未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2012年)(2012年09月11日)

かたる:それにしても…気持ちの変化とは不思議なものですね。今までは見向きもしなかった歴史や文化に関心が向かうなんて…昼間のテレビなどもみなかったのですが、最近はNHKの番組はお気に入りの一つですね。特に昨日紹介したBSのアーカイブの番組に興味をそそられることが多いですね。数学者の世界も面白いものです。結局、人間は謎に惹かれるのでしょう。何故、どうしてこうなるの? 松下金融相が昨日自殺したそうですが、女性問題が週刊新潮に載る彼は73歳だったのですね。建設官僚でインドネシアに精通していたようです。昨日はWHOの自殺予防デーだったのです。皮肉なものですね。国の大臣が…その日を選んで自殺するなんて…。橋下さんは昔の事とは言え、同じようにスキャンダルを叩かれましたが国政に力を注いでいます。先日、9月8日の株式教室で、たまたま取り上げた自殺の話は、先進国の空洞化の実態を書いたものです。その後、韓国青年ユニオンがNHKで取り上げられており、時給が300円台だとなっていました。今朝の新聞では東京都の時給は850円だそうで、最低は島根など652円のようですね。まぁ、どんぐりの背比べで沖縄や岩手をはじめ九州も653円となっていました。

しかし現実は東京でも500円台の実態はあります。実際に僕が働いていた新聞屋の世界はそうでしたね。まぁ、人間のやる事ですから間違いはある訳で、時々、配るのを忘れるのですね。…と言うか、同じようなマンションの造りですから隣に入れるとか…そうして新聞が届かないと、普通の人間は「今度は気を付けてね。」って具合なのですが、中には新聞配達の弱みに付け込むというか…直ぐに止めると怒る人もおり、実際に、まだ契約が3か月も残っていると、配達した本人がその金額を給料から引かれる罰則もあるのです。まぁ、1回や2回程度ならカバーしてくれますが…中には度々問題を起こす人間が居て、給料から引かれると、その内に給料がなくなるのです。生活をする為に集金のお金を誤魔化したりする人間も、当然、出てきます。まぁ、正確に言えば横領ですが…。いろんな人間がいるのですね。今度は、店側はその人間を警察に訴える…と言い、借金漬けにして脅すわけです。かくして安い労働賃金で長い期間、働かせている実態がありました。やくざの世界のような一面もあるのですね。経営側も今のご時世なので、どんどん売り上げが減り、苦しいから追い詰められているのでしょう。理不尽な要求を従業員にするので、どんどん職場が荒れますね。僕はこのような実体験をしたので韓国の時給300円台も何となく理解できます。

韓国は表面上、LGやサムソン、ヒュンダイが成功を収めていますが、国の保護政策の為ですね。電力料金には税金が使われ料金は安く抑えられており、設備投資の税金なども安くなっています。その様にして製造業の世界競争を支えています。韓国は今でもそうでしょうが…日本が間違った選択をした為に、日本の優秀な技術者を引き抜きました。実際に僕の知り合いはNECからサムソンに引き抜かれ、今は米国の会社に勤めています。韓国の生活は技術の伝承が終われば、お払い箱です。日本で育ててもらい韓国で身売りする。こんな生き方を恥ずかしいと、昔は思っていたと思うのですが…最近の日本は終身雇用体制も終わり、直ぐにリストラですからね。だんだんそのような感情が薄れていくのでしょう。まぁ、そのような物まねで韓国は勝ち残ってきました。日本も欧米の真似をして成長しましたが、韓国や中国は日本の加工貿易制度を真似してきましたね。しかし日本は長い時間をかけて雇用形態を変化させてきましたが、韓国はその時間がなかったために、時代の変化が激しいのでしょう。後は民族性もあるのでしょうが、自殺者が日本より多いのですね。

歴史を見ると面白いですね。先ほどNHKのテレビで勝鬨橋の由来を話していました。1940年ですから…皇紀2600年を記念して月島地区で日本万国博覧会へのアクセス路として、海の歓迎門として建設されたと言います。1933年に着工したと言いますから、7年もかけて当時としては、優れた橋だったのでしょう。あの橋は今では動いていませんが、開通当時は一日3回、真中が割れて大きな船が通れるように可動式になっていたのだそうです。でもウィキペディアでは1日5回になっていますね。NHKでは3回と報道していましたが…まぁ、そんなような話で…その番組のなかで柳橋の話が出ており、昔は神田のあの辺は花街だったそうで、料亭が立ち並び、座敷を中座して舟遊びを楽しんだそうなのです。昔は風流だったですね。夕食の途中で舟遊びに出るのです。趣向を変えるのです。

何故、こんな話を書いたかと言えば、コラムで紹介した端唄の「梅は咲いたか」ですが…その詩の中で♪柳橋から 小舟で急がせる 舟はゆらゆら 波次第 舟から上がって土手八町 吉原へご案内♪と言う文句があるのですね。江戸時代の暮らしぶりが手に取るように分かる訳ですね。確かにあの時代はインターネットもテレビもありませんが…それなりに楽しかったのではないかと思うのですね。文化の質が上がると食生活も変化し、肉を良く食べるようになりました。でも人間の心の変化はどうなのでしょうね。山本周五郎が好まれるのは、その人間の心模様を詠っているのですね。今は「町奉行日記」と言う短編集を読んでいますが、最初の「土佐の国柱」などはサムライの精神構造を称えている物語ですね。

何もない、変哲もない姿に見えるその裏には、様々な思いやエピソードが隠されているわけです。株価の裏にも値動きの中で様々な背景を感じることができるのです。今日、明日は正念場ですね。オバマ大統領の支持率がロムニー氏を、若干の数字ですが民主党大会の後、上回っていると言います。52%対48%だと報道されていますね。4年程度では金融危機の影響を…誰が大統領になっても、景気は回復出来ないとのクリントンの演説が支援になったとか…。その通りですが微妙な背景がありますね。もしこのまま金融株が下がるようでは、まだまだ今の調整は続くと思わねばならないでしょう。しかし仮に後場からある程度持ち直し、明日も強いならQE3の可能性はありますね。NYダウはかなり高値圏ですから材料出尽くしで売られるかもしれませんが、内容にもよるでしょうが市場経済の流れは上手く修復できるかもしれません。

ただそうなると大統領選の結果が違うような気もしますし…何故、こんなことを考えるかと言えば…仮に景気が時間をかけずに回復するなら、やはり共和党の大統領が生まれると考えているのですね。オバマが再選されるという事は、実体景気がやはりかなり弱く、まだ時間がかかるんじゃないかとも考えているのです。何故なら、人種問題はそれほど人間の根幹を左右する問題であるとの私の先入観があります。もともと市場原理派の精神は、小さな政府の自由競争社会の確立です。競争に敗れる敗者が増え、上手く経済が回らなくなると、共産主義的な考え方が増えると思っています。所詮、人間は怠け者で、敗者はいつまでも敗者のままなのです。競争を勝ち抜ける強い精神を持つ人間が先に豊かになり、全体を押し上げるのが、市場原理の勝ち組の生き方ですね。敗者が腹いせに勝者をやっつける下剋上の世界は、混乱に向かうだけなのです。やがて戦争などを選択することになります。つまりここでQE3が実施され、景気が短期に立ち上がり、共和党のロムニー政権が誕生すると言うのが、理想的なパターンじゃないかと推測しているわけですね。

自殺者の話を冒頭に持ってきた話の根幹は、先進国の雇用体系が変化している兆しなのですね。日本では国家戦略会議が目標を定め、イノベーションを推し量り、日銀は資産デフレ対策をして、1年ですよ。そろそろ立ち上がっても不思議ではありませんね。このような考えが背景にある訳です。冒頭に橋の由来などは話しましたが、相場の流れを良く見れば、その株価の数字の裏には、様々な人の想いが流れ、数字が形成されていると言いたかったわけです。山本周五郎の小説の中には、文脈に隠れた流れがあるのですね。だから心が惹かれるのでしょう。相場も同じです。時代背景に流れる筋を見れば相場は読めるとも考えているわけです。

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投稿者 kataru : 2012年09月11日 13:43