今日の市況(2011年)(2011年10月21日)
かたる:相変わらず世界の株式市場は欧州問題に揺れており、次のステップに行けない様子が続いています。米国市場も欧州問題に影響されており、ユーロと言う通貨の矛盾点を市場から衝かれていますね。もともと為替の変動もなく、財政も違うのに通貨だけ統一したので裁定が働かず、その弊害を直接的にギリシャは背負っていますね。基本的に世界経済の市場化原理では、人気が集中します。その動きが加速するわけです。コントロールされた管理下ではなく、自由競争を突き詰めると、勝者は更に強く、弱者はトコトン叩かれる仕組みが金融の世界なのでしょう。坂道を転がるスピードは速く、行き着くところまで事態は行くのかもしれません。だから強いリーダシップが必要になりますが…なかなか指導力のある人物と言うのは出てこないものですね。
これが情報化後の世界なのでしょうか?
「アラブの春」と呼ばれるインターネットの広がりから、世界の情勢が誰にでもわかるようになり真の実力が問われる動きが続いていますね。インターネットは情報官制が働かず、誰にでも発信でき、尚且つ、報道の真偽は分かりませんが、複数の情報を重ねることで真偽の角度は上がります。世界中のメディアを比較することにより報道の質が高まります。メディアの完成度が国際比較されるようになっています。カダフィー大佐は処刑され、独裁政治は成り立たなくなっています。世界と自分の置かれた環境比較が容易になり、どんどんグローバル化は加速しますね。ウィキリークスの存在は実に妙味深いですね。公明正大の時代なのかな? オリンパスの現象などは、そんな問いかけなのでしょうか?
メディア革命の進んだ日本は、様々なコンテンツの時代になってきました。これまでは考えられなかったサービスが、続々と生まれていますね。誰でも簡単に起業が出来る時代になっています。だから情報の見方は難しいし、その解釈により自分の行動をどうするかが問われる自己判断の時代になっていますね。株式市場はその修行の場のようですね。毎日揺れ動き、株価をどう捉えるか? 下がり続けるオリンパスの株価から、日本の経営者は何を感じ、どうやって、これから経営をするのでしょう。この当たりの感覚が会社の業績を左右しますね。
トロ:昨日の東電などを見ると…、最近はアルゴリズム投資の影響が色濃く出ているようだね。流動性が乏しくなり、この手の自動プログラム売買が目立っている市場に感じるね。
時代や:アルゴリズムって?
かたる:僕もよく知らないが、自動的にコンピュータが発注するシステム売買の話しだろうと思うよ。おそらくROEやPBRと言う指標が通用しなくなったのは…この手の市場の価値観が変化しているために、起きた現象なんじゃないかな? ただ一部の人間はこの手法を応用し成果を上げたのだろうね。僕のように会社を愛し、日本を愛するなんて言う概念が通用しないのだろう。
時代や:つまり市場には普通の投資をする人が減っていると言う事なの?
かたる:どうもこのアルゴリズム投資の拡大の背景は、オプションの仕組みに役立ったブラック・ショールズ・モデルを開発したマイロン・ショールズや、進化させたロバート・マートンはノーベル経済学賞を受賞したが…投資の方法も進化したんだろうね。しかし今回の欧州危機にも見られたように、ドイツでも異常な取引が見られ調査されたが、結局は高速売買の関与は否定された。だが明らかに自動売買が市場に影響を与えているようだね。
時代や:いったい、何が言いたいの?
かたる:自分自身の売買方法も変化させるべきかな?と考えているの。結局、この閑散市場で利益を上げるためには、どうしても市場に追認しないと、取れないね。最初、僕はオリンパスを買いから入ったが、昨日は空売りを試してみた。今日はしてないが、基本的に流れに逆らうより、短期の順張り投資の方が成績は良いように思うね。つまりこのアルゴリズムは市場を追認するにその主眼が置かれているのだろう。
時代や:どういう事なの?
かたる:板状況を見ていると、突然、売買が湧いてくるように増える場面があったり…、途端に人気が冷めたりするが…、その流れには関連性があるように感じられないね。昨日の東電の値上がりなどは、動くから買いが入り、途端に売買高が異常に膨らむ動きだったよ。誰かが、そのコンピュータ売買に立ち向かえば面白いが、そんな筋の人間も居なくなったようだね。だから市場の流れに追認するやり方が、今の市場の売買手法かな? その流れに材料も業績もあまり関係ないね。
トロ:まぁ、全部が全部、そんな事はないだろうが、閑散な市場を見るとやはり自動売買の比重は上がるかもしれないね。
時代や:急にどうして、そんな事を考えるようになったの?
かたる:007をまた買ったのだけれど…見せ玉のような板状況がみられるからね。更にどの銘柄も人気株は、突然、下げてきたり、上げてきたりする動きが加速するポイントがあるんだね。どうしても今の市場は、短期売買が主体になり動いている。昨日の1400円割れからのオリンパの動きなどは、あっという間に株価が崩れていったよ。逆に東電などは、買いが買いを呼ぶ動きになっており激しく動いている。まぁ、市場が閑散になっており、見ている銘柄は限られるから、当たり前の現象なんだろうが…。このシステム売買の動きを逆手に取ることはできないかな? 多分、資金量がある程度、必要だろうが…この分岐点を見極めることが出来れば、億万長者だね。
まぁ、あまり知らないことを、憶測で述べるのはやめにして…23日の予定されていた欧州首脳会議で承認されるはずの欧州危機は、協議難から26日に延びるらしいね。本当に…いつになったら安心が出来る市場展開になるのかどうか…。あながち、リーマン・ショックの金融危機後の動きが再現すると言う疑惑が、現実になるのかね?
トロ:強気のカタル君は、すっかり影を潜めちゃったね。
かたる:僕はほとんど買いしかしないよ。空売りも時々してみたが、負けたことはないかな? まぁ、ほんの数えるほどだからね。本音は買いしかしてないよ。今日だって夢を描いて買っているからね。午前中に書いた強・弱の理論を信じている。普通、株は強・弱の動きを繰り返すものだね。だからその説を信じれば、今回は人気株になる可能性があるよ。
時代や:また007か? 本当に懲りないな、カタルは…。こんな相場環境だが、チタンは切り返しかも知れないよ。散々、やられたが、今度は相場になるかな?
かたる:あれ? お前は昨日、高値を買っているから、下値を買わなくちゃならないと言ってなかった? 株が下がった今が、買い場じゃないの? チタンを買うなら昨日だよね。一応、窓埋めを実施し、切り返しの動きはセオリー通りだね。やはり年末年始は株が高いんじゃないの? 多くの人が金融危機の二の舞を気にしているが…大丈夫かもしれないよ。だって、いろんなニュースで欧州危機が話題になっているからね。仮にこの話が一定の決着を迎えると…相場の主眼は何処に向かうのだろう?
トロ:内需の復興関連が業績面で正しい選択じゃないの?
かたる:五洋建設? どうも触手が湧かないね。僕はむしろ今日賑わっている業績を下方修正したツガミは、候補の一つかな。BRICs関連で可能性があるからね。でもピッタリしないな。やはり夢を感じさせる銘柄に心が動くなぁ~。実現するかどうか分からないが、休んでいるQBに賭けようかな?
時代や:おう…チタンが伸び代を広げているよ。やはりこっちじゃないの?
かたる:まぁ、皆がそれぞれ自分の信じる銘柄に取り組めばいいよ。
投稿者 kataru : 2011年10月21日 15:21