今日の市況(2011年)(2011年09月27日)
かたる:今日はあまり時間がなく、ザラバ中に原稿を書いています。
本日はNY市場の戻り高を受け戻っていますが、欧州安定ファシリティー(EFSF)の実質4400億ユーロ拡大に向け29日にドイツが議会承認をする予定と言われています。つまり戻りに過ぎず、どちらに転ぶか分からないのでしょう。おそらく議会は通るのでしょう。しかし基金を増やしてもギリシャ問題は変わらず、銀行の資本不足問題も変わりませんね。この問題は棚上げになるか、再び甦る幽霊になるか…どちらかです。
昨日示したように基本的に欧州問題は、(サブプライム)米国までの波及(CDS)は織り込んでいませんが、新興国の金融市場がこの2週間、揺れ動いていますね。デッカプリングが世界経済にとって頼りですが、同時に新興国はまだ経済基盤が弱いので、急激な資金引き上げがあると、一気に沈むパターンも懸念されますね。怖いのは1997年のアジア危機の二の舞ですね。ただ、まだそこまで発展はしていませんし、カタルの弱気連想は、今の所、懸念だけです。ただ明らかに金の相場などこれまでと違った動きになっていることは事実です。( )で、くくった意味は、あの時に、かたるはサブプライムしか考えておらず失敗をしましたね。もしCDSの知識があれば失敗は免れたかもしれません。同じ轍は踏むことは許せませんから、一応、あり得ないと思うが、今回は警戒しています。
基本的に資源が下がると、中国などの利上げしたところの国々は、政策手段が増えます。インフレが鎮静化し積極的な経済運営へ舵を切れます。つまり来年の春節か?と考えていましたが年内にも中国は政策転換する可能性が高まっていますね。今日の株価上昇は戻りでしょうが…そんなに悲観もしていません。ただ楽観もしてなく、仕方ないから模様眺めをしている状態ですね。
2008年頃だったかな? かたるは商船三井を大きく取り上げました。理由は中国などの積極的な財政支出で世界経済の回復が起こり、需要が回復すると考えていたわけです。事実その通りの展開になりましたが、過剰船舶問題を乗り越えるほどの需要は生まれず、海運株は再び沈みましたね。過剰船舶の2010年問題は今も尾を引いています。ここで本日の日経新聞の商品市況欄の話が登場します。液晶の話が載っていました。
新興国からの資金の引き上げで、人口の多い新興国需要が減ると増産体制を敷いていた汎用品が値崩れを起こします。先進国は通貨安で輸出を伸ばそうとする政策は間違っているわけです。つまりオバマの発想は間違った政策運営で、必ず咎めを受けます。時代の流れを逆回転させるのは意味がありませんね。「ものづくりの国」と言う発想は間違っていますね。新興国と同じ土壌で先進国が戦ってはダメです。H2ロケットの衛星開発やロボットなどの未来技術なら、ものづくりでも良いのです。しかし基本はハードよりソフトの分野ですね。
何故、アップルが400ドル以上の高値圏を維持できるのか?よく考えてください。アップルはファブレス企業です。生産ラインを持ちませんね。全部外部委託です。この基本的な考え方は非常に重要ですね。おそらく200日線を大きく割り込んで、昨日は一旦反発したのに、再び売り込まれるDENAを見て、多くの人は不安を抱いていると思いますが、僕にはチャンスが迫っているように感じますね。でもきっと、まだ早いのでしょう。この株は上下の動きが非常に激しいですからね。僕は昨年3000円近くで、大量に買ったら1000円下げられました。まさか…2000円を割れるとは考えませんでしたね。その後、再び上げて4000円台になりましたが、今は調整局面ですね。でも、今、述べた流れには合っている会社ですね。
チタンも下げ続けていますね。両銘柄とも良い背景を秘めていますが、順番が来ていないだけなのでしょう。楽しみですね。もっと下がればいいのです。市況の一覧は時間をおいて後で更新します。
投稿者 kataru : 2011年09月27日 14:47