今日の市況(2011年)(2011年09月08日)
かたる:日本人の心配性と米国人の楽天家の構図が、市場によく現れていますね。問題の根幹は景気に二番底と思われていますが、実態は金融機能の回復度合いですね。焦点はここにありますが、日本人は「モノづくり大国」と言う間違った認識が広く信じられているから、国力が実態より過小評価されいつも低いのです。戦後復興の源泉は土地神話ですね。土地を担保にすれば、いくらでも融資が受けられ、路線価や相続税価格などの差である地価マジックが富を増やし続けてきました。しかしバブルは解消されましたが、実態以上に資産価格が下がっても、お金が国債に寝てしまいました。これは不良債権処理を強引に進めた小泉・竹中改革の弊害でもあります。金融は「規制から振興へ」スタンスを移したと言われていますが実感はありません。日本は先人の努力で貯めこんだお金は、過去の補填に費やされ、生産性のない国債に向かったままです。
この異常な状態を、政策当局は簡単に変えられ、国民が豊かな成長路線へ方向転換できるのですが…発想がいかにも貧困ですね。復興増税か…。日銀がメザニンローンを供給して、民間資本を結集して規制緩和と優遇税制で未来都市建設を推進すれば、このピンチをチャンスに変えることが出来て、尚且つ、息の長い内需中心の長期上昇波動に株価は乗りますね。簡単ですよ。でも当事者にその気にならないと駄目ですね。前例のない政策に踏み込むと、必ず批判が起こります。だから勇気がいることです。政策当事者が果たして動くかどうか…。震災が起こり今年はチャンスなのです。だからこそ 『Wake Up Japan!』を展開したのです。
トロ:ハイハイ、金融経済を動かさないと実体経済が動く訳がないと言う持論だね。その点は同調しているよ。だからカタルは、失敗しても、失敗しても、銀行などの金融株に関心を持つのは痛いほど分かるよ。でも三菱UFJ銀行でも…何でもいいが、株価は低迷したままで金融庁の姿勢変化は認められないよ。株価は正直だからね。変化がないのに理想だけで買うバカは居ないよ。お前だけだよ。
時代や:オバマ大統領の経済対策が、あす発表されるそうだが…事前の評判は芳しいものではないね。共和党の大会では、散々にこき下ろされており、また議会との摩擦を見ることになるかも…知れないと言う悲観論が市場に漏れているよ。
かたる:やはり金利水準が、気になるようだね。昨日は2.036%と上がっていたが、先日は1.907%まで買われ、もうすぐ1.9%を割れそうだね。
時代や:かたるは長期金利の話をよくするが…金利が低くなれば金利負担が減り、お金を借りやすくなり、経済活動が活発になるから、景気にとっては良いんじゃないの?
かたる:一般論はそうだね。だからFRBなどの中央銀行は緩和政策の時に金利を引き下げるわけだね。しかし厳しい査定の経済状態の時に、お金を借りられる基準を満たす人は少ないよ。そのような人達はお、既に金持ちで、借りてまで事業をしようとはしないね。普通はお金がないから、お金を借りるわけで、その冒険心を持った人を、応援する仕組みが市場経済だね。でも自己資本比率規制、住宅ローンの訴追と、金融機関に対し世間の目は厳しいものがあるよ。オバマ政権は金融機関に厳しく接しているから、折角のカンフル剤からの、自立的な経済回復に点火しないうちに、再び低迷期を迎えていると言う見方が正しいのだろう。
時代や:要するに金利を下げても、融資は伸びないのは金融機関の態度が厳しいと言う背景があるから、実体経済は雇用を改善するほど、回復はしてないと言うことだね。
かたる:今、怖れられているのは、楽天家の米国人も長い失業期間からアメリカン・ドリームの希望が消えて、日本化現象が広がっていると言う見方だね。金利を下げても、貸し出しが伸びなければ、金融緩和をしたことにならないよ。売れないセールスマンがしきりに自分から見た幻の実績を強調して、弁解しているようなものだね。金利を下げる努力じゃなく、貸し出しを増やす努力をしないとならないよ。ね、日銀さん。
かたるは金融庁の規制から振興へのバロメーターとして、一例として「サラ金規制」の緩和を見ているよ。現状は闇金が蔓延り、犯罪の温床にも繋がっているからね。金融機関は綺麗になっているから、どぶ臭く、今後は稼がないとならないよね。
時代や:でも共和党は盛んにオバマ政権の手法を批判しているが、また連邦債務の時のように揉めるんじゃないの?
トロ:その心配も当然だね。かたるも失望していたが、カンフル剤をいくら使っても、時間稼ぎにしか過ぎないよ。抜本的な問題は、カタルが指摘している技術革新だろう。
かたる:大統領の経済対策の後で発表されるFRBの金融政策は…、一般的にインフレ・リスクが沈静化してないから、QE3の思い切った政策は採りづらく中途半端なものになると言う見方が一般的だね。でも思い切った対策を打つのがバーナンキだよ。チビチビする日銀の白川さんとは違うね。現在、米国は原油を輸入しているが、技術革新によりシェールガスの開発で輸入を減らすことが可能なんだよ。だから思い切ったQE3が採用され資源価格が上がる可能性もないとは言えない。もしそうならば…新安値を付けているカタル銘柄のAOCが注目される展開になるよ。
トロ:いや現状はヨーロッパも財政規律に苦しんでいるよ。何度もゾンビのように復活するギリシャ危機は根本的な債権カットなど実施する必要があるね。このままではマイナス面があまりに大きすぎるから、時間を優先した方が良いね。
時代や:そんなことが出来るなら、とっくにしているでしょう。
トロ:要するに誰かが損失を被らなくてはならないが、みんな逃げ回っている印象だよ。これじゃ、株高なんて実現しないね。残念だが、まだ先が見えないよ。
かたる:ハイハイ、往々にして不透明要因が多いときほど、株は買い場なんだね。僕は今朝のビスタの現行では10月ごろかな?と漠然と描いたが、既に動いている日本だから…きっかけ次第で新しい展開が始まるかもしれないね。日経平均株価は明確ではないが、本日の騰落レシオは92と順調に右肩上がりを形成し始め、投資家のマインドを改善しているね。完全に弱気心理に傾いており、はたして気分は転換するかどうか…。


投稿者 kataru : 2011年09月08日 15:43