未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2011年)(2011年09月20日)

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かたる:相場は死んでいるように見えるが…よく観察すると、要所、要所に、やはり相場の息遣いを感じる次第ですね。先日来、KDDIの話をしていますが、本日はJトラストがストップ高し、カタル銘柄はそれぞれ狙いを捉えており、「当たり」もかなり多いと思います。まぁ、競馬や競輪と違い、「当たり、外れ」っと言う表現は、おかしいのでしょうが…。IRNETで紹介している相場の流れも現実に起きていると言うことです。

NY市場を大まかに見ていると、依然、株価は低迷したままのように見えますが、実際は大きな変化が随所に見られます。例えばアップルの株などは、最近の高値水準で会社の成長は続いているように感じますね。日本でも同様の現象は見られます。外人投資家の動向は依然、売り姿勢と考えられていますが、果たしてそうでしょうか? エレクトロンの値動きを見れば、明らかに戻りの相場とは言い難い株価波動も連想できます。

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時代や:後講釈は誰にでも言えるが実践は難しいよ。事実カタルだって儲かっていないわけでしょう。

かたる:株式投資は、実弾の勝負なんだよ。所詮、貧乏人はこの壁を抜け出すのは難しいよ。貧乏人が株式投資でお金を残すには、ラッキーな展開が欠かせない。折角、狙いが正しくてもタイミングを逸すると失敗になるケースがある。この差はごくわずかな運命的な差があるね。例えば担保切れの追証などは、一瞬の時間差の違いが左右する。例えわずか1万円でも追証は、追証で、解消しなくては損切りを余儀なくされるからね。常に目一杯に勝負を張っていると、小さな見込み違いが、運命の分かれ道になることも多いよ。

時代や:言い訳にしか…聞こえないよ。

トロ:もともと世界を取り巻く問題を考えると、金融危機からの完全復活は難しいよ。今はリーマンショックの2番底を確認している現象でしょう。中国の4兆元に上る大規模財政出動は世界経済に希望を与えたよ。しかし新興国は立ち直ったけれど…先進国の財政出動は小さな効果しか生まなかった。この点、カタルが指摘している先進国と新興国の関係は的を得ているかもしれないね。まだ分からないが、カタルが言うようにイギリスは大規模な緊縮財政に取り組んだけれど、株価は諸外国に比べ大きく下がらなかった。つまり先進国における財政出動の効果は薄いのだろう。

かたる:そう思うね。故に、この度のオバマが実行に移そうとしている経済対策は一定の効果しかなく、経済対策としてはベスト選択ではなくベターなのだろう。基本は規制強化による技術革新や、新時代に対する技術革命を推進させることだね。故にSNS効果と言うか情報化の進展に絡むアップルが高値を目指している理由はよく分かるよ。

僕はケインズの言う減税や財政出動が、経済成長の原動力になるとは考えていないね。新興国では意味のある政策だろうが、先進国の成長には繋がらないと思うよ。製造業と言う人海戦術を必要とする産業は、先進国では飽和感があり別な視点が必要なのだろう。僕は新社会インフラ整備と言う、情報を利用する社会形態に方向性を変えれば…一気に新しい動きが加速するようなイメージを抱いているね。既に技術的な評価は終わっているよ。

時代や:ハイハイ…。夢の話しは、もう良いよ。現実的な会話を進めようよ。今日も…と言うか…折角、金曜日は相場のムードが変わりかけているのに、また冷や水を浴びたような展開だね。

トロ:だから、ぬか喜びをするなと戒めたじゃないの。所詮は欧州問題の根源は通貨だけを統一した不完全な体制を突かれた訳で…カタルが指摘している貿易依存度の話は、良く現状を捉えているよ。国家が赤字を続けているわけで、借金生活はいつまでも続けられないよ。債務を大幅にカットするか、ユーロ圏からの離脱しか方法はないよ。

かたる:一つあるよ。アイルランドのように税制を大幅に優遇して、世界のグローバル産業の供給基地になれば良いね。そうすれば、やがて財政赤字問題は解決するが、為替が統一されたままでは、根本的な解決は難しいだろう。財政赤字の縮小による政府サービスの低下に、ギリシャ国民は耐えられるのかな? だから耐えるだけが手段ではないよ。

時代や:要するに欧州危機はエンドレス不安を抱えているわけだね。

かたる:そう考える人が居る一方、既にフランスやドイツの銀行の資本不足まで指摘しているわけで、後処理も峠を超えた段階だと言う見方も存在するよ。2番底が懸念されている現状は、新興国のステップアップに掛かっているね。先進国の成長を促すには大胆な行動が要求される。どちらも時間の問題なのでしょう。

時代や:でも誰も感じていると思うが、株が上がるようにぜんぜん感じられないよ。だいたい人気株が生まれないもの。グリーなど好業績関連も手詰まり感が強いからね。まるで相場は生きる屍だよ。

かたる:生きる屍? 中には生きている銘柄もたくさんあるよ。市場参加者が非常に少ないから、なかなか相場が育たないが…。僕はエレクトロン効果がやがて全体にも広がると思っているよ。

トロ:おいらは、まだまだ早いと思うね。お金は臆病で…今の所は戻り売りが優勢だよね。株を買うより空売りすべきタイミングなのだろう。所詮は先物からも買戻し程度じゃ、株が上がるとは思えないよ。単にテクニカルの上下を繰り返しているだけだろう。その内、肝心の米国の財政赤字問題が浮上し、国際金融システムはさらに混乱する可能性もあるよ。何も財政問題はギリシャだけじゃないよ。

かたる:金融は連鎖の輪の中に位置しているよ。極端に委縮している現状は必ず修正されるよ。既に日経225の移動平均とのかい離率は修正波動にあるよ。分かるかな?このような形は(マイナス乖離率の縮小)やがて反転に繋がるものだね。

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投稿者 kataru : 2011年09月20日 15:06