未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2011年)(2011年09月02日)

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かたる:米国の雇用統計への関心が相変わらず高いけれど、既に雇用統計が悪くなるのは時間の問題で、通常、心理面の指標悪化から実際の数字が悪化するのは2か月ぐらいのタイムラグがあるようです。つまり8月18日になるのかな? 米国のフィラデルフィア連銀製造業景況指数の大幅悪化の指標は心理状態が示す値で、この心理圧迫は米国債の格下げに起因し連邦債務問題で政治が混乱した影響により株価が大きく下げたのに起因しているのでしょう。人間心理は微妙なものですね。

折角、ドジョウ会見で滑り出しが好調な野田新政権の誕生に際しても、期待感はなく諦めの境地になっているようです。折角、意外感のあったQE2は景気回復の手助けになりましたが、一時的なカンフル剤効果しかなく、その麻薬が切れると禁断症状を示しているような市場の動きですね。まぁ日本株はピークには1579円もあった単純平均が、現在は222円と22年をかけて1/8になっているわけで…時間と値幅と両方でやられているので仕方ないのでしょう。

しかし明らかに新しい時代の流れを感じ始めていますが、市場はいつごろ、今の僕の感覚に近い動きになるのでしょうか? 最近、地所のCMを見る機会がありますね。オフィスビルの三菱地所が丸の内のCMを始め、何となく一つの社会現象を示しているように感じます。

時代や:何が、変化を感じるだ。こちとらは、全然、感じないよ。株価が上がっていると言っても持ち株が上がる訳じゃないし、市場に動きが出ているようにも感じないよ。だいたい躍動感がないよね。

かたる:注目している指標株の一つにソフトバンクを掲げているが、今日は高かったね。優先株の発行も控えたアフターかも知れないが…、個人投資家の一つのやられている銘柄が上がることは、少しずつ他の銘柄に勢いは波及するだろう。

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時代や:でもカタル銘柄は全然だめだよ。

かたる:うん。でも以前のかたる銘柄は強いものもあるね。新規に時々、紹介し始めた「規制から振興へ」の金融庁関連銘柄のJも1割ぐらい上がってきたね。逆に変化率が高いと期待した大阪チタンは元の木阿弥のようで…また安値水準だね。やはり絶対水準が大切なのかなぁ~? それとも方向性の変化率が大切なのか?今後の値動きに注目しているね。

時代や:どういう事、その絶対水準とか変化率とか言う話は…。

かたる:絶対水準を評価すれば、現在の株価は割高でトロの意見が正しいが、先日の日刊工業に示されているような劇的な変化率が評価されるなら、株価は上がることになるね。僕のこれまでの経験では、絶対的な数字、所謂、一株当たりの利益や純資産価値より、株価が動く原因の大きな決定要因は変化率だと考えているね。その考えが正しいなら、50→75→100→130の過程を示した日刊工業新聞の記事は、必ず評価されることになるね。時期的には今は期待感が生まれファンドが参入しても不思議ではない環境だよね。

トロ:何かお前が知らない欠陥があるんじゃないの?かなり株価が弱いね。

かたる:もともと変動率の高い株だからね。ハイリスク派のカタル君好みの株だよ。太郎君もそうだけれど…この手のハイリスク商品は市場が低迷しているときはどうしても弱く演出されるからね。でも何故、ソフトバンクだけ動くのかな? それならば、やはり全体は底入れをしている可能性は高いよね。先日、僕は信用の枠が値上がりで空いたので買い増しを実行したが、あの判断は間違っていたのかな?

トロ:基本的に世界経済は夏が終わって、秋から冬に入る景気循環だよ。無理やりQE2により残暑を継続させたFRBだが、ここに来て共和党は盛んに、この政策を批判しているね。だから市場はQE3を期待しているようだが、やれないだろうし、やったとしても効果は薄いんじゃないの? 基本はカタルも述べているが金融デリバティブで過大な需要を創りだしたツケを払っているし、そのツケを払い終わるまで、本格的な上昇を支える景気状態になる訳がないよ。

時代や:今日、日本株が下げたのは雇用統計もあるだろうが、夜間取引で米国の金融株が安いらしいね。規制強化の訴追の動きを気にしているらしいよ。

かたる:しかし…昔の名前で出ています。と言う使い古しの材料を何度も登場されるね。市場は既に認識している筈だけれど…どうなっているのだろう。

トロ:消化不足なんだろうね。通常は綺麗になれば市場は反応しないが連鎖を呼んで日本のように負のデフレ・スパイラル現象に陥ったのじゃないの?やはり2%を割れた米国債は異常だよ。成長率がそれだけ低いと言うことを示している現象だよ。日本と違い米国の人口は増えているんだよ。成長率が伸びなくて雇用があたらしく生まれる道理がないからね。市場は正直なんだよ。米国債の格下げにも拘らず、2%を割れ現象は、完全に流動性の罠に嵌っているんだね。

かたる:多くのカタル銘柄は推奨時より株価が上に位置しているが、日立がこのところ、震災の基本価格とした414円を割れてきたね。たしかに明らかに外人投資家の実弾売りが原因なのだろう。先日の日立、東芝、ソニーの次世代パネル構想は、70%の資本を、産業革新機構が2000億円を出資して設備投資を支えるわけだが…この発想は古いのかな? 何か、まだ親方に頼る印象を抱き、日本は変化してないようにも感じるね。

時代や:どういう事なの? 統合して世界一の会社になるのだから、良い話じゃないの?

かたる:所詮、民間企業で資金が賄えないのだから、負け組と言う発想もあるよ。産業革新機構は政府のファンアドだから税金だからね。国債金利は1%ぐらいの水準だから、早く言えば、その程度の収益しか上がらないと言う現象とも見えなくもない。弱体化した競争力のない産業に、資金を流しても意味がないような気がしなくもないね。

トロ:ほら…カタルだって気付いているじゃん。変化を感じるとか言っても、肝心な資金を供給すべき役割の銀行株が低迷しているうちは、何をやっても結果は決まっているよ。

かたる:何か…今日は負けだな。トロに主張に反論する良いアイディアが思いつかないよ。寝不足で頭の回転が鈍っているのかな? そろそろカタル君は次のステップを考え動きはじめないとならないから、夜遅くまで起きているせいかな? 反論できない自分が哀しいが、今日はここまでだね。

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投稿者 kataru : 2011年09月02日 16:14