未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2012年)(2012年09月06日)

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かたる:ブルームーンだそうです。特別なことを意味する用語らしいですね。解説によれば満月は一月に2回訪れますが、ブルームーンは大気中の塵などが影響し、2年から3年に一回しか見られないので、極めて珍しいと解説されていました。だから「特別なこと」の比喩として用いられるとの事です。今年の8月31日の画像だとか…。

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最近、ようやくカタルの主張が新聞に載るようになってきました。日経新聞を読むとそう感じてきましたね。今日の日経に載ったFTの引用文もその内容でしたね。スペインでは銀行機能が麻痺している様で中央銀行が融資したと報じられています。イカサマをしたギリシャのツケは大きな代償になっています。イタリアの危機はそれほど危機とは思いませんでした。売るものが沢山あります。ブランドを見れば分かりますね。文化があります。しかしスペインはどうなのでしょう。嘗ては無敵艦隊を誇り世界の覇権を握っており、スペイン語は言葉の分布が示しように、英語に続き広く用いられています。ギリシャは古代ですからね。ローマ帝国からスペインか…世界の覇権の動きを見ると面白いですね。イギリスから離脱した米国は金融の要の市場が機能しており、捨てたものではありません。不思議さを感じますね。何故、金融危機の発端の国がある程度、健全なのに…(自動車販売は予想通り伸びています。)その余波に踊った国々が、ターゲットになっている現状は不思議な思いを抱きます。世界ルールの覇権を握る米国は基軸通貨を有しているために健全に見えるのでしょうか?

金融を長く見ていると、演出されていることに気付きます。よくそのように思うのですよ。株を投げた瞬間に反発したり…逆に売った瞬間に暴騰したりする経験を良くしますね。人間感情を逆手に取った演出が日常茶飯事の出来事の世界です。株価が動き出すと人間の感情は揺さぶられます。ここが面白いところですね。最近はあまり感じなくなりましたが…夜も眠れないワクワク感は久しく遠ざかっている感情です。市場が豊かになれば多様な考え方が混入され市場原理が復活しますが…日本は金融教育が実施されていませんからね。戦後教育は画一化の実施で、ロボット人間を生産した教育でしたね。考えるのは中央官僚で充分で国民はタダ命令に従えば良いという教育でした。その為にいつしか中央官僚にも人が居なくなったのでしょう。政治の混乱などもその事例でしょう。時代が上手く進まなくなると色んなことを考えます。日本は世界に先行してバブル崩壊から金融機能の停止、そうして清貧思想が蔓延し、資産デフレから委縮する日本化現象が生まれました。それでも日本村論理を優先したのがライブドアの2006年ですね。日本村論理派は市場原理派に2003年に一度は敗退したのですが、再び復活したのですね。今は揺り戻しですね。

ただ最近は変化を感じています。失業率の増加は世界共通の現象で日本の若者だけの現象ではありません。中国の生産活動がそれぞれの製造業の空洞化を生んだのでしょう。要するに誰でも出来る仕事の価値が相対的に下がったのです。このギャップを埋めるのには高い教育とイノベーションですね。技術革新が新たな需要を創ります。日本は震災が起こり省エネ化が推進され、電力の見える化などの需要が生まれています。エコカーもその範疇ですが、もっとも需要が不足しているのはIT化に絡むソフト開発技術者でしょう。この業界の年率成長率はすごい数字です。モバイル化が進み情報の価値観が高まっていますね。いつでもどこでも情報が手に入るスマートフォンは人類の進歩に貢献しています。何しろアラブの春を生むほど、情報が世界を駆け巡り行動を触発しています。アップルのID漏洩などFBIが舞台になり話題になっていますが、その一例でしょう。ただ日本は面白いことに消費者世代が年金族に移行し、此方の分野も華が開きそうですね。最近の相場は国内需要の消費関連が緩やかに上昇しています。山ガールなどは代表的な言葉ですね。IT化と相反する自然派の需要推移は面白い現象です。好日山荘は非上場ですね。

さて冒頭の記事紹介ですが…実は預貸率が日本の場合は最新データでは68.4%です。銀行の本分である預金と貸し出しの比率です。世界で見ると…米国は86%で、ドイツは92%なのです。何故、両国の比較を用いたかと言えば、米国は市場原理の国で株式市場優先に社債環境などが整備されていますが、ドイツは日本的な風土を持つ国ですね。歴史的な観点から見れば、明治維新の頃に日本がドイツを真似たのですが…。何故、カタルが地方分権を声高に主張しているかと言えば、本筋は日本村の構造転換なのですが、貸し出し推移をみると分かりますが、中央集権体制が確立されています。地方銀行は50%を割れている所も数多くあります。要するに地方金融のお金を中央に集め融資しているのです。故に東京は97%と高水準なのです。因みに奈良県は37.9%で最低の預貸率です。産業が育ってないのですね。しかし相対的に銀行資金は国債に眠っているのです。だからFTの引用文の記事は的を得ています。この記事は日本村論理の会社を潰し、新興企業に資金を振り向けろと述べていますが、国債に眠っている資金は過去への資金で、未来への資金ではありません。消費税が引き上がると国債負担率が下がるので資金が動き始めるのではないか?と言う仮説も成り立ちます。下のグラフは色んな意味を示唆しており面白いですね。欧州が金融危機に弱いわけですね。

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市場には多様な考え方が存在し、常に優位な条件を探し資金が移動しなくてはなりません。この資金の移動が景気の根底を支えるのですね。景気が良いとか悪いとか…何を示すかと言えば、行動が盛んかどうかのバロメーターに過ぎません。お金など紙くずなのです。その紙くずを移動させることが政策なのですね。税金の配分も予算の執行も原点は如何に効率よく資金を動かすかのスピードが問われているのです。多様な刺激がイノベーションを生むのです。火星探査船の「キュリオシティ」はワクワクしますね。

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投稿者 kataru : 2012年09月06日 12:26