今日の市況(2011年)(2011年11月15日)
かたる:失業者の特権か…今日は昼寝をしていたら、友達からの電話で起こされて「007(ユビキタス)の材料が出ているのに株価が上がってない」と言います。早速、発表文を読んで…なるほど、やはり狙い通り通信技術が評価され無線LAN関連の製品が伸びているらしいことが窺えます。全ての家電がインターネットで結ばれその際に必要な技術をルネサスと開発したらしいのですね。「…らしい」と表現したのは僕が専門家ではないからどの程度の価値なのか?分からないからですね。しかしこの技術は伸びますね。
最近、スマートフォンからテレビのチャンネルを変えたり、写真をテレビに送ったり…今ではパソコンとプリンターを結ぶのも無線LANを使っている筈で様々な危機が情報のやり取りをするようになりますからね。それにも拘らず株価が下げているのは市場に参加者が居ないためでしょうね。早速、友達との約束で買ってみました。実はすでに持っているのですが買い増ししてみました。僕は宣言通り、モバゲーに賭けてみようと考えています。でもここに来て大阪チタンが下がり、ちょっと買ってみたくなってきましたね。コマツもツガミもいろんな選択肢があります。
でも市場は弱いですね。買いではなかなか利益を上げることはできません。逆に間違ったコメントと思われる野村のアナリストがレーティングを引き下げた大阪チタンなどのチタン株は急落していますね。何故、間違っているかと言えば…業績は落ち込まないはずなのですね。株価と業績の整合性からレーティングを引き下げるなら、ずっと前に引き下げておくべきだし、チタン鉱石の値上がりで採算が悪化するのも、ずっと以前から分かっていた話です。
仮にこのアナリストの引き下げの見方が正しいとすれば、考えられるのは10月のチタン価格の引き上げ交渉が不調だったので、採算が悪化すると言うものですが…それなら何故、会社側は増産投資を継続するのでしょう。おかしいね。アナリストが間違っているか、会社側が間違っているかです。この結果はもうすぐ発表される貿易統計で判明するでしょう。航空機は増産体制になっておりこれからも伸びる筈ですから…この貿易統計の数字は嘘をつかないでしょう。
しかし…大阪チタンのような株価の動きを見ても分かりますが、上がるのは大変ですが下がるのは簡単ですね。如何に市場がネガティブな市場常態か…と言うことが分かりますね。
トロ:当たり前だよ。イタリア国債も再び動揺しているし、フランス、スペインもCDSの数字は良くないよ。こんな外部環境の他に米国だって財政赤字の追加策が思うように纏まってないじゃないか?日本の銀行の利益が強調されて報道されていたが、あれは国債の利益で本業じゃないよ。国の景気が悪く、国債しか投資先がないから、利回りが低下して利益が嵩上げされているだけの話だよ。しかも日本国債は間もなく制御不能の不良債権に変わる可能性があるんだよ。そうなれば日本の銀行は倒産するよ。ハハハ…株なんか買える道理がないよ。
かたる:どうしてそんなに悲観的なのかね?日本の若者だって頑張っている奴はたくさんいるよ。その意味で大阪地方選挙は道州制と絡み注目されるね。仮に大坂都構想が実現するなら、公務員のリストラが進み道州制が支持されたこととの見方も出来るよ。
トロ:なら…TPPの大げさな揉め事は?たかが交渉に参加するだけの当たり前の話で事前交渉も拒否をする具合に国内が二分されているよ。とてもじゃないが日本はやはり行きつくところに行かないと分からないんだよ。ほらカタルが話していたじゃないの?あの作家…なんだっけ。日本の女子を国がだまして売春婦にした話を…。
かたる:あぁ、花村萬月の「ワルツ」の話だね。あの作品は良かったよ。任侠などが描かれていて…僕の好みだが、彼の他の作品を読んでみたが、今ひとつだったね。この「ワルツ」はお奨めだよ。ようするにトロは僕が想定している最悪の状態にならないと日本は変化が出来ないと言いたいわけだね。その時間が確実に来ていることは事実だよ。でもここで正論を通してTPPを実現させ自由貿易圏構想を実現し、増税に転換して財政赤字を減らせば日本株は世界で一番最初に力強い上昇波動の相場に入るんだけれどね。
福島も良い線を言っているが…肝心の旗振り役が居ないね。やはり汚染地域を個別に除染するのではなく、一括買い上げを実施して未来都市を建設すべきだね。そうして日本国未来都市債を発行してその債券を1000万円以上買う人に永住権を与えるとか…いろんな方法があるのだけれど…。政府が夢を国民に与えないとなかなか自力では立ち上がるのが困難な時期になってきたなぁ~。
トロ:ほら…自分だってよく知っているじゃないの。現状を認めているから嘆いているわけで無理して「買い」を選択しなくても良いじゃん。もう株屋を辞めたんだから…。
かたる:僕は現状を観てほしいだけ…。今日は注目していたツガミは安かったが切り返したね。コマツも同様だった。買いだよ。何故か?自分の目でコマツのIRへ飛んで受注状況を見ればいい。今日のモバゲーの出来高は272万株と順調に減っているね。要するに玉の調整が進んでいるわけだね。まもなくラインを変えると思っているよ。あるいは何か悪材料が残っているなら、それと共に一度下押しそれから出直るだろう。でもそこは最後の買い場の筈だね。確率は7:3程度かな? このまま下がらずに上がるか、もう一度下げてから上がるか…どちらか分からないが上だと思っている。
確かに市場は弱いよ。それは海外勢が良いと思っても買える玉がないんだね。自己資本比率規制を強化すれば世界中の資産価値が劣化する可能性があるんだね。米国の不動産がなかなか上がらないのは…金融規制が厳しいからだよ。今度は欧州だね。しかしこの9%は前から決まっていることで世界の銀行界はこの路線で動いているから、取り立てて年末に下値圧力が高まる訳じゃないよ。だからNY市場はまずますの強さを示しているね。
僕は驚いたんだね。コマツの受注状況を見てね。株価があれだけ下げたからもっと悪化していると思っていたが、なんと中国だけだった。ところが中国に特化しているツガミは既に上がりだしているよ。つまり中国は早晩政策転換で成長が加速すると読んでいるのだろう。事実、他の工作機械など設備投資の数字はそんなに悪くないね。
この事は来春、世界景気は欧州を除き上向きに推移すると言うものだろう。問題はこれからの欧州の落ち込み具合だね。いくら世界経済に対する割合が低いと言ってもBRICsの伸びで埋まるかどうか…ここの見通しは難しいよ。でも原油価格の推移など見ても分かるが…やはり成長は続くと言う読みなんだろうね。今はどちらにしても悪いことを前提で株を売っているから、この修正見通しが明らかになれば株価は上がるよ。だから緩やかに上昇しているのだろう。故に買いに若干の歩があるよ。
投稿者 kataru : 2011年11月15日 15:40