未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2011年)(2011年12月06日)

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かたる:昼は飯を食った後で眠くなりますね。
昨日のテレビのうつ病の中で「逃げ寝」と言う症状があるとは知りませんでしたね。何をやっても失敗ばかりが続くと、いい加減に嫌になりますからね。デフレ経済の特徴は全体のパイが縮みますから、やること、なす事が全部上手く行かないのですね。成功できると言うか、上手く行く確率はインフレ社会の成功確率より1/10以上も悪いのではないでしょうか?

時代や:おかしいよ。確率論からすれば、悪くなるか、良くなるかの確率だから1/2じゃないの?

かたる:いや僕の場合は1/10どころじゃないもの。
しかし世の中は全てにおいてネガティブ思考だよね。否定から入る人間が圧倒的に多いね。僕の経験からすれば、誰かから声がかかる確率はかなり低いわけです。例えば恋を打ち明けられるとか…告白される確率なんかを考えれば分かりやすいです。人生の中で「あなたが好きです。」なんて言われることは、先ず、あまりないよ。だからそのような誘い、ビジネスでも、なんでもそうだが、他人から切っ掛けを与えられたら、先ずはその話に乗ってみることが必要でしょうね。

時代や:いったい、何を言いたいの?

かたる:今日の相場は、欧州の共同債発行の否定、ドラギ総裁のECBの機能拡大策も否定と…何れの欧州危機改善策も否定されているね。その上、S&Pはドイツ、フランスを含めユーロ加盟国のうち15カ国をクレジットウォッチ・ネガティブに指定すると発表したそうだね。この動きを受けて早くも、今晩の海外市況を気にして日本株は安いと言う。でも本当かね?

上昇波動が弱く確立されない為に、少し手を抜くといきなり下げが加速するが…先ほどの話は市場から恋を訴えられているようなものだよ。下がると言うことは、「買って欲しい」と市場が訴えているようなものだろう。安値から少し上昇したところで先駆している銘柄の動きが注目される。例えばエレクトロンやTDKなど…

トロ:おい、明治の粉ミルクから放射能が検出されたらしいね。粉ミルクは赤ちゃんが飲むもので、放射能が検出されるなんて…我が国の品質管理もいただけないね。

かたる:でも国の基準値はクリアしており、製品もごく一部で、回収していると言うから、大丈夫なんじゃないの?

トロ:市場の動きを見るためには、まだまだ方向性が確立されている訳じゃないよ。確かにヘッジファンドなど売り手のポジション整理は済んだだろうが…。相場の方向性が確立されたわけじゃない。欧州問題は尾を引いているし、米国だって、まだ怪しいよ。こんな不透明な環境で無理して株を買うことはないよ。

かたる:実は11月21日から、市場にはある変化が生まれている。その様子を示したグラフが下のもの。この数字は5日間の連続陽線銘柄から5日間の連続陰線の銘柄数を引いたものだが…ようやく上向き始めている。残念ながら、日本株市場は基本的に一貫して右肩下がり、つまり買いで入るより売りで入った方が、気分よく一日を過ごせることを示している。今日の相場の数字は入ってないが、昨日までは9日間も陽線銘柄が勝っており、幾分、投資心理の変化がみられている所なんだね。

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トロ:へぇ、面白いものを追っているんだね。一般化されてない指標だね。つまり一貫してデフレが続いているから、株は買っちゃダメだと言う指標だな。いい加減に、諦めた方が楽だよ。無理して株は買いだ…なんて叫んでも仕方ないよ。

かたる:今年は、売りの王様だった「東電」があり、後半の「オリンパス」はどうにか戻り始めている。そうして「新日本理化」のように、最近は買いの銘柄が登場したわけで…市場心理は売りの体制から、徐々に変化しているよ。新日本理化じゃ…相場を盛り上げることは難しいので、新しいスター銘柄が欲しいところ。僕はモバゲーに注目しているが、残念ながら本日はスター銘柄になるチャンスの切り札を切らなかったね。まだ下準備が不足しているのだろう。

今日の下げはある意味で当然の一服だね。でも流れは明らかに変化している。このような下落局面を何度も克服すると、やがて人間心理は変化してくるからね。だって常識で考えれば分かるよ。企業業績の落ち込みは大きくないよ。何故、僕がなんどもコマツの受注動向を掲げたか?その真意を分かって欲しいね。世界経済は順調に回復しているんだね。欧州危機も世界の中央銀行が協調して資金供給をするわけで、流動性の欠如による一時的な混乱は避けられる話だよ。

市場経済で一番怖いのは市場が動揺することだね。その動揺が連鎖することだよ。その連鎖を世界の中央銀行が止めた訳だね。そりゃ、欧州問題は根本的な解決にならないよ。更に欠陥があることも、僕は認めるよ。しかし曲がりなりにも流動性は供給され、システムは維持されるよ。ようやくCPIの上昇は止まり、日経ヴェリタスによれば政治の駆け引きがあり、中国は利下げ体制に方向性を変えたけれど、この金融政策の転換は、一度目は市場が反応しないケースが経験則で多いんだね。でも一度、巨艦が舵を切れば方向性は継続され、二度、三度と継続姿勢が確認されると、やがて相場も動き出すよ。

ここで非常に大切なことだが、中央銀行の政策変更が実体経済に指標となって現れるのは時間的なタイムログは非常に大きく、半年から1年とされるんだよ。だから過去、日銀もそうだけれど、金融政策を失敗し実体経済が混乱しているケースが多発している。今の米国の好調な…絶好調ではないよ。この指標の効果はQE2が曲がりなりにも効いているんだね。計算では間もなくカンフル剤効果は消えるから、おそらくバーナンキ議長は、その事を良く知っているから、再びQE3を実施する筈だね。そうして中国も2か月後ぐらい2月頃には、再び預金準備率を引き下げるだろう。

だから相場はその事を確認しながら、上昇波動に転じたと解釈すべきなんだね。勿論、欧州危機は共同債の発行やECBの国債買い入れなどで安定することが望ましいが、相場の方向性は既に決定されているわけだよ。世界の中央銀行が「流動性を供給する」と宣言している意味を、よく考えた方が良いよ。

時代や:でも実際の株価は安いよ。カタルがいくら力説して、状況を解説しても信用性が薄いよ。株が上がれば信じるよ。

かたる:まぁ、いいさ。日本の国はデフレ状態が長く続き、みんな失敗体験者ばかりだからね。でも僕は今の状況は二番底を入れている最中だと思うよ。サブプライムからCDSのよる金融危機からの立ち上げは、中国の大規模な財政出動から始まった。その状況を真似て欧州も馬鹿をしたが…その咎めである副作用から二番底を入れているが、ここで再び世界の中央銀行が協調して支えているわけで、もう恐いものはない。一国ではなく、世界の中央銀行がお金を供給するわけで、日本化現象のデフレが蔓延する道理がない。

トロ:じゃ、何故、日本はデフレを克服出来ないの?

かたる:日経新聞が批判しているようにETFの買い入れ残高が残り少ないとか言っているが…日銀はいくらでも、株でも土地でも買えるんだよ。簡単なんだね。こんな非常時を作ったのは日銀の責任でもあるよ。まぁ、日銀だけではないが…だから自分達の頭の構造を変えて、株や土地が上がるまでお金を刷って株や土地を買えば良いのさ。

トロ:だってリートなど発行量が限られんだよ。そんなに買えないよ。

かたる:だから常識人だと言われるの。採算が度外視される水準にリートが買われれば、いくらでも発行すれば良いよ。不動産はいくらでも転がっているよ。理論上のリートの採算が悪化し5%のものが1%に下がれば、実体経済の不動産を買って、新たにリートが創設される現象になるよ。どんどん不動産の購入者が増えるから、やがて土地資産が上昇し始めるね。要するに、採算を度外視してリートを買えば、リートを発行した方が有利になり、実体経済の不動産価格も上がる資産インフレになるよ。

株も同じ、株価が上がり続けるまで、いくらでも株を買えば良い。やがて日銀が浮動株を吸い上げ株価も上がり始めるよ。そうなれば皆が追随するね。中途半端が一番いけないよ。だからこそ、日銀はラストリゾートと、言われる所以なんだよ。デフレなんだから、インフレにすればいいよ。簡単なことだよ。日銀は批判が恐くて、なかなかできないが、世界経済においては別だよね。FRBを見てごらんよ。

昨日の「チャンスの国」の米国の定義が、壊れ始めていると言う話は重要なんだね。ドルの基軸を守るためにも、市場原理主義の覇権を守るためにも、米国は必ずQE3を実施するだろう。もうすぐ結果が判明するよ。それを…みんなは細かいな。自分でよく考えてみれば分かることさ。さぁ、ガンガン強気で対処だよ。

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投稿者 kataru : 2011年12月06日 16:34