未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2011年)(2011年10月24日)

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かたる:相変わらず出来高も少ないけれど…売り物も減っており、真空地帯を僅かな買い物で戻っている感じだね。個別銘柄を見ていると、意外にもこの水準で空売りが増えている様子。まぁ一番人気が、売り材料のオリンパスと言うのが、市場の状態を物語っているのだろう。そのオリンパスは節目と見られていた1210円をあっさり破り、一時で1012円まで売られる展開で4ケタも風前の灯だね。まぁ、日本的な企業統治を問われているイメージで、未だに下値が掴めない。トホホ。

トロ:良かったじゃないか…。一時は買いから入ったなんて言っていたが…。結局はカタルも売り方針に転換したんだろう?

かたる:あの話を聞いて…方針を転換し、翌日に一度、空売りをやっただけだよ。基本的に売りは、やはり性に合わないから、直ぐに買い戻したの。それから、触ってないよ。今、終戦をテーマにしたやくざ者小説を読んでいるが…、国家の体制と言うのは、どうなのか疑問を覚えている所だよ。皆、あの当時の日本人は、きっと、人生観が大きく変わったのだろうね。

僕も似たようなものかな? 未だに立ち直れないや…。株を買い続け、使命だと考えてきたが…政策をみると、まるで実効性がなく、何をやっているのか情けない。まぁ、あの当時は、国民を欺いた政策を実行したわけで、今より、ひどいのだろうが…。TPPを巡る意見対立から選択を迫られ、どちらに転んでも大変な努力を強いられるようす。ただ問題の先送りはせずに、失敗をしても良いから、なんでも実行をしてほしいね。動かないのが一番いけない。

時代や:そんな話より、相場は強いじゃないか…。ほら、かたる。お前の好きなチタンもまた戻り高値水準まで戻ったよ。たった2日間の上昇で…すごいね。やはり相場が良くなるとカタルの出番かな?

かたる:なら良いが…。僕はもう一度、騙されるつもりで007を買い増ししているよ。やはりQBに対する思いが捨てきれないんだね。だって待機電力が必要なくなれば、世界中の電力がどれだけ節約できるか…。なんて空想を描いているわけだ。チタンも良いけれど…変動率を考えると、博打好みの銘柄を、どうしても選択するね。

トロ:欧州危機も一服しそうだね。今度は米国に焦点が移るかな? ところで決算シーズンになってきたが、好業績銘柄は、どうなのかな?

かたる:たぶん、今回の上方修正銘柄は、乏しいと思うよ。ここに来てタイの洪水や円高は相変わらず…だからね。ただ自動車関連は、震災の影響で在庫がなくなり、これからは分からないが、現在は在庫投資で忙しいから好調だろう。でも円高の影響が薄れているとはいえ、やはり影響を受けるわけで、多くの企業は為替見通しの改善を迫られ、つまり減益の方向性に傾きやすいね。

保守的な会社は、企業業績が、まずまずだと特別損失を計上する。タツタ電線はスマートフォンの電磁シールドを開発しており、世界シェアが80%だと言う。だから業績も好調かと思っていたが、特別損失の影響もあり、株価は下落しちゃったね。でもおそらく買い場だろう。

時代や:先日、カタルが指摘していたツガミは、相変わらず高いね。今日はタイの洪水からの復興関連として注目されていたようだけれど…。

かたる:僕はタイなんて、考えてなかったよ。中国の政策転換による中国関連として見ていたわけだよね。その中国のPMI指標は49.9から51.1と4か月ぶりに分岐点である50を上回っていたね。その影響じゃないの?

まぁ、NY市場の影響もあるのだろうが、コマツもファナックも安川も…設備投資関連はみんな高かったね。基本的に、どの銘柄も長い下落基調が続き、基本的な株価波動が変化しているんじゃないかな?

トロ:カタルは、前から短期調整説を指摘していたね。その原動力がBRICsのデッカプリング現象を指摘している訳だね。そう言えば今日の日経新聞にケインズとハイエクの話が掲載され、小さな政府の共和党と社会保障を充実させる民主党の戦いで、現在は金融危機の影響もあり、ハイエクが不利との認識の事がかかれていたね。

かたる:株屋のくせに、株を考えるとどうしても経済学を知る必要に迫られ、勉強をさせられるよ。学生時代に勉強などしたことはなかったけれど…最近は真剣勝負だからね。ハハハ…呆れるよ。僕は株屋らしく、小さな政府で、自由な世界の楽市楽座の精神かな?

最近、気に入っている番組はWBSだね。このテレビ東京の番組は良くできている。先日は華西村の話は考えさせられたよ。国家全体主義と言うのか…。共産圏でも幸せそうな仕組みだったね。毛沢東が実行した文化大革命の時代を描いたワイルドスワンは衝撃的だった。でもその時の華西村って、どうだったのだろう? その点は描かれておらず、番組レポートは表面的だったが…あんな村があるとは知らなかったよ。

時代や:おいら、その番組を見てないんだけれど…。

かたる:そうか…華西村出身の大学を出たばかりの新婚夫婦は、村から仕事が与えられ、同時に家をもらって、車も貰えるんだね。豪華な一軒家と高級車。給料は安いが充分な生活費が与えられ、豊かな村に生まれた特権だね。でも何かがおかしい…努力しないでもらえるのだから、金持ちの家に生まれた特権のようなものかな?

あの番組の他の報道を見ていると、最近は日本も変貌しているようで、勇気づけられるんだよ。メディアもあのような報道姿勢は、良いね。暗い部分にスポットを当てずに、常に前向きな部分を放送し、日本人が全体で互いに切磋琢磨していく行動を促す番組作りだね。最近は他局でも、田舎の活性化をテーマにしたりしているね。あのような報道を見ていると、日本も変わり始めているように感じるんだね。だから、そろそろ長期株価波動がゆっくりと上昇し出すんじゃないかと思っている。

トロ:草の根運動など、所詮は、大勢を変えられないよ。やはり国家大勢は官僚や政治家が描くものだろう。否定するわけじゃないが、チョビチョビやっていても、たかが知れているよ。

時代や:そんな話より、これからの相場は強いのかな?

かたる:難しい場面に差し掛かるね。しかし…欧州危機が一段落すれば、米国に焦点は移るが、同時に世界の物価は沈静化し、中国は再び舵を切るだろう。インドも最近は頑張っているね。そうだ、ソフトバンクだけれど、2兆円の設備投資計画やインドの最大手との提携など…悪くないと思うよ。みんなも誤解していると思うが…ソフトバンクは発電事業に大きく舵を切るのとは違うと思うね。僕は最近インドの「Bhartiグループ」との合併会社設立を見て、株価は上がると思ったよ。

全体も、おそらく日経平均株価は次の壁である9100円台を、近々、クリアするのだろう。この壁を破ると…弱気なチャーチストも、次々に意見を変えることだろう。ここから来年の春までは株式投資は、買いで臨めば一番確率が高く、儲かる時期だよ。毎年の経験では…そうなる筈だね。互いに頑張ろうね。

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投稿者 kataru : 2011年10月24日 16:20