今日の市況(2011年)(2011年09月29日)
かたる:今日は午前中に書いた原稿のような展開になってきたね。ただ中間期末なので注意は怠れないが…。
時代や:どういう意味?
かたる:普通の時期なら相場の反転を意味するが、中間期末なので、魔坂とは思うが…ドレッシングの可能性がないとも言えないから、慎重になっているんだね。
時代や:つまり中間期末の価格を上げることは必要だと言う認識が市場にあり、明日までしか、株高は続かないかもしれないと言う懸念だね。
かたる:まぁ、むかしは良く、そのようなドレッシングの売り買いがあったけれど…最近はコンプライアンスが煩く、そんな手を入れること事態が不自然だからね。だからそんな懸念は必要ないとは考えているが、株屋根性は色んなことを連想させるから…。
トロ:確かに、かなりギリシャ危機を市場は織り込んでおり、ドイツの議会承認を控えているから株価が確りしている理由が分からないでもない。でも仮にユーロ危機が、目先、遠退いても再び蒸し返す材料だよね。ギリシャ国民の立場に立てば分かるよ。緊縮に明け暮れる国民感情は、間もなく爆発地点を迎えるよ。これまで安易な支出を続けてきたから、目先は耐えられても…何度も請求される緊縮要請へのバッシングは、間もなく国民の限度を超えると思うよ。
時代や:限度を超えるって…どうなると思っているの?
トロ:言葉通り、我慢が限界に達し、場合によれば、政権の転覆まであるよ。
かたる:それはあり得るね。先日の輸出依存度の表を見てもらえばわかるが…さしたる産業基盤のないギリシャは緊縮だけでは乗り切れないのが明らかだよね。だから国債の償還が来る3か月ごとに財政をユーロがチェックし、細かい指示をしてくるのは当然だけれど、そのチェックが過ぎると人間は我慢を重ねているだけに爆発する可能性があるよ。そうなればユーロ離脱になりデフォルトの可能性が出てくるからね。あまり国民を急激に苛めちゃだめだね。ただでさえ、公務員はリストラにあい減給を求められているから、下手をすれば政権が転覆するね。
時代や:しかし最近はカタルの見込みは厳しいね。まるで空売りを支持しているように感じているよ。
かたる:サブプライムからCDSを経験しており、ユーロ危機だけで終わらない可能性もあるからね。あの時、僕はサブプライムだけが問題だと思っていたが、2007年3月ニュー・センチュリー・ファイナンシャルが破たんし、2008年3月に米大手証券ベアスターンズが消えたことでサブプライム問題は終了したと思っていた。しかし関連する保証証券であるCDSの規模を聞いて驚いたね。そうしてそのCDSが問題になりリーマンが2008年9月にリーマンが破たんし、保証先のAGIまで管理下になったね。まさか第二幕があるとは考えていなかったよ。
同じことを今回は懸念している。まさかとは思うが…欧州危機がユーロだけでなく基軸通貨問題に発展する可能性は否定できない事実だもの。だから過剰に警戒をしているの。僕だってそんな事が実現するとは考えてないが、市場は何が起こっても対処できるようにしないとならないよ。株はいつも魔坂、真坂の事ばかりが連発するからね。
トロ:しかし確かに時代屋が指摘するようにかたるは最近慎重になってきたね。そろそろ底じゃないの?まぁ、どっちにしても一旦は戻る場面かも知れないよ。一旦は株価が上がらないと空売りが出来ないもの。また上がれば良いよ。そうすれば絶好の空売り場面がまたやって来る。儲けの幅が広がるからね。たまには上がらないとならないよ。
かたる:ソフトバンクの自社株買い、東邦チタンの赤字予想、注目している、いくつかの銘柄は際どいターニングポイントで株価は切り返しているね。つまりやはり目先は底入れの可能性は高いのだろうね。AOCだって、三菱UFJだって、大阪チタンだってみんな戻っているね。まぁ、下げ幅から見れば微々たる戻りだが、徐々に買いセクターが増えるのだろう。
米国株も簡単に下値の壁を破るとは考えられないもの。たしかに連想される悲観の見通しは存在するが、ユーロ危機は米国の財政問題から新興国の資金引き上げまで充分に第二幕も連想させたからね。カタルが考えるぐらいだから、悲観論を誰もが連想している。故に目先は一旦反発を迎えるかもしれないね。
時代や:でもドレッシングの可能性はある訳だ。
かたる:そうだね。だからみんなは自分がどう考えるかで相場を張らないと駄目だよ。因みに僕は一旦経過し売ったけれど再び買い戻しているのが実情だね。さて明日はどうなるのかな?買い方にとって明日は期待できる相場になると嬉しいが…どんな展開になるやら…。
投稿者 kataru : 2011年09月29日 15:32