未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2011年)(2011年12月27日)

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かたる:こんにちは…今年も余す所、僅かな日々になりました。
残念ながら今年も駄目でしたね。結局、かたるが上京してから株式相場が上昇したのはITバブルの1年ほど…そうして小泉・竹中改革の3年ほどの期間しか、上昇相場と呼ばれるものはありませんでした。今週は出来高も少なく、個別株の話をしてもしょうがないし…総括的な事を綴っていこうと考えています。

今日は田舎からおばあちゃんが来ました。先ほど東京駅に迎えに行っており、2時過ぎから相場を見ていませんが、見ても見なくても一緒でしょう。本日のワン・ツー・コンビはグリーとDENAですね。時代を反映しています。DENAは経営の継続性に疑問を提示されプロ野球会議で揉めましたね。楽天が反対したと言いますが楽天もネット企業です。このプロ野球のオーナーになったソフトバンクを始め、3社ともネット関連企業と言う位置付でしょうか?ソフトバンクが若干違いますが根は一緒ですね。

時代の移り変わりと言うのは面白いものです。嘗て日本も三井炭鉱など…の資源株が隆盛を極める時代もありましたが、糸偏の軽工業から車の重工業へ変化してきました。しかしここに来てサービス業のウェートが高まっていますね。日本が製造業の国だと思っている人は認識が間違っていますね。輸出依存度も既に低いので、僕らが学校で習った加工貿易立国と言う解釈も既に時代認識が違っています。

僕には理解できない不思議なことが沢山あります。貿易収支は赤字に転落し、経常収支の余力はまだありますが先細りです。しかも国の財政状況はプライマリーバランスに到底及ばない赤字予算が継続的に組まれ、公債依存度は5割に迫る有様の通貨である円が、何故、いつまでも高いのでしょう。金利平価説は有名な学説ですが、金利差の関連性はあまりありませんね。1%の日本国債を大量に売って円をウリ、ユーロを買い7%のイタリア国債を買っているとも思われません。

むしろ、ここに来てはFRBが大量の量的緩和を実行しているのに、日本も緩和政策を実施していますが量的には僅かで、比較感からくる需給説で円が買われていると言いますが、それさえ的を得ているのかどうか…。確かにGDPデフレターなるものが注目されるようになり…。

時代や:おいおい…いくら閑散相場と言っても、訳の分からない話をしているより、まだ市況解説した方が良いんじゃないの? 閑散相場ならそれなりの解説の仕方があるんじゃないの? 今日の売買代金は4605億円で、この東証一部の売買代金は2003年4月以来8年8か月ぶりの低い水準だと言う話だよ。

かたる:そうなの…あの時は、みずほが100円を割れて…安いと思って買って行ったら、更に下がり続け…なんと58300円まで下げたんだよね。でもあの下げが買い場でそれから激変したからね。僕の給料は後半の半年だけで4000万を稼ぎ出したんだね。懐かしいなぁ~。そうなの…あの時の記録か。昔から「閑散に売りなし」と言うけれど…そろそろ枯れてきたのかな?

トロ:今日の日経新聞に原因の一つが報じられていたね。生保が株式をウリ、国債を買ってリスクオフしている現状が書かれていたよ。

かたる:BIS規制だね。中核的な自己資本比率の話だが…この考え方は資本主義の原点を否定するものだね。そもそも市場は効率的な企業を選ぶ場所の筈だよ。優秀な企業は株価をどんどん上げて、資本調達を助け、更に成長企業を加速させる市場の役割が最近は否定されているね。双日のMSCB発行から始まって、最近では野村証券の無担保劣後債の発行か…本来の市場を歪めている原因の一つだね。

世の中は不合理だと言うけれど…市場の根幹を揺るがす不正行為を平気でやるようになっているから規律が歪むんだね。金融庁はコンプライアンスの強化を図ったけれど、間違った方向に進んでいるね。文化大革命の悪い部分ばかりを真似をしているよ。だからこんな市場になるのだろうが…。文句を言ってもしょうがない。

まぁ、そんなわけで閑散のなかで、今年も幕を閉じますね。それにしても金融規制は諸刃の剣だね。ROEが10%の株式を売って、利回り1%の国債を買う運用をやっていて生命保険や銀行は世界競争に勝てるのかな? 僕は甚だ疑問を感じる次第だね。PER10倍は配当性向が100%なら、10年で投資金額を回収できる株価位置だよね。呆れでものが言えないよ。

DENAはPER10倍以下で、本日、報道されているように中国の1億2千万人を誇るSNSの「開心網」と提携したと言う。先日はスクウェアと提携し成長企業だと思うのだけれど…やはり僕には分からないことが多い…市場だよ。

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投稿者 kataru : 2011年12月27日 17:29