未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2012年)(2012年09月18日)

かたる:不思議なものですね。中国側とパイプを持つ小沢氏が鳩山政権を担ぎ上げ、米国からの離脱を試みたのが沖縄基地移転問題ですね。この危機を感じ取った米国は東京地検を動かし小沢氏検挙を画策したのでしょう。小沢氏の考え方は基本的に独立国家を目指したのでしょうね。田中人脈以来続くパイプを使い中国との接近を図ったと思われます。この意図に気付き米国は行動を起こしたのでしょう。野田政権は官僚支配ですから親米派ですね。日本は敗戦から、ずっと米国依存を続け高度成長時代を経て成長してきました。しかし田中角栄は晩年、日本を独立国家への路線に変更したかったのですね。その為にロッキード事件が勃発したのでしょう。米国に相談もなく中国と国交を回復したからですね。

まぁ、憶測に過ぎませんが、おそらく事実とそんなにかけ離れてないと思います。基本的に情報操作や世論誘導などの手順は仕掛けが存在しますね。事実に基づく裏付けがその仕掛けを成功させるか失敗させるか決めるわけですね。裏付けの切っ掛けは、何でも構いません。株式市場の場合は制癌剤の開発などでも良いわけです。今の時代になっても、なかなか癌の完璧な治療法は見つかっていませんが、むかしは科研製薬のイチジクから抽出した物質ががんを治すとか…これを材料に相場になりました。しかし欠片はあったけれど…裏付けの制癌剤の存在が不十分だったのですね。だから相場になったけれど、本物になりませんでしたね。持田製薬のOH1もそうです。東洋電機の偽のカラーテレビ事件などもありました。最近では僕が惚れたQBなども、技術的には携帯電話に応用できると思ったのですが…駄目だったようですね。様々な新発見や新技術が生まれ、本物かどうか? 実用化されると会社の業績はどうなるか? …という事を、元にした仮説で株式相場は動いています。

何故、かたるが一般的には株に関係ないと思われる考え方を、繰り返し述べているかと言えば…、今、日本は選択の岐路にあるからですね。尖閣問題もその一つですね。おそらく米国は行動を起こさないでしょうね。日米同盟の範囲内とは言え、米国が中国無しで今の経済を考えられるかどうか…。イランの事例を見てもわかるようにグローバル化が進展し制裁は難しいですね。また中国漁船が大量に押しかけるパフォーマンスが行われるのでしょうが…何の利益があるのでしょう。国有化して尖閣問題を棚上げするのが、戦略的な互恵関係なら、外務省は明らかに失敗の路線を歩んでいるように感じますね。V-22オスプレイの配備で揺れている現在、日米同盟の重要性を日本国民に再認識させるために、尖閣問題を煽っているとしか思えないでもありません。つまり日米関係の再構築ですね。

しかしベトナム戦争を見ても分かるように、所詮は軍事同盟など他国の事ですからね。イラクのケースを見ても分かるように、考え方の違いがある国を掌握するのは難しいですね。今回の金融危機で明らかになっているのは、米国の絶対的な権力は落ちているわけです。良い事例は為替ですよ。ドルの価値はどんどん劣化していますね。時代の流れを見れば相場の流れが見えてきます。だから世の中の移り変わりは重要なのですね。そうして様々なシナリオは重要です。「カタルの仮説」とよく本文では述べていますが…仮説を元にして行動するわけですね。先ほどアポロ13号のドキメンタリーをNHKでは放送していましたが、危機管理のミッション・マニュアルがあるんですね。どのような危機、事故が考えられるか、もしその事故が起こった時にどのような手順で行動するか? 流石、米国ですね。市場主義の考え方が生きており、様々な危機管理のケースに対応できるように仕組みが構築されています。失敗を元に改善を加え、進歩するわけです。スリーマイル島の原発事故で米国は原発の開発を止めませんでしたね。日本は福島の自然災害で廃止が決定されます。この辺りの基本的な根底にある考え方が、日米では違うようですね。だから株式相場に対する見方も違いますね。ここでも日本村社会の村意識と市場原理主義の考え方がぶつかり合います。昨日、一昨日とコラムで儒教の考え方を採り上げ、背景を考えました。

乃木将軍は203高地の戦いで、確かご子息を二人亡くすのでしたね。無謀な戦略で兵を失わせ精神論で戦う日本、米国なら戦争をしないでしょうね。軍備がないのに…背景がないのに戦っても意味がありません。確かな裏付けが必要なのですね。日本のように精神論の神風を期待するような戦い方はしませんね。乃木大将は山鹿素行を慕っていたようですね。中朝事実を写本し明治天皇の殉死の際し、昭和天皇に差し上げたと言います。山鹿素行の考え方はある意味で精神論ですね。

何故か、無謀な赤穂浪士の行動が褒め称えられる日本の村構造、NHKでは五味康祐原作の「迫桜記」を放送していますが…主人公の丹下典膳(山本耕史)と中山安兵衛(高橋和也)は吉良側と赤穂浅野家側に組し、その心情変化は面白いやり取りでしたね。合理的な考え方の丹下典膳は幕政に非があると説き、君臣の義を重んじ、主君の無念を前面に押し立て行動する中山安兵衛の構図です。ここでも市場原理派の合理的な考え方と儒教の日本村社会の対立が描かれています。山鹿素行は赤穂藩士の教育をしていました。歴史は面白いもので、朱子学批判をして処罰され、山鹿素行は播磨国赤穂藩へお預けの身になるところが起点ですね。山鹿素行は陸奥国会津浪人の子供です。

相場の中に隠された人間心理のやり取りは非常に面白いものです。FRBは果敢に合理的な理由で雇用指数を目標にしたことは面白いですね。当たり前なのですが…実績主義の米国人らしい考え方です。一方、白川さんは充分に緩和政策をやっていると自己弁護しています。出来の悪い社員がノルマを達成できない理由を述べているようです。相場はロケットのように騰がるかどうかは分かりませんが、歴史的な転換点なのですね。何故、中央銀行がラスト・リゾートと呼ばれるか? その意味は、間もなく分かりますね。裏付けが大切なのですね。

最後にグリーについて、かたるはあまり触れていませんが、ようやく待ちに待った兆候を、今回の会社説明会の資料で一端を覗かせていますね。本当かな?と疑うような数字ですね。ただ6月と7月だけの比較で売り上げ数字を発表してないから何とも言えませんが、日経新聞の記者の推測では1割と述べていましたね。両社の資料を繋ぎ合わせ、更に前回の決算資料にある日本の会員数はグリー全体の12.9%と言う数字を見れば、自ずと結論は出てきますね。

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小説ならここで終わりです。でも皆さんはもう少し説明した方が分かりは良いのでしょうね。だっておかしいでしょね。1582億円の売り上げの90%が日本で計上されているわけですね。しかし会員数は12.9%なのですね。誇大表示すれば、ようやく海外売り上げが計上され始め、日本並みになるなら1兆円を超える売り上げが計上されても不思議ではないと、考える考え方が出てきますね。その伸びは今回の決算資料の6月と7月の変化ですね。あのグラフは1.3程度だとしても、年間なら…1年間で複利なら23倍になるのですね。まぁ任天堂の数字が、この辺りがピークでしたね。しかし任天堂はハードの売り上げも含んでいますからね。1兆8386億円がピークでした。だからグリーの株価1万円説が復活しても、不思議ではないのですね。皆さんのご期待に応えられると良いのですが…どうでしょう。

さて、今週、カタル君は1週間程度イギリスに行くのでしばらくお休みです。来週の月曜か火曜日は再開できるかな? 相場は1年で一番、おいしい季節になっています。来春までどちらかと言えば強気の構えでいいと思います。循環物色ですね。王道の金融株とグリーの材料株で良いと思いますが…。皆さんが自分で決めることです。

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投稿者 kataru : 2012年09月18日 11:12