未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2012年)(2012年09月28日)

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かたる:「表現の自由」とは難しい問題ですね。カタルも時々逸脱し、辛辣な言葉を用いて注意を受けることがありました。しかしカタルの性格はどちらかと言えば、あまり細かいことに拘らず、…と言うか無神経なのですね。もともと楽観的な発想で、世の中はどうにかなるという性格なのです。そうでなければ、矛盾だらけのなかで自分の意見を信じて行動は出来ませんね。まぁ、その結果、挫折感を味わっているわけで…自分の性格が良いのかどうか分かりません。しかし多くの仲間が自殺を選択している現実もある環境の中で、うつ病にもなっていませんから、良かったかもしれません。

評価を何処に置くかは難しい問題です。リビアで米国大使が襲撃により亡くなった原因はユーチューブで公開されている映画の予告編だそうです。この映画の予告編は7月に投稿されたようですが、9月にアラビア語訳されてから各地で反対運動が起こっている点は興味深いものです。内容はイスラム教を侮辱していますが、実際にテロや暴動などが頻繁に起きており、一概に的外れともいえない面もあります。要するに悪意に満ちた誇張なのでしょ。残念ながらカタル君、映画を観ましたが英語版しかなく半分も理解していませんが…しかし不思議ですね。こんなものがリビア大使の命を奪うのですから…。ロンドンで見たように、おそらく各地の米国大使館へは連日の抗議デモが続いているのでしょう。表現の自由はどこまで認められるのでしょう。

学校でのいじめ問題に今回の事例を置き換えれば、明らかにこの映画はいじめっ子がイスラム教徒を虐待している構図ですね。要するに表現の自由とは言え、相手は嫌がっているわけですから止めるべきなのでしょう。グーグルでは映像配信停止の判決があるにもかかわらず掲載を続けており、自由とモラルの解釈の違いが対立しています。大統領選に間近に控え外交問題で攻撃されているオバマ陣営の配慮かどうか分かりませんが、先ほどこの映画を製作したとされる ナクラ・バスリ・ナクラ氏はロサンゼルスの連邦裁判所に召喚されました。この製作者は度々問題を起こしている人物らしく保護観察中だったらしいですね。興味深いのはこの映画の製作に関わり100人以上のユダヤ教徒から500万ドルを調達したという観測もありました。イスラエルとアラブ諸国の対立構図は続いているのでしょう。

貧困は人間のユトリの幅を狭くし、日頃から不満を抱えることになります。高学歴の英語を理解する人種しか分からない時は問題にならないのに、アラビア語に訳されてから問題に火が注がれたことは興味深い過程ですね。清貧思想はある意味で正しい。「もったいない」と言う、ものを大切にする言葉には二面性がありますね。「環境」と言う言葉もそうですね。市場原理主義は、早い話、野蛮な行為まで容認します。「同情するなら金をくれ」と言う言葉が話題になりましたが、この表現などは市場原理のいやらしい部分を表現しています。何故、米国の覇権主義はこれほど嫌われるのでしょう。ベルリンの壁崩壊は共産主義や社会主義の敗北にあり、人間の欲望に根ざした市場原理が、人間社会の効率的な成長に役だったことを示していますね。その市場拡大の為に、市場原理を広げる努力を米国は行動して来たとも捉えられます。市場原理を支える根底は公正なルールですね。このルールに則って競争し、勝利したものが利益を得られ、他人より物質的に豊かな暮らしができるのです。GDPの向上はそういう事でしょう。現在のブータンの幸福度は別の視点ですね。

どの次元に考え方の基点を設けるかは、難しい問題です。誰でも豊かになりたいがために、所得を増やそうとします。国税庁の所得調査が載っていましたが…一人平均409万円で300万円以下の人は4割で1000万円以上の人は3.27%だそうです。でも2500万円を超えると、ぐっと減り僅かに92000人しか居ないのですね。全体の0.2%の話です。0.2%の確率は至難の業ですね。しかし資本金が10億円以上の大企業では1000万円以上の人は10%程度いるのですね。GDPに拘り、熾烈な競争社会を勝ち抜くかそれとも別な次元で生きるかは、人それぞれの選択です。

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カタル君はQE3を受け強気になりつつあります。
しかし市場はその反動を受けまた「元の木阿弥」の水準になってきました。アノマリーは此処からの下げは買い場なのでしょう。例年、年末・年始は株価が高くなります。財政の崖を懸念する動きもあるでしょう。欧州危機の再熱もあるでしょう。更に中国経済の話もあります。色んな悪材料を掲げ相場は下値模索をしているようですが、所詮は岩盤水準なのです。益利回りの評価はそういう意味ですね。金融緩和はお金をばら撒き、資産価格を引き上げるのです。この考え方は基本です。そのお金が何処に向かうのか?そのお金の流れを先にキャッチするあるいは先導する人たちが市場原理の世界では豊かになるのでしょう。三菱UFJは再び366円と60円台になってきました。今回は398円まででしたね。今回は349円から398円だから49円の値幅でしたね。まぁ、1割水準ですね。グリーと比較すると大きな違いです。所詮は、まだ、この程度の市場環境なのでしょう。公示地価も依然、下げていますからね。「清貧思想よ、さようなら、バブルよ、こんにちは。」文化の発展は豊かな時代に栄えるのですね。小林多喜二の「蟹工船」の世界では文化は育ちません。

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投稿者 kataru : 2012年09月28日 15:22