば馬鹿だよ。口では上がり始めてから買えば良いと言っておきながら、自分はリスクを取って買い始めるわけだから、やはりバカだよ。
かたる:バカ、バカって、うるさい奴だな。誰かがラッセルをしないと道は開けないんだよ。どっちにしても後者のパターンになれば、こんなもんじゃないよ。日本国債でも同じようなものだが…基本的に、このような信用問題の信認を問う問題は大変なことだね。株式市場の話と違って国家の信用問題、ギリシャなどはGDPが小さいから話にならないが、スペイン、イタリアは大きいよ。ましてや米国となれば世界一だから…。株なんか、買ってられないよ。
時代や:良く言うよ。自分は買っているじゃないか?
かたる:だって…米国のAAAは当たり前だね。最後は軍事力で脅されれば、法外な条件でも米国債を買わざる得ないよ。何も一般的な格付け問題とは、違う次元の話だよ。それに先々週末にDENAを投げて、手が空いていたからね。本当は日立で敗れDENAで敗れるんだから、何を買っても駄目かもしれないが…やはり株屋のサガだね。どうしたら、この株や根性が変わるのだろうか? なにも自分が先頭になって行動をしなくても良いように思うが…この性格が人生を狂わせているのかもしれないよ。
トロ:かみさんが可哀そうに…。
かたる:そうだね。でも良い女房だ、旦那が働かなくなると、今度は自分が働くと頑張っているよ。それにしても…駄目亭主だね。
時代や:今日はコメの先物相場がスタートして大きく上がり、売買整理で商いが停止したとか言っていたよ。そこで米問屋のヤマタネが注目されていたよ。
かたる:そうなんだってね。例年、古米や古古米など見向きもされないが、今年は在庫が一掃され足りないと言われているね。株の話だが、やはり下がる株は駄目なんだろうね。こんな局面なのに…例えばセリア(2782)などは強い動きをしているね。業績もそこそこで…。考えてみれば、もっと一所懸命に勉強すれば、何とかなるかも知れないが、僕は基本的に怠け者なんだね。昨日なんか高校野球に熱中して…帝京と花巻東の試合はすごかったね。いつもなら東京だから帝京を応援するのだが、今年は何故か東北勢を応援していたよ。母校の明訓は予選の決勝戦で日本文理に敗退したけれど…。
時代や:暢気に高校野球など見てないで…何かないの?
かたる:最近は白石一文さんに凝っているね。「ほかならぬ人へ」から現在は6冊目かな?先日は直木賞を受賞した池井戸潤を8冊ほど読んだかな?今度、僕も小説に挑戦してみようかな?難しいのかな…。
トロ:馬鹿なことを言ってないで…やはり米国債の格付下げは大きな材料だよね。市場原理主義の模範の国が、他国に自己主張を押し付け覇権国家となり、世界のおまわりさん役をやっていた米国が凋落するのだからね。これは駄目なんじゃないの? 国家体制と言うよりグローバルな枠組みが変化し始めているんじゃないのか?
かたる:グローバル・パラダイム・ショックだね。僕が書こうと思う小説もその事かな?僕らの入社時期は、年功序列の終身雇用の時代だったよね。しかし社会が変化しパイオニアで大揉めにもめた解雇問題で、今では普通のように社員の首切りが行われているよ。話題になった日興証券も、中年サラリーマンを一日中、部屋に閉じ込めて反省分を書かせたり、まるで毛沢東の文化大革命みたいな噂を聞いたことがあるね。事実、萱場町では連合の街宣車が来て不当解雇を訴えていたが…、多くの社員はうつ病の薬を飲みながら懸命に闘っていたが、世の中は暗いデフレの時代が続いていたから…その中年のあきらめムードを小説にしようかと思ったが…くだらないか。
時代や:そんな話より…トロの米国の凋落は…
かたる:そうか…忘れていた。ビスタの続きだね。僕はこう考えているね。概ね、欧米の先駆した先進国は経済の成長スピードが鈍り、政策が悪ければ日本のように長いデフレ時代に入るね。しかし通常は、成長力は落ちるが成長は続くだろう。米国はそのパターンだろうね。逆に新興国は多少の上下はあるが、かなりのペースで成長が続くと思う。つまり世界が平準化するわけだね。その理由はジャスミン革命だね。インターネットが進化し情報の伝達スピードが増して、国が情報をコントロールできずに世界は自らの目で比較感をするようになったんだね。ジャスミン革命は何も独裁政治からの国民の自由化だけでなく、先進国にも変化を伝えているね。価格ドットコムなどが栄え、品質と価格の比較が容易になったからね。
問題は米メロン銀行のようにマイナス金利が話題になるほど、デフレが進み期待インフレ率が高まらないことだね。今回の米国債の格下げも過剰反応だと思うよ。おそらく今晩のNY市場も3%を超えないんじゃないかな? 実はファニーメイの51億ドル支援は重要なキーパーツだよ。米国のGSE問題が解決されれば、間違いなく先進国は次のステップに行けるよ。ところが期待しているようにインフレ率が高まらず、お金は安全志向の高いデフレ運用になっているから過剰な現象が生じているんだろう。
基本的に世界中にお金はあまり、一時的に金や現金、短期国債などへ退避しても、余ったお金は動くよ。だって米国債はデフォルトリスクが指摘されても金利は上昇しなかったね。この過程では格下げリスクも同時にあったわけで、既にS&Pの格下げ実施で懸念は現実になり、材料出尽くしとも言えるかもしれないよ。まぁどっちにしても、期待インフレ率の高まりが世界から認知されれば、米国の滞留資金も動き始め、株が上がるでしょう。ギリシャにしても基本は資産価格の上昇がネックになるよ。
だから前から指摘しているがGSEの動向は重要だね。米国の期待インフレ率も重要だよ。株が下げた背景にはメロン銀行のようなマイナス金利の状態が、背景に生まれた経済環境にあるね。QE2の終了は期待インフレ率を引き下げたのだろう。そうしてマイナス金利やファニーメイの支援額などの表面化現象が米国景気の後退から、財政を圧迫しデフォルトリスクを生んで金融の仕組みが問われているんだね。
時代や:かたるは自分で喋っていて分かっているの? わしには、どうもチンプンカンプンだよ。
かたる:要するに住宅価格の上昇が、全てを解決させるんだよ。簡単なことだよ。日本はリートなど買っているが、政府が別荘を買った人は税金を優遇するとか…、土地や株に対する魅力を高めてやれば、いいだけの話だよ。配当の二重課税はいつも問題にされるが是正されてないね。日本人は豊かだと世界から言われているが、別荘を持っている人は何人居るの? 要するにお金の方向性を、確りと示してやれば済むだけの話だね。
トロ:つまり格下げ問題でそんなに驚くことではないと言うことだね。たしかに実体の金利水準は大きく3%を割れており邦銀の保有米国債は、値下がりはしてないだろう。為替だけでやられているわけだ。
かたる:僕なんか思うね。日銀が円売り介入をして通貨安で揺れるギリシャやアイルランドやスペイン、ポルトガル、イタリアと全部の国の国債を買って日本国債の利払いに充てればいいよ。日銀じゃないか…政府がTBを発行し、日銀が買い、その得た資金で為替介入を実施して、外債を沢山保有する。6%なら100兆円も買えば日本国債の利払いは賄えるかな? 世界金融は安定し株は高くなるし…万々歳だよ。強い通貨の国が国際社会に貢献できるチャンスだね。いくらでも米国債を買ってあげればいいね。1ドル120円まで言っても良いし…。
トロ:分かった、分かった、妄想はもう充分だよ。要するに手段はたくさんあるから心配は要らないと言いたいわけだね。
かたる:まぁ、一言でいえば円高の内は簡単だよ。みんなは馬鹿だね。トヨタばかり目を向けているが、円高のおかげで小麦価格もそんなに上昇せずに、日本人は物価問題に関係ないんだね。だから何度も言うが日本は世界の中で一番恵まれた環境にあり、株価は上がりやすいと言う訳だね。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2011年08月05日
8/05
かたる:早めだけれど「今日の市況」を書き始めました。どうせ今日は大きな動きはないでしょう。先ずはDENAですね。日経225に採用され、ようやく一人前の認定を受けましたね。しかしこの会社はツキがあります。これまで何度か採用の可能性はありましたが、公正取引委員会などに睨まれなかなか採用されませんでしたね。この難しい株価位置で売り物を吸い上げてくれる効果のある指数採用によって、ボックスを抜ける可能性が出てきましたね。予想していたこととはいえ、このタイミングはこの会社にとって幸運です。何しろNY市場が500ドル以上、下がる日に採用発表など…記憶にありませんね。
僕は、昔は好きでしたが、今は嫌いになった楽天もついている会社ですよ。
新規上場のタイミングは素晴らしく上場利益を得たので、その後、その資金を有効に利用できましたね。三木谷さんは、ある意味でついている人ですね。普通、TBSのような事件を犯すとライブドアのように制裁の道に追いやられます。ソフトバンクは方向転換により乗り切りましたが、敵対しながら日本から離れようとしています。最近の設備投資は海外ばかりですね。
時代や:何故、嫌いになったの?
かたる:僕は既に楽天の売上高は4000億円だよ。儲かっているのにも、拘わらずに利益を計上せずに税制の恩恵を受け規模拡大に走っている。やはり社会的な責任と言うか…数千億円単位の会社になれば、社会貢献は必要だと思うよ。利益を社会に還元しないやり方を使ったのが西武グループだね。あの会社も狡かったね。1000億円未満なら許せるよ。しかしこの規模で社会に背を向ける経営姿勢が嫌いだね。
トロ:勝手な思い込みじゃないの?
かたる:だって…ソニーからエディー、東電のフュージョンの買収など…。非常に安い買い物をしているよ。そうして失敗すると特別損失を出して、本業で上げた利益に対し税金を払わずに済ませているね。このやり方により規模を拡大させている。毎年のように企業買収をして規模の拡大を図っているんだよ。しかし株主にも、国にも、そうして市場にも貢献はしてないよ。
時代や:変わった考え方をするね。それにしてもNY市場は大丈夫なの?
かたる:他国の心配はしなくていいよ。米国は市場経済の国だから、一時的な需給バランスの偏りが誇張されて使わっているだけだろう。最初はまさかと思った債務問題で下がっているかと思ったら、今度は本格的な景気後退を懸念していると言うが…おそらく違うと思うよ。考えて貰うと分かるが、一度、市場はその手の動揺を消化して7月に株価が上がったんだよね。一度、消化された材料だよ。おかしい話だね。ユーロお化けのように何度も出るなんて…。
時代や:じゃ、下げている理由は、何なんだよ。
かたる:僕は金融規制だと思っているよ。ヘッジファンドの資金が現金化されているのだろう。だから15日を過ぎれば…と言うより、既に峠を越えつつあるんじゃないのかな?ほら、最近話題になったジョージ・ソロスのヘッジファンドなどが、資金ポジションを解消しているのだろう。その為に需給バランスが一時的に歪んだのだろう…と考えているよ。どうせい米国は市場経済の国だから、株価が日本のように下がらないよ。このスピード感で下げる相場は、通常、二通りの展開が考えられるが、短期で懸念を消化するパターンの可能性が高いと思うよ。もう一つは非常に底が深いケースだね。その場合は途中で休むから可能性は違うと思うよ。
むしろ株価が下げているので説得力はないが、日銀が決めた追加の緩和政策は素晴らしいと思うよ。いつも小出しだと批判されているが、今回も10兆円と…今までより多いが、相対比較から見れば他国に比べまだ少ないがね。だから勢いよく株価が上がる訳じゃないが…今回もETFの買い枠を9000億円から5000億円増やし、1兆4000億円に引き上げているよ。きっと今日も買っているのだろう。
時代や:でもいくら増やしても、実体の市場には響かないし影響はないよ。
かたる:僕は今の市場は間違っていると思うね。むしろ景気後退懸念の米国安より、日本の金融政策を買うのが筋だと思っている。ところが今日は300円以上安いね。本来の市場は金融銘柄中心に上がるのが筋だろう。強気相場の金融相場になっても不思議ではない。
トロ:今日は久しぶりに夏らしくなっているが…かたる、大丈夫か? 頭が熱くなっているんじゃないの? 幻想ばかり見えるようだと…うつ病だよ。最近の自分の行動におかしい所はないの?
かたる:そうやって、他人をバカにすればいいよ。僕は今日も買ったけれど、全力じゃないよ。来週も安かったらまた買うよ。そうして大幅安するようになるなら、勝負してみようと思うよ。
時代や:勝負って?
かたる:勝負は勝負だよ。出来る限りのお金を集め、株にぶち込むンだよ。安心安全なら三菱UFJだろうね。今日も余程、買おうかと思ったが別の銘柄を買ったよ。ただし変動率が高い銘柄だから株数は少なく、まだ大きく買ってないが…。そろそろ怖いラインとは違うと思うよ。チャート的にはまだ崩れてないね。これでようやく、あの震災後に付けた上昇波動の窓を埋めたことになるね。不思議なことだな~ぁ。
安値で上手に買おうとしないで余力を残して買うことだね。そうして実際に上昇波動になるようなら再び買い増しに動けばいいよ。その方が安心できるよ。
2011年08月04日
8/04
かたる:なかなかうまく行かないものだね。また今日は損切りを余儀なくされ、結局、儲からないな。簡単だと思ったけれど意外に難しいや。やはり30年も続けた証券マン根性を、どうやって克服するか? 上がる株は分かるけれど、タイミングがなかなか掴めない。今日は先日、アノマリー投資で下値だと思って買ったアジア投資を投げさせられたよ。
時代や:アノマリー投資?
かたる:良くほら、言うじゃないの。何故か理由は分からないけれど、株は12月から1月が高いとか…。今なら高校野球が始まる頃に、株式市場はいつも安いとか…ね。経済的な説明はできないが、季節性と言うか、一定の事象が重なって起こる現象の事を言うんだと思うよ。それで習慣性の周期を考えて、その時分には買われるはずだと言う周期性を利用して買ってみたが、最近は連敗が多いね。先日は、ほら例の007を試しに買ったが、駄目だったでしょう。しかし過去の経験則から時間的な概念は、当たるケースが多いんだけれど…ね。チャート論は時間で考える人が多いのもその一例だよ。
よく信用期日到来で安いと言うが…。これは信用で買っている人の絶対期日が6か月間で来るので、(反対売買をするか現引きをする期日だから)お金のない人は、その時に仕方なしに安値でも株を投げるから株価が安くなると言う理屈だけれど…。多くは高値期日の1か月前に前倒しで安値を付けることが多いね。今年は震災が3月11日だから、今頃から高値期日は到来しているのでしょう。ソフトバンクなんか、その一例だと言われているね。
時代や:他には、どんなケースを実験で試したの?
かたる:超人気株だね。日替わりメニューで変わる人気株を、売り買いをしてみたよ。でも多くの銘柄は翌日か数日間しか人気が持たずに下がるんだね。昨日は下げ相場だから、一番人気はイビデンだったね。急激に出来高が膨らんでいるでしょう。ただ業績が悪くて売られた株はその後も下がる傾向があるんだよ。下げ相場では、例えば7月4日の日本オラクルなどの値動きは、良く出るパターンの下げだよ。だから一旦は売りが切れて上がるが再び下げ相場に入るケースも多いね。
時代や:じゃ、イビデンもそうなるのかな?
かたる:…そうかもしれないね。僕は見てないから分からないが、業績悪で売られる場合は気を付けた方が良いね。
時代や:逆のケースはないの?
かたる:同じころ、7月5日にリストアップされているカタル銘柄のアメリカ野郎はタイミングがピッタリだね。その後の売り物で下がったところ買っておけば、2割は取れているし、仮にその高値を買っても1割以上は株価が上がっていたからね。だからケース・バイ・ケースだよ。
トロ:先ほど、株屋根性が抜けなくて、困るような発言をしたけれど…どういう事なの?
かたる:昔は対面販売だから手数料が高いからね。どうしても選ぶ銘柄は変動率の高い銘柄を選択するね。しかも高値近辺では、なかなか手数料さえ抜けないよ。だから下がっている株の反転を狙う訳だね。株価には下降波動から上昇波動に移る転換ポイントがあるから、その転換点を狙おうとするわけだね。そうすると先ほどの過去の下降波動の期間とか…移動平均線が狙い場になるね。短期ポイントなら25日線とか…。今じゃ、多くの人は5日線とか言うけれど…やはり25日、75日、200日などの移動平均線や13週、26週、52週と言う移動平均線の前後を狙うことも多かったね。でも短期投資の場合は、はずれるケースも多いし待たされることもあるからね。
時代や:例題を掲げないと分かり辛いよ。
かたる:先日買った大阪チタンの今の株価位置は52週線上にあるよ。この銘柄は前々回の調整期間が26週間だったからね。その周期が来週に到来するよ。それもあり、決算数字に変化がなく売られているんだが…でも航空関連は成長分野だからね。業績の方向性は改善に向かっているから狙ってみたんだね。
時代や:一所懸命に考えて実験をして成果があるなら、僕も試してみるが…カタルが実験して失敗しているわけだから、成功するまで待った方が利口だね。自らラッセルするなんて馬鹿がやることだ。成功したら教えてよ。
かたる:うん、その時は、友達関係はなくなっているよ。ハハハ…僕は南の島で世界中の美女と暮らしているからね。今は失敗しているから穴倉生活を余儀なくされているわけだよ。そう言えば、今日は友達から新潟の茶豆の差し入れが届いた。良い奴だ。貧乏をしているときに相変わらずの付き合いをしてくれる。良いときに寄ってくる奴はたくさんいるが、駄目な時も黙って、おい、うちで作った野菜を食えよ。とか言ってくれる奴もいるからね。先日もモロヘイヤをもらったね。トマトやキュウリを持ってきてくれた。
そう言えば、最近は料理が上手くなったかな? 昨日はエビのチリソース、このエビなんだが、近くのスーパーには冷凍しかないんだね。仕方がなく冷凍物で我慢したが、作るのに1時間もかかったよ。トホホ…料理も大変だね。先日はやけどをしたし…。
時代や:お前の個人的な事を聞いても仕方がないよ。ところでNY市場は止まりそうなの?
かたる:そんな話が分かる訳がない。でも米国は市場国家だからね。大きく株を下げれば、上がるのが道理でしょう。一般的な解説はテレビなんかで見てよ。雇用統計がどうのこうの…と知ったかぶりして喋っているから…でも多くの予想屋があたったことはない。実際に儲かっている奴は黙って自分でやっていることだろう。他人に教えないよ。長年、こうやっているが、良いことは一つもないよ。あるとすれば知らない友達が増えたことかな?
最近、思うのだけれど、やはり業績の良い株はあまり下がらないね。今日もDENAは新高値を更新していたね。でも僕はもみ合いが必要だと思うね。どっち道、年末にはある程度の方向性が見えるからね。株価は5000円になってから買っても遅くはないよ。むしろ安く買おうなんて思わない方が正しい選択かも知れないね。
NY市場の話だったね。良い話題はなかなかニュースにならないね。今日はイタリアなどの国債利回りが上がっている話をしていたね。でもね。なかには良いニュースもあるよ。例えば、「 ウォール・ストリート・ジャーナルが28の主要都市を対象に行った第2四半期の住宅市場状況調査によると、3都市を除く全てで在庫が前年同期から減少し、うち16都市では減少率が2桁となった。」と言う報道もあったね。この話は、先日の新規建築件数が上昇した話と整合しているね。
要するに自分がどう考え行動するかの問題だけだよ。今、入ってきた話らしいが日銀は資産買い入れ額を増額したらしいね。この話を受け、市場は一旦上昇した後、下がっているが…馬鹿にしては駄目だよ。僅かな金額でも増額しているんだから方向性はハッキリしているよ。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2011年08月03日
8/03
かたる:驚いたね。折角、米国のデフォルト・リスクが目先はなくなったのに、格付けリスクや景気後退を再び懸念し米国株は8日間連続安の状況で昨日は大幅安したと言う。通常、連続安の最後に大幅安になるケースは買い場になるが…どうだろうか?
トロ:WSJによれば、米国の企業幹部の自社株売りが40年ぶりに加速していると言う記事は嫌な感じがするね。米国の凋落は始まったばかりじゃないの? 明日も大幅安する可能性がないとは言えないよ。もともとオバマがドル安を標榜し輸出重視を打ち出したことが基軸通貨国としての自覚を失っているね。やはり昔、カタルが述べていたSDRの方向に向かうんじゃないのか?
時代や:SDRって何?
かたる:IMFが創設した国際準備資産の事だよ。まぁ、分かりやすく言えば、ユーロやドルに代わる基軸通貨の役割を担う国際通貨のような存在だろうね。もともとブッシュがアフガニスタンからイラク戦争を仕掛けたことが、今回の債務問題の発端だね。あの戦争で米国の地位は上がったのかな? イラクの復興過程やアフガニスタンの現状を思うとチェニジアからのジャスミン革命も果たして正しい行動なのかな?
国連ではシリアのアサド政権への制裁に動いているが…正しいのかな? 内政干渉が行き過ぎるのはどうなのか…最近は考えさせられるね。イランに北朝鮮か…。イラクの復興過程を見ると日本とは全然違うね。僕は知らないが敗戦国の日本は米国に抵抗したのかな?日本の戦後復興を見れば、いくら軍事的な拠点と言っても米国は友好的だったよね。このような事例がある訳だから、イラクやアフガニスタンも、なにも必要に抵抗をしなくても良いように感じるが分からないものだね。ただうまい具合に搾取されたようにも感じるけれどね。
トロ:どういう事?
かたる:だって…プラザ合意以降の日本を見れば、米国にたいし、相応の償いをしたと思うよ。高値で米国の資産を買って安値で投げたり、米国債を買って米国の経済を助けているよ。果たして日本が外貨を調達できなくなったら、米国は助けてくれるのかな?
時代や:そんな話より、株の話は…?
かたる:今日は色んな株を買ったけれど、三菱UFJもその一つだね。多くの人は誤解しているんじゃないかな? 世界中の銀行の中で、一番、健全なのは日本の銀行だね。1989年以降のバブル崩壊により、不良債権処理を20年もかけて取り組んでおり、今は既に金融機関の役割を放棄しているような位置にあるよ。貸出先がなくて日本国債を買っている。欧米の金融機関は痛んでおり、アジアなどの新興国へ融資できないが、日本は銀行がその気になれば、いくらでも融資できるね。しかも高成長だから利率も高いよ。新興国は経済成長が高いから通貨も強くなる。凋落する成熟国である先進国は成長率が鈍いから通貨は安くなる。その気になれば…日本の銀行は収益を嵩上げできるチャンスなんだよ。
トロ:しかし自己資本比率問題があるじゃないか?
かたる:世界はインフレで苦しんでいるが、日本はデフレだよ。ようやく日銀は政策転換をしたけれど、相対的な比較感で経済は動くから円安になっている。いろんな面で米国以上に、日本には色んな選択肢があるね。日銀がインフレにカギを切れば、総資産の大きな銀行の自己資本比率問題はあっという間に片付くね。200兆円もあるんだよ。1%なら2兆円だよ。だから自己資本問題など簡単なんだね。特に先日述べた期間利益を増やすことが自己資本の改善スピードを上げるから三菱UFJのような展開になるだろう。馬鹿にしては駄目だね。
ようやくルネサスことメディッチは、村田製作にパワーアンプ部門を売却しマイコンに特化すると表明したけれど…少しスピード感が足りないね。赤尾さんは震災からの復興で大変だろうが、一気に進めないと収益構造が激変しないよ。
普通なら、ここから買い場なんだよ。会社側は下期から黒字転換を表明しており、経営方向も正しい方向性で動いているからね。しかし…僕は何度も今まで、この手の黒字転換に騙されている経過があるからね。ベンチャリからインデックスと散々やられている。市場が弱いから今の市場は、実際の黒字額を見ないと、なかなか買う人が居ないね。まぁ、それだけ市場は素人化したと言うか…
むかしは先駆して買ったんだよね。黒字が分かり、詳しく分析すれば、だいたいの企業収益は読めるからね。丁度、太郎君ことAOCのようなものかな? でも残念ながら昨日の発表でゴルフボールが途中から加速して大きく伸びるようなグーンと言う唸り声が聴けなくなったね。だからスター株としても素質に欠けるかもしれない。逆に大阪チタンは仕掛けが早すぎで、ここで順番待ちを余儀なくされているね。
大体、業績が良くなるのは決まっているんだよね。昨日、話題にしたピジョンは、今日はこの環境下で強かったね。…この現象はおそらく在庫調整が完了したんだろうね。もともと売り上げが伸びていたわけで、利益がつかないのは内部改善で変化するからね。時代の流れを読んでいけば分かる訳だね。米国では自動車の燃費規制が始まるし…インドのEPAも大きな変化だね。貿易額は小さいが日本の経営者が変化すれば、日本は世界で最もバラ色の市場となるだろう。
トロ:相変わらず、ノー天気だね。お前は…。たしか昨日は40万円が1千万になる話をしていたね。非常識だよ。
かたる:僕は一度3億円を40億以上に増やした経験がある。株式市場と言うのはポイントを押さえれば、確実に儲かるんだよ。ただ僕の場合はその資金がないだけだね。だから力がないからスピードでその力を補おうと努力しているが、残念ながら失敗の連続でタイミングを逃しているんだね。先ほど見たら、僕の売り買いはトントンだったね。
トロ:失敗の言い訳は誰も聞きたくないよ。成功談は面白いけれどね。本当に米国は大丈夫なのかな? やはり怖いね。お金は大切だから憶測で向かうべきじゃない。ここはいくら枠が余っていても慎重に対処するべきだろう。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2011年08月02日
8/02
かたる:今度、改名して「かすりのかたる」にしなくちゃだめだね。全く…、ブツブツ。狙っていて肝心の上昇波動の時に株を持っていないで、低迷しているときにしか持ってないんだよ。桃太郎こと鬼ゴムも、アメリカ野郎のユニデンも、今回のアンリツもそうだし…選んだ銘柄はみんな人気株になっているよ。東京電力も含め、必ずと言っていいほど、カタル銘柄が下がっている所を買えば、儲かるようになっているみたいだね。まったく嫌になるよ。何故、時間がこれほどズレるのかな?
トロ:だからマズマズなんだろうね。かたるが自分なら株屋を辞めても食えると言った意味は分かるけれど…やはり心理状態が影響しているんじゃないの?
時代や:ほら…切った途端に、人気株って…具合じゃないの? ハハハ…。この環境下で、新高値圏で推移して、確りしているじゃないのDENAは…。益々、カタル信者になるよ。
かたる:ふん。馬鹿にしやがって…。今日は太郎君がカタル銘柄の残った中で、まだ綺麗に飛んでないし…、僕の理想株価と言うか目標株価と現実のギャップが大きいから買ったんだよね。最初、今日は、何故、下がっているか分からなかったんだよ。買っていたら動きがおかしいから、会社側のホームページを見たら…アララ。石油開発が遅れていると言う。来年の4-6月にずれ込んでいるらしい。それで大幅安になっていたんだよね。
時代や:じゃ、駄目だね。
かたる:どう説明したらいいかな…目先の業績はそれほど落ちないで上方修正の伸び代が欠けているイメージじゃないかな? 僕は確実に一株利益が100円台の数字が期待できると思っていたから4ケタ目指して一気に育つと思ったんだね。 アンリツは好業績の発表で人気になっているが、おそらく絶対に一株利益は100円台には届かないよ。所詮、検査装置が主流だからね。高値を買うと痛い目に合うよ。だから前回も空売りをしてやられたんだけれど…。
ところが太郎君は一株利益が200円になっても不思議じゃないんだね。だから調子のいい時は株価が1000円以上になり、2006年は2550円まであったんだよ。その爆発地点が近かったの。だから現在の株価500円台は大きく遅れており、今回、800円台に入るかな?…と思っていたが、今回の発表で伸びるかどうか…。ただ原油価格は上がっており精油部門が儲かっている筈で、川上の石油開発がダメでも減額にはならないと思うんだけれど…。逆に、ここが起点になる可能性もあるね。
時代や:自分が買っているから欲目なんじゃないの?
かたる:そうかもしれないし、当たっているかもしれないよ。どっちにしても上がる株だよ。日立はやはりこけたね。今日も安いよ。467円だね。1Qの発表では来れないみたいだね。まぁ、年末には確実なんだけれど…。持っている人は心配はいらないよ。必ず上がると思っているよ。理由は社会基盤整備だね。昨日の日経産業新聞には特集が組まれていたが、やはりインドもそうだけれど、成長力の高い新興国の社会基盤が不足している訳だね。道路に鉄道、上下水道に電気と…。
これは非常に重要だよ。
実は経済開放政策で遅れている日本だが…8月1日にインドとの間でEPAが発効したんだね。何故か、こんなに大きな材料なのに日経新聞は取り上げてないので、知らない人が居るようだけれど…これは大きいよ。部品などの関税がなくなり、車も韓国などと対抗して売れるようになるからね。ソニーは頑張っているかな?
トロ:日立は社会基本整備銘柄の筆頭だと言う訳だね。だから家電のソニーやパナソニックより、重電の日立、東芝、三電機の方が業績は好調だと言う見方だね。
かたる:でも日本企業は、折角の宝を寝かせているね。ピジョンの話をしていいかな?この会社は少子高齢化で成長が見込めないから、海外に出たんだね。米国や中国に出ているが…在庫調整で今はもたついているが良い会社だよ。何故、日本は技術力がありながら海外進出をしないのかな? PFIを実践すればいいんだね。例えばベトナムで上下水道や電気の供給会社をベトナム政府と共同で立ち上げればいいね。資金は日本の機関投資家だね。サムライ債を発行し3%~5%の範囲なら、いくらでも資金は集まるだろう。その資金で地域のインフラを支え、ベトナムはインフレ社会だから借金はどんどん減るよ。仕事は増えるしね。
東北復興も減税処置が得られるから、いくらでも利益が上がるシステムが作れると思うよ。何故、動かないのかな? 三菱グループや住友、三井グループの出番だよね。日本人はいつから、こんなに受け身になったのかな? 何でもかんでも政府頼みでは…新しい時代が築けないね。その点、自然エネルギーで新規事業に挑むソフトバンクの経営力は、やはり抜けているね。まだ小さな勢力でグループ力などないが…やる気があるから応援したいね。再び、3000円を割れてきたが…2番底の地点が注目されるね。
トロ:今日は仕方ないのかね。折角、良い数字なのに…カタルが批判するから萎んじゃったよ。
かたる:三菱UFJの話か…批判などしないよ。ただ1Qの数字を鵜呑みにできないと言っただけの話だが、考えてみると分かるが、モルガンスタンレーに投資したのは2年ほど前だったかね。このように未来の種を三菱UFJは蒔いてきたから、今回のような利益が上がるんだよ。決して偶然じゃないね。努力しないで利益は生まれないよ。このような目に見えない投資を現在も相当やっているよ。だから株価は既に浮上しているが、だれも認知してないんだろうね。
そうだ。何度も売り買いをすればいいよ。三菱UFJが下がったら買い、上がったら売る売り買いを繰り返し、株数を増やしていけばいい。最初は1000株でもやがて2000株になり、株価が4ケタに乗る頃は、株数が1万株なら1000万円だよ。40万円が1000万になる。そうか…この手があるね。今、原稿を書いていて自分でもその気になってきたな。何も無理して銘柄を探さなくても…いいわけだね。そうするかな? 少し考えてみよう。アイディアと言うのは突然だからね。所詮、金融はアイディアの勝負だよ。
トロ:本当に現実離れしている考え方をいつもしているな。そんなことが本当に出来ると思っているの?
かたる:僕が実践すればいいわけだね。幸い、株価が安いのに三菱UFJの最少単位株数は100株だね。つまり4万円だ。出来るかもしれないな。実践をしてみるかな?
トロ:馬鹿じゃないの。
かたる:最後になったが米国ね。僕はあまり関係ないと思うよ。債務問題の財政赤字を減らさなくてはならないと言う財政規律って、いったい誰が基準を決めているのかな? 結局、マジックなんだよね。皆が信じているうちは、いくらでも借り入れをおこせるんだね。所詮は、その過程の免疫治療のようなものだね。
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8/01
かたる:米国債務問題で米国の大統領が共和党と妥協点を見出したと言う声明発表で米国デフォルト・リスクが大きく後退し日本市場は大きく上がったね。良かったね。市場関係者はホッとしているだろう。
時代や:当たり前だよ。もともとデフォルト・リスクなんか、存在しなかったんだよ。だって金利が上がらなかったからね。ハハハ…。かたるがロスカットをした途端に、切った銘柄が上がるジンクスの確率は益々上がってきたね。今度、売る前に教えてね。
かたる:決め事だから、仕方がない。高い保険料だったね。何も損をしなくても、また儲かったわけだ。でも米国の凋落は、今回、危機を回避しても変わりはないね。僕には不思議なんだけれど、何故、ギリシャが実質的な債務不履行で、大きく格下げされたのに、これだけ世界が騒いだのに、ムーディーズやスタンダード&プアーズは米国債の格付けを大きく下げないのかな? 結局、仲間なんだよね。自分たちのご都合主義で、市場原理を勝手に決めている点は否めないね。
日本が不良債権処理に苦しんでいる時に、優先株発行で乗り切ったりする決算処理を簿外債務だと騒いで批判したけれど、今回のリーマン・ショックでは、同じことが行われていたよ。コロコロとルールや基準が変わるのは頂けないね。市場原理を勝手に歪めているよ。僕はブルドック問題を激しく批判したけれど、同程度の話だね。いくら理屈がどうこうと言っても、所詮は権力者のゲームなんだね。株価操作もそうだし…早く支配する側に立たないと、いつまでも弱者のままじゃ、貢ぐことになる。トホホ…このぬかるみから早く抜け出したいな。
トロ:良い数字だったね。かたる。久しぶりのサプライズじゃないの? 1Qの一株利益が35円だから、単純に4倍すれば141円だよ。何故、ストップ高しないのかな?
かたる:三菱UFJの話だね。経常利益が6012億円で最終利益は5005億円だからね。すごい数字だよ。ただ本業の儲けと言うより、環境変化による臨時収入だからね。持ち分法による投資損益が大きく膨らみ、与信関連費用が減ったのだろう。実体は大きく改善しているとは言えないが、この傾向は続く可能性もあるからね。もともと総資産が206兆円もある会社だからね。1兆円ほどの利益は環境次第でいくらでも変化するよ。ここで僕が言いたい事は、日銀がデフレからインフレ政策に転換するだけで、利益が上がり出すと言うことを言いたいんだね。
更に三菱UFJの決算で大切の事があるよ。おそらく多くの市場関係者は見逃すと思うが…非常に重要だから、僕の観測予想を述べるね。バーゼルの自己資本比率問題は厳しく、日本は改善が遅れており、自己資本比率は低いんだね。今回の金融ショックの影響は大きくないが、バブル崩壊で明治時代からため込んできた含み利益を吐き出して、損失処理をしてきたからなんだけれど…。もともと日本はこれまで(1989年)成長を続けきたので利益率の考え方より、売り上げ重視のシェア拡大を模索し、総資産経営をしてきたが、この考え方をデフレ社会に対応できなかった。でもようやく、日立に見られるように利益率重視に転換し始めているよ。日産のマーチの生産移転の同じ発想だよ。
話がそれたので元に戻すが、自己資本比率を上げるためには、総資産を圧縮するか? 自己資本を補うしかないが、増資は出来ないからどうしても期間利益を増やさなくてはならないよ。だから銀行は利益を上げるような経営に変化すると思うんだね。毎年、利益を嵩上げしていく可能性が高いよ。しばらくこの傾向は続くだろう。
トロ:そんな簡単に利益を操作できるものなの?
かたる:経営者次第で色んな操作はできるよ。楽天など儲かっているのに利益を計上しないでシェア拡大に動いているね。規模の大きな会社は利益率重視の経営方針に、舵を切りやすいよ。早い話がプライムレートの取引を減らして、格付けの低いサラ金などの方へ貸し出しを増やせば、収益はあっという間に2倍、3倍に膨らむね。
トロ:貸し倒れになる確率が増えるよ。不良債権が増えるんじゃないの?
かたる:理屈はそうだよ。だから日本国の経済の方向性が大切だよ。日銀が何故、危険資産の不動産であるリートや株であるETFを買うの? 明らかに舵をデフレからインフレに切っているよ。くしくも世界はみんなインフレを必死になって抑えようとしている環境だよ。原油価格も穀物価格も上がっているね。何故、日本のCPIが大きく上がらないかは…円高の影響が大きいね。
でも日産自動車を始め、今回の震災で電力不足も切っ掛けになり、空洞化が加速している。当然、貿易黒字は減るね。日本国の債務問題もあり、間もなく円高は修正されるだろう。おそらくインフレ傾向が定着し、資産もインフレ気味になるね。先ほどのサラ金に資金シフトすれば、たしかに貸し出しリスクは増えるが、インフレになれば借金は実質的に減る訳だね。長い間、実質金利のGDPデフレーターを問題にしてきたが、今度は名目の世界になるね。つまり株は上がるよ。だから銀行は上がり続けるだろうね。三菱UFJ銀行が4ケタに乗る日は来年かな?
時代や:思い出してごらんよ。その話を何回、これまで聞いてきたことか…。その度に裏切られ、いつも損を積み重ねてきたよね。もう信じないよ。
かたる:誰も信じろなんて言ってないよ。僕はそう考えているだけだよ。読者の皆が信じなくなっても僕は自分が思うように行動するし、その結果、人間としての枠をはみ出した畜生人生になるかも知れないが、僕は自分の思うように行動するよ。ただ一気に相場の景色が変わるとは思わないよ。徐々にだと思うよ。一応、今日も高値を承知で、寄り付きに買ってみたが、下がって投げても、また何度でもトライするだろうね。
トロ:もう売ったからDENAはコメントしないの?
かたる:決算数字はあんなものだろうね。ここから大きく株が上がるのは利益が250円から400に移行するときだろうね。その結果は早くて年末かな?僕は買う前も思ったけれど、一気にスター株になるか…再び、この水準で乖離調整をするかどうか…。この時間が読めないよ。でも成長株の範ちゅうに位置する株だよ。日本から世界へ向かうことに変わりなく、任天堂が受け入れられたので、DENAの携帯ゲームも受け入れられるでしょう。出来高はあまり落ちてないから僕はロスカットを余儀なくされたが、スター株の素質は秘めているよ。また高値を切ったら買うかもしれないが…今は別の株を考えているよ。
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