今日の市況(2011年)(2011年11月24日)
かたる:世界に供給されているワールドマネーは増える傾向にあるのに…その量が資産価格の下落を下回り、尚且つ、金融機関の自己資本比率規制を厳しくしているが為に、世界の株価は弱く見えるのでしょう。ただ米国はここ数日は安いですが、基調は復調しています。世界の株価と言う表現はおかしく、日本株や財政不安の抱える国の株価と言った方が良いでしょうか?
オリンパスに上場維持期待があるのか分かりませんが高くなっていますね。カタルのM&A株価予想は800円台でそれを上回っています。たぶん出来レースか? GSは買収しても買い取る企業にあたりを付けて取り組んでいる可能性があります。仮に上場廃止になってもTOBで買い取る先があり、上場維持で株価が大幅反発すれば儲かると言う思惑があるのでしょう。
弱気相場を象徴する一角が崩れていることは相場が反転する兆しの一つです。今日はコマツが下げていますが、市場筋は中国のPMI指標が50を下回り48となった減速から縮小に移ったことを反映していると言うことで下げたと解説されています。この辺りの解説は市場が弱気市場だと言うことを示していますね。強気ならCPIも5.5%と鎮静化し、PMIも50を割れたので急激に景気の火種が小さくなっていることが分かりますね。中国は物価の上昇、特に食品価格の上昇を抑えることが国家目標で投機資金への資金流入を過度に縛ってきましたね。つまり国家が意図的に資金を過度に絞ったのです。
ところが日本はバブルだと騒いでいますが、中国の住宅ローンは、個人の自己資本比率が高く、ローンの割合が低いのですね。日本みたいに自己資金が2割ではないですね。4割程度が一次取得者の基準になっていました。故に不良債権が増えているとは思えません。ただ地方政府は分かりませんがね。でも地方政府は打ち出の木槌を持っています。共産国家なのでまだ資産の配分権が共産党にありますからね。中国と日本は本質的にバブルと言う質が違うのでしょう。おそらく昭和40年代に起こった一時的な資産価格の上昇なのでしょうね。ここで私が言いたいことは、中国景気は政府がコントロール可能な範囲であるのでしょう。欧州とは違います。
つまりPMIが50を割れたので強気の人達は、間もなく政策転換が発動され景気が再び加速すると考えますね。つまりコマツは中国だけが大幅マイナスなので買い場なのでしょうね。先の安値は割らずに切り返すのが常識ですね。つまり押し目買いが正解なのでしょう。
トロ:しかしかたるは、やられても不屈の精神構造だね。お前のような馬鹿は見たことがないよ。あほくさ…今度はフランスの格下げの話しかと思ったら、ドイツの国債入札で札割れしたんだってね。入札額に届かなかったらしいね。まぁ、常識だよな。日本の銀行は馬鹿だから日本国債をせっせと買っているが、ギリシャ国債ようにカット率を勝手に決められて放棄させられるんだから…イタリア国債も体力のある銀行は売るだろうし、スペインも同じだろう。そうやって先回りして損失を計上しているからイタリアやスペインの国債利回りが上がるんだね。要するに放っておけばフランスからドイツも連鎖する話だよ。ギリシャの問題はドイツの問題なんだよ。
同じことが日本も言えるよ。日本国債の格付けがドンドン下がるから、日本の一流企業の株価も下がるんだね。だって国家は特別立法で何でもできるんだもの。国家の格付けを企業が上回ることがおかしいもの。野村証券などは、身内の野村総研や野村不動産まで売る話があるそうじゃないか。とうとう優良資産を売り始め来るところまで来ている印象だよ。もうすぐ危ないんじゃないの?
時代や:なるほどね。日本株の株価低迷の根底にあるのは、国家の財政問題がネックになっていると言う話なんだね。
かたる:最悪の展開まで織り込み始めているわけ? 日本はまだ消費税は5%でしかないよ。20%まで引き上げる余力はたくさんあるよ。公務員の削減余地も高いよ。日本は債権大国で多少、多少の貿易赤字になっても、まだまだのり代があるよ。まだ時間的な余裕はかなりあるよ。他人のお金で賄っている訳じゃない。ここに来て三菱東京UFJ銀行なども、ようやく海外での収益構造を考えるようになって来たよ。いいかい。日本の調達資金は1%だとすれば、経済成長力の高い国に貸し付ければ利ザヤがあるよ。日本より成長力が高ければ目先は兎も角、中長期的には為替も強くなるね。こんなチャンスは滅多にないよ。いくらでも収益をあげられるよ。
それを日本のGDPに対する財政赤字の比率が220%だから危ないだと…不安を煽るメディアなどの連中が居るから、どんどん不安が増幅しあり得ない株価が付くんだね。ドイツの札割れなんか過剰反応し過ぎだよ。ドイツ国債の利回りを見てよ。札割れと言うのは良くある現象だよ。中国のPMIも同様だね。物事には常に二面性があり裏があれば表もあるよ。両者の力のバランスは必ず行き過ぎた分は修正されるね。豪州の10月の自動車販売は5.3%増の85196台だよ。たしかに1-10月の通期は2.8%減の837324台だが…この回復傾向は続き100万台を突破するよ。米国も回復基調だね。個人所得が伸びないのに消費が伸びているからのり代が小さいからダメなんだなどと弱気な見方ばかり市場はしているが、反対側の論理は必ずあるよ。
世銀の統計では東アジアの成長力は2011年8.2%、2012年7.8%と、総じて高い成長力が続くんだね。中国は8.4%の予測でインドネシアは6.3%だよ。これだけベースマネーが世界に供給されており景気が欧州危機で悪化し、世界に広がると言う悲観的な見通しは納得いかないな。何故、僕がコマツの受注動向を何度も掲げているのか?確かに中国は急減速しているが世界は伸びているんだね。
時代や:いくら理屈を並べられても買った株がドンドン下がる現実は変わらないよ。あほらしいな。なんだか、カタルの見方は浮いているように見えるよ。トロの意見の方がやはり正しいんじゃないの?このまま時間切れで…おぉ、恐い。
かたる:そう考えるなら空売りをすればいいんだよ。おいらは買い一本で行くよ。
投稿者 kataru : 2011年11月24日 15:18