今日の市況(2012年)(2012年09月26日)
かたる:QE3を受けた相場は強く、多少の悪材料にも勝てると思っています。何しろ3回目ですからね。しかも目標が雇用指数です。この意味は非常に重要なのですが、どの程度の認識が市場にあるかどうか…。株式市場の基本は所詮、需給バランスに過ぎないのです。しかし問題の根底にあるのはドルへの信認でこの価値観が保てるかどうか…ですが、消去法から言えば、ドルへの信頼感が減少しても、やはり基軸通貨はドルしかないのでしょう。ユーロも問題を抱え、中国も領土問題が存在し、最近はアフリカ開発も自己利益優先の開発が中心で、明らかに下心が見えますからね。このQE3に対抗するのが金価格ですね。古代時代から崇拝される金は、何故か、他の金属より人間の心を惹きつけています。科学技術の発展は錬金術から出発したとされますし…この価格推移は重要なキーワードですね。ここ数年、高値保ち合いを続け通貨体制の不安を表している象徴的なものですね。ただ同時に米国住宅産業株も大きく上がっており、ドルの信認と金価格の推移は興味深い焦点でもあります。
しかし中国と言う国は面白いですね。日本と言う国の立場を試しているのですね。日本は独自の軍隊も持っておらず、自衛隊程度の軍備では、たかが知れています。何しろGDP比で1%が基準になっていますからね。国家間の対立の要は、軍事力か経済力なのですね。しかし日本は経済政策の失敗で20年以上も劣化し続けています。時間の壁はなかなか破れませんよ。何故か、飛行機の中の映画でも「3丁目の夕日」を選択できましたね。あの時代は日本人の最も輝いていた時代だったからですね。都知事の石原氏がオリンピックの誘致に拘る理由の深層心理は、やはりその心が存在するからでしょう。今日の日経新聞の広告ですが、ユニクロの柳井さんが書いたPHPからの出版の本のタイトルは「現実を視よ」となっていましたね。何故、グリーなどの携帯ゲームが好まれるのか? 所詮、現実逃避の感情が心にあるのでしょう。バーチャルな世界への逃避ですね。現実世界への失敗が続き、なかなか抜け出せない狭き門だから、ゲームの世界、バーチャルな世界の成功体験に人間は逃避するのですね。自殺者が増えている環境にも、似た背景があります。白川さんは一応ポーズをとっていますが…バーナンキの対応と比較すれば良いですね。
今日の日経一面は、三菱UFJ、1000億円の米社リース業の買収です。リース業の資産は会計上、リース資産の償却が厳格に行われていれば、美味しい買い物ですね。航空機業界は益々競争が激しくなり、古い飛行機よりどんどん新しい飛行機が求められますね。既に機内のエンターテーメント設備は古いですね。大英博物館では日本語ガイドのボイスガイドがあり5ポンドで楽しめました。ただ反応速度は今ひとつのイメージですね。もっと改善の余地があります。このような観光ビジネスは伸びますよ。僕のベンチャー会社構想企業の一つです。実はカタル君、食えなくなりいくつかのビジネスを考えています。既に15年前、今のAKB48のビジネスモデルも考えて原宿でアンケート調査をしたことがありました。少し僕の考えていたシステムとは違いますが非常によく似ていますね。また脱線しますね。兎も角、日本企業は米国を怒らせても良いのですね。だってドル安放置をしているのは米国で、明らかにユーロ危機のユーロより割安になっています。おそらく長期のトレードなら「ドル売りのユーロ買い」のトレードが成立すると考えます。1989年当時のバブル期は架空マネーの円での買収、今回は地に足がついた現実マネーの買収ですね。
だから商社は、格付けや低金利を生かし米国で資金調達をして、穀物メジャーに対抗できる程度の実力を付けるチャンスでもあります。丸紅さん、頑張ってね。貴方の会社が勝てるとすれば鉱物資源ではなく、穀物の分野に特化することですね。ダイエーなどの買収もその背景があったはずなのに…十分に経営資源を使いきれていませんね。
そうです。中国関連で市場はコマツなどを売っていますが、中国関連ならハニーズやローソン、更にピジョンもそうですし、イオンも自動車も特に小売り絡みの株は、もっと売られても良い筈ですね。ここが不思議なのですね。コマツは業績に陰りが見え始めていたところに今回の騒動です。ところが業績に伸びがあるハニーズなどは、そんなに売られていませんね。しかし今回の騒動がまだ続くとすれば、大変な痛手になります。ローソンもそうなるでしょう。誰も日本企業の商品は買いませんからね。トヨタ車に乗っているだけで殺されるなんて…信じられませんね。国民性なのでしょうね。暴動と言うのは人間の本性が出ると言うか…一種の狂気の世界です。戦争もそうですね。殺人が認められる世界ですからね。デモは非常に怖いのですね。原発反対のデモが日本でも見られるようになっていますが、世情が荒れている証拠でしょう。政治へのジレンマが背景にあります。
話しはドンドン飛びますが、昨日のNHKの「クローズアップ現代」ではSNSゲームの実態を採り上げていましたね。それにも拘らず、グリーの株価はあまり下げていませんね。悪材料に反応しなくなるほど、株価が強くなっています。個人の自由と落伍者の保護は微妙な関係ですね。僕などは家庭内教育の問題かと思いますが、社会の責任にする人間も大勢いるわけです。事実、僕も今でもそうですが、社会批判を良くしますからね。日銀総裁の行動を見て、自分がまだまだデフレ社会が続くと思っているなら、株や土地を売れば良いわけですからね。政治の混迷を嘆き社会が荒れる時代が続くと思うなら、はっきりと確信するなら、世界中どの国に行っても良いわけです。米国の仕組みが過ごしやすいと思う市場原理主義者なら、日本を離れ米国で生活をすれば良いわけです。それをグチャグチャ…長年、良く続けたものです。やはり所詮、ぼくは3流人間ですね。孫氏は高校を卒業したのかな? 米国に留学したわけで、僕も同年代ですから実行できたのですね。彼と何が違うのかな?
僕はNYに行ったことはないけれど、ロンドンは国際色が豊かな街でしたね。ユダヤからイスラム、そうしてチャイナから黒人と…中東のお金持ちも大勢、暮らしているようです。娘の結婚相手はイタリア人ですが、お父さんはお金持ちらしく、昔、JPモルガンに勤めていたとか…そうして自分でビジネスをやっているらしいのです。溺愛する弟はブルガリなどの高級ブランドに身を固め、イギリスに留学し現在は1年間、スペインに留学です。お父さんは中国を薦めたらしいのですが…失業者から浮浪者に成り下がるカタル君とは大違いだなぁ~。そろそろ目覚めないと…と焦るばかりです。流動性供給を受け上がった株式市場は利食いの反動で下げていますが心配はありません。数年に一度しかない好機ともいえる場面ですね。慌てる必要はありませんが、株は買い場だと考えています。

投稿者 kataru : 2012年09月26日 12:07