未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2011年)(2011年12月26日)

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かたる:日本人の株取引と言うのは…だんだん株の売り買いをする人が居なくなったと印象ですね。出来高も細り人気株も誕生しないし…今年の主役銘柄は?と、問われれば、東電とオリンパスとの印象です。震災で一番被害を受けた会社と不祥事を隠ぺいした銘柄か…、何れも空売り銘柄が主役ですね。

そこで記憶が定かでないので年初から上昇した銘柄を調べてみました。
あまり小さいのはしょうがないので時価総額500億円で株価上昇率を1.5倍以上のものを検索したら、僅かに11銘柄しかありません。NKSが一番なのですが、この会社は10月に再登場した合併会社ですから除外です。そうするとグリーが2.4倍になっています。年初は1040円でした。

トロ:僅かに11銘柄か…。それじゃ宝くじに当たるようなものだね。だから言っているじゃないの。所詮、日本国はダメなんだから、どの会社も駄目に決まっているよ。国家予算の50%を借金で、食いつないでいる国なんか…他にあるのかね?

かたる:財務省の資料でこんなものがあったよ。
緊縮財政を実施しているイギリスは、意外にこの数字は悪くないんだね。ただこの統計だけが問題になる訳ではなく、貯蓄に対する国債比率とかで見ればイタリア国債がターゲットにされるのも…ある意味で理解できるね。でも、この比率では日本はそんなに悪くないよ。だから低金利が維持されているのでしょう。トロの主張も分からないではないが、基本的に低金利状態が維持されているのだから、やはり理屈では株価は影響を受けないはずだね。

時代や:時価総額が500億円なんて大きいよ。100億円程度だと何銘柄くらいあるの?

かたる:51銘柄の銘柄が1.5倍以上になったよ。まぁ、3594程度銘柄あるから確率からすると1.4%だね。やはり少ないね。基本的には全体相場は下降トレンドのイメージだね。でもECBの実質的な量的緩和処置で、日本株の売りも減るだろうし…景気見通しはそんなに悪くないと言う統計が、次第に多くなるんじゃないの? だから今が株の買い時だと思うが…、なかなかその雰囲気が生まれないなぁ~。僕に頭の中は買い場だと言っているんだけれど…。

時代や:市場の話では、やはり来年の2月からのイタリア国債の償還などを気にする声が多いよ。

かたる:だから実質的にECBが国債を買っているとこと同じじゃないの。ECBは1%の金利で無尽蔵にお金を供給するのでしょう。なら高利回りのイタリア国債やスペイン国債など…をその資金で買ってオペの担保として、その国債を預ければいいよ。なんで市場は量的緩和が始まったと解釈しないのかな? この点が僕には不思議な現象だよ。50兆円の規模は小さくないと思うよ。それも一度に供給したんだもの。

トロ:それだけ資金繰りが苦しいと言う裏返しの見方じゃないの?

かたる:まぁ今、僕が言っていることは、来年になれば皆が主張する主要な意見に変わると思っているよ。2月にもECBは大量のオペを計画しているみたいだしね。その時にはハッキリするでしょう。

トロ:今の相場だから、自らラッセルして道を切り拓かなくても、誰かの後を歩んでも充分な鞘が抜けるよ。むしろ思惑で先行し、リスクを取ることはしない方が良いよ。カタルの悪い癖だね。なんでも自分が一番でないと気が済まないのは…。だから勝負に負けるんだよ。金融取引で儲けるには、確実なタイミングになるまで待てるかどうかだよ。ここはのんびり待つ事だと思うね。

かたる:兎に角、欧州問題は終わったんだよ。今日はクリスマスでお休みが多いが…年末は株の買い場だと思うよ。余裕がある人は下値を拾おうよ。じゃ、またね。

時代や:あれれ…今日は短いね。何か話題はないの?もうおしまい?

かたる:考え方の視点を変えるって必要だね。昨日、コロンビア大学のシーナ・アイエンガー先生の講義を聴いたが…彼女の指摘は一理ありそうだね。昨日のコラムにリンクしてあるから、一度、彼女の講義を聴いてみると良いね。米国人は実験と検証と言うのが好きな国民だね。僕はどちらかと言えば直感派かな?第一印象を大切にして行動するタイプだから、マシュマロ一つの朝三暮四の口で最後に幸せになれないのかな?自制と言うか我慢が大切か…先ほどのトロの忠告を聞いていて昨日の講義を連想していたね。まぁ、彼女の実験データが正しいわけじゃないが面白かったね。

今は株の話しよりその方が面白いかもしれないよ。じゃまたね。

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投稿者 kataru : 2011年12月26日 16:41