今日の市況(2011年)(2011年12月13日)
かたる:もともとムーディーズなどの格付け機関は、大資本の投資家の手先機関との認識が強いですね。情報操作を一般化させる会社なのでしょう。つまり情報の輪と言うのは、誰かが独創的なアイディアを思いつき、実践に移し行動しますが、その流れを作り出す組織が必要なのですね。その情報操作の手先機関の一つでしょう。
過去の歴史を見れば、彼らは多くの間違いを犯して居りますが、尚且つ、生き延びています。ある程度は市場から容認を受けているのでしょうが…、基本的にはムーディーズが発信する情報がニュースになることが目的の一つなのでしょう。要するに知名度を上げる為にアドバルーンを打ち上げていると考えた方がいいのではないでしょうか?これに資金力があれば「鬼に金棒」です。情報を裏付ける演出が出来ますからね。しかし自作自演ではしょうがないから追随が見られれば、基本ポジションを解消することになるのでしょう。
時代や:つまり自分たちは情報の演出をしており、その情報操作で利益を上げていると言うこと? でもムーディーズは、自ら市場に参加せずに客観的な評価を示すだけだよ。
かたる:知名度を上げることは、店の集客に繋がるからね。営業活動の一環だろうね。おそらくバックでは情報を利用する組織も存在すると考えた方が良いのだろう。事前にギリシャやイタリアの国債を空売りし、欧州危機を煽り、相場が動けばポジションを解消する。でも市場は新しい情報を織り込むので、そうなると目先筋の動きが止まれば、相場が動かなくなるね。どんなに悪い材料を掲げても、動かなくなると…今度は悪い材料を更に掲げ、場合によれば空売りも混ぜ、買うための準備をする。今の欧州危機はその段階じゃないかな?
トロ:考え過ぎじゃないの? 相場に負け続けると、考えまでも、ねじ曲がって来るよ。
かたる:日米開戦の外交交渉もそうだが、基本的に日本は情報戦争で、いつも負け続けているよ。情報がお金になると言う考え方より、「ものづくり大国、日本」だからね。でも日々の稼ぎは知れており、長年にわたり培ってきた個人の金融資産1500兆円は大きな魅力だね。この個人金融資産を合法的に奪う算段を、いつも考えているのがアメリカだね。情報を制する者は、世界を制するのだよ。馬鹿な日本人はせっせと働き、献上品を努力して作っているわけだ。今の日本の構図は末期的な仕掛けに入る直前のイメージだね。
だって考えてごらんよ。欧州危機が深刻化しているイタリアの株式より、この3か月間は日本株の方が弱いんだよ。こんなバカな話がある? 日本株のマイナス要因はタイの洪水ぐらいのものだよ。あとは全てにおいて有利な条件の筈。どう考えてもおかしな現象だね。日本の俗称…アナリスト様は、あるいはニュースのコメンテーター様は、欧州危機がどうのこうのと、口を開けばEUの景気が悪化し、日本も○○と言いますね。でもコマツの地域別売り上げのセグメント資料を見れば分かりますね。一体、どれだけ欧州の影響があるの?
トロ:欧州景気は日本だけじゃなく新興国にも影響するよ。
かたる:そうだね。最近、日経新聞さんが、盛んに書き始めたが…レアルとドルの関係を僕は以前から見ているが、ここに来ては悪化していると言うより、落ち着いているね。改善はされているとは言えないが、落ち着いているよ。
さて、今晩からFOMCが開かれるが…ここで住宅関連商品を大量に買うQE3の演出を仕掛ければ、インパクトを市場に与え充分な効果があるだろうね。何処で切り札を切るのかな? 時間的に考えて…失業率を改善させるなどの…大統領選挙の演出効果としては、3月までが政策のタイムリミットだろう。金融政策は遅行性が高いからね。逆に夏ごろまで見送り大統領選が近づいたら演出するタイミングもあるだろうが…そろそろ実行しないと景気回復の効果が途切れるよ。
トロ:前からの持論だね。バーナンキもインフレターゲット論者で、充分な流動性供給が景気を刺激するとの認識を持っているからね。事実、ここに来ての米国の景気回復は鈍いけれど改善されているからね。これはQE2の効果だと言う認識だね。
かたる:うん。継続的なカンフル剤が切れて間もなく6か月になるよ。そろそろ麻薬は切れちゃうよ。持続的な景気回復に移行しているとは言い難く、やり過ぎぐらいがちょうど良いのだろう。日本の例を見れば少しぐらいの緩和では市場に効かないよ。
中国は連続で預金準備率を引き下げるのだろうが、この程度じゃ、市場はマイナス要因の方が大きいね。でも2回、3回と連続して緩和姿勢を継続するとやがて上海総合株価指数も上がるよ。だから今一番妙味のある株は中国株じゃないかな?今日の欧州危機を煽る下げは気にしなくていいだろう。それでは、また明日。
投稿者 kataru : 2011年12月13日 15:39