今日の市況(2011年)(2011年12月14日)
かたる:FRBは空振りでしたね。そろそろQE2の金融政策効果は消えるころで、第三の矢が必要だと思うのですが…。足元の経済指標を受け、微妙な安心感を生んでいるのでしょう。共和党も大統領候補者は纏まらない様子。僕にとってギングリッチ元下院議長(68)も、ミット・ロム二ー元マサチューセッツ州知事(62)もあまりピンとこないけれど…、如いて言うなら若い候補のロムニー氏になって欲しいが…日本と同じで力量不足なのかな?でも米国は仕組みが簡潔化されており、大統領の権限が強いから指導力を発揮しやすいのでしょう。日本と比較して…。
野田政権の自動車税の話などの推移を見ていると、折衷案の自民党的な選択ですね。政治力と言うか独創的な指導力、一部では独裁と言うのかもしれないが、今の時代は独裁政治ぐらいの指導力がないと…乗り切れませんね。皆がハッピーと言う選択肢は目先的に見るとないのでしょう。消費税は毎年2%を引き上げ20%ぐらいまでしていき、段階的に省庁が管理する税制を財源とする力を奪えば、権力の構図がきれいになると思うが…簡素化と口では言いますが、なかなか進みませんね。複雑な構図を残すから不正が生まれ利権が生じるのでしょう。共産党国家日本のエゴが失われた時代に繋がっているようです。
トロ:少しは上がるかと思えば…また売られているようだね。ユーロも101円台と過去の事例から見て欧州の規律など守られた道理がないとヴェリタスでは報じていたね。何かカタルじゃないが…日経新聞と言うのは確かにネガティブな姿勢を継続しているね。世の中には色々明るい話もあるが、暗い話が好きらしいよ。失われて時代が20年も続くと古き良き時代の先輩はみんな居なくなりデフレ環境しか知らない人間がどんどん増えて来るね。
かたる:うん。僕の感覚はブックオフなどの商売が理解できなかったよ。古本や古着などに価値を見出せないね。でも骨董の世界になれば希少価値が生まれ分かるが…子供たちの世代は抵抗感がないからね。平気で古着なども洗濯して着るようになっているよ。破れたジーパンをわざわざ作る感覚が理解できないよ。僕は一度もあのボロボロのジーパンを買った事がない。
時代や:既に時代感覚がずれているから、株の選択も外れ続けているんだよ。しかしカタルが推奨に掲げる銘柄で素直に上がる銘柄を全然見た事が無いね。あれは何時だったかね?買えばストップ高していた時期もあったのに…。遠い昔になっちゃた。今日は値下がり銘柄が1113銘柄もあるのに…意外に日経平均株価は33円安と落ち着いているね。何か意外感があるよ。かなり下がっている感じなのに日経平均だけが確りしている。
かたる:うん。個人投資家が持っている株が下がっているんだね。市場に流動性がなくなり機関投資家と言うかコアの銘柄だけを売り買いしている人たちの感覚なんだね。事実、エレクトロンもTDKも意外に健闘しているよ。コマツが再び1800円台に入るかどうか…。此方は中国関連と言うイメージが強いのかな?ツガミはタイの洪水関連で好調な受注を獲得しているから、株価が動いても良さそうだが…この手の株になると仕掛ける人が少ないのでしょうね。
更にようやくキャパシターが実用化され注目が集まる筈の日本ケミコンは電子部品の主力が悪いからそちらが足を引っ張っているが、このキャパシターの自動車への採用は注目される材料だよね。個別株の注目点を掲げても、なかなか個別株の物色に至らないね。ボーイングはサウスウエスト航空から737型機208機もの大量受注をしたと言うが…チタン株も炭素繊維も蚊帳の外。呆れる展開だよ。だから市況解説をしても無駄なので株の話しより他の話になるんだね。
時代や:昨日はストップ安をしたが、新日本理化のような銘柄があるじゃないか…。折角、カタルはオリンパスを掲げていたのに…800円が妥当価格と言って早々に手掛けるのをやめたし…あの時にもっと強く言ってくれれば…おいらだって乗ったのに…。上がる銘柄はあるよ。的外れな銘柄を掲げるからこうなるんだよ。モバゲーなんか…お化けになるんじゃないの?そのうち消えちゃうよ。トホホ…。
かたる:ハイハイ…愚痴はいくらでも聴くよ。実際に結構、企業業績は良いんだよ。ツガミもそうだけれどインドは景気が悪化していると言う話をよく聞くが実際は自動車販売は伸びているし…中国は足踏みをしているけれどね。景気を刺激すると言うことは飴と鞭を使わないと駄目だが、的外れな選択ばかりするから後ろ向きな話題をメディアは取り上げるのだろう。もういい加減にして前向きな話ばかり報じてほしいね。毎日、毎日、たい焼きじゃないのに…欧州問題ばかり報じて…ヨーロッパじゃないよ。日本は最も成長力の高い人口密集地域のアジアと隣接しているわけで…世界をリードできるのに…。
スパイ衛星を載せたH2Aは打ち上げに成功し…もっとGPSの衛星を打ち上げたりして、新しいビジネス環境を応援しないとならないね。南アフリカのCOP17は終了したが、日本は独自の環境規制を実施して技術力を高めればいい。もっと指揮権を現場におろせばいいのに…。HTML5が時代の流れになりそうだね。スマートフォンはドンドン普及して行き新しいサービスが続々と立ち上がっているよ。楽しみだね。有線から無線化が一般化してソフトの横のつながりが重要視されるよ。やはりユビキタスが開発した「AIR NOE」と言う無線LANソリューションは応用範囲が広くヒット商品になるね。だってゲームで培った技術は面白そうだね。
トロ:おっ、また始まったね。品薄の博打株の宣伝が…。ベンチャリで懲りてないのかね?
かたる:余程先行きに自信がなければ自社株買いなどしないだろう。1億円は大きな会社にとって微々たるものだが、この会社にとっては貴重なお金だよ。その貴重な資源を使うほど裏付けが存在すると思うのが一般的だよね。だから最近、僕はまた買っているんだ。どうなるかな?
所詮、日本国債の目途が立つプライマリーバランスが均衡化しないと…日本株の本格的な復活である銀行株の物色はないだろう。本当は金融株からスタートするんだが…日本自体が危ういからね。故にどう考えてもゲリラ戦を余儀なくさせるよ。
トロ:でも欧州問題の改善が見えず、新興国からの資金の引き上げが懸念されている訳で、米国は多少頑張っているが無駄だよね。やはり今は世界景気の二番底が広がっている印象なのだろう。かたるは先走り過ぎだよ。中国の金融政策の転換などを言っているが、通常は景気が悪化するから政策対応するわけだね。だからいくらカタルがツガミの受注動向やコマツの受注動向を掲げ、業績は悪くないと言っても、上値を買う投資家はなかなか出てこないよ。
かたる:今は景気の二番底回避に向けた段階で金融支援が出やすく、ECBは既に二か月連続で利下げしているように、際にいるんだよ。上海総合株価指数もなかなか浮上しないが半年単位で見ればターニングポイントに違いない。どこで鮮明に立ち上がるか?それが焦点なんだよ。原油価格は確りしており、航空機の大量受注など歴史的な好環境にある業界も存在するよ。おそらくかなり住宅投資も震災の復興効果もあり、業績は良いのだろう。ミサワなどの動きはその前哨戦かな?
兎に角、後ろ向きの発想をやめて前向きに考えようね。
投稿者 kataru : 2011年12月14日 16:24