今日の市況(2012年)(2012年09月27日)
かたる:この「国の形」を見せつけられる自民党総裁選挙の推移でしたね。安倍新総裁は次期日本国首相の可能性は高く、市場原理主義に近い考え方を有していると思われますから、株式相場にとってはプラスかも知れませんが…どうも釈然としません。理由は健康問題により短期で政権を投げ出した印象がある事。そうして「美しい日本」とか言う時代錯誤のキャッチフレーズが、どうも印象に残っている様で、政治家の世界は市場を理解してないと思われる結果だったからです。本来はやはり石破氏が党員票の過半数を占めており代表になるべきだと思いますが、時代遅れの政治力学が関与したのでしょう。自民党政権は現在の混迷を招き入れ、間違いを犯した政党で農業政策など見れば分かるように、改革が必要とされていますが、反省の色も薄く、能力はないのではと…疑っています。
オスプレイV-22の沖縄配備が実行に移されそうですが、尖閣湾問題を考えれば容易に想像がつく問題です。所詮、日米同盟がなければ、なし崩し的に日本は硝酸を嘗めるしか方策はありません。憲法改正から始まって真の独立国家を目指す道しかないわけですね。自立しなくてはなりませんね。米国からの離脱が唯一の道でしょう。親中派の小沢氏が政権を握っておれば変わったかもしれませんが、代表選で菅氏に敗れ混沌としましたね。官僚派の野田政権が誕生し、これまでの選択は間違ってないとは思いますが…劣化する形を救えるかどうか…「国の形」のあり方を真剣に考えねばならないのでしょう。市場原理主義は金融デリバティブの発展で、加速度的に市場原理化が進みました。新興国の発展は経済力が支えたのですね。国力とは軍事力と経済力でしょう。その源は教育でしょうね。そうして人口です。ただ人口は移民政策などで補えますね。
日本が形ある国として成長をする為には、長期的なビジョンが必要なのでしょう。一例を示せば情報の活用です。国民背番号制からあらゆる情報のデータ化を進め、効率的な社会形成をせねばなりません。数日前に日経新聞はPBRが割安な原因を、ROEの観点で捉えていましたが、情報網が整備されている先進国なのに…、何故か、携帯電話料金は高いし、データの総合管理も進んでいませんね。何故、キャシュレス社会を構築しないのか?さっぱり理解できません。お金を管理すれば多くのデータが寄せられ、効率的な資金配分が出来るようになります。データは乗数効果などを含め直ぐに分析され、国家予算の配分などはスーパーコンピュータを使えば計算できるようになるでしょう。交通量の分析も容易になり、効率的なエネルギー管理ができるようになり、世界で最も先端を走ることが出来ます。わが国はすべて揃っていますね。ITSなどを含め、Nシステムなどが整備されている国は他にはないですね。スイカやパスモにエディーと…原発事故でスマートメーターの配備も進んでいます。
昨日のクローズアップ現代で、印刷工場の胆管癌の話しなんか…電子カルテの整備を法令化で義務付け、総合的な管理をすれば、薬の副採用からウイルスの発症から予防まで、効率的な国民の健康管理が出来ますし、遺伝子データの蓄積から無駄な医療費も削減できますね。簡単なことですね。遺伝子データを集めれば、適切な投薬治療が出来るようになります。それこそ医師など必要なくなる可能性さえあります。農業政策もそうですね。品種の作付けなどを効率的に管理し、気象データと組み合わせれば、農家の無駄な生産はなくなるでしょう。効率化は適正利潤を生みますから、情報の一元管理により世界競争に勝てるようになりますね。部品の製造から全ての管理が出来ますよ。何故、情報の管理を政策目標にしないのか?さっぱり分かりませんね。キャッシュレスにすれば、間違いなく犯罪はなくなりますし、脱税も不可能になります。その過剰な要員を再教育して膨大なプログラムのシステム開発にも利用できます。
ただ…あまり効率化を求めると人間性が失われ、創造的な脳だけが必要になり人間の不要論が生まれてきます。人間の構造はやはり動くように出来ていますらね。働く原点は身体を動かし肉体的な労働が人間の生きる本質のようにも感じます。今でも新聞配達が懐かしいのです。また始めてみたいような…あの肉体を駆使する、追い込まれる仕事は嫌いではありませんね。1日に3回もシャワーを浴びるほど汗をかき、ただ動いている生活は健康的な体を創りますね。10キロも痩せましたからね。この2か月で再び5キロ程度戻ったようです。今は不健全な生活ですね。やはり僕には農業などが合っているように感じています。
さて最近、QE3は効かないというレポートを目にするようになっています。理由は日本化現象と同じ背景ですね。所詮、そんなに直ぐに効果が出るものではありません。金融政策の反応は、現在では1年程度は見ないとならないのでしょう。金融機能が余りに痛んでいるためです。それくらいに過剰な金融デリバティブの規模だったのでしょう。しかし「欧州のクジラ」が失敗したように、ここで言う「欧州のクジラ」とはJPモルガンの金融取引で失敗したことを指します。彼は金融危機のトンネルを抜け出す方に賭けた訳ですね。しかしその思惑は失敗に終わりました。丁度、株価が急落する最中のリバウンド相場のようなものでしょう。カタルも何度も同じ失敗しているので、その気持ちが良く分かります。しかし結果は正しいのですが、タイミングが間違っているのでしょう。
現在は勝ち組が少なく、その勝ち組もネガティブな方に賭けている連中だけですね。小手川君が大株主になっている川崎汽船の内容も投資タイミングも良く理解できます。しかし僕と同じ失敗をしていますね。何故、カタル君は急ぐ必要はないとと言っているか…。理由は、時期は来ていますが、なかなか劇的な変化を求めるほど体力がないのですね。故に見てみれば分かりますが、良い銘柄は上がってはいますが、時間が非常にかかっています。例えば国家戦略会議のメイン銘柄の100兆円需要創造の「ツクイ」などは、確実に株価は上がっていますね。底値で何れ上がる銘柄のなかでは、J・TECもその範疇の銘柄です。
今はQE3の期待相場の反動ですね。故に少し調整色が強く出ているだけでしょう。この時期の懸念は、再びギリシャ問題など…で、ストが多発しています。領土問題からイラン、シリアなど…、内外的な不満を抑える為に敵を作り、民族意識を煽るのはいつの時代も変わりません。ヒトラーのような独裁者が現れやすい環境でもありますね。橋下さんは充分な素質がありそうです。それくらいに日本の政治は迷走しています。だって自民党政権では変化しないから、民主党に一旦は委ねましたが、やはり結果は同じだったという印象ですからね。独創的な意見が必要なら、言論統制を含めた管理も必要になりますね。悪材料を上げれば、キリはありませんが、僕は何度も言うようにQE3の効果は確実に出て来ると思いますね。勿論、世界全体のパイが大きくなっているので、米国の成長のおこぼれは限られます。しかり基軸通貨の供給量が増えますから、基本的にインフレ色は強くなるでしょう。つまりデフレ下の日本にとってはプラスなのですね。消費税も引き上がりますから確実に駆け込み需要もあるでしょう。しかし消費者に可処分所得の余力が乏しいので爆発はせずに、しり上がりの展開なのでしょうね。郵貯の住宅ローン参加などはある意味で刺激的ですね。彼らのノウハウの蓄積は少ないでしょうから、食い物にする業者が出てきても不思議ではありません。つまり一般的な銀行では融資は実行されませんが、郵貯なら利用できる可能性があるのです。
今の時期、上手く歯車が回れば、一気に立ち上がる可能性もありますね。危険な投資行動はリターンも大きいのですね。欧州のクジラと同じです。一般的には失敗する可能性もありますが、今の時期だから成功する確率も高くあります。何も住宅ローンだけを述べているわけではありませんよ。株式投資も然りです。

ここでレンジの話をしましょう。長年、三菱UFJを用いていますから、代表的な事例として…。株価のトレンド見てください。このような大きな時代変化、つまり長い方向性を観るうえで重要なことは時間軸を伸ばす事ですね。今は底値を模索している最中でしょうね。2003年の下値351円を維持できませんでしたね。ただ2009年3月の下値が371円で2012年現在もこの位置をキープしていますから下値模索が4年程になりますね。今度、600円台になるなら確実に4ケタを維持できる相場に発展するでしょうね。チャート的には2009年5月の699円が壁になりそうですが…320円台は大底なのでしょうね。QE3発表後、未だに今年3月の高値448円を抜いていませんから、この辺りが当面の焦点になるのでしょう。
カタルは年末か来春にはこの水準を抜くと考えています。だから金融緩和が決定されて下がっている今は買い場だと考えています。おそらく既に底を付けて長期波動の序盤戦なので時間がかかり鈍いと思われているでしょうが…十分に採算は合いますからやがて緩和効果は実際の相場に現れてきます。少し皆さんの感覚とカタルの感覚は違いますね。この株が実際に4ケタにならなければ、市場は正常に機能していないと考えています。本来は4ケタの実力を有していますね。4年も底練を続けていますから、余程の事が起こらなければ、もう下げないのです。下げなければ上がるだけの話です。おそらく間もなく300円台のレンジから離脱する筈です。この下げはチャンスですね。

今日はドコモの参入で下げているグリーなども心配ないでしょうね。次の四半期業績の発表時は人気が再び高まるでしょう。今は目先人気の連中が多いと思われますが、海外売り上げ推移が時間と共に確認されるようなら、間違いなく新高値を更新します。外人投資家は実弾で買ってきますね。これまでは確認が取れなかったのですが、前回の業績発表でその片鱗を示していますから、前回、カタルが指摘した考え方が確認されるかどうかに相場はかかっています。もし確実に海外売り上げの向上が見えるようになるなら、間違いなく新高値ですね。だから下げた場面は買い場になるでしょう。
問題は両社とも買うタイミングです。銘柄など沢山候補はあります。しかし市場環境が良くなければ伸びませんし、儲けよりもタイミングのミスで失敗もしますね。昨日、人気になっていたUBICなどは長い下降波動が転換したのかもしれませんね。昨年は人気株でしたね。ただこの手の株は難しいのです。やはり流動性のある人気株の方が売り買いしていて面白いのでしょうね。グリーなどは上下が激しく、何度でも売り買いが出来ますからね。色々書きましたが、今日は株価レンジの話です。下値のボックス相場を抜け出せるかどうか…非常に興味ある場面なのです。株価は弱い時に真価が発揮されます。人間と同じですね。

投稿者 kataru : 2012年09月27日 13:08