今日の市況(2012年)(2012年09月12日)
かたる:ほぼ想定通りの動きのようで…。これでFRBが緩和策を実施して大統領がロムニーになるのがベストシナリオのような気がしますが…。既に今回、QE3の緩和策を実施しても一時的な値上がりなのでしょう。もし実施されても、今回の緩和効果も波及までに時間がかかるのでしょうね。基本的に普通の状態なら、一連の緩和策の乗数効果は表れやすいのでしょうが、ここまで金融機関が痛んでいると、先ずは緩和効果の利益は、金融機関に行きますからね。この金融機関の「利益のダム」に水が埋まり、溢れるようになって、初めて一般社会へも緩和効果が波及するのでしょう。日本の場合は既に金融機関の緩和効果は充分な筈です。国債の上昇もあり、中小企業円滑化法案の不良債権処理額を計上してもユトリがあるのでしょう。だから、あとは切っ掛けだけの筈なのです。
最近のみずほ株を見ると、この相場の局面でも130円の公募価格を維持していますね。需給バランスも大きく改善してきた証拠のようですね。ようやくここまで来たか…と言うイメージです。ただ政治の混迷ぶりを見ると、いささか頼りないようで領土問題の外交など見ると決着を図るアイディアに欠けますね。大恐慌からの脱出は、結局、最後は戦争による破壊から需給バランスを改善させました。欧米の対中国の貿易赤字額を見ると、次期国家主席の習近平氏の苦悩は分かりますね。日本は内需拡大を掲げながら、なかなか構造転換が出来ませんでした。一人あたりのGDP額がまだ小さいので、地方の社会資本整備などの固定資本形成で経済の乗数効果は、まだまだ高く得られると思いますが、沿岸部の成長は止まったままでしょう。
世界景気の停滞が長く続くと、必ず外に国民の不満を向けますね。仮想敵国を作り国民感情のはけ口を創ります。この不満が戦争への火ぶたを切ります。最近の領土問題など少しやり過ぎですよ。米国は一応、尖閣問題も日米同盟の範囲との認識で布石を打ちましたが…もし景気が低迷したままで行くならば、過度の刺激は負け戦ですね。日本には自前の軍隊が存在しませんね。自衛隊程度の装備では中国に勝てませんね。人口からも装備から見ても負け戦です。米国は中国の進出を脅威的に見ていますから当面は応援しますが…米国自体もユトリがありません。新しい社会へ向けた技術革新が確立されていませんね。ものではなくアイディアが勝負になるように感じますが、日本は硬直した村社会でソニーは内部で優秀な人材を抱えているのに…なかなかグローバルな展開が見えてきませんね。TOBを実施したソネットエンタは優秀な企業を育てていますね。スリーエムなど含め情報の活用は出来ていますね。その情報の活用を耐久消費材に結びつけるアイディアが足りないようです。アップルは着々と情報の整備を始めています。ソニーは世界でも一番近い位置にいたのに…テレビで失敗し…残念なことですね。だってソニーはゲームに映画などのソフト資産があり人脈もありましたね。何故、総合的に生かせないのか不思議ですね。
日本人はこのような総合的なプロデュースが下手ですね。官僚機構は優秀なのにその組織を使いこなせる人材が居ません。やはりここでも教育問題ですね。画一化教育がリーダー育成に繋がらないのですね。だからどの企業も後継者が不足しています。戦中、戦後派の昭和一ケタ世代が高齢化し、戦後派の人材は環境に恵まれ過ぎたがために試練が足りません。故に僕のような欠落者が生まれるのでしょう。この反面、今の若い世代は就職氷河期と言われますが環境に恵まれていますね。若い時に就職できない苦労をして海外に出ていく若者が多く増えれば価値観が養われます。孫さんなどはある意味でその道を先駆して歩んでいるのでしょう。北尾さんとの関係の推移を客観的にみると素晴らしいですね。普通は意見衝突が致命的な結末を迎えることが多いけれど、充分に相手の主張も認め自分の道も歩んでいるようです。問題はこれからですね。料金を下げるべきですね。日本は既にガラパゴス化しています。新しいアイホーンになると情報量が非常に多くなりARPU〈利用者一人あたりの売上〉は大きくなりますね。LTEに絡む投資額はまだまだ増えますが、利益を還元させるのが通信業者の役割です。既に通信料から利益を生むのは間違っています。アステルを買収したのはその転換点の一つでしょうが、折角、ヤフーなどを持っており中国にも橋頭保を築いてあるので新しいアジア展開を望む次第です。NTTコムはミャンマーで通信設備の展開を図るそうですが…アジア圏の通信インフラの事業展開からソフトの利益を模索する方が面白いと思っています。
さて株価の話題に少し戻りますか…グリーの決算について話していませんでした。注目されている点の開示が不十分ですね。この点が僕には、この会社に「いやらしさ」を感じる所ですね。DENAとの争いも気持ちは十分わかりますが訴訟に持ち込むなど…僕にはない感覚です。折角、今までは海外会員数の推移を発表してきたのに…今回はなかったようです。その代りに注目の売り上げの資料がありました。6月を1とした場合、7月はグラフを見ると1.3台かな?つまり加速度的に売り上げが増える段階になってきたのかもしれませんね。しかし売上額の発表はないですね。ここにも不満があります。IRは赤裸々に公表すべきですね。悪戯に投資家心理を煽るような発表はすべきではありません。誤解がないように現状を説明するフェアな精神を保つべきでしょう。日経新聞の記者はおそらく取材している筈で、現在の海外売り上げは全体の1割ほどとの掲載が先日在りましたね。

もしこの報道やこの資料に捏造などが無ければ、株価は底を打ち上げ始めます。驚異的なスピードですね。1割の売り上げが来年にはある程度見えるほど育ち始め、株価は来年新高値を突破する筈ですね。故に空売りは慎んでください。買って、買って、買いだと思っています。問題はこの海外売り上げの推移がこのスピードで続くかどうかです。今後もこの会社の株価の焦点は此処だけですね。残念ながら株価1万円とか…余程の展開にならないと難しいのでしょう。少し魅力が乏しいのですね。新しいワクワク感がないのですね。株価は業績と未来の夢です。この夢の広がりが大きくないと駄目なのです。ただ間違いなく株価は新高値を抜くでしょう。だって海外売り上げの比率が10%で国内が90%なのに海外会員は85%程度存在していましたね。こんなバカな現実は修正されますね。一旦、売り上げ計上が始まれば、売り上げ計上の仕組みは構築されたはずです。ゲームは日本のお家芸の一つですね。文化は広がります。
今考えているのはソフトバンクがNHKと共同してそのソフト資産を生かす活用を提案すれば良いですね。NHKは素晴らしい宝の宝庫ですね。おそらく受信料などもう要らないほどの利益を計上できるはずです。NHKが上場されていれば、ぜひ買ってみたいものです。民間のテレビ局の番組価値は低いですよ。文化の伝承は目先の視聴率ではありませんね。最近のNHKの番組の制作などは、余程お金があるんですね。素晴らしい…の一言です。宇宙は夢があるし、山や自然には人間の心のふるさとがあります。番組製作者の熱意が伝わるいい番組がたくさん存在しますね。

投稿者 kataru : 2012年09月12日 11:44