未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2011年)(2011年11月17日)

「出来高急増銘柄」「株式指標」はここをクリック。

かたる:このところの米国指標はマズマズの数字が出ています。おそらくQE2の効果が表れているのでしょう。基本的に金融政策の効果は半年後から効果が出て来ると言われています。今年6月まで続けられていましたから、来年初めぐらいまで上昇効果が継続するのでしょう。しかし欧州が落ち込みますから、その効果もこれから打ち消されますね。イタリア出身のドラギ新ECB総裁は就任早々に利下げを打ち出しました。イギリスは財政支出削減を一足先に実施しています。でも景気は大幅な落ち込みになってないようですね。景気は悪いのですが、非常に悪くはなっていません。この辺りの見極めは難しいですね。

何故、私がコマツの受注残推移を掲げたのか?
あの動きは世界の景気動向を良く捉えているように感じます。今、中国は急激に減速し始めています。資金繰り難から倒産する企業が多発していますね。ただこれは沿岸部の話です。内陸部は資金が続いているのか…、依然、20%を超える成長をしている所があります。急速に減速する沿岸部、依然、成長が続く内陸部のイメージですね。しかしコマツの受注を見ると、明らかに減速していますね。CPIが5.5%となり豚肉の増産効果などが効いているのでしょう。

ここで世界景気を見ると、世界一の消費国の米国は好調なのですね。コマツの米国の受注状況も悪くありませんし自動車販売も好調ですが、コンテナ船の北米輸出は低調ですね。この辺りの状況が、混とんとしており見えにくいですね。遅くても春節の前後には中国の金融政策は緩和政策に変化するでしょう。早ければ年内と思っています。この読みはツガミなどの株価の動向に影響を与えていますね。欧州危機の影響で世界景気の悪化が懸念されていますが、コマツの受注状況を見れば、何故、コマツの株価が上がるのか? 理解されると思います。もともとBRICsの成長は続くのです。この背景はインドが購買力平価で日本のGDPを抜いたことで分かりますね。大きなバックボーンに、目先の金融政策の転換。だからコマツは上がるでしょうね。

こう考えると巷で言われているほど…世界景気は弱くないでしょう。原油価格の上昇などもその考え方を裏付けていますね。まぁ、天然ガスは日本の原発の影響もあるのでしょうが、資源価格は下げないでしょうね。故に商社は買い場だと思っています。安いですね。背景は70億人の世界人口ですね。日本は少子化だから理解できないでしょうが、世界経済は成長しているわけですね。欧州金融危機の影響で、多少、伸び率が落ちるか?…とも思いましたが、レアルも下げ止まっています。

トロ:つまり新興国が世界景気を救うと言う理屈だね。嘗て言われた、デッカプリングの現象を期待しているわけだ。でもこれから欧州の金融機関は減価償却が加速するんだよ。ギリシャだけならともかく、イタリア国債の減損会計を厳格化したら、欧州に銀行は破たんするんじゃないの? その懸念でスペインからフランスを広がれば、好調なドイツの金融機関もたくさんの欧州各国の国債を持っているから、経済が好調でも金融機関の赤字は広がるよ。欧州だけじゃないよ。米国も損失を計上せざるえない。とてもじゃないが、株なんか買えるかよ。

かたる:日本人らしい発想だね。仮にトロの意見が正しいなら、本家の米国株は、何故、高いんだよ。理屈が合わないよ。日本人が思うほど世界景気は悪化しないし、結構、強いんじゃないかな? コマツの受注状況はその事を示しているよ。まぁ、時間の経過で、その読みが外れるか、当たるかもう直ぐわかるね。

時代や:ねぇ、かたる。チタンは良いのかな? かたるは航空機のチタンの使用割合が下がっている可能性があると言い、評価を下げたんだよね。

かたる:僕は専門家でもないし、調べてもいないからわからないが…航空機市場は好調だね。先日はドバイのエミレーツからの777と言う大型機の50機と言う大量受注の話をしたよ。180億ドルから260億ドルに膨らむかもしれないんだね。更に昨日だったかな? カタール航空がエアバスにA320neo50機とA380を5機、合計で65億ドルを発注したと言われているね。これは一例に過ぎないよ。

新興国の景気上昇は間違いなく、交通の往来が盛んになるよ。故に航空機産業は右肩上がりの業界だよ。今一番確かな業界だね。でも世界で作られるスポンジチタンは日本しか輸出の余裕がないはずだよ。中国は技術問題で公害の懸念があるし、軍事費は落ち込んでおらず大量にチタンを使う潜水艦の需要もあるだろう。原油価格は落ちないから中東の景気状態は悪くない。故に大量にチタンを使用する淡水プラントの受注も悪くないはず。だから大阪チタンも東邦チタンも増産投資をしているわけだね。そのスポンジチタンの値上げ交渉が20%強と言うから30%近いのだろう。…この10月に大幅な値上げに成功したと言う。

この背景はベトナムなど…、チタン鉱石を輸出価格が高騰し、円高で採算が悪化した分を埋めても、おつりが来るんじゃないかな? 新聞報道によれば、この9月まで操業度は100%に届かなかった。たしか10月から100%操業になったはずだね。来年にはこの操業を130%に引き上げる予定の筈。どう考えても野村証券のアナリストは間違っているね。ただし既にこの成長は、かなり株価に織り込まれており割高になっているよ。

時代や:理屈はどうでも良いの。株が上がるかどうかだよ。

かたる:分からないよ。でも確実に業績は状況判断からして増額修正されるね。今の環境下でこれだけ先が見える株は珍しいよ。市場が僕の考えを支持するかどうか? 要するに自分がどう考えるかの話だね。僕は上がると思っているから、株を買っただけの話し。でも僕の考えで株価が動く訳じゃない。要するに皆がどう考えるかの話だね。僕は継続的に貿易統計の数字を追っていくつもりだよ。航空機の受注状況だった簡単にわかるよ。状態は此方から…この財団が嘘を掲載していたら駄目だけれど…たぶん、大丈夫でしょう。

s20111117a.gif

株にはそれぞれ注目される焦点があるよ。ユビキタスには村田との提携が、今はQBより焦点かも知れない。僕は技術的なことは分からないが、携帯電話の業界はスマートフォンの普及でトラフィック(通信量)が飛躍的に増大するんだ。その為に色んな回線を利用し電波の利用を有線に置き換えているよ。駅や百貨店など人が集まる周辺にWiFi通信を利用した分岐を設けているね。どうもその関連の技術が注目されるかもしれないね。

個別だけでなく全体では、日経産業新聞はスマートシティーの特集をしており、今日はITSの話が載っていたね。日本は環境面やインフラ整備の応用技術力は高いが、残念ながらそれをまとめる力がない。経産省がイニシアティブをとらないとならないが…なかなか駄目だね。福島をみれば分かるよ。折角、未来都市建設のチャンスも生かせないんだから…。だから東電の責任ではなく、国の国家責任にすればチャンスが拡大したんだね。何故なら5兆円程度の損失は取り戻せるからだね。東電では無理だよ。全ての土地を国有化して未来都市を作る発想は、国でないと駄目だね。戦略的に政策を実行する人が居ないんだね。残念だよ。要するに銘柄でも、全体相場でも、焦点になるポイントがあるよ。そのポイントをどう捉えるかと言う問題だろうね。

人気ブログランキング 「今日の市況」は人気ブログランキングに参加しています。

株式会社「ケンミレ株式情報」さんのチャートへ

投稿者 kataru : 2011年11月17日 15:17