未来かたるが語る

今日の市況

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2011年12月30日

12/30

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かたる:今年は「震災」と「欧州危機」に揺れる1年でした。
とくに震災は人生の価値観を変えるものでした。株屋人生を歩み…市場原理主義を信じて行動していますが、日本国の選択と市場原理の選択の違いに戸惑う人生を最近は強く感じていますね。この感情は昨年来のもので震災の発生により、一層、哲学的な考え方を深めることに繋がりました。

金融デリバティブの発展が、制度を超え画期的な発明か…と思いましたが、サブプライムからのCDSの反動は大きく、未だに整理がついていません。さらに金融規制は完了しておらず揺れる金融制度の象徴が、欧州危機なのでしょう。BIS規制は現実と理想の狭間で揺れているわけです。所詮は制度の話しなので…僕なんか楽観的に処理すれば良いと考えていますが、ドイツのように厳格に求める考えもあり、なかなか統一された基準に定まりませんね。

市場原理を支持する株屋として僕らは、アルカイダのジハードのような教育をされているのかもしれない…と考えることもあります。一般的にジハードは「聖戦」と呼ばれ、生贄教育をアルカイダはしているようですが、本来、コーランのジハードは「ある目標をめざした奮闘、努力」することを意味するのだそうです。僕らはメディアによりスティーブ・ジョブズのようなアメリカン・ドリーム教育をされているかもしれません。

嘗て日本は「JAPAN AS NO1」と称えられ、年功序列、終身雇用、株式持ち合い、土地神話のよる不動産融資などの会社型社会の仕組みは、戦後復興からの日本を世界トップ水準のGDPに押し上げ、世界から称賛されました。挫折した日本ですが、1989年バブルの崩壊は、2008年の金融危機と重なります。

FRBのグリーンスパンは日銀総裁の澄田さん、FRBのバーナンキは日銀総裁の三重野さんです。大きく違うのは処理の仕方が違います。バーナンキは大恐慌の失敗に学び、大量の資金供給を実施しています。それこそ歴史的な規模ですね。QE1からQE2、この壮大な実験が成功することを祈っています。そうでないと市場原理主義を支えに行動してきた人生が否定されますね。

先ごろECBも量的緩和を実施している様子が明らかになりました。変則的な癖玉なので、僕のような解釈は異端かもしれませんが、ベースマネーを増やしていることに変わりありません。マイナス金利が生まれるスピードは欧米が圧倒的に早かったですね。10年以上違うのでしょう。日本のマイナス金利は2003年1月の出来事でしたね。1989年から2003年と14年かかっています。2008年9月が金融危機だとすればバーナンキの積極策で3年に縮まっています。
この実験が成功することを願っています。日本のような失われた時代を演出しない為に僕は更にQE3を実施すべきだと思いますが…諸刃の剣かも知れませんね。

仮に米国がQE3を実施し、今度、原油を中心に物価が上がると、鎮静化させるのは大変ですね。世界人口は70億人と膨れ上がっていますし、大量に資金が供給されているから強烈な物価高が生まれる可能性がありますね。まぁ、先の話ですが…。兎に角、バーナンキの実験は成功を収めてほしいのです。

時代や:どんどん、このサイトの解説は難しくなっていないかな?僕らはいつも教育されているから、何となく付いて行けるが…

かたる:良いんだよ。調べる奴には、たくさんヒントがあるからね。IRNETはヒントでしかないよ。どう応用するかは読者の選択に委ねられているからね。こんなことは当たり前の事だからね。だから先日、コロンビア大学のシーナ・アイエンガー先生の講義にリンクしてあり、緑茶の砂糖入りの話を紹介したんだから…。毎日、IRNETを読んでくれる人を対象にしており、その人達は理解されていると思うよ。

昨日の疑問はWSJで解説されていたね。イタリアなどの銀行は良質な担保を有していない可能性があると…。ユーロ安もトロのポジション整理説が正しいかもしれないね。何しろ年末だからね。やはり1年の総決算だからポジションを整理するからね。まぁ、自分勝手だけれど、僕が自分の考えを整理するための日記的な存在でもあるからね。

トロ:しかし東電とオリンパスは、震災と欧州危機同様に象徴的な銘柄だったね。何れも空売り銘柄の象徴だったよ。

かたる:ふん。両社とも、かたるは買いから入ったんだね。選択としてはその様な形もあると思ったのに…実際の選択は違うものだね。

トロ:でも本当の市場原理なら、両社とも消えるんじゃないの? 東電は債務超過で倒産の道を…、オリンパスは上場廃止の道で…。

かたる:だから中途半端なの。日本の選択はあいまいだからね。基準が歪められる混乱が、失われた時代に拍車をかけているようにも考えているよ。地価だって路線価だとか…いろんな価格評価が存在するね。僕自身、考え方だ定まらず、戸惑う1年で…。欧州危機と同じで結論は先送りのようですが、単に株価の動きを解説するだけではなく、考え方の根底を理解してほしいと願って、毎日綴っているIRNETです。僕自身、まだ未熟者ですが、毎年、資質は向上しているようにも感じています。果たして…前回の半年で10倍と言う記録を超えることが出来るのでしょうか?そのような資産拡大をチャレンジできる市場環境が、来年はやって来るでしょうか? そう願って市場原理派の壮大な実験であるFRBの量的緩和政策が、成功することを願いながら、大納会の解説を終わりにします。

今年1年、ご愛読ありがとうございました。皆様、よいお年をお過ごしください。

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2011年12月29日

12/29

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かたる:奇妙な動きで…理解できないことが多くありますね。
例えば順調に消化されているイタリア国債、昨日はブールームバーグだったか?の情報を元に29日に85億ユーロと書きましたが、28日にも90億ユーロ入札されたのですね。

28日は6か月物で前回は6.504%だったのが、今回は3.251%になったと言います。この応札倍率は1.7倍とか…。ただ同時に行われたゼロクーポン際は応募が予定額に達しなかったと言います。ゼロクーポンだからね。でも前回の7.814%から4.853%の利回りだったようです。

つまり先日のスペインと同じでECBの大量の資金供給が生きていることが証明されたのです。それなのにNY市場は安いし、ユーロも安かったですね。本来はこれで欧州危機が回避される方向性が確認されたわけですから、NY市場が高くても良いし、為替もユーロ高になってよかった筈です。それなのに…何故なのでしょう? 誰か教えてくださいね。理屈と矛盾する背景には、何かあるのかもしれません。

同時にECBのバランスシートが明らかになっているようです。
先日の3年物オペの動向を受けECBによるユーロ圏の銀行向け融資は2140億ユーロ増加し8790億ユーロになっており、ECBのバランスシートは2390億ユーロ拡大し2兆7300億ユーロになったそうです。この水準は3か月前より5530億ユーロ増えていると言います。

ここがポイントの一つですね。どういう形であれ、ECB(EUの中央銀行)は50兆円規模でベースマネーを拡大させているわけです。資金の乗数効果が低いとはいえFRBと同じで、世界の中央銀行は資金を大量に供給し量的緩和を実施しています。問題はFRBが先日示したように、まだ世界の銀行は、新BIS規制に対応してないことです。だからリスクオフの方向性にあると言うことです。CDSの規模から考え世界景気は金融面で、まだ整理が完了してないのでしょう。これだけ中央銀行が資金供給していますが、銀行は自己資本比率の基準を達成しておらず、総資産の圧縮に迫られているようです。

昨日のS&Pのケースシラー住宅価格指数のグラフを載せましたが…完全に底を打ったとは言えませんね。だから銀行は不良債権処理とか…は、まだあるだろうし、資産デフレはまだ継続的な現象ですね。GDPデフレターが発生するデフレ懸念があるから、マイナス金利になるのですね。規制の強化は、人々の心が委縮し、活動が鈍りますね。日本のコンプライアンス規制のようなものが、欧米のBIS規制ですね。日本は過去、戦後は追いつけ追い越せで資産を拡大させるインフレ経済でした。急成長だから自己資本が希薄なのですね。総資産経営を実施したのです。

日銀がいつまでも1億の資本金なのは、その一例ですね。日銀が自ら過小資本の状態なのですね。だからものすごい価値があるんですよ。歴史の時間的な価値があるのですね。本来なら数千倍になっても不思議ではないですね。これはヒントです。いつか修正される可能性があります。実はこのことに気付き買っているお金持ちが居ましたが、日銀の態度は変化しませんね。僕のお客様が、大昔、買っていました。あれから25年ほど経つますから…世代を超えるかもしれませんね。お金儲けは世代を超えて実施するのでしょう。

時代や:いくら市場が動かないから…と言っても、くだらない話ばかりじゃ、読者は嫌がるよ。何かしら動きがあるんだよね。今日は賑わっているのはシンバイオ(4582)この材料は多発性骨髄腫の第2相臨床試験の開始を好感したらしいね。その前は血液がんの「トレアキシン」の適用を追加申請するとの報道が人気の理由らしいよ。更にプロパスも賑わっているね。

かたる:おいおい、ちょっと待ってよ。内容のあやふやな企業を取り上げる博打サイトとは違うよ。確かにTICK回数を見れば、かなり人気になっているんだね。東電が8290回、新日本理化が8282回で、シンバイオは7948回に、プロパスとは7433回もあるのに、グリーは7433回だからね。まぁ、時代やの意見も一理あるが…。あまりにひどい内容だね。むしろエルピーダの業績が悪化し300億円の公的資金返済ができないから、産業活力再生特別措置法の再申請報道が株価を引き下げた原因らしいね。こんな話題の方が「今日の市況」の解説ぽくないかな? 東電は昨日の話題だね。

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トロ:まぁ、年末に来て東電が売り人気になる辺りが、今年の市場を象徴する動きだね。要するに、株なんか買えないと言う象徴だよ。それより冒頭のカタルの疑問の方が、なるほど…お前らしい発想だな…と考えるね。

確かにイタリア国債の利回りが上昇し欧州危機が問われた訳だから、NYが下がるのも、為替がユーロ安になるのも理解し辛い現象だね。NY市場の下落は、上昇した反動なんだろう。つまりNYは欧州から離れた動きになっているんだろうね。為替は景気の悪化を売っているのかな? あるいは…依然、欧州から資金逃避が続いているのかもしれないよ。更に、今までの資金繰りの為に、海外から無理して資金を回収したから、その反動かもね。まぁ、市場の現象は、なかなか理解しづらいものがあるからね。

かたる:だって…29日が残っているとはいえ、28日の入札は好調だったよね。これだけ利回りが下がったのだから…

時代や:それじゃ、入札は兎も角、10年物国債の利回りはどうして下げないの?

かたる:そうだね。依然、10年物は6.77%だから、高止まりしているね。ドイツ国債とのスプレッドは前日の508bpより484bpと縮小しているが、高いことに違いはないね。つまりそれは新規の入札は償還債の乗り換えなのだろう。でも新規に市場から買えるほど、ゆとりのある金融機関が少ないのだろうね。

時代や:じゃ、カタルが褒めるほど、ECBは資金を提供してないと言うことにならない?

かたる:まぁ、そうかもね。日銀程でないにしても…市場に回らないからね。既にCPIは落ち着いているのだから、もっと大量に供給すれば良いと思うけれどね。だってマイナス金利だよ。この現象は日本化現象が欧米にも広がっているとも言えるね。だからオバマの清貧思想は嫌いなんだよね。しかし共和党は候補が居ないようで…。この分じゃ、清貧思想の大統領が、まだ続くことになるね。そうなれば、また4年も辛抱を強いられるよ。日本は既に22年だが…。呆れるほど長い時間だね。

でも消費税で民主党は揺れているが、僕の仮説の一つは、消費税の引き上げ目途が立てば、頭の良い官僚はインフレ政策に舵を切ると言うものだね。頭の悪いカタルでも政策次第でどうにでもなると思っているのに…実施しない理由はそれぐらいしか思いつかないからね。この前からの仮説は当たっているかどうか…消費税の引き上げ法案が国会を通過し、時間が経過すると…本格的な上昇相場を迎えることが出来るかもしれないよ。まぁ、先の話は兎も角、明日は今晩のイタリアさんもすっきりして大納会、大発会、共に高い相場になって欲しいものだね。

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2011年12月28日

12/28

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かたる:先日、コロンビア大学のシーナ・アイエンガー先生の講義に接する機会がありました。彼女の講義は実に米国らしく、あのような論理的な実験を交えた検証の過程が、歴史に生きて米国の強さになっているのでしょうね。彼女の講義が大和証券のCMに反映されていたと言うことを、先日、自覚した次第です。大和証券のCMはベビーカーを使っており、選択肢が多いと賑わいますが販売に結びつかず、選択肢が少ない方が売り上げに繋がると言うものでしたね。

このような実験を生かし論理的な販売を実施しているのが、本日の日経新聞の記事であるコンビ二の出店加速の記事の背景にあります。商品開発などはデータに基づいてお金を使っているわけですね。それに引き替え遅れているのは百貨店ですね。あれだけの立地やブランドを生かせず低迷を何年も続けています。高度のマーケティングを利用しているコンビニに対し、百貨店は伝統的な販売なのでしょうか? 最近は変わっているようにも感じますが…全体の数字は大きな変化はありませんね。

何故、百貨店の売り上げを話題に持ってきたかと言えば…、どこまでも下げ続く株式相場に疑問を覚えているからですね。既に論理的な価格を大きく割り込み、おそらく半値ぐらいになっているのでしょう。例えば三菱UFJ銀行の純資産価格は600円に対し、現実は300円ですからね。この原因は日本国債の引き下げリスクなどのソブリン・リスクと考えるのが妥当なのでしょうね。更に日銀のデフレ容認とか…いろんな原因が考えられます。国家の間違った選択が民間を圧迫するのです。2006年のライブドアやブルドックなどの選択は間違った代表的な事例でしたが、今年は震災の原発処理で東電の扱いが焦点になりましたが、菅内閣は明らかに間違った選択をしましたね。特に枝野大臣の考え方は市場原理を歪めるものだと思っています。

トロ:それはお前が考えていることで、ある意味では既得権力者が、わがもの顔で支配してきた権力体制を変えなくちゃいけない使命感が、彼には存在するんじゃないの? もともと困った時だけ責任を押し付け、今までは国家の繁栄の上で胡坐をかき利益を配分してきた吸血鬼集団と言う見方をする人もいるよ。橋下さんの関電に対する考え方も、その一環じゃないの? 九州電力のメール問題などを見ても分かるように、腐っている業界だから厳罰が与えられても当然だよ。

かたる:あの時と一緒だね。僕は竹中改革の方向性は正しいと思ったけれど、強引なやり方を批判したね。その結果UFJは消えてなくなった。今回は東電が消えるのか…なぁ~。発送電の分離は正しいと思うが、一義的に東電の責任とした原発問題だが…、僕は監督管理責任が国家にあると思うよ。国が管理しているから安心だと思っていたわけで原発推進は国策だったよ。とてつもない賠償金額だったので、有限責任にすべきと言うのが僕の意見だったが…。

「一義的」になったために、産業生産コストを引き上げる電力料金の引き上げに繋がることになるよね。その結果、我が国の産業の競争力は落ちて、産業が低迷し税収が上がらなくなるよ。他の電力株も共同責任をとらされ、やがて全国的な電力料金の引き上げになるだろうし、電力株と言う公共株が値下がりし、保守的な投資家の投資心理を悪化させ、全体の株価も引き下げる。予想されている悪材料はまだまだ続くよ。枝野さんの性格からして、公的資金投入に際し株主責任の問題も浮上するし、貸し手責任の問題も浮上するだろう。何故、こんな選択をするのかな?やはり僕には理解できないよ。

僕はこのような選択の誤りが、国家を疲弊させ株価を下げる結果に繋がっていると思うよ。だから…政治家なんだから、トロの主張のような個人的な気持ちは分かるが…、政治家は国民の生命と財産を守る役目を担っているわけで、個人としての物事の見方は間違っていると思うよ。生命と財産を守る為に、ある程度、常識的な感情をを捨てても大義の為に、最善の策を選択すべきだね。「東電の役員、憎し」じゃないね。僕の考えは間違っているのかな?

時代や:面倒な話だね。結局、株主責任と言うことは、JAL型になると思っているの?

かたる:まぁ~ね。こんな話をしても面白くないね。米国の消費者信頼感指数は大幅に向上したね。

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時代や:でも住宅指標は悪いじゃん。

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かたる:住宅は二番底に向かっているイメージだね。でも住宅指標は遅行指数だよ。故に先行指数の消費者信頼感指数の価値の方が高いよ。僕はFRBが動くと思うけれど…建設業の失業者数を改善するために、住宅債権のMBSの買い入れをすると思っているね。

時代や:でも格付け会社は、来年早々に、欧州の格下げを実施するんだよね。

かたる:僕はECBが大量の資金供給をしたので、もう心配ないと思っているよ。だって考えてごらんよ。イタリア国債の償還は、毎年減り続けるわけだよ。日本のように国債が膨らんでいる訳じゃないよ。詳しくは21日に書いた今日の市況を見てね。2010年の2515億ユーロから2013年は1004億ユーロに償還額が減っている。半部以下になるんだよ。バークレイズの読みが当たっているように感じるが、先日のECBが供給した4890億ユーロの内、借り換えが2960億ユーロ、新規の緩和処置が1930億ユーロだと言う予測だね。だから50兆円規模ではないから、劇的な変化にならないが、2月28日かな?…にも2回目のオペをECBは実施するからね。ドラギさんはGSの出身で細部の事情はよく知っているよ。だから今日はユーロ安、イタリア国債の利回りの7%水準で高いが…先日のスペイン国債のように29日の入札は、85億ユーロでしかないし順調に応札されると思うね。

トロ:相変わらず…楽観的な考え方だね。その楽観主義は米国人より楽観的だよ。だからお前の人生はメチャメチャなの。ハハハ…GDPデフレーターが存在し、デフレ社会が定着していて株が上がる理屈がないよ。アホらしい限りだ。国内の資金はドンドン国家に吸い上げられ…失われた後ろ向きの処理に消えているのに…。景気がよくなる訳がない。あほらしい限りだよ。株なんか空売りだよ。東電も銀行もみんな売り。

かたる:世の中には…限度があるよ。叩けば何れ岩盤にあたるよ。2003年の岩盤は崩れないよ。二番底なんだね。今日も閑散だが…「閑散に売りなし」だよ。それじゃまた明日。

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2011年12月27日

12/27

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かたる:こんにちは…今年も余す所、僅かな日々になりました。
残念ながら今年も駄目でしたね。結局、かたるが上京してから株式相場が上昇したのはITバブルの1年ほど…そうして小泉・竹中改革の3年ほどの期間しか、上昇相場と呼ばれるものはありませんでした。今週は出来高も少なく、個別株の話をしてもしょうがないし…総括的な事を綴っていこうと考えています。

今日は田舎からおばあちゃんが来ました。先ほど東京駅に迎えに行っており、2時過ぎから相場を見ていませんが、見ても見なくても一緒でしょう。本日のワン・ツー・コンビはグリーとDENAですね。時代を反映しています。DENAは経営の継続性に疑問を提示されプロ野球会議で揉めましたね。楽天が反対したと言いますが楽天もネット企業です。このプロ野球のオーナーになったソフトバンクを始め、3社ともネット関連企業と言う位置付でしょうか?ソフトバンクが若干違いますが根は一緒ですね。

時代の移り変わりと言うのは面白いものです。嘗て日本も三井炭鉱など…の資源株が隆盛を極める時代もありましたが、糸偏の軽工業から車の重工業へ変化してきました。しかしここに来てサービス業のウェートが高まっていますね。日本が製造業の国だと思っている人は認識が間違っていますね。輸出依存度も既に低いので、僕らが学校で習った加工貿易立国と言う解釈も既に時代認識が違っています。

僕には理解できない不思議なことが沢山あります。貿易収支は赤字に転落し、経常収支の余力はまだありますが先細りです。しかも国の財政状況はプライマリーバランスに到底及ばない赤字予算が継続的に組まれ、公債依存度は5割に迫る有様の通貨である円が、何故、いつまでも高いのでしょう。金利平価説は有名な学説ですが、金利差の関連性はあまりありませんね。1%の日本国債を大量に売って円をウリ、ユーロを買い7%のイタリア国債を買っているとも思われません。

むしろ、ここに来てはFRBが大量の量的緩和を実行しているのに、日本も緩和政策を実施していますが量的には僅かで、比較感からくる需給説で円が買われていると言いますが、それさえ的を得ているのかどうか…。確かにGDPデフレターなるものが注目されるようになり…。

時代や:おいおい…いくら閑散相場と言っても、訳の分からない話をしているより、まだ市況解説した方が良いんじゃないの? 閑散相場ならそれなりの解説の仕方があるんじゃないの? 今日の売買代金は4605億円で、この東証一部の売買代金は2003年4月以来8年8か月ぶりの低い水準だと言う話だよ。

かたる:そうなの…あの時は、みずほが100円を割れて…安いと思って買って行ったら、更に下がり続け…なんと58300円まで下げたんだよね。でもあの下げが買い場でそれから激変したからね。僕の給料は後半の半年だけで4000万を稼ぎ出したんだね。懐かしいなぁ~。そうなの…あの時の記録か。昔から「閑散に売りなし」と言うけれど…そろそろ枯れてきたのかな?

トロ:今日の日経新聞に原因の一つが報じられていたね。生保が株式をウリ、国債を買ってリスクオフしている現状が書かれていたよ。

かたる:BIS規制だね。中核的な自己資本比率の話だが…この考え方は資本主義の原点を否定するものだね。そもそも市場は効率的な企業を選ぶ場所の筈だよ。優秀な企業は株価をどんどん上げて、資本調達を助け、更に成長企業を加速させる市場の役割が最近は否定されているね。双日のMSCB発行から始まって、最近では野村証券の無担保劣後債の発行か…本来の市場を歪めている原因の一つだね。

世の中は不合理だと言うけれど…市場の根幹を揺るがす不正行為を平気でやるようになっているから規律が歪むんだね。金融庁はコンプライアンスの強化を図ったけれど、間違った方向に進んでいるね。文化大革命の悪い部分ばかりを真似をしているよ。だからこんな市場になるのだろうが…。文句を言ってもしょうがない。

まぁ、そんなわけで閑散のなかで、今年も幕を閉じますね。それにしても金融規制は諸刃の剣だね。ROEが10%の株式を売って、利回り1%の国債を買う運用をやっていて生命保険や銀行は世界競争に勝てるのかな? 僕は甚だ疑問を感じる次第だね。PER10倍は配当性向が100%なら、10年で投資金額を回収できる株価位置だよね。呆れでものが言えないよ。

DENAはPER10倍以下で、本日、報道されているように中国の1億2千万人を誇るSNSの「開心網」と提携したと言う。先日はスクウェアと提携し成長企業だと思うのだけれど…やはり僕には分からないことが多い…市場だよ。

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2011年12月26日

12/26

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かたる:日本人の株取引と言うのは…だんだん株の売り買いをする人が居なくなったと印象ですね。出来高も細り人気株も誕生しないし…今年の主役銘柄は?と、問われれば、東電とオリンパスとの印象です。震災で一番被害を受けた会社と不祥事を隠ぺいした銘柄か…、何れも空売り銘柄が主役ですね。

そこで記憶が定かでないので年初から上昇した銘柄を調べてみました。
あまり小さいのはしょうがないので時価総額500億円で株価上昇率を1.5倍以上のものを検索したら、僅かに11銘柄しかありません。NKSが一番なのですが、この会社は10月に再登場した合併会社ですから除外です。そうするとグリーが2.4倍になっています。年初は1040円でした。

トロ:僅かに11銘柄か…。それじゃ宝くじに当たるようなものだね。だから言っているじゃないの。所詮、日本国はダメなんだから、どの会社も駄目に決まっているよ。国家予算の50%を借金で、食いつないでいる国なんか…他にあるのかね?

かたる:財務省の資料でこんなものがあったよ。
緊縮財政を実施しているイギリスは、意外にこの数字は悪くないんだね。ただこの統計だけが問題になる訳ではなく、貯蓄に対する国債比率とかで見ればイタリア国債がターゲットにされるのも…ある意味で理解できるね。でも、この比率では日本はそんなに悪くないよ。だから低金利が維持されているのでしょう。トロの主張も分からないではないが、基本的に低金利状態が維持されているのだから、やはり理屈では株価は影響を受けないはずだね。

時代や:時価総額が500億円なんて大きいよ。100億円程度だと何銘柄くらいあるの?

かたる:51銘柄の銘柄が1.5倍以上になったよ。まぁ、3594程度銘柄あるから確率からすると1.4%だね。やはり少ないね。基本的には全体相場は下降トレンドのイメージだね。でもECBの実質的な量的緩和処置で、日本株の売りも減るだろうし…景気見通しはそんなに悪くないと言う統計が、次第に多くなるんじゃないの? だから今が株の買い時だと思うが…、なかなかその雰囲気が生まれないなぁ~。僕に頭の中は買い場だと言っているんだけれど…。

時代や:市場の話では、やはり来年の2月からのイタリア国債の償還などを気にする声が多いよ。

かたる:だから実質的にECBが国債を買っているとこと同じじゃないの。ECBは1%の金利で無尽蔵にお金を供給するのでしょう。なら高利回りのイタリア国債やスペイン国債など…をその資金で買ってオペの担保として、その国債を預ければいいよ。なんで市場は量的緩和が始まったと解釈しないのかな? この点が僕には不思議な現象だよ。50兆円の規模は小さくないと思うよ。それも一度に供給したんだもの。

トロ:それだけ資金繰りが苦しいと言う裏返しの見方じゃないの?

かたる:まぁ今、僕が言っていることは、来年になれば皆が主張する主要な意見に変わると思っているよ。2月にもECBは大量のオペを計画しているみたいだしね。その時にはハッキリするでしょう。

トロ:今の相場だから、自らラッセルして道を切り拓かなくても、誰かの後を歩んでも充分な鞘が抜けるよ。むしろ思惑で先行し、リスクを取ることはしない方が良いよ。カタルの悪い癖だね。なんでも自分が一番でないと気が済まないのは…。だから勝負に負けるんだよ。金融取引で儲けるには、確実なタイミングになるまで待てるかどうかだよ。ここはのんびり待つ事だと思うね。

かたる:兎に角、欧州問題は終わったんだよ。今日はクリスマスでお休みが多いが…年末は株の買い場だと思うよ。余裕がある人は下値を拾おうよ。じゃ、またね。

時代や:あれれ…今日は短いね。何か話題はないの?もうおしまい?

かたる:考え方の視点を変えるって必要だね。昨日、コロンビア大学のシーナ・アイエンガー先生の講義を聴いたが…彼女の指摘は一理ありそうだね。昨日のコラムにリンクしてあるから、一度、彼女の講義を聴いてみると良いね。米国人は実験と検証と言うのが好きな国民だね。僕はどちらかと言えば直感派かな?第一印象を大切にして行動するタイプだから、マシュマロ一つの朝三暮四の口で最後に幸せになれないのかな?自制と言うか我慢が大切か…先ほどのトロの忠告を聞いていて昨日の講義を連想していたね。まぁ、彼女の実験データが正しいわけじゃないが面白かったね。

今は株の話しよりその方が面白いかもしれないよ。じゃまたね。

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2011年12月22日

12/22

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かたる:欧州危機は僕の頭の中では綺麗に払拭され、封印されたのですが…市場の反応は芳しくありませんね。

時代や:いったい、どういう事なの? まだ格付け会社の格下げは、これから行われるんじゃないの?

トロ:きっと、昨日のオペの話しだろう。それにしてもびっくりしたね。かたるはあの発表を事前に知っていたの?

かたる:まさか…ただスペイン国債の利回り低下を見て…何かあると思ったわけだね。まさか大量にオペが実施されるとは考えなかったよ。でも何故、日本株は上がらないのだろう? 昨日も大きな動きはないし、今日もそうだね。

トロ:それだけ…欧州の銀行は追い込まれていたと言う判断じゃないの? つまり考えられている以上に、内容はかなり悪く銀行は追い込まれていたんだよ。

時代や:全然、分からないよ。二人して、なんの話をしているの?

かたる:昨日、ECBは3年物のオペを実施したんだね。つまり世界の中央銀行が協調して資金繰りを支えると、先日は宣言したね。その言質の裏付けだよ。その金額が何と驚くなかれ4891億9000万ユーロだと言うからね。この金額に驚いたの。通常の規模なら、いくらヨーロ全体だと言っても1兆円も供給すれば良いんじゃないかな?

トロ:でも事前の市場予想では3000億ユーロぐらいだったんだよね。それを大きく上回ったから、いろんな憶測を呼んでいるわけだね。

かたる:僕は知らなかったよ。事前予想でも3000億ユーロも予想されていたのか…どこからそんな予想が来たのかな?イタリアの来年初めの国債償還額を全て合計しても1000億ユーロぐらいだよね。弱気筋はトロのように資金繰り悪化説を予想するんだね。しかしドラギ総裁はゴールドマンサックス出身だし、わざわざECBの直接買い入れを否定し、3年物の期間の長いオペを供給したと言うことは…明らかに実質的な量的緩和だね。

4891億ユーロは、日本円に換算すると50兆円規模だよ。非常に大きなお金を一気に市場に投入しているね。FRBの量的緩和の規模も非常に大きく100兆円規模だが(日本は10兆円規模だね。)この違いをどう見るか? 基本的にベースマネーを50兆円も一気に市場投入するのだから、明らかに量的緩和効果が生まれるね。誰が考えても世界景気にはプラスで、欧州の経済減速は緩和させ、場合によれば浮上するよ。僕のように実質的な量的緩和だと言う意見は他に出てないの?

時代や:あったよ。BNYのサイモン・デリックが裏口からの量的緩和だと述べている記事があったよ。でも欧州危機が去ると言う意見は少数派じゃないの?

かたる:確かに問題の解決にはならずに延命策の一つだね。でも量的緩和はドラギも主張しているが、まだ景気回復の効果があるとは証明されてないとされているが、最近の米国の経済指標を見れば、明らかにQE2効果…と言う説もあるよ。

トロ:それは、お前が言っているだけじゃないの?

かたる:先ず、投機資金が物価を押し上げCPIの上昇がみられ、鎮静化し実際に流動性の確保から景気が刺激されている様子が、今の米国の状態じゃないのかな? 僕は既に物価も鎮静化しているので、FRBはQE3の追加策を出すべきかな?とも考えているね。その方が、より確かだよ。金融危機の影響で金融デリバティブが縮小し、実体経済が縮小している。中国の景気後退が深刻なのは…強烈な融資規制の悪影響だね。その為に経済が急速に悪化している様子が至る所で見られるよ。例えば、ものの動きだね。下のグラフは物流の状態を表しているよ。まだ二桁の12.5%増(前年同期比1-11月)だが…月を追って減速しているね。

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基本的に金融危機の影響で金融規制が実施されBIS規制が強化される。昨日の日経夕刊にも載っているが、FRBは自己資本の強化案を義務付けるんだね。つまり銀行の融資や投資が制限され流動性がなくなるので、その不足分を補わなくてはならないよ。今は金融デリバティブによるスピード違反の反省期にあたるんだね。政府も含め、財政問題を問われているが、そのために規律を重視し、厳格化すれば景気は失速しちゃうよ。だからそれを補うために量的緩和はやはり必要だね。ようやく米国が均等化するかどうか…と言う局面を迎えた訳だね。昨日掲げた新規住宅着工件数は底這い状態から抜け出すかどうかの戦いを強いられている。だから僕は住宅支援のQE3を…バーナンキ議長は事前予想通り実施すべきだと思っているんだね。

トロ:つまりかたるは量的緩和が、景気を押し上げると考えているわけだね。

かたる:その通り、景気と言うのはバランスなんだね。お金をばら撒けばいいが…そのばら撒き方が問われるよ。今回の欧州危機のように財政問題を発生させても駄目だし、先ごろのようにCPIが上昇すると、中国のような途上国は政情が不安定になるね。日本も以前、トイレット・ペーパーがなくなる狂乱物価の時代があったよ。でも日銀のようにポーズは駄目だね。お金を大切にしてもデフレを招くだけだよ。デフレで自殺者が増えて鬱病患者も増えている。

明らかに政策の失敗だね。円高で低金利なんだから、もっと緩和策を講じて良いんだね。バランスの問題だよ。市場経済とは効果を見ながら政策を変更するだよ。イタリアの経済成長が鈍く金利だけ上がるのは好ましくないね。本当は為替水準などでも調整すべきだが…統合されており、それができない。この矛盾を突かれているのが欧州危機だね。

確かに今回の量的緩和で欧州危機の矛盾が解決されたわけじゃないが、実質的な量的緩和策は効果があるよ。日銀のレベルではなく、なんと一気に50兆円だからね。量とスピードの話だよ。更に来年2月にも更に必要ならオペを実施すると言っているよ。それも3年だよ。3か月ではない。期間と量、全てパーフェクトの演出、クリスマスプレゼントだね。何故、市場は反応しないの?もう外人売りも劇的に減るよ。

時代や:本当かな?カタルの話はいつも法螺ばかりだからな。信用ならないよ。

かたる:自分で考えてみればいいよ。おそらく来年早々にも、FRBもQE3を実施しMBSを大量に購入するはずだね。流動性が供給されれば景気は必ず浮上するよ。それも中央銀行が供給するのはベースマネーだからね。先進国の信用乗数効果がいくら低いと言っても、結構、効果があると思うよ。中国の50兆円は途上国だったから信用乗数効果は、今回の欧州よりかなり高かった。でも今回のECBも、これは第一弾で2回目の3年物オペは来年2月28日に実施すると言うから、欧州危機は完全に、一時、封印されたよ。

トロ:本当に量的緩和は景気にプラスかどうか…まだ証明されてないよ。

かたる:ドラギ総裁がそう発言して、僕もビックリしたが…お金がジャブジャブになれば通常の景気動向なら資産価値が上がるんだね。日本の場合は、既に清貧思想のおかげで、金融機能が崩壊し、貸し出しも伸びないし、株も下がり続けている。でもまだ欧米は機能するんじゃないのかな?その意味で実験だと…米国の事を、以前、解説したんだよ。

時代や:何か面倒な話だな。一般の人はこの話を理解しているのかな?

かたる:きっと市場が反応しないのは、理解してない市場参加者しかいないんだね。これで株高は決定されたよ。米国に続き欧州も量的緩和に乗り出したんだからね。まさに裏口だね。少し分かり辛くしたのは演出効果じゃないかな? 所詮、株価は需給のバランスだよ。お金がジャブジャブ供給されれば、資産インフレになるし、景気も刺激されるのが当たり前。このクリスマス休みに、50兆円効果をよく吟味すれば良いよ。僕は素晴らしいプレゼントだと考えているね。

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2011年12月21日

12/21

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かたる:ドラギ発言に対する市場の誤解があるんじゃないかな?
彼はECBによる国債の直接買い入れを強烈に否定していますが…銀行支援は約束しており、世界の中央銀行はドル資金の供給を大量に行っています。今回のスペインの短期国債の入札が3カ月物利回りは、前回の5.110%から1.735%、6カ月物利回りは5.227%から2.435%に低下したと言いますね。好調だったと言う背景には、充分な資金供給が約束されているかもしれませんね。だって市場金利が1%でいくらでも資金が手に入るならスペインもイタリア国債もおいしい運用先ですね。

市場では、これから大量に償還される国債の乗り換えリスクが市場でささやかれています。下のグラフがその動きです。でもイタリアの2010年の償還は2515億ユーロで、2011年は1922億ユーロ、そうして皆が気にする2012年は1682億ユーロで、再来年の2013年は1004億ユーロで、2014年は891億ユーロなのですね。スペインにしても2010年は765億ユーロ、2011年は840億ユーロ、2012年は612億ユーロ、2013年は515億ユーロ、2014年は468億ユーロなのです。つまり既にピークは越えていますね。まぁ、来年の前半は山場と言えば山場なのですが…。

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ここでオプションの価格推移を考えてください。オプションは同じ行使価格でも時間の経過により理論価格がどんどん変わっていきます。どんどん現実的な価格になっていくのですね。時間が長く残っていればその長い時間の中で変動する確率は高いから価格も時間価値がプラスされますね。しかし限月が近づいていれば…極端な話、明日が権利行使最終日ならもう現実の価格にさや寄せしますね。欧州危機は同じことですね。長くても来年の2月か3月ですね。つまり年内が時間的な価値を有するタイム・リミットですね。

トロ:お前って色んなことを考えるね。つまりその償還リストを調べドラギの発言から既に欧州危機は峠を越したと言う考え方をするんだね。

かたる:そりゃ、掉尾の一振と言うから来年の2月後まで揺れる可能性はあるが…来年になれば僅か数か月のリスクだからね。あえて欧州危機を煽ることが出来るのかな?株を買うときも同じだが…実際の裏付けが乏しい考え方を支持する馬鹿はいないと思うよ。だからあえて国債の償還などの数字を示したんだよね。日経新聞が騒ぐ報道の仕方は少し異常じゃないかと思っていたが…最後のあがきじゃないの?

時代や:つまり劇的に変化すると言うこと?

かたる:僕はBRICsの成長が日本を救う、世界経済を救うデッカプリング論を信じているが、ここに来て好調な米国経済を見ているとやはり当初のQE2成功論が正しんじゃないかと言う気もするね。新規住宅着工数字もその一つ下のグラフだね。本当はQE3を実施して駄目押しを入れた方が、より確かだと思うが…。もしこの考えが正しいとすれば、今、叩きに行っている米国金融株は二番底を入れている最中で、最後の突込み局面になるね。まだハッキリしないがその可能性は濃厚だよ。来年の株式相場は非常に明るい展望が開けることになるね。

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やはり来年早々に、中国の復活と米国の回復が鮮明になりいきなり強気相場が展開すると言う見方も存在するように感じてきたね。

時代や:だって皆は来年、また欧州危機の話が再熱して、欧州が一段と落ち込み、その影響から中国も失速しBIRCs全般から資金が引き上げられ、米国だって財政問題から景気後退が囁かれると言う見方で世界景気が大きく見方があるんじゃないの?カタルの見方と180度違うのはおかしいよ。

かたる:いや、僕は意外だったの。スペインの入札利回りを聞いて…なるほど…もともとドラギ発言の解釈を間違っていたんじゃないかと思ったわけだね。彼はECBが直接動くのは反対しているが、クッションを置く事には反対してなく、むしろ積極的に利下げを実施したり、短期資金が中心だがドルなどを供給してきたね。更に最近は少し長めの資金も大量に供給し始めていたよ。…と言うことは、ある程度ゆとりのある金融機関は市場のお金を調達してスペインやイタリアの国債に投資することも可能だよ。今回の入札の結果はその効果が出ているかもしれないよ。

そうして最近になって好調な米国統計が連発しているよ。遅行指数の雇用や住宅関連まで動き始めているね。つまりようやく昨年始まったQE2の金融政策の効果は市場に出ているとも考えられるよ。中国はCPIが落ち着き、金融政策を転換し始め…インドネシア、タイ、べトナムからインドへ広がるバラ色時代が来る可能性はあるんじゃないのかな?

そんな風に考えていて実際にイタリア国債の償還スケジュールを見れば峠は越えており、日経新聞と言うか市場が騒ぐほどの事でもないように感じてきたね。戦略を練るには時間の概念は重要だよね。もう峠が近いのに…悲観になることはないね。オプションを例に出したのは分かりやすいと思ったからだね。

トロ:つまりかたるはオプションの時間概念などからみても悲観のシナリオを支持できないと言う考え方なんだね。

かたる:うん。おかしいかな?まぁ、水前寺清子の365歩のマーチかな?1日1歩、3日で3歩、3歩進んで2歩下がる、そんな展開の株式相場じゃないの?

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2011年12月20日

12/20

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かたる:本日の株式相場は意外に強かったですね。
一つは北朝鮮の混乱が世界市場に波及しないと言う事が確認されたからでしょうが、所詮、北朝鮮が戦争を引き起こしても大事にならないし、政権争いで混迷しても大きな影響はないはずですね。逆にリスク要因だけでなく政権交代による市場経済化の進展も考えられ、こちらはプラスですね。でも面白いですね。問題は実際の被害よりマインドですね。韓国通貨のウォンが安くなったりする方が大きな影響になり、市場経済と言うのは奇妙なものだと言う印象です。

今日は相場が強いので、弱気の話をしても良いかな?
米国では銀行の自己資本の厳格化が問われ、更なる資本の増強を迫られると言いますね。バンカメはその影響もあるのでしょう。株価は5ドルを割れましたね。基本的に金融株か下がる市場は弱いのです。野村証券を例に取り上げていますが、私が重ねて取り上げるのはやはり理由がありますね。大変なことなのです。劣後債を機関投資家相手なら分かりますが、素人の個人相手に販売する。しかも無担保社債ですね。更に銀行業の免許を申請する準備をしていると言います。つまり国に保護してもらいたいほど…内容が危ういんじゃないか…と、疑う材料は尽きません。先日の子会社売却の話もリストラの噂もそうですね。

一方、テクニカル面では三菱UFJ銀行は5日間連続の陰線です。今日も陰線なら6日間連続で売られ続けている現実がありますね。銀行は大量の日本国債を買っており、日本の銀行の国債保有は預金に対し年々比率が高くなっています。多くのアナリストが来年は為替が転換するだろうと言っています。一度為替が反転すれば、簡単に円安は止まりませんね。だから僕は今のうちに為替介入して90円~100円程度に抑えればいいと思うのですね。既に貿易収支は赤字の月が増え、経常収支の黒字は減り続けています。まだ誰も指摘してないが、嫌な兆候が至る所で見られます。家電の雄だったパナソニックが連日の安値を更新するなど…日本企業の凋落が垣間見られますね。

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トロ:珍しいね。強気のカタル君が弱気を述べているよ。ハハハ…儲からんもんだから…とうとう白旗か…。

かたる:素質のある株はそう多くないはずだね。それにも拘らず、ルックなどの先がない株を取り上げる人が居る。それとも背景に何かあるのかね? 確かに世界景気の立ち上がりは見えにくく、僕はBRICsがデッカプリング理論を支えると言ってきたが、中国が不透明な今は意見が分かれるね。だからコマツやツガミを始め、オークマまで株価が崩れているね。でもここに来て米国もBRICsに参加するとの見方も出始めている。さらに日本はこれから、復興予算はドンドン執行され、景気回復の背景はなかなか確りしているんだよ。それなのにどうして、目先の株価の動きに一喜一憂されているのだろう。

確かに外人投資家は、欧州危機の影響でリスクを外す動きが続いているが、日本の状態は日本人が一番よく知っているよ。これから復興需要が、景気を大きく後押しするよ。

トロ:それなら復興関連株を手掛ければいいじゃん。ライト工業とか五洋建設とか…。住宅関連を含め色々あるだろう。

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かたる:確かに短期的にはそうかもしれないが…夢がないね。だからこそ僕は未来都市のスマートシティーの建設を言っており、日立を代表的な銘柄として掲げたんだね。でも日本には計画を統括するセクターがないんだね。本来は官僚の仕事だが…縦割りから従来型の考え方を破れないようだよ。地方自治の観点から、橋下市長が誕生したように、村井さん辺りに期待したいが…今の所は空振りだね。復興と言う点では及第点かも知れないが、スマートシティーと言う観点では落第点だ。

まず予算を国に頼っているが民間主導にしないとならないよ。監視カメラも普及しておりGPSも利用できるし、高度情報化未来都市の実現は出来るよね。そうなれば株式のメインテーマとして浮上し、株価は5倍にも10倍にもなる可能性が出てきて、日本は力強く成長できるよ。ところが今のままじゃ、株価の上値も限られ成長はおぼつかないよ。復興のよる利益も一時的な利益で株価は魅力がないからね。ところが未来都市なら日本全国に広がり、やがて海外に広げられる夢が生まれるからね。ここが違うね。折角のチャンスを生かすかどうか…。

時代や:相変わらずモバゲーか?

かたる:うん。そうだね。有力候補銘柄の一つだよ。夢では007だが…此方は裏付けが見えない。航空機も良いんだけれど…やる人が居ないね。市場に積極的に仕掛けを創る黒子が居なくなっちゃった。僕に資金力があればうまく作れると思うんだけれど…残念ながら資金力がないからね。だから年金ファンドでも任してくれればいいのに…。

トロ:お前に預けたらすぐになくなるよ。

かたる:100億円程度で良いのだけれど…。ストップ高したオリンパスじゃ意味がないよ。市況解説をすればリーディング・カンパニーのチャートを大切にすればいいよ。エレクトロンにTDK、コマツに日立などコマツは先日の節目の1790円を昨日に割れたね。エレクは僅かに5円だけれど割っているよ。これは微妙だね。TDKは株価を保っているね。この辺は時間の概念かな?
こんな風に見ると相場が方向性や下値を読めて方向性が確かになるね。確かにトロが言ったライト工業なども強い動きだね。僕は頑張れモバゲーだ。

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2011年12月19日

12/19

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かたる:2011年はひどい年でしたね。
世の中の仕組みを疑うような、震災から原発事故。そうして世界の枠組みを問う欧州危機…。更にタイの洪水と…立て続けに悪材料が起こりました。年末間際のここに来て不透明要因が新たに生まれましたね。世界最後のテロ国家、北朝鮮の金正日総書記が死亡したと言います。

年初は悪くなかったのです。昨年10月のFRBのQE2の発表を受け、世界景気の復活が言われていました。しかしQE2効果にタイムラグ生まれ、効果を疑問視する考えが春に生まれました。QE2にたいする政策不信を市場は問い始めました。多くの人は勘違いしています。金融政策の効き目は時間差が大きく存在すると思われます。通常、半年から1年と言われています。つまりFRBがQE2を始めたのは昨年の10月ですから、半年と言えば4月頃から、1年と言えば10月頃からその効果が効いてくると言う説があります。

このタイムラグを我慢できない連中が、時間差の間隙をぬって、ギリシャなどの財政問題を問い始めました。経済成長が止まれば財政問題に焦点が当たるのは当然です。しかしこの根拠は最近の米国経済の回復で薄れる筈なのですが…。何故なら、世界景気の回復が確認されれば、財政問題のウェートが下がるからですね。経済成長が鈍れば財政問題の比重は大きくなりますが、経済成長率が高まるなら比重は下がります。この考え方は、まだ僕だけの認識で一般化していません。要するに中国や米国の景気動向次第なのです。

しかし現実は弱い通貨を叩き始めました。好材料が無視され、悪材料が際立つ動きですね。例えば中国の事例では…大規模な財政出動で世界経済を抱え始めたのですね。4兆元と言いますから、当時の為替で日本円に換算するとおよそ56兆円です。GDP規模の10%を超える財政出動は社会基盤整備が未熟な市場ですから、乗数効果が高いのですね。基本的に道路や鉄道、電力などの基礎社会基盤整備に投資が充てられますから、経済乗数効果が高く経済成長に寄与します。

ところが先進国の財政出動は乗数効果が低いのですね。社会基盤はすでに出来上がっておりあまり効果がないです。自民党政権の90年代の失敗はこの無駄使いにあります。(まぁ、多少あるのですね。光通信網の整備などの新社会資本整備が新しい産業を生んでいます。)構造改革が問われているのに…旧来型の経済対策で構造改革を実施してないから、今も農業問題で揺れるのですね。何処の業界で就業平均年齢が66歳など…と言う業界がありますか?この構造問題は制度疲労を表していますが、今のTPP問題が、この根底を変えるかどうか注目されます。日本は基本的に制度疲労を起こしていますね。GDPを上げようと明治維新の精神で、欧米に追い越せ追いつけと必死になって、真似をしてきました。ところがGDPでトップ水準になっても、その仕組みを守ろうとしました。

プラザ合意が分岐点ですが、その変化を拒みバブルの発生と崩壊を招きました。未だに体制転換が出来てないから、既存政党が選挙で負け、橋下市長が誕生するのです。株は低迷、右往左往している様子ですね。野村証券に再び金融危機説があるそうです。劣後債を募集しており早めの手当てをしているようですね。無担保ですからね。危うい債券です。金融は一発で数千億円が飛ぶ世界ですからね。米国の不動産市場は依然低迷が続いており、おそらく野村は大量に債権を抱えているでしょう。世界経済の回復が遅れているから危うい状況は続きます。

難しい話ですね。確かな回復なら儲けの妙味は大きいのですが…中途半端な回復ですから一番手しか成果がないのです。一番手のバフェットだけはゴールドマンサックに投資し、僅かですが成果を得ましたが、二番手、三番手の三菱UFJや野村は貧乏くじを引かされました。故に欧州危機が必然的に発生したのでしょう。つまり流動性の供給が疑われ足りないのでしょう。だから欧州危機が起こっている当事者は市場原理からすれば、ECBか共同債を発行して流動性を供給しないとなりませんね。既にCPIは落ち着いているのです。経済成長率の高い中国で4.2%でしたね。米国は3.4%でした。FRBは前年同月比で2%を目標としていましたね。

基本的に物価上昇率が経済成長率を上回る逆ザヤ状態が続くと、可処分所得は減り経済は悪化します。中国の統計数字が正しいかどうかは別にして基本的に経済成長率は9%近くあり、物価は4%ですから大きいですね。5%近く可処分所得が増える計算です。このような状態ですから政策転換は確実に効果を上げますね。でも上海総合株価指数は下げを加速しています。おそらく上げる前の下げに入ったのでしょう。

時代や:今日は長い解説だね。ラッチもいかない…意味のない話をしてもしょうがないよ。それよりホットな北朝鮮はどうなの?

かたる:基本的なネガティブ要因だからリスクオフの動きが出るよね。しかし既にリスクを取っているのは僕ぐらいのもので…ほとんどの投資家は諦めの境地でしょう。市場は枯れているからね。それに体制の転換は新しい躍動を感じさせ、チャンスになるかも知れないよ。北朝鮮と言う未開発の小さな市場だけれど、アジア地域に生まれれば安い労働力を利用して製品競争が出来るチャンスでもあるよ。基本的な社会基盤は未整備で…中国のミニバンが誕生するからね。景気にはプラスだろうと思うよ。要するに動くかどうかわからんのに…予想するのは難しいよ。僕は無視するね。

でも残念ながら、発表直後、多くの銘柄がチャート上の重要な拠点を破られ需給バランスは微妙な状態になっているようだね。このポイントを維持できないと更に下の拠点を維持することになるよ。日経平均株価の先ごろの安値が目安になりそうだね。

トロ:少しは上がっても良かったけれど…残念だったね。売る方だって下げ続ける市場じゃ売りにくいよ。今年はほとんど買い戻しは済んでおり、空売りでずいぶん儲かったからね。基本的に売れば儲かる繰り返し…なんで空売りを否定するのか?カタルの心情が分からないね。ハハハ…いい年だったよね。

かたる:ふん。非国民め!デフレ男が幅を利かせる時代が何処まで続くのかな?貧乏はしたくないや…。

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2011年12月16日

12/16

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かたる:ようやく逆業績相場の終演に近づいている様子ですね。グローバル化と言うのは何処に照準を合わせるか非常に難しいですね。日本株だから日本の景気状態に照準を合わせるのかと言えば既に世界経済により利益が左右され、日本企業の半分程度はアジアからの利益で動いているようですね。だから欧州景気の停滞は確かにデメリットですが、日本経済にとっては大きなセクターを占めているわけではありません。米国の方がずっと大きなウェートを占めていましたが、近年はアジアの方が多くなってきていますね。何故、私が何度もコマツの受注動向の数字を取り上げているかと言えば…そういう事なのです。

第二四半期累計(半年間)のコマツの売上高は9858億円ですね。うち建設機械と車両が8536億円で産業機械他は1321億円です。主要品は建機で油圧ショベルやブルドーザー、ホイールローダーなどです。通期のセグメントを見れば連結売上1兆8431億円の内、日本は3491億円、米国は3974億円、欧州・CISは1654億円、中国は4282億円、アジア・オセアニア地域は3983億円、中東・アフリカが1045億円です。比率に直すと日本は18.9%で米国は21.5%、欧州・CISは8.9%で中国は23.2%、アジア・オセアニア地域は21.6%で中東・アフリカ地域は5.6%なのです。

トロ:しかしコマツは鉱山などの資源国が大半で、その動向が世界経済の実態を表しているとは言えないよ。

かたる:大きな景気循環を考えてほしい。確かに消費だけを捉えれば、そういう解釈でコマツは相応しくないが、今の世界経済は日本化現象でデフレ社会に陥る瀬戸際の所だよね。経済成長率とは社会基盤を積極的に作る途上国が最も高く、経済成長のエネルギーに満ち溢れ、所得は増えて購買力が高いんだね。だから世界経済の成長力と言う観点で見れば建設機械は景気の初期に活躍する産業だよ。コマツがここ数年主役になっているのはその様な訳がある。やがて所得があがると耐久諸費税の頂点である車、家が売れるようになるよ。今の中国は中だるみ現象だが一昨年から昨年の動きを見れば分かるね。

故に僕は盛んに車関連に注目し推奨してきたよ。でも日本は残念ながら劣勢で、既に産業の競争力観点からグローバル的にみると斜陽に足を踏み入れているかもしれない。トヨタは大切な時期に米国で大型車の投資を先行させ失敗した。結果論だがレクサスなどで力を入れる時期に中国へ軸足を移すべきだったね。地理的に優位なのにドイツのVWにしてやられているよ。流石、GMだね。米国より中国に経営資源を投じ経営を立て直してきたからね。日本は日産だけが頑張っている。でも韓国に勢いで負けているかもしれないね。

話はそれたが、僕が何度も日本経済の業績はそんなに落ち込まないだろうと…考えているのはアジアの積極的な展開にあるよ。タイの洪水で嫌と言うほどその事を考えさせられたね。既に日本企業はアジアにスタンスを移しているよ。どの企業も収益はアジアを中心にして伸びているからね。欧米は横這いで良いのだよ。

時代や:じゃ、何故、日本株は売られ弱いの?

かたる:うん。負け組根性が影響しているのだろう。日経新聞は連日、欧州危機を煽り少し異常だよ。何故、今頃、煽るのかな?もともとユーロの矛盾点は指摘されていたよ。通貨だけを統合している点に市場経済は大きなギャップを感じていたね。でも今回の危機で財政規律が重んじられこの基準が確立されれば、やがて財政も統合されるだろう。その過程に過ぎないよ。むしろ前より問題点が明らかに認知されシステム的な問題点は峠を越えていると思うのは僕だけかな?

時代や:しかし1月には再び大量の国債償還があり資金手当てが不安定じゃないの?

かたる:だから僕らが認知すると言うことは既に峠は越えているの。市場関係者は既に次の準備に入っていると思うのが普通だよ。だから日経新聞は踊らされている事例だと思うよ。金融危機の時はサブプライムの後にCDSが隠れていたので、僕はその存在も知らなかった。でも現場にいれば分かる話だね。

話しを戻すが、ここに来て株が安いのは残った僅かな外人売りとむしろ国内の決算期末を控えたリスク回避の動きじゃないのかな?でも考えてみれば分かるよ。ROEが10%以上もあり配当利回りが2%を超えている企業が100以上も存在するんだよ。サスティナブル成長率(内部保留による潜在成長率)は高く非常に魅力のある会社だよ。

例えば今日、野村証券はSNSのスマートフォン関連の見直しを行ったようだけれど、この産業は日本が世界トップ企業だよ。必ず外人の再評価が入る業種だと思うよ。

時代や:おいおい、失敗したモバゲーの話しか?

かたる:失敗した? 確かに最近僕は2700円台から買いに入り継続的に買い下がり、買っては投げを繰り返しているが、失敗したなんて言う認識はないよ。もともとこの会社は早くから注目し、株式分割する前から買っている。みんなは忘れたかな?僕は携帯コンテンツに早くから注目し、その関連ばかり買っていた時期があるよ。サイバードはMBOでなくなり、その代りにインデックスを取り上げたが失敗だったね。落合さんにはがっかりしたが、南場さんのモバゲーだけが残ってきた。グリーの時価総額は5788億円ぐらいで…DENAは3438億円と過小評価されているが、海外展開などのこれからはDENAの方が早くから取り組んでおり先行していると思うけれど…違うのかな? 何故、こういう評価になっているのかな?

まぁ、いいや。兎も角、ソフト技術は利益率が高いんだよ。僕が無線LANソリューションのユビキタスに注目するのはこれからの未来技術の一端を担っているからだね。まぁ、007にそれだけの技術があるかどうか僕には判断がつかないが、任天堂に採用された技術力は本物だろう。同じことだからね。スマートフォンを取り込んだ未来型社会の要は情報の活用だよ。だから本日の野村が掲げた銘柄、サイバーエージェントもそうだけれど…これから日本を代表する大会社になる素質があるんだよ。トヨタではないよ。

トロ:まぁ、夢を語らせたら…なかなかだね。夢は朝になれば覚めるもの。実現するかどうかは玉手箱さ。でも今日は日立もコマツも終日、安いね。かたるは上海総合株価指数に注目しているようだが…連日、安値を更新しているんじゃないの?

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かたる:そうだね。株式相場でもっとも面白い場面だよ。僕は詳しく見ているわけではないので分からないが、一般的には逆業績相場から金融相場への移行期だね。このような時は不動産株なども注目されるはずだよ。北京で開かれたフォーラムで中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁は、2012年は実体経済の支援と内需の拡大に焦点を当てた政策運営を行うとの方針を示した。…そうだよ。非常に重要だね。でもタイの洪水でも受注が好調なツガミの株価もここ数日は冴えないね。

基本的に理論通りに動かないことはよくあることだね。でも狙いをハッキリさせて相場に臨むことは大切だと思うよ。読者の人は目先の値動きに一喜一憂しやすいね。それでは大勢は捉えられないよ。折角、いい銘柄を買って大きく育ってもいくらも儲からずに売ってしまうことはよくあるね。時代やに昨日、オリンパスをもっと推奨しろとしかられたが、あんな株は800円程度のものだろう。上場廃止になっても買えるような気持ちで臨まないとならないよ。あれほど上がるとは、僕も意外だったが…。さぁ、二番底が確定して、1万円相場へのスタートを切ったかな?

トロ:モバゲーの話しかい?…いい加減に現実をみつめないと…もういい年だよ。夢なんかで生活はできないよ。

かたる:人生の選択は、人それぞれ。まぁ、この年になっても色んなことで迷うものだよね。結局、20歳でも50歳でも、きっと70歳でも一緒なんだろうね。先が見えないから人生は面白いのかもしれないよ。

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2011年12月15日

12/15

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かたる:いやはや…なかなかユーロからの離脱が出来ずに日本株も引きずられています。もともと主体性が失われている日本株は海外投資家の影響を受けますからね。孤立奮闘している日銀は一昨日、久しぶりにETFを買ったと発表していました。基本的に日銀が強気の姿勢を示せば、株などはすぐに理論価格まで上がるのですね。でも速水さんにはその意思はなく、せいぜいポーズを繰り返すだけです。橋下大阪市長が独裁と呼ばれるほどの改革を実行できるかどうか…、最近ではトーンダウンしているようです。きっと彼は日本中の期待を担っているのでしょう。概ね、みんなは好意的に見ているようです。私もそんな一人です。期待感を持っていますからね。昔、土佐、長州、薩摩藩士の下級武士が主導した明治維新を連想する人もいるのでしょう。地方からの逆襲です。しかし駄目だと考えていた大阪人が選択するとは意外でした。

今日も日経新聞はイタリア国債の利率が一面でしたね。きっと、こうやってマインド・コントロールされていくのでしょう。歴史的な流れは、どんな展開をするのでしょうか? どんな形になるのか…非常に興味がありますね。株屋だった僕だけでしょうかね? こんなことを考えるのは…。私は時間切れを心配していますが、その下準備ともいえる欧州危機です。こうやって人間の心を揺さぶりマインド・コントロールする情報の作り方をするのですね。おそらく日経新聞の記者は…そのことに気付いているかどうか。アングロサクソンの金融指導者は上手いですからね。日本人のように短絡的ではなく世代を超えて仕掛けを考えます。日本は島国なので民族の交流と言う概念が希薄なのでしょうね。だから交渉も下手なのでしょう。株の動きなど見ていると色んな仕掛けが垣間みられます。

時代や:いったい何が言いたいんだよ。お前の薦めた株が下がっている言い訳か?

かたる:過去、日本も今の欧州と同様に、国債が値下がりして大きな評価損を抱えた時に、大蔵省は会計上の特例処置として、満期まで長期保有する目的の国債は評価損を計上しなくても良いと会計上の特権を掲げたことがあるよ。ところがギリシャ国債は評価損を大幅に計上しろと…市場原理主義を採用した。欧州危機の発端の一つがここにある。今度はイタリア国債も市場原理に則って厳格に評価損を計上しなくてはならないと怯え、余裕のある金融機関は損を覚悟で実弾のイタリア国債を売る。買う方もおっかなびっくりで、打診程度の投機マネーしか参入しないから当然不安定な金利水準になるね。

でも考えても分かるが、ECBは利下げを実施し政策金利を1%にしたんだね。信用力ある金融機関なら市場で低利のお金を借りて、イタリア国債を買えば労せずに6%の金利差を儲けられる。例えば日本国がユーロ建ての日本国債を大量に発行し、その資金でイタリア国債を買うと言うアイディアもあるね。簡単でしょう。危機回避など…。それにもかかわらず、何故、リスクを取る人が居ないのか…だね。僕は今回の欧州危機は次に訪れる日本国債が注目される舞台の演出だと考えているね。日本人はイワシ民族だから…ちょっとした刺激で、雪崩のようにコントロールを失い混乱するのだろう。今の政府が満期保有なら評価損を計上しなくても良いと言っても、グローバル化が進んだ現在、誰もいう事をきかないと思うね。

もし欧州が一挙団結して満期保有の国債を保証すれば、新発物は買われ一気に市場金利も戻るだろうね。そう考えると、市場原理主義って、なんだろう? 効率的な仕組みを作る考え方なのに、短期的にはユーロの矛盾を突き付けられ、多くの人々を混乱に陥れている考え方だね。やり過ぎれば必ず戦争などの非合理な事態で収拾するしかなくなる。ドイツが頑固に現状を否定すれば、やがて混乱は広がるだろう。何故、サミットで輸出依存度の話が出ないのだろう。EUは国境がないから輸出依存度が高くても良いのだろうか? 明らかに欧州危機のユーロ安の恩恵を受けているのはドイツなのに、誰もこのことを指摘しないのは何故なのでしょう。

時代や:カタルは欧州危機など日本に影響は軽微だと言っていたが、軽微どころか…世界で一番影響を受けているんじゃないの? 

かたる:日本の市場は懐が広いからね。欧州金融機関の資産売りを吸収しているね。それに円高なので、他の商品に比べて損失も小さいのだろう。僅かな量だと思うけれど影響を受けているね。今日の相場は分岐点だね。そろそろ止まらないと年末年始高が不発に終わる可能性が出て来るよ。例えば日立を見てみよう。こんなイメージで…前回の安値11月25日の392円を下回るようでは相場が消えていることになる。コマツも同様で、その株価水準は1790円。逆にこの手前で止まり反転すれば、チャート上は底入れを確認出来て、年末年始の株高は約束される分岐点に差し掛かってきたね。

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でも昨日、一昨日と陽線出現率の銘柄が陰線より多く、かなり整理が進んでいることが窺えるよ。それにソフトバンクやDENAと同様に大きく売られたガイシなどは、このところ、連日、買われているね。つまりそんなに弱い動きでもないとも言えるよ。新日本理化は仕手株らしい動きだね。加藤さんが実際に手掛けているなら、今日は、やはり買う場面だね。存在感をアピールせねばならない環境だからね。本当はこういう相場は、ある意味でチャンスなんだね。方向性を僅かな資金で決定付けることが出来る。弱い環境のとき、強い演出は注目を集めるからね。少ない資金で相場を作る場合は格好の展開だよ。

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トロ:まぁ、いつも強気も良いけれど…。イランも心配だし、米中間の貿易戦争の話も懸念材料だよ。かたるは前向きと言うか…景気が回復する事しか考えてないから、預金準備率が引き下げられたら、直ぐに政策転換だ…と言って、株高を考えるが、現状はどんどん悪化し、二番底を取りに行っているね。場合によれば二番底ではなく欧州危機が新規の一番底を形成すると言う混乱を呼び込むかもしれないよ。米国の金融機関も経営基盤は軟弱だよ。欧州危機が米国に波及することは充分考えられるよ。

それにデッカプリングを期待しているカタルには悪いが、欧州危機が長引けば、当然、日経新聞の主張のようにBRICsなどの新興国からの資金の引き上げが続くよ。基本的に日本株が売られるように、リスクを取れないからリスク資産を減らす方向性になり、市場経済から流動性が消えて、実体景気が落ち込むパターンが一番、心配される懸念だよね。カタルのようにその心配を考えないで、楽観的にはなれないよ。当然の動きじゃないの?

かたる:何年もデフレ社会の負け組精神が身に付くと後ろ向きの発想ばかり考えるんだね。日本は既に20年も失われた時代を経過し、橋下さんが既存政党を破り圧倒的な大差で当選するくらいデフレの圧迫感が蔓延しているね。きっとこうやって時代が変化するのだろう。僕もプライマリーバランスの問題があるから、日本株の本格反騰などとは言わないが、せいぜい小山程度の相場が形成されても良いよね。所詮、本格反騰には程遠い、TPPや消費税の引き上げが実行されても、現状では対処療法の一環で何も変わらない。

だからこそ、震災を切っ掛けに未来型社会の創設が望まれるんだね。ユビキタス時代はもうやって来ているよ。スマホのアプリは人間生活を変え始め、生活に溶け込み始めているね。IT革命から既に10年が経過し、本当はソフトバンクに期待していたが…最近は未来型社会への貢献がないね。その為にボーダフォンを買収し、キャリアになったと思ったのに…むしろKDDIの方が最近では積極的に見えるよ。

未来型社会の夢は情報の管理にあり、見える化の効率性だね。国連環境開発会議のCOP17は成果がなかったけれど、震災を切っ掛けに、日本は省エネ化をさらに推進させる規制を設ければいい。規制は技術進化を促進させるためのもので、行動を束縛させるものではない。だいたい下級官僚は権力の意味を間違って捉えているね。規制とは進歩の為に用いるの。例えばLED照明を一般化させるために、一般的な電球の販売を止めさせるとか…。やり方は二通りだね。規制で強引に抑え込むか、補助金をあげて販売を促進させるか?後者の方が自由的だね。

太陽電池も、潮力発電も色んな手段があるが…日本はいっぱい技術があるのに、それを総合的に纏める推進役が存在しない。小さな例では宮城の村井さん、僕はもっと漁港を集約化させ効率的な街づくりをしてほしかった。「独裁と呼ばれるぐらいが、ちょうど良い」と述べた橋下さんも思い切って改革してほしいな。中途半端なやり方は自民党政権の繰り返し、野田さんにも言える。既に民主党は崩壊しており、どうせ壊れるのだから、逆手に取って思い切った政策を推し進めてほしいな。菅さんが示した手法は、ある意味で総理大臣の力を再認識させたね。株が力強く上がるほど、強引な手法を望んでいます。

時代や:アララ…また株の話ではなく決意表明か…全く。しようもない相場だな。

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2011年12月14日

12/14

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かたる:FRBは空振りでしたね。そろそろQE2の金融政策効果は消えるころで、第三の矢が必要だと思うのですが…。足元の経済指標を受け、微妙な安心感を生んでいるのでしょう。共和党も大統領候補者は纏まらない様子。僕にとってギングリッチ元下院議長(68)も、ミット・ロム二ー元マサチューセッツ州知事(62)もあまりピンとこないけれど…、如いて言うなら若い候補のロムニー氏になって欲しいが…日本と同じで力量不足なのかな?でも米国は仕組みが簡潔化されており、大統領の権限が強いから指導力を発揮しやすいのでしょう。日本と比較して…。

野田政権の自動車税の話などの推移を見ていると、折衷案の自民党的な選択ですね。政治力と言うか独創的な指導力、一部では独裁と言うのかもしれないが、今の時代は独裁政治ぐらいの指導力がないと…乗り切れませんね。皆がハッピーと言う選択肢は目先的に見るとないのでしょう。消費税は毎年2%を引き上げ20%ぐらいまでしていき、段階的に省庁が管理する税制を財源とする力を奪えば、権力の構図がきれいになると思うが…簡素化と口では言いますが、なかなか進みませんね。複雑な構図を残すから不正が生まれ利権が生じるのでしょう。共産党国家日本のエゴが失われた時代に繋がっているようです。

トロ:少しは上がるかと思えば…また売られているようだね。ユーロも101円台と過去の事例から見て欧州の規律など守られた道理がないとヴェリタスでは報じていたね。何かカタルじゃないが…日経新聞と言うのは確かにネガティブな姿勢を継続しているね。世の中には色々明るい話もあるが、暗い話が好きらしいよ。失われて時代が20年も続くと古き良き時代の先輩はみんな居なくなりデフレ環境しか知らない人間がどんどん増えて来るね。

かたる:うん。僕の感覚はブックオフなどの商売が理解できなかったよ。古本や古着などに価値を見出せないね。でも骨董の世界になれば希少価値が生まれ分かるが…子供たちの世代は抵抗感がないからね。平気で古着なども洗濯して着るようになっているよ。破れたジーパンをわざわざ作る感覚が理解できないよ。僕は一度もあのボロボロのジーパンを買った事がない。

時代や:既に時代感覚がずれているから、株の選択も外れ続けているんだよ。しかしカタルが推奨に掲げる銘柄で素直に上がる銘柄を全然見た事が無いね。あれは何時だったかね?買えばストップ高していた時期もあったのに…。遠い昔になっちゃた。今日は値下がり銘柄が1113銘柄もあるのに…意外に日経平均株価は33円安と落ち着いているね。何か意外感があるよ。かなり下がっている感じなのに日経平均だけが確りしている。

かたる:うん。個人投資家が持っている株が下がっているんだね。市場に流動性がなくなり機関投資家と言うかコアの銘柄だけを売り買いしている人たちの感覚なんだね。事実、エレクトロンもTDKも意外に健闘しているよ。コマツが再び1800円台に入るかどうか…。此方は中国関連と言うイメージが強いのかな?ツガミはタイの洪水関連で好調な受注を獲得しているから、株価が動いても良さそうだが…この手の株になると仕掛ける人が少ないのでしょうね。

更にようやくキャパシターが実用化され注目が集まる筈の日本ケミコンは電子部品の主力が悪いからそちらが足を引っ張っているが、このキャパシターの自動車への採用は注目される材料だよね。個別株の注目点を掲げても、なかなか個別株の物色に至らないね。ボーイングはサウスウエスト航空から737型機208機もの大量受注をしたと言うが…チタン株も炭素繊維も蚊帳の外。呆れる展開だよ。だから市況解説をしても無駄なので株の話しより他の話になるんだね。

時代や:昨日はストップ安をしたが、新日本理化のような銘柄があるじゃないか…。折角、カタルはオリンパスを掲げていたのに…800円が妥当価格と言って早々に手掛けるのをやめたし…あの時にもっと強く言ってくれれば…おいらだって乗ったのに…。上がる銘柄はあるよ。的外れな銘柄を掲げるからこうなるんだよ。モバゲーなんか…お化けになるんじゃないの?そのうち消えちゃうよ。トホホ…。

かたる:ハイハイ…愚痴はいくらでも聴くよ。実際に結構、企業業績は良いんだよ。ツガミもそうだけれどインドは景気が悪化していると言う話をよく聞くが実際は自動車販売は伸びているし…中国は足踏みをしているけれどね。景気を刺激すると言うことは飴と鞭を使わないと駄目だが、的外れな選択ばかりするから後ろ向きな話題をメディアは取り上げるのだろう。もういい加減にして前向きな話ばかり報じてほしいね。毎日、毎日、たい焼きじゃないのに…欧州問題ばかり報じて…ヨーロッパじゃないよ。日本は最も成長力の高い人口密集地域のアジアと隣接しているわけで…世界をリードできるのに…。

スパイ衛星を載せたH2Aは打ち上げに成功し…もっとGPSの衛星を打ち上げたりして、新しいビジネス環境を応援しないとならないね。南アフリカのCOP17は終了したが、日本は独自の環境規制を実施して技術力を高めればいい。もっと指揮権を現場におろせばいいのに…。HTML5が時代の流れになりそうだね。スマートフォンはドンドン普及して行き新しいサービスが続々と立ち上がっているよ。楽しみだね。有線から無線化が一般化してソフトの横のつながりが重要視されるよ。やはりユビキタスが開発した「AIR NOE」と言う無線LANソリューションは応用範囲が広くヒット商品になるね。だってゲームで培った技術は面白そうだね。

トロ:おっ、また始まったね。品薄の博打株の宣伝が…。ベンチャリで懲りてないのかね?

かたる:余程先行きに自信がなければ自社株買いなどしないだろう。1億円は大きな会社にとって微々たるものだが、この会社にとっては貴重なお金だよ。その貴重な資源を使うほど裏付けが存在すると思うのが一般的だよね。だから最近、僕はまた買っているんだ。どうなるかな?

所詮、日本国債の目途が立つプライマリーバランスが均衡化しないと…日本株の本格的な復活である銀行株の物色はないだろう。本当は金融株からスタートするんだが…日本自体が危ういからね。故にどう考えてもゲリラ戦を余儀なくさせるよ。

トロ:でも欧州問題の改善が見えず、新興国からの資金の引き上げが懸念されている訳で、米国は多少頑張っているが無駄だよね。やはり今は世界景気の二番底が広がっている印象なのだろう。かたるは先走り過ぎだよ。中国の金融政策の転換などを言っているが、通常は景気が悪化するから政策対応するわけだね。だからいくらカタルがツガミの受注動向やコマツの受注動向を掲げ、業績は悪くないと言っても、上値を買う投資家はなかなか出てこないよ。

かたる:今は景気の二番底回避に向けた段階で金融支援が出やすく、ECBは既に二か月連続で利下げしているように、際にいるんだよ。上海総合株価指数もなかなか浮上しないが半年単位で見ればターニングポイントに違いない。どこで鮮明に立ち上がるか?それが焦点なんだよ。原油価格は確りしており、航空機の大量受注など歴史的な好環境にある業界も存在するよ。おそらくかなり住宅投資も震災の復興効果もあり、業績は良いのだろう。ミサワなどの動きはその前哨戦かな?

兎に角、後ろ向きの発想をやめて前向きに考えようね。

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2011年12月13日

12/13

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かたる:もともとムーディーズなどの格付け機関は、大資本の投資家の手先機関との認識が強いですね。情報操作を一般化させる会社なのでしょう。つまり情報の輪と言うのは、誰かが独創的なアイディアを思いつき、実践に移し行動しますが、その流れを作り出す組織が必要なのですね。その情報操作の手先機関の一つでしょう。

過去の歴史を見れば、彼らは多くの間違いを犯して居りますが、尚且つ、生き延びています。ある程度は市場から容認を受けているのでしょうが…、基本的にはムーディーズが発信する情報がニュースになることが目的の一つなのでしょう。要するに知名度を上げる為にアドバルーンを打ち上げていると考えた方がいいのではないでしょうか?これに資金力があれば「鬼に金棒」です。情報を裏付ける演出が出来ますからね。しかし自作自演ではしょうがないから追随が見られれば、基本ポジションを解消することになるのでしょう。

時代や:つまり自分たちは情報の演出をしており、その情報操作で利益を上げていると言うこと? でもムーディーズは、自ら市場に参加せずに客観的な評価を示すだけだよ。

かたる:知名度を上げることは、店の集客に繋がるからね。営業活動の一環だろうね。おそらくバックでは情報を利用する組織も存在すると考えた方が良いのだろう。事前にギリシャやイタリアの国債を空売りし、欧州危機を煽り、相場が動けばポジションを解消する。でも市場は新しい情報を織り込むので、そうなると目先筋の動きが止まれば、相場が動かなくなるね。どんなに悪い材料を掲げても、動かなくなると…今度は悪い材料を更に掲げ、場合によれば空売りも混ぜ、買うための準備をする。今の欧州危機はその段階じゃないかな?

トロ:考え過ぎじゃないの? 相場に負け続けると、考えまでも、ねじ曲がって来るよ。

かたる:日米開戦の外交交渉もそうだが、基本的に日本は情報戦争で、いつも負け続けているよ。情報がお金になると言う考え方より、「ものづくり大国、日本」だからね。でも日々の稼ぎは知れており、長年にわたり培ってきた個人の金融資産1500兆円は大きな魅力だね。この個人金融資産を合法的に奪う算段を、いつも考えているのがアメリカだね。情報を制する者は、世界を制するのだよ。馬鹿な日本人はせっせと働き、献上品を努力して作っているわけだ。今の日本の構図は末期的な仕掛けに入る直前のイメージだね。

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だって考えてごらんよ。欧州危機が深刻化しているイタリアの株式より、この3か月間は日本株の方が弱いんだよ。こんなバカな話がある? 日本株のマイナス要因はタイの洪水ぐらいのものだよ。あとは全てにおいて有利な条件の筈。どう考えてもおかしな現象だね。日本の俗称…アナリスト様は、あるいはニュースのコメンテーター様は、欧州危機がどうのこうのと、口を開けばEUの景気が悪化し、日本も○○と言いますね。でもコマツの地域別売り上げのセグメント資料を見れば分かりますね。一体、どれだけ欧州の影響があるの?

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トロ:欧州景気は日本だけじゃなく新興国にも影響するよ。

かたる:そうだね。最近、日経新聞さんが、盛んに書き始めたが…レアルとドルの関係を僕は以前から見ているが、ここに来ては悪化していると言うより、落ち着いているね。改善はされているとは言えないが、落ち着いているよ。

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さて、今晩からFOMCが開かれるが…ここで住宅関連商品を大量に買うQE3の演出を仕掛ければ、インパクトを市場に与え充分な効果があるだろうね。何処で切り札を切るのかな? 時間的に考えて…失業率を改善させるなどの…大統領選挙の演出効果としては、3月までが政策のタイムリミットだろう。金融政策は遅行性が高いからね。逆に夏ごろまで見送り大統領選が近づいたら演出するタイミングもあるだろうが…そろそろ実行しないと景気回復の効果が途切れるよ。

トロ:前からの持論だね。バーナンキもインフレターゲット論者で、充分な流動性供給が景気を刺激するとの認識を持っているからね。事実、ここに来ての米国の景気回復は鈍いけれど改善されているからね。これはQE2の効果だと言う認識だね。

かたる:うん。継続的なカンフル剤が切れて間もなく6か月になるよ。そろそろ麻薬は切れちゃうよ。持続的な景気回復に移行しているとは言い難く、やり過ぎぐらいがちょうど良いのだろう。日本の例を見れば少しぐらいの緩和では市場に効かないよ。

中国は連続で預金準備率を引き下げるのだろうが、この程度じゃ、市場はマイナス要因の方が大きいね。でも2回、3回と連続して緩和姿勢を継続するとやがて上海総合株価指数も上がるよ。だから今一番妙味のある株は中国株じゃないかな?今日の欧州危機を煽る下げは気にしなくていいだろう。それでは、また明日。

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2011年12月12日

12/12

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かたる:本日の一番人気はオリンパスと言うことで…基本的には欧州危機の峠を越えて流れが変わると言うこともないようですね。日本株の動きは、だいたい横ばいの動きのようです。目立って上がるほど強くもないし…基礎的なファンダメンタルの悪化が目立つ昨今です。私は、何度も「残された時間」の話をしますが、暢気な政策当局に切迫感はありませんね。大臣の問責決議に情熱を注ぐような時間が残っているのか甚だ疑問です。世界情勢は混とんとしており資料を調べるとゾッとする気がします。一例を掲げると我が国の銀行預金に対する貸付金預貸率と同じく銀行預金に対する国債保有比率のグラフを掲げておきます。要するに日本国債の国内消化能力が劣化していると言う話です。

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トロ:ははぁ~。最近、カタルが銀行株を推奨する機会が減った理由が分かるね。1%の国債の利回りが、たった1%の金利上昇だけで日本の銀行の評価損消化能力が失われる日本沈没論だね。盛んに円安、物価高の超悲観論の裏付け資料だね。イタリア並みになったら大変だね。でも何故今頃、その資料を掲げるの?

かたる:今日は株が高く、多少、悲観論を展開しても無視されるから良いでしょう。まぁ、一時の売り人気株の東電からオリンパスのような流れは消えて、最近は上場廃止の可能性のあるオリンパスまで買い人気になっており、仕手株だけれど新日本理化が生まれ、個人の物色も多少は人気が戻っているかな? 機関投資家と言うか外人筋はエレクトロンやTDKに見られるようにこちらも買戻しから買いの方向に流れていますね。エレクトロンを見れば分かりますが、10月4日に二番底を入れ反発しましたね。ただ上昇した後の動きは横這いの動きになっています。同じ時期にカタルがよく引き合いに出す、コマツが底入れして上昇し今は値固めをしているようですね。

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時代や:いったい何が言いたいの?

かたる:クリスマスだからね。だからムーディーズも叩くことをせずに、少し水入りでしょう。だからこの値固めから年末年始は一段高すると言うのが僕の考え方だよ。年末年始は株が高くなるアノマリーもあるし…需給バランスが改善され買いで儲かる相場になるんじゃないのかな?

トロ:やれやれ…希薄な買いの理由だね。売り人気が一巡しアノマリー?そんなもんの僅かな値幅を狙いにリスクを取るのは馬鹿な証券マンぐらいで、代表格はカタルのような人間だけだろう。無理して買う必要はないよ。

かたる:今年は一貫して値下がり傾向が続き、ようやく需給バランスが改善してきたんだね。日本は欧州より米国より経済環境は恵まれている環境だよ。確かに生産調整を強いられる震災やタイの洪水被害はあったが、何れも一時的なものでむしろこれからは復興需要と言う破壊から創造の時期に入ってきたよ。戦争の破壊ほど需要が起こる訳じゃないが、震災からの復興もかなり需給が期待できるね。最近橋梁メーカーが賑わうケースが多いが、基本的に戦後復興から日本は社会資本投資を集中的にやってきたので、その更新需要も期待できるんだね。下水道工事も増えるよ。だから若者で就職がない人は下水道工事の資格などを手にすると良いね。

今はスマートフォン関連のソフト技術者が不足し専門職の引き合いが非常に多いね。反面、能力のない人間は20万円の所得も得られない現実が続く二極化している。株屋などは全く必要のない世界になってしまったね。トホホ…野村証券の株価はとうとう200円台定着か。プラザ合意が日本の分岐点だと何度も話しているが、その時の安値は995円だったんだね。それから87年の4月に5990円の高値を付けるが…まさか1987年から調整が続くとは…永遠、23年間下げ相場が続いている業界か…証券界は。

トロ:何故、そういう発想になるの?空売りをしていれば超長期の下げ波動でものすごく儲かったじゃないの。空売りが株は原則だよ。だって人気なんかいつまでも続かないよ。まぁ、むかしは信用取引ができなかったのでカタルは買いしかしないのだろうが、時代も変化し空売りを研究した方が良いのに…その為に株屋を辞めたんだろう?

かたる:まぁ~ね。でも今はようやく買い場だよ。「AIR NOE」と言うのは面白そうだね。全ての家電は無線化される。その中心企業だからね。今は業績が非常に悪く買いづらいね。一時の人気も完全に離散し、再び可能性が出てきたな。

時代や:「AIR NOE」って何?

かたる:こちらを見てよ。

時代や:また始まったの? もうモバゲーはやめたの?

かたる:まさか…これからだよ。僕はひょうきんな中畑新監督は良いと思うね。こんど横浜ファンに巨人から転向しようかな?僕の子供時代は、「巨人、大鵬、たまごやき」の時代だったけれど…

時代や:そんな事よりムーディーズの引き下げ圧力が変わらない欧州危機はどうなの?

かたる:僕は一時棚上げになるんじゃないかと思うよ。1月にも国債の償還があり気にする向きがあるが、今回の枠組みで一旦は手打ちじゃないの?ECBの国債買い入れ手段は否定されているが残っているし、財政規律が重視されて事で統合に向け進展されたね。共同債発行の前提条件は整ってきているよ。こんなものは仕掛け人の動向次第で…資金力の勝負だから…要するに市場動かす連中の資金ポジションが影響される問題で的確な読みは当事者じゃないと分からない。しかし市場を見れば分かるように…10月の初めに底入れを果たし上昇波動は弱いが、値固めをしているから需給バランスは改善されていると思うのが自然だよ。いつまでも欧州危機じゃないよ。

トロ:たまに、おいらが負けるような、かたるの相場が来ても良いよね。いつも負け続けじゃ、お金を突っ込む奴が居なくなるよ。たまに勝たせて、またギャッふんと言わせてやるよ。ハハハ…。

かたる:ふん。偉そうに…今に見ていろ!

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2011年12月09日

12/09

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かたる:ドラギECB総裁は行動的な人ですね。2か月連続で利下げするなんて…いくら危機的な欧州景気でも…、でも、この対応は市場関係者にとってうれしいものです。しかし多くの人がECBによる国債購入を期待していたから、その可能性を明確に否定した発言への失望感が先行し市場は反応したようですが…、この果敢な行動は実体経済へのショックを適度に和らげ、緩衝材としての役割を担っています。同時に3年程度の資金供給のパイプ作りをしており、銀行経営を支援していますね。きっと規律を重視し、切り札を温存し実体経済の需給バランスを見たいのでしょう。

分かりますかね?
市場経済の運営の仕方は、尽きるところ情報操作なのでしょう。アドバルーンを掲げ、徐々に市場マインドを変化させていくのですね。今回の欧州危機も長い布石がひかれ、現在は世界中から注目される事態になっています。これも一つの仕掛けなのでしょうね。大げさに言えば、創られた欧州危機なのです。きっとサブプライムからCDSへ発展する金融危機もそうなのでしょう。偶然に起こったわけではなくコントロールされている材料でしかないのでしょう。要するに、どうやって世界中の人が納得する方向性を作っていくか? その為の仕掛けはどうやるか? 何処に実体経済と金融経済のギャップが存在するか? そのギャップを発見したら、どうやってそのギャップを埋めさせるか? 市場経済はその繰り返しなのでしょうね。

最近、噂されている加藤氏関与の銘柄も、株価を上げたり下げたりするのは、そんなに、難しい事ではありません。その操作した内容をどうやって、世間に認知させるか…。新日本理化の800円の株価を、どうやって正当化させるかの仕組みが問題なのですね。今の新日本理化の株価では、誰も納得しませんね。だって全体が安くて今の株価水準は、余程、経済活動が好転してないと正当化できないでしょう。空売りを梃にする一時的な株価など、所詮は絵に描いた餅ですね。

昨日のNHKで日米開戦にあたって、外交舞台のやり取りがドキメンタリー番組で放映されていました。いい番組でしたね。思わず引き込まれました。日本ではなかなか「検証」を実施しませんね。同じく203高地の舞台にした司馬遼太郎のドラマ「坂の上の雲」がスタートしていますが、鉄砲の弾がなくて突撃をさせる国なのですね、日本は…。司馬遼太郎は戦車部隊に所属しており、ソ連の戦車と比べて鋼板の厚さが違い、戦争にならないと…命を粗末に扱う軍部を呆れたように批判していました。まるで今回の「失われた時代」は日米開戦と同じレベルの情報戦に負けて、踊らされています。早く目覚めてくださいね。

日本国が検証しないでNHKが検証するか…まぁ、いいや。最近は原発事故の検証がなされ中間報告が批判されていましたが、検証は犯人を捜すのではないですね。どうして、犯人探しのような事態に、メディアは世論を誘導するのでしょう。改良するために…未来の技術進歩の為に、失敗を検証するのです。主眼が間違っています。根本的な姿勢が間違っているから、日本はいつまでも、失われた時代を過ごすのです。問責決議などと言うくだらないレベルの過ちを、いつまで繰り返せば気がすむのでしょうか? 堂々巡りを繰り返す失われた時代か…。

時代や:株の話をしてもしょうがないから、そんな話題を今日の市況に書くのだろうが…何かないのかね? 今日のSQ値は8500円を割れる安い水準になったね。

トロ:最近、日銀はETFの買いをしてないが、株価を買い上がるような行動に出ないと市場マインドは変わらないよね。下値を買うと言う姿勢は、デフレを容認していると言う事じゃないのかな? カタルが言うように、日銀はGDPデフレターを容認しているようにも感じるよ。

かたる:なるほど…。リートやETFを日銀は組み入れているが、上値は追わずに下がった時にしか買わないから、要するに日銀はデフレ経済を容認しているとの解釈も成立するわけだね。一理あるね。その考え方は…。さて白川さんはこの質問をしたら、どう反論するかな? 誰か記者会見で白川さんに質問をすればいい。デフレを容認しているから下値しか買わないのですね。…と追い詰めたら、どう反論をするのかな?

日銀はラストリゾートで無尽蔵にお金を刷ることが出来るから、本来、CPIが安定しておれば景気回復と言う経済成長に政策スタンスの主眼を移さなくてはならない。しかるに日銀は資産デフレを容認し、景気の低迷を容認しているわけで、何も仕事をしてないと言う見方も成り立つね。仕事と言うのは自己満足ではなく他人が評価するもの。例えば僕の場合なら、いくら僕の意見が正しいと吠えても、実際のページビューが低迷し、下のランキングが万年20位じゃ…世間から評価されてないと言う事だから、僕の考えは自己満足でしかないと言うレベルなんだろうね。白川さんの批判を出来ないや。ハハハ…。

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時代や:そのCPIだけれど、びっくりしたね。中国の物価は急速に鎮静化しているイメージだよ。なんでも4.2%なんだって…。

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トロ:でも経済成長は続いており、年率9%近い水準を維持しているから、実質的な可処分所得は増え、前向きな社会構成が続いている。

かたる:イタリア国債が7%を超えたと騒いでいるが、経済成長が続く限り問題はないんだよ。成長力が金利水準を下回っているから、可処分所得が減り問題になる。金利水準が問題の訳じゃないんだよ。昔、現役の証券マンの頃、6.1%国債を売るのに苦労して、お客様が1年後に換金に来られ、大幅に元本が割れてしまって…元本保証と嘘をついてお金を集めていた罪悪感から、証券マンを辞めようと思う事があったよ。あの当時の日本の経済成長は、もっと高かったんだね。イタリアもインフレ懸念はないわけで、本来ならもっとジャンジャン投資をして経済成長を高めればいいんだね。政府が出来ないのなら、民間が投資を促進させるようにすれば良いわけだね。

今の日本は低金利が定着し、僅かな金利だからROEの高い企業はドンドン借金をしてシェアを伸ばせばいいよ。いつでも日本は成長波動に転換できるんだよ。それこそ大きなギャップが市場と実体経済に存在するから、円高が維持されているのだろうが…なかなか実際の成長は始まらないね。そんな中で宮城県の村井さんは良い決断をしたね。もっと効率を考え復興する漁港を減らしても良かったが…はやり住民感情を考慮したのだろう。

ある意味で日本は中央集権体制が崩壊しているから、橋下さんにしても、村井さんにしても地方からの復権がカギを握るかもしれないね。是非、金融機能を利用して欲しいね。メザニンローンなどは、一般的ではなくあまり知られてないがファンドの力を利用して、地方予算を膨らまし活力ある社会を作って欲しいな。まぁ、時間の問題でしょう。日本株の未来は明るんだけれどね。

トロ:まるで自分だけが分かっているような発言だね。先ほど、評価は他人が決めるものと認識したばかりじゃないの?

かたる:僕のホームページは多くの識者が見ており、応用していいからね。いくらでも転用してもらって構わないよ。できれば出所元を明らかにしてほしいが、別にそんな気を遣わなくても構わない。僕は自分の意見が正しいと…いつも思っているよ。でも世間の動きが間違っているから、なかなか言うとおりに相場が動かないだけの話。いずれ言うとおりに動き始めるよ。僕には漠然と…新しい胎動を感じ始めているんだね。復権の動きを…。今は弱気になっちゃだめだよ。エレクトロンもTDKも、みんな上昇波動に入っているんだよ。コマツだってそうだね。自信を持って買えば良い。欧州危機なんか演出に過ぎないよ。

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2011年12月08日

12/08

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かたる:相変わらず市場では欧州危機の話題が中心で動き辛かったようです。でも日本は米国より連動性は薄いはずだが…。基本的に日本人は受動的な遺伝子を持っているようで、村社会の定着が長く続いた為に協調性を重んじるためか、世間の流れに追随する傾向が強いのですね。イワシ民族か…残念ですが、よく表現された言葉です。情報操作されやすい国民ですね。

トロ:おいおい、日本人批判は頂けないよ。

かたる:だって…株価に追随する連中ばかりだもの…独自の相場観で買い上がるとか…まったく信念がないよ。

時代や:かたるは異常なんだよ。一度信じたら倒産するまで付き合う訳だから…そんなバカはいないよ。

かたる:まぁ、仕方ない。自分の読みが甘いのだろう。僅かな望みに希望を託す楽天主義は変わらないな。これだけやられてもいつも心に太陽を抱いているわけだから…でも金融危機からの失速は堪らないね。ここに来て最後の空洞化調整が行われている様子で、長い時間をかけて内外価格差の是正を余儀なくされたんだろうね。1985年のプラザ合意が日本の転換点だったけれど、自民党を中心とする55年体制は硬直化しており変化に対応できなかったんだね。

例えば…日米のめいもくGDPの推移を比較グラフにすると…下のような感じだね。米国の統計を1ドル78円にして計算し直しグラフ化したものだけれど…一貫して米国は右肩上がりだが、日本は横這いを続けている。まぁこの統計にはマジックがあり1980年の時は日本の名目GDPは248兆円で、僅か10年で451兆円まで膨らむわけだね。この後半の1985年のプラザ合意以降が問題で、円高による流動性の供給から、銀行貸し出しの不動産価格上昇と…資産バブルを日銀が容認するミスリードが、未曾有の「失った時代」に陥れた最大の原因の一つなんだね。株だけでなく東京の地価推移も載せておこう。

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時代や:しかし専門家の日銀が銀行貸し出しを見過ごしバブルの発生と崩落を容認するんだから能力のない人間が政策担当に座っているんだね。オリンパスと似ているね。無能役員か…。

かたる:僕は一流会社の出身じゃないからよく分かるよ。昔よく野村証券の人間と競争を余儀なくされたよ。野村の人間は簡単に投資信託を1億、5億と実績を作るが僕は1億を売るのに四苦八苦したね。まぁ、10倍以上違うだろうね。ブランドの価値や、対応策が違うんだね。あの当時は三菱重工のCBが200円で上場するが、彼らは億単位で持ち歩くことが出来るよ。僕は100万円がせいぜいだもの。どうやって100万円のCBをお土産にして1億の投信を売るの? よく大手証券の人間がすごい数字を挙げるがバックなしでたいまんで勝負すれば、歩合外務員の世界だね。アナリストも一緒。みんな会社を離れれば無名さ。その○○銀行や証券のアナリスト様がテレビに登場するが…結局、実力がないから消えていく。

同じことが日銀にも言えるし官僚の世界も政治家の世界も同じだね。でも今は橋下さんのように無名の弁護士が政治家になる時代になってきたよ。インターネットはある意味で公平なバロメーターだね。なんとか独自性を発揮できる市場に育って欲しいな。間違ったメディアの誘導を、指摘できる自分の考えを持ってほしいと願っているよ。勿論、僕の考え方が正しいとは言えないね。そりゃ、IRNETのページビューを見れば分かるね。一時は15000以上のアクセスが常時あったけれど今は僅かに4000とかなり落ちてしまったよ。

トロ:そりゃ、これだけ外していれば当たり前、もっと謙虚に現実を受け止めればいいよ。あり得ない空想ばかり並べることは意味がないよ。

かたる:でもかなり実施されているね。福島などの減税処置や復興再建策はかなり評価できるよ。僕は福島の汚染地域を国で全部買い上げ再開発しろと言っている。財源などいくらでも調達できるよ。ところが復興国債を充てにしているね。あの売り方は褒められるが…もっとプライマリーバランスを重んじる政策を発動すべきだよ。国は何でもできるんだね。まぁ、未来都市の話はいいや…。今日はFRBの話をしよう。

FRBがブルームバーグ・マーケッツ・マガジンの記事に対し反論する職員報告書を発表したと話題になっているね。実に米国らしい話題だよ。先日もフィッチの米国債格下げで大いに揉めていたが、何故、このタイミングで『ブルームバーグ・マーケッツ・マガジンは11月27日付の記事で、09年3月までにFRBが金融システムに対し7兆7000億ドルの支援融資を行ったことにより、大手銀行は推計130億ドルの所得を手にしたと報じた。』に反論したことが話題になるのだろう?

トロ:また窺った見方を披露すんじゃないのか?現実的な話をすべきだよ。

かたる:うん。そのつもりだよ。FRBも述べているように当初はQE2で米国の景気は浮上すると思っていたようだが、ここに来て少し改善の指標が出ているが、依然、景気回復は緩慢だね。もうひと押しだよ。大統領選は間もなく始まる訳で…どうにか投票まではある程度の景気回復を視野に入れなくてはならない。幸い共和党は有力な候補がなく予備選を繰り広げている。おそらく地ならしだね。今の状況は日本もそうだが…非常に難しい選択を迫られるよ。今までの自民党政権は全ての問題を先送りしてきた。政権が交代したことにより問題が見えてきたね。僕だって民主党が良いとは思ってないよ。公約も破るし…でも政権政党を実現していた自民党のような戦術は不甲斐なさを感じるね。一川防衛大臣の発言は問題もあるかもしれないが…この程度で他の審議を遅らせる政治手法は国民をばかにしている。公明党も五十歩百歩だね。昨日の早稲田の講演のように確り政策論争をして真剣に日本の未来を話し合うべきだよ。自民党だって政権政党になれば消費税を引き上げるだろう。経常収支はまだ黒字だが…時間の問題だよ。

話しを戻すが、FRBのメディアの批判はこれから行うQE3への下準備と捉えるのが常套な見方だろう。欧州危機はS&Pまで動かしドイツに譲歩を迫っている。仮にナチに喩えられるメルケル首相がドイツ国内の意見統一が出来なくてもカードを温存するんじゃないかな?

トロ:カードの温存ってどういうこと?

かたる:所詮、ユーロの制度は欠陥だらけ、財政規律の確立化を持ち込む決議を採択しECBが銀行を支持してイタリア国債の金利上昇などは、一旦は封印され次回の玉手箱さ。この後、FRBはQE3を発動して世界経済に流動性を供給し更なる景気浮揚に努めるとの読みだね。その為のメディア戦術じゃないのかな?

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時代や:…と言うことは間もなくQE3が発動されると思っているの?

かたる:うん。金融危機の後の財政出動による景気浮上は一定の効果があったが不発だよ。その咎めを受けているイメージだね。中国も未曾有の大規模な財政出動を実施したが、ここに来て、連日、人民元が売られるようなストップ安を演じているね。でも貿易額は伸びているんだが…ね。そろそろタイミング的に新しい動きが始まると言う読みだね。

トロ:まぁ、何れはそうなるが…QE3が近いと言う読みなんだね。でも足元の経済指標は改善し始め、FRBは動きにくいだろう。共和党内部からもFRBの政策には批判があるよ。

かたる:だから、その布石なのさ。もともと難しい問題だよ。しかしFRB〈バーナンキ議長〉はインフレ・ターゲット論論者だよ。ところが住宅価格は下げ続け建設業者への配慮が必要だからね。今度は2度目の財政出動である程度金融危機も改善されているから効果が出やすいよ。まぁ、そういう事。目先の欧州危機ばかりに目を向けないで大勢観を考えてみてよ。

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2011年12月07日

12/07

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かたる:「だんだんよくなるほっけの太鼓」と言う諺は、次第に良くなると言うものかな?ホッケは魚ではなく法華経だろうし、日蓮宗を南無妙法蓮華経と唱えながら、太鼓を叩く宗教の事を言っているのだろう。…と考えると、だんだんよく鳴るでは…の掛け言葉かな?まぁ、そんな事はどうでも良いか…。ようするに、S&Pのネガティブ報道を消化し、徐々に相場は強くなっていくと考えた方が良いね。

どうも…先ほどフランスの放送を見ていたら、ヴォルフガング・ショイブレ独財務相が意外にも…今回の報道を喜んでいたと述べていた。今月号の選択によれば…彼はドイツで首相候補と言われた信念の政治家と言うイメージで、遊説中に銃弾を浴び政界に復帰したが車椅子の生活を余儀なくされた方なのだとか…その人がドイツ国債のAAA陥落を喜んでいると言う報道だが…つまり共同債の発行などに、ノーと言うドイツ国民を説得できる材料だと言う評価があるのかもしれないね。

トロ:しかし強気の発想と言うか…呆れるね。当事者のドイツもフランスも株が下がっているのに…なんで、あえて強気の見方を探すのかね?お前は日本人じゃなく楽天家の米国人だよ。

かたる:まぁ、その考え方のポジティブ思考のおかげでうつ病にならないで済んでいるよ。でも失業者の特権かどうか分からないが、昼飯を食ったらお昼寝が出来て最高だね。この生活は…これで食えれば良いのだけれど…。簡単に食えると思ったが、実際に株取引をやってみると損をしているわけだから、これじゃ、たまらないね。でも株取引の場合は視点を変えることは常に必要だよ。だからトロのような見方もあるし、僕のような考え方もあるね。でもどちらの考え方も理解できるようにしておかないとならないね。

時代や:ここ数年カタルが活躍したことはないよ。このIRNETを始めてお前が活躍したのは2003年からの小泉・竹中改革の時だけだよ。あとは全て曲がっているよ。小泉元首相が退任を決めた2006年から悲惨だったよね。何をやっても駄目で手掛ける銘柄は、全て半値は良い方で、倒産するや、1/10になるやら…まぁ、1/10なんかいい方だもの。みんな失敗でカタル銘柄に、売り向かえばみんな正解さ。

かたる:そりゃ、政治が悪いの。僕が東京に来てから、まともな政治家は小泉・竹中時代だけなんだね。彼らは市場原理主義者で、あの時だけがプライマリー・バランスを改善させているんだね。郵政民営化は基本的に市場にお金を委ねようとする考え方だからね。まぁ、一時は強引なやり方で、僕は竹中批判をした。何故なら、UFJを統合に追い込んだからね。僕はやり過ぎだと思ったが…考え方は僕の方向性に似ているね。大阪市長の橋下さんが、独裁と言われるくらいがちょうど良いと話していたが、今の時代は僅かな反対論を気にしていたら、どんどん悪化するばかりだね。難しい問題ばかりだから…。悪戯に時間をかける先送り体質が、自民党だった。だから野田さんは強引に消費税引き上げ、TPPも推し進めればいい。平均年齢66歳の農業関係者は無視していいよ。それより若者が農業に参加できる仕組みを作ればいいのだ。農地法を改正してどんどん民間企業を参入させ、若者を雇用させればいいんだね。橋下さんの言うとおり、「独裁政治と呼ばれるくらいがちょうど良いんだ。」

時代や:今日は久々にトヨタが一番人気で2.5%の上昇。更に銀行が続いていたね。なんか本格的なイメージだが…如何せん、出来高が少ないね。新日本理化が10%を超える値上がり率だよ。

かたる:本当に加藤さんの関与かどうか怪しいが…彼の従来のやり方だとプール先を探すのが大変だからね。800円で10万株だと1億円近いからね。株価が100円の時と違うね。今の時代、株価を支えるだけでも大変だよ。その為には、そろそろ第二の新日本理化が必要になる。まぁ、ねずみ講などと…僕は批判はしないよ。何でも良いから買い参加者は貴重な存在だよね。金融庁さん。清濁併せ呑むと言うから…。悪戯に動かないでほしいな。

そう言えばティーパーティーの基本は、政府は何もするなと言うものだよね。規制や規則を強化し秩序を回復させようとすればするほど、失われた時代は長引いている。だから強制的に人員を半分にすれば、必要性の薄い業務は手抜きになり、丁度、良くなるんじゃないのかな?

時代や:そんな話より面白い話はないの?

かたる:しかしメディアと言うのは馬鹿だね。派手なS&Pの動きは報道するが、もっと大切な中国の動きを報じてないよ。NHKは何をしているのかな?

『中国証券報』によれば、銀行筋からの情報として、11月末の3日間で、四大銀行(中国工商銀行、中国農業銀行、中国銀行、中国建設銀行)の新規貸付が約900億元増加し、同月の新規貸付は10月の2380元をやや下回る2200億元になる見通しだという。アナリストは、11月末の3日間の貸し出しが予想を上回ったことから、同月の中国銀行業界全体の新規貸付は5500~6000億元に達すると見ている。四大銀行の貸し出し規模急拡大の背景には、関係部門の関与があったではないかとの憶測がある。今年の7兆5000億元の年間新規貸付目標を達成させるには、残りの2カ月間で1兆2000億元を完成する必要があったからだ

との報道があるね。この報道はこの時期に非常に価値があるよ。

トロ:きっと、かたるは政策転換が加速されると言いたいのだろうが、その報道からだとノルマの達成にしか見えないよ。

かたる:共産党幹部の抗争が背景にあり、預金準備率が引き下げられたと日経ヴェリタスは報じていたね。最近、ミャンマーにクリントン国務大臣が訪れ、スーチーさんの映画化が進んでいると言うし…胡錦濤国家主席は海軍に強化を促したと言う。この辺りの動きを合わせると、力強い経済の演出は必要なんじゃないかな? もうすぐ中国も体制転換するわけだからね。さらにロシアも不正選挙を巡り荒れているよ。

時代や:さっぱり見えないよ。一体、何が言いたいの?

かたる:体制が揺れるのは困るんだよ。だから経済が好調だと言う演出が必要になる。よって金融政策などの政策が、成長を加速させる方向に動くと言う読みが出来るんじゃないの?米ソ冷戦の時に、日本は米国の戦略基地として庇護され栄えてきたが、今度は米中冷戦が言われているよ。日本は中国を封鎖する重要な要だからね。このような情勢の時にTPP交渉を進められるわけで、有利な条件を飲ませることが出来るよ。日本は天秤にかける姿勢を散らつかせれば良いよ。

時代や:そんな事が株に関係あるの?

かたる:プラザ合意から変化が訪れ、ベルリンの壁崩壊で日本の体制は壊れたよ。市場経済は情報戦争なの。情報戦では日本は絶対に米国に勝てないよ。米中の緊張は日本に有利に働くよ。だから米ソ冷戦下で、日本は戦後、米国の庇護の下で、高度成長を成し遂げたのさ。終身雇用や年功序列、更には株式の持ち合いと…庇護されてきたが、それが情報戦争で崩壊させられ、失われた時代に入っているとも言えるよ。ようやく大きな変化が出ているかもしれないよ。

トロ:面白い見方だが…考え過ぎじゃない?

かたる:まぁ、何れ歴史が証明するよ。

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2011年12月06日

12/06

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かたる:昼は飯を食った後で眠くなりますね。
昨日のテレビのうつ病の中で「逃げ寝」と言う症状があるとは知りませんでしたね。何をやっても失敗ばかりが続くと、いい加減に嫌になりますからね。デフレ経済の特徴は全体のパイが縮みますから、やること、なす事が全部上手く行かないのですね。成功できると言うか、上手く行く確率はインフレ社会の成功確率より1/10以上も悪いのではないでしょうか?

時代や:おかしいよ。確率論からすれば、悪くなるか、良くなるかの確率だから1/2じゃないの?

かたる:いや僕の場合は1/10どころじゃないもの。
しかし世の中は全てにおいてネガティブ思考だよね。否定から入る人間が圧倒的に多いね。僕の経験からすれば、誰かから声がかかる確率はかなり低いわけです。例えば恋を打ち明けられるとか…告白される確率なんかを考えれば分かりやすいです。人生の中で「あなたが好きです。」なんて言われることは、先ず、あまりないよ。だからそのような誘い、ビジネスでも、なんでもそうだが、他人から切っ掛けを与えられたら、先ずはその話に乗ってみることが必要でしょうね。

時代や:いったい、何を言いたいの?

かたる:今日の相場は、欧州の共同債発行の否定、ドラギ総裁のECBの機能拡大策も否定と…何れの欧州危機改善策も否定されているね。その上、S&Pはドイツ、フランスを含めユーロ加盟国のうち15カ国をクレジットウォッチ・ネガティブに指定すると発表したそうだね。この動きを受けて早くも、今晩の海外市況を気にして日本株は安いと言う。でも本当かね?

上昇波動が弱く確立されない為に、少し手を抜くといきなり下げが加速するが…先ほどの話は市場から恋を訴えられているようなものだよ。下がると言うことは、「買って欲しい」と市場が訴えているようなものだろう。安値から少し上昇したところで先駆している銘柄の動きが注目される。例えばエレクトロンやTDKなど…

トロ:おい、明治の粉ミルクから放射能が検出されたらしいね。粉ミルクは赤ちゃんが飲むもので、放射能が検出されるなんて…我が国の品質管理もいただけないね。

かたる:でも国の基準値はクリアしており、製品もごく一部で、回収していると言うから、大丈夫なんじゃないの?

トロ:市場の動きを見るためには、まだまだ方向性が確立されている訳じゃないよ。確かにヘッジファンドなど売り手のポジション整理は済んだだろうが…。相場の方向性が確立されたわけじゃない。欧州問題は尾を引いているし、米国だって、まだ怪しいよ。こんな不透明な環境で無理して株を買うことはないよ。

かたる:実は11月21日から、市場にはある変化が生まれている。その様子を示したグラフが下のもの。この数字は5日間の連続陽線銘柄から5日間の連続陰線の銘柄数を引いたものだが…ようやく上向き始めている。残念ながら、日本株市場は基本的に一貫して右肩下がり、つまり買いで入るより売りで入った方が、気分よく一日を過ごせることを示している。今日の相場の数字は入ってないが、昨日までは9日間も陽線銘柄が勝っており、幾分、投資心理の変化がみられている所なんだね。

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トロ:へぇ、面白いものを追っているんだね。一般化されてない指標だね。つまり一貫してデフレが続いているから、株は買っちゃダメだと言う指標だな。いい加減に、諦めた方が楽だよ。無理して株は買いだ…なんて叫んでも仕方ないよ。

かたる:今年は、売りの王様だった「東電」があり、後半の「オリンパス」はどうにか戻り始めている。そうして「新日本理化」のように、最近は買いの銘柄が登場したわけで…市場心理は売りの体制から、徐々に変化しているよ。新日本理化じゃ…相場を盛り上げることは難しいので、新しいスター銘柄が欲しいところ。僕はモバゲーに注目しているが、残念ながら本日はスター銘柄になるチャンスの切り札を切らなかったね。まだ下準備が不足しているのだろう。

今日の下げはある意味で当然の一服だね。でも流れは明らかに変化している。このような下落局面を何度も克服すると、やがて人間心理は変化してくるからね。だって常識で考えれば分かるよ。企業業績の落ち込みは大きくないよ。何故、僕がなんどもコマツの受注動向を掲げたか?その真意を分かって欲しいね。世界経済は順調に回復しているんだね。欧州危機も世界の中央銀行が協調して資金供給をするわけで、流動性の欠如による一時的な混乱は避けられる話だよ。

市場経済で一番怖いのは市場が動揺することだね。その動揺が連鎖することだよ。その連鎖を世界の中央銀行が止めた訳だね。そりゃ、欧州問題は根本的な解決にならないよ。更に欠陥があることも、僕は認めるよ。しかし曲がりなりにも流動性は供給され、システムは維持されるよ。ようやくCPIの上昇は止まり、日経ヴェリタスによれば政治の駆け引きがあり、中国は利下げ体制に方向性を変えたけれど、この金融政策の転換は、一度目は市場が反応しないケースが経験則で多いんだね。でも一度、巨艦が舵を切れば方向性は継続され、二度、三度と継続姿勢が確認されると、やがて相場も動き出すよ。

ここで非常に大切なことだが、中央銀行の政策変更が実体経済に指標となって現れるのは時間的なタイムログは非常に大きく、半年から1年とされるんだよ。だから過去、日銀もそうだけれど、金融政策を失敗し実体経済が混乱しているケースが多発している。今の米国の好調な…絶好調ではないよ。この指標の効果はQE2が曲がりなりにも効いているんだね。計算では間もなくカンフル剤効果は消えるから、おそらくバーナンキ議長は、その事を良く知っているから、再びQE3を実施する筈だね。そうして中国も2か月後ぐらい2月頃には、再び預金準備率を引き下げるだろう。

だから相場はその事を確認しながら、上昇波動に転じたと解釈すべきなんだね。勿論、欧州危機は共同債の発行やECBの国債買い入れなどで安定することが望ましいが、相場の方向性は既に決定されているわけだよ。世界の中央銀行が「流動性を供給する」と宣言している意味を、よく考えた方が良いよ。

時代や:でも実際の株価は安いよ。カタルがいくら力説して、状況を解説しても信用性が薄いよ。株が上がれば信じるよ。

かたる:まぁ、いいさ。日本の国はデフレ状態が長く続き、みんな失敗体験者ばかりだからね。でも僕は今の状況は二番底を入れている最中だと思うよ。サブプライムからCDSのよる金融危機からの立ち上げは、中国の大規模な財政出動から始まった。その状況を真似て欧州も馬鹿をしたが…その咎めである副作用から二番底を入れているが、ここで再び世界の中央銀行が協調して支えているわけで、もう恐いものはない。一国ではなく、世界の中央銀行がお金を供給するわけで、日本化現象のデフレが蔓延する道理がない。

トロ:じゃ、何故、日本はデフレを克服出来ないの?

かたる:日経新聞が批判しているようにETFの買い入れ残高が残り少ないとか言っているが…日銀はいくらでも、株でも土地でも買えるんだよ。簡単なんだね。こんな非常時を作ったのは日銀の責任でもあるよ。まぁ、日銀だけではないが…だから自分達の頭の構造を変えて、株や土地が上がるまでお金を刷って株や土地を買えば良いのさ。

トロ:だってリートなど発行量が限られんだよ。そんなに買えないよ。

かたる:だから常識人だと言われるの。採算が度外視される水準にリートが買われれば、いくらでも発行すれば良いよ。不動産はいくらでも転がっているよ。理論上のリートの採算が悪化し5%のものが1%に下がれば、実体経済の不動産を買って、新たにリートが創設される現象になるよ。どんどん不動産の購入者が増えるから、やがて土地資産が上昇し始めるね。要するに、採算を度外視してリートを買えば、リートを発行した方が有利になり、実体経済の不動産価格も上がる資産インフレになるよ。

株も同じ、株価が上がり続けるまで、いくらでも株を買えば良い。やがて日銀が浮動株を吸い上げ株価も上がり始めるよ。そうなれば皆が追随するね。中途半端が一番いけないよ。だからこそ、日銀はラストリゾートと、言われる所以なんだよ。デフレなんだから、インフレにすればいいよ。簡単なことだよ。日銀は批判が恐くて、なかなかできないが、世界経済においては別だよね。FRBを見てごらんよ。

昨日の「チャンスの国」の米国の定義が、壊れ始めていると言う話は重要なんだね。ドルの基軸を守るためにも、市場原理主義の覇権を守るためにも、米国は必ずQE3を実施するだろう。もうすぐ結果が判明するよ。それを…みんなは細かいな。自分でよく考えてみれば分かることさ。さぁ、ガンガン強気で対処だよ。

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2011年12月05日

12/05

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かたる:『チャンスの国』米国から若者が機会を求め、国外に移住している様子がバロンズに掲載されていましたね。下町ロケットで直木賞を受賞した池井戸潤さんの小説を読むと分かりますが、彼の年頃の現役銀行マンは不良債権処理に追われ、デフレ時代の失われた時代の体験者です。その為に後ろ向きの仕事はもうしたくないと…、意欲ある若者は中国へ新規事業を立ち上げに向かいました。だんだん内向き志向の日本の若者もグローバル化してきました。早くからグローバル化に対応している米国はIBMを見れば分かりますが、パソコン部門を中国に売り渡し、常に儲かる事業に力を入れています。損益分岐点の高い部門からは撤退し、儲けの多い部門に力を入れるROE経営を実践しています。

でも現場は大変ですね。儲かる事業と言ってもソフトの分野は日進減歩の技術革新が続いており、現場の技術者は常に勉強が欠かせません。僕の友達はその技術進歩の自己研鑽について行かれずに、とうとううつ病になり出社拒否に陥り、借金からの夜逃げではなく勉強から夜逃げをして会社から解雇されました。普通の人間なら退職願を出し辞めますが、その精勤状態も既になかったようです。まぁ、僕の場合も一歩手前まで追い込まれ、会社を辞めたわけですが…普通の精神状態が保てる環境ではありませんね。今度、内閣府は失われた時代を鑑み、幸福度指標を試案するそうですね。ブータンのGNH(国民総幸福量)の考え方を取り入れるようです。

トロ:お前の場合はそのくらいの鬱状態が、ちょうど調和がとれるんじゃないの?あまりに楽観主義だもの。まぁ、楽観と言うよりそこまで行けば異常な精神状態だよ。ユーロ円の為替も104円台で落ち着いているようだね。イタリアは財政緊縮策を発表し、年内にも採決すると言うが…暢気だね。この政策が通過し実行されてもプライマリーバランスは2013年とか言ったかな? しばらくは赤字を継続すると言うが…今の金利水準で計算されているのかな? なんか時間を考慮してないような…気がするんだけれど…。今日の日本株は米国の失業率の改善が効いているのかな?

時代や:いきなり8.6%と大きく下がった背景は、予想外だったんだよね。

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トロ:そんなものは統計数字の見方次第だよ。今回の急落と言うか、改善は、雇用が伸びて失業者が減ったと言うより、労働参加率の低下による失業率の低下なんだよ。要するに就職を諦めた為に参加者が減ったんだよ。その様子は賃金の上昇がないから分かるね。ブルームバーグによれば、時間当たりの平均賃金は前月比で0.1%減少して23.18ドル。週平均労働時間は34.3時間で前月から変わらず…だそうだよ。本当の失業率の低下は、企業の採用が増えて、賃金も上がるようになる改善が理想なんだよ。今のように就職活動をやめる改善じゃないよ。

かたる:質より先ずは量だよ。食うものがないときに贅沢は言えないね。改善は改善だよ。人間の空腹を考えれば分かりやすいよ。先ずは腹を満たす事、不味くても食えるもので腹を満たすことが基本で、やがて美食に走る訳、最初から美食に拘る環境じゃないよ。本当に欲張りな考えだね。質が分かろうが改善は、改善だよ。相場だって一緒だよ。まだ買い値に程遠いと…嘆いている投資家は多いだろうが、最近買っている投資家はようやく利益が出ており、儲かっていることに違いはない。

そりゃ、損の額に比べれば僅かな利益だが…利益は利益。朝、テレビを見ていたらうつ病対策が紹介されており、集団療法が有効だとか…少しでもポジティブな環境になるように小さな成功体験が外出に繋がり、やがて心も解放されるとか…。僕なんか危ないな。最近、ふて寝することが多く、このことは現実逃避の「寝逃げ」と言うそうだ。株が下がり続けると、うつ病患者も増加するよね。精神科の先生が儲かるわけだよ。この10年で患者は倍増していると言うから…

時代や:株は大丈夫なのかな…。また下がらない?今週は欧州の…

かたる:おい、何度その話題をしているの? 相場には十分織り込まれているよ。既に利払いが停止しても不思議ではないような債券の利回り推移だよ。いったい、これ以上、誰が売るの? 既に損失を計上できる日本の銀行や機関投資家はギリシャ国債もイタリア国債も売った後だろう。あとは損失を計上したくてもできない投資家が持っているだけで、それらの投資家が慌てて損失を計上しなくてはならない環境じゃないよ。

売る人が居ないのに、状況がさらに悪化するような状況ではないでしょう。みんな、クリスマスは家族で心優しく過ごしたいから、峠は越えたとみるのは普通だろう。まぁ、次に再び混乱が起こるとしても、しばらくは心安らかな時間がある筈だよ。

トロ:その僅かな心安らかの時間の間隙をぬって、株を買って儲けるなんて、アクロバット飛行のようなものだよ。アホらしい。こんな時は何もしないでノンビリするのが一番さ。

かたる:本当に…お前みたいなやつが世の中に跋扈しているから、失われた時代が経過する。まるで埼玉新聞だね。

時代や:なに?その埼玉新聞って…。

かたる:なんでも記事を掲載しないで発行したらしいね。新聞社が…考えられない失態をしているね。要するに失われた時代はうつ病の時代で、やる気のなくなった人間を量産するだけだよ。小さな成功でも良いから、先ずは失敗を恐れずにチャレンジをしないことには何も生まれないよ。リスクのある時に思い切って行動をしないと駄目だよ。僕は引っかかるまで毎日買い続けているよ。そりゃ、その内、買った株が下がることもあるだろうさ、しかし自分の投資力学に従い、買いを続けているよ。ようやく僅かな利益が生まれるかどうかと言うところ…こんなところで怯んでいられないよ。

トロ:その姿勢でこれまでいくら損を積み重ねてきたの?いい加減に成長しないとその内墓場で嘆くことになるんじゃないの?心で墓の中でもお前なら株は買いだ~と叫びそうだな。ハハハ…。

かたる:ふん。今に見ていろ、僕だって…きっと頂点に立ってみせるよ。せめて富士山は難しくても槍ヶ岳ぐらいに登ってみたいな。

トロ:まぁ、無理だろうな。お前は高尾山も登れないよ。まぁ、あそこはケーブルカーがあるからな。

かたる:まぁ、買わなくても良いから見ていてよ。必ず新高値を目指すからね。まだチャートは陽転してないがもうすぐ2819円を抜くだろう。みんなは、それから参加すれば良いよ。007も自社株買いを発表し本業は好調だろうし…カタル銘柄は順調に復活街道だ。およそ1年ぶりの上昇相場だからね。こんな時ぐらい儲けないと…損をするお金も出やしないよ。トホホ…頑張れよ。

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2011年12月02日

12/02

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かたる:情報と言うのは総合的に組み合わせていくと色んなことが見えてくるものですね。一般的に報道されていることは単発の事象に見えますが、その背後に流れている一連の動きを追うことが非常に重要です。ただ単にチャートを見てテクニカル指標だけの動きを追っていても世界の動きは分かりませんが、背景に流れている動きを見ると色んなことが見えてきて一つの流れが見えるようになりますね。そうすると相場の動きが見えてきます。

時代や:何を偉そうに…ぐちゃぐちゃ言っているんだ?

トロ:きっとDENAが何処かのアナリストのレーティングの引き上げで大幅高したから、気分が良いだけの話しさ。こいつの異常な性格や頭の構造には付いて行けないよ。何しろ倒産するまで株を買えと言い続ける奴だからね。

かたる:今日はどんなに貶されても耐えられるよ。大丈夫、大きな失敗で挫けた心も小さな成功の積み重ねが、やがて大きな成長に繋がるからね。でも市場には人が居なくなったね。大勢が転換し株式の動きも変わったのにみんな模様眺めで新規参入する動きはなかなか出てこないようだね。世界の中央銀行は協調して流動性を供給すると言っているわけだから恐いものはないのに…何をビクビクしているのかな? 馬鹿じゃないのかね。

トロ:何が世界の中央銀行だ。白川さんは時間稼ぎと明言していたじゃないか。本質的な抜本解決をしたわけじゃないよ。相変わらず、欧州危機は尾を引いているし、財政赤字などは直ぐに消えてなくなる訳じゃない。時間をかけて解決する話で一夜にして改善させることなんかないよ。まだどうせ混乱し債券も売られるよ。

かたる:どうして、そう悲観的な発想しか出来ないのかね? 野田さんは消費税の引き上げを実施するだろうし、法令化されれば駆け込み需要が継続的に起こる可能性があるね。僕は毎年1%ずつ引き上げれば、消費も喚起されると思うね。来年より今年と…家を買おうと思っている人も早めに買うと思うよ。今度はタイへの支援に4次補正が組まれると言うね。財政難で資金がないが大盤振る舞いだね。

復興予算はこれから執行され国内景気は間違いなく成長を続けるね。震災から生産が立ち上がり順調に国内の自動車販売も伸びているね。11月は24.1%増の25万2236台と3か月連続で前年を上回っているね。日本だけでなく、米国も好調だよ。米国の11月は前年同期比で14.1%増の97万6234台だよ。クライスラーとVWが大きく伸びているね。

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おまけに中国は金融政策を明確に転換したんだよ。何を弱気なことを言っているの?馬鹿じゃないの。ドンドン上値を買って大丈夫だよ。僕なんか一度利食いはしているが直ぐにまた買い直しているよ。売っちゃ上げ、高値を再び買う好循環だね。つい先日まで、買っちゃ投げの悪循環が高値を買わないと買えなくなっているんだね。株を買う資金をどうやって工面しようかと四苦八苦しているよ。

時代や:それにしちゃ…商いは盛り上がらないよ。本当に上げが続くのかどうか分かんないよ。来週、また欧州で色んな会議があるんだろう? どうなるか分からないじゃない。

かたる:最近、ドラギECB総裁の話を時々するが…欧州危機の目先の改善はECBが国債を買うか、共同債を発行するかの選択だろう。そのドラギさんはアドバルーンを掲げているよ。いいかい、世界の中央銀行が協調して市場の安定化に取り組んでいるのに、欧州のお膝元のECBがドイツの反対を楯にして国債の買い入れをしない道理はないよ。国債の買い入れはそんなに罪悪感がある訳じゃない。FRBも日銀も買い入れを実施しているよ。その日米の中央銀行が支援しているのに、炎上しているECBが自分の家の火事を消さない動きをするなんてありえないよ。財政規律を厳格化にして共同債を発行するか、いずれにしろ、問題解決は時間の問題だね。

景気はマズマズ、新興国は軒並み利下げの金融緩和、株価は大幅に調整しており長い下落状態にあるんだよ。モバゲーなどは半値まで叩かれたんだよ。訳の分からない理由でね。NGモコの動向は来年にならないと分からないだろうが、8月からサービスを開始しており業績が悪くなる道理がないね。問題は伸びがどの程度かと言うだけの話だよ。それを…野球がどうの…と、くだらない理由で売るから、株価は大きく下げるほど妙味が増したんだね。大きく下げたから再び買う気になっただけ。しかも、これからワクワクする材料が控えているからね。

トロ:本格的に株が上がるなら金融株が上がる筈、みずほはいくらかな?おいおい、100円ショップのダイソー並みか…呆れてものが言えないよ。株を保有する企業はこれ以上のリスクは冒せないと決算期末にかけ損失を確定させる始末だよ。一体、このような環境下で誰が株を買うのかね? 加藤暠ぐらいのものじゃないの? 「誠備」で失敗し多くの投資家に迷惑をかけた外務員か…まぁ、カタルよりずっと実力者だが、ベンチャリのカタルと似たようなもんだろう。「般若の会」だ?アホらしい。新日本理化などの発行株式総数の少ない株を買って、株価を上げることは誰にでも資金さえあれば出来るが、その高値になった株を誰が買うのだろうね。一般の投資家が信じるような業績を上げられれば問題はないが、需給だけの相場なんか…所詮は絵に描いた餅だよ。

かたる:でも彼はいくつかね?もう80歳近いんじゃないの…その話は本当かね。昔の彼の手口は100円で10万株買わせたお客に、200円になると5万株売らせ、後の5万は持たせて売らせない。こうやってどんどん含み利益を増やして雪だるま式に株を増やしていくんだね。まぁ、体のいいねずみ講かな? だから新日本理化クラスだと100億も必要ないかな? どうせ金融システムを使う訳で…小さな会社しかできないからね。でも僕はトロのようには否定はしない。市場にはいろんな考えがあって自己責任で投資をすれば良いよ。誠備の時はある日突然、全ての誠備銘柄が売り気配の連続で値段が付かずに崩れていったんだね。そのリスクを冒し参加すれば良いと思うよ。市場は自由だよ。最近は証券会社が独自判断で割増担保を設定したり、担保に取らないと言う処置が自由に出来るからね。昔のやり方はできないだろう。それに金融庁は株価操作にうるさいからね。

さて来週はどんな相場になるかな? 兎も角、売り人気株が消えて、買い人気株が増えることは良い事だね。今日の一番人気は…DENAだね。ソフトバンクは2番人気だが小幅安だね。あとはグリーにKDDI、コマツと続いているね。このKDDIだが…、まぁ、良いか長くなるからね。それじゃ、また明日。

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2011年12月01日

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かたる:今日は久しぶりに良いニュースが連発していますね。基本的に日経新聞が報じているように世界の中央銀行が足並みを揃え流動性の供給に踏み切った行動は大きな材料です。世界景気を支援するものですから…文句なしに株高要因です。もともと欧州危機は烏合の衆の集まり、なかなか意見統一などは難しいでしょう。ECBの国債買い入れが実施されれば問題ありませんが、マリオ・ドラギ総裁は何れ実施するかもしれません。何故なら、彼はGSの所属した時期があり市場原理主義者の筈です。ユーロと言う通貨を守る為なら最後は何でもしますからね。欧州危機の発覚からおよそ半年でイタリア国債は2%ほど金利が上がり、経済規模からみてかなりの損失を金融機関は抱えています。時間が余りありませんね。どっちにしても追い込まれて金融システムを維持するか、自発的にやるかどちらかなのです。世界の中央銀行による流動性の供給は基本的には時間稼ぎですが方向性が示されたことに意義があります。この方向性を馬鹿にしてはなりません。

もう少し先かな?とも考えていましたが…11月25日の今日の市況に掲げた浙江省の預金準備率の50ベーシスを引き下げ16%にした政策を、人民銀行も踏襲しました。同じく50ベーシス引き下げて21%にすると日経新聞は報じています。浙江省にきっと実力のある共産党幹部が存在するのでしょう。だから浙江省の経済状態は注目されますね。それは兎も角、2008年12月ですから3年ぶりの政策転換です。CPIもコントロールでき、先月のPMIが50を割れたので実施したのでしょう。同時に建機の受注状況が発表されていますが悪くないですね。株価が下げたほど実体は悪くないから、確実にコマツは上がります。これは何度も指摘している通りです。リスクを冒したくない人はコマツや東レ、日立などが候補の銘柄になります。

同時に財務省は外国為替平衡操作の実施状況を昨日発表し覆面介入を使って、10月28日から11月28日に9兆916億円の介入を実施したと発表しています。基本的に市中への流動性の供給に繋がりデフレ効果を緩和します。あまり話題になっていませんが国家戦略会議と日銀は共同歩調を歩むと報道されています。今後、この方向性は非常に注目されます。基本的にインフラターゲット論を採用すれば日銀はデフレ脱却に向けて舵を切らざる得ませんからね。このようにいくつかの点で株高の要素が出てきました。おそらく中央銀行が協調して流動性を供給すると言うことは事前に分かっていたのでしょう。この1週間の株価の動きは、それを暗示するものでした。オリンパスの反発辺りから、売り指標株が消えましたからね。今度は買われる番ですね。

まだ欧州危機は改善されないとか…弱気筋はいくらでも材料を掲げますが、そんなものは大勢が転換した以上、「カエルの面にしょんべん」ですね。言葉が悪くてごめん。待ちに待った中国の3年ぶりの政策転換は大きいですね。これから月を追うごとに経済が活性されていきます。だからツガミが上がったのですよ。この株は仕手性が強いですが…ただ直ぐに勢いよく株価が上がるわけではありません。熱が完全に冷めており、冷めきった火を起こすのは容易じゃありません。仕手化の新日本理化などが先駆しましたが、やがて材料株に広がり本命筋に大型株に波及します。昨日、米国で先行指標の消費者信頼感指数が発表されています。この数字は雇用統計より先行しますよ。まだ分からないのです。非常に米国の景気回復は弱いことに変わりありません。故に、来年には大統領選挙があるので、おそらくFRBは年内か、来年早々に、景気回復の2番底を回避し確かな景気回復につなげる為に更なる緩和策であるQE3を実施するでしょう。今度は2度目ですから2008年からの回復より腰が強くなりますね。

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欧州危機が引き金になり世界景気を加速させる中央銀行による流動性の供給は増え続ける世界人口の70億人の生活を後押しします。さぁ、待ちに待った政策転換のスタートです。

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