未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2012年)(2012年10月01日)

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かたる:かたるがメインテーマのしている「市場原理主義と日本村社会の構造」が揶揄されている記事がWSJに「オリンパスとソニーの提携、日本企業文化のしぶとさ示す」として掲載されています。ここでは「オリンパスは多くの外国人投資家が要求した大胆な改革を実行する代わりに、株主も兼ねる主力取引銀行の支援や日本の業界のパートナーからの支援を受けるという、旧来の日本方式でこのスキャンダルをほぼ乗り切った。」とされ、更にシャープやルネサスの話を日本的な解決として用いていました。市場原理の中では、まずは企業文化の大きな変化が要求され、大幅なコスト削減などの合理化が求められ無駄な部分を削ります。そうして競争力の強い利益率の高い分野に経営資源を集中させ特化して行きますね。総資産経営のROAから自己資本利益率を高めるROE主体の考え方へ傾斜しないと市場では評価されません。

具体的に考えると、ドコモがSNS型ゲームに参入すると言いますが…果たして飽和市場の社会性の問題が指摘されている業界に、これから参入して独創的なゲームが創れるのでしょか? 既にSNSゲームも芸術作品のような水準にレベルが上がりつつあるのでしょう。任天堂はあれだけの財務的なユトリがあるのに、次々にヒット作を生み出せませんでしたね。いくら資本力があってもファイナルファンタジーのような独創的な作品の二番煎じのドラクエなどしか開発できないでしょう。ゲームもある意味で芸術作品と同じで独創的なものを単なる真似で次々に生める道理がありません。おそらくグリーのカードゲームは色んな仕掛けがあり、多くの人を魅了しているのでしょう。

こう考えると、無駄な経営資源を使うことになりますね。売り上げを伸ばすために利益率の低い投資を行う可能性が高いですね。自前で一からSNSゲーム市場を開拓したならともかく…ゲームはある意味でソフト産業ですから、サムソンのようにハード開発をするような発想は間違っていると思います。それとも携帯ゲームは、それほどまだ幼稚な知識レベルの水準なのでしょうか?任天堂が初期に開発したドンキーコングなどは確かに幼稚な水準のソフトでした。しかし…既に黎明期は脱しているのでしょう。日本企業の多くはこのような無駄な投資をします。嘗ての日立がいい例ですね。未だに総資産経営に拘っていますね。企業トップの意識改革が出来ていないから、いつまでも低い株価水準で世界競争に敗退するのですね。一概にWSJの指摘が正しいとは思いませんが、一理あることが事実です。

今日は盛りだくさんですね。日経新聞の16面の景気指標を見てもらうと分かります。昨日かな?ケインジアンとマネタリストの話に少し触れましたが、テーラーからエバンスだそうですね。私も知らなかったから、この解説は自分で読まれた方が良いでしょうね。要するに日銀は2005年から何もしていないという日銀批判ですね。ベースマネーを増やすならFRBのように大胆に行動しないとなりません。FRBは総資産を2倍、3倍に増やしているが、日銀は2005年当時の149兆円だと述べています。ただし、この記事の確認はしていません。裏を取らないと、新聞にも時々、誤報と言うかマジックがありますからね。兎も角、テーラーからエバンスと効果がないなら、効果が出るように追求する米国と、自分達は精一杯の仕事をしていると、成果が出てないのに自己弁護する日本の違いを表現していますね。先ほどのROAとROEの世界の話と一緒です。要するに市場原理主義と日本村論理の話ですね。

さて相場を解説してもあまり意味がないので、最近は銘柄の上下の背景を解説するよりこのようなマクロ的な考え方の背景を探っていますが…皆さんには難しいのでしょうか?面白くなければ方向性を変えることも出来ます。メールをくださいね。さて一昨日と昨日に放送された周恩来首相の側近が語る歴史模様は、素晴らしいドキメンタリーでした。良い出来です。流石、資金力が豊富にあるNHKの作品です。政治家は是非、あの番組を見るべきでしょう。少なくとも中国を知るうえで、ユンチアンの「ワイルド・スワン」を読んだりして勉強せねばなりませんね。驚くのは日中国交回復に向け、周恩来首相がこれまでは夜中から朝方まで仕事をして、明け方に眠り午前11時頃起きて再び仕事をするという生活習慣を、田中角栄の朝型の生活習慣を知って、自分も田中角栄に合わせて生活習慣を朝型に変えて日本国首相を迎えたという証言ですね。ここまで気配りをする人間がいるなんて凄いことですね。更に4人組との戦いでは周恩来が死んだことで民衆の空気が変わり、毛沢東がなくなると一気に改革が進むという歴史的な事実があり、やはり大きな時代の流れは自然と時間が流れないと駄目なのですね。

今は、市場原理主義はなかなか日本村論理に阻まれ浸透しません。2006年からの挫折の人生を顧みると時代の流れと言うものがあるのでしょうね。今日の市場も下げ相場が続いていますが、下値は黄金の岩盤です。心配はいりませんね。何度でもやれますね。また買い場になってきました。グリーについては先ほど少し触れましたね。変化と言うか、同じ金融でもアコムなどはかなり強い波動を鮮明にしていますね。三菱UFJと比べると分かります。だんだんこのような動きが広がるのでしょう。

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さて能力が疑われる民主党の前原氏、彼が担当だった時期に中国漁船拿捕が行われました。確かに彼の行動はあの映像を見れば正しいですよ。領土問題を抜きにしても明らかにモラルに違反していますからね。しかし彼はこのような事態になることを考えていたのでしょうか? 国家間の筋書きを描く外交は用意周到に運ばないとなりませんね。例え米国と密約があったとしても、その約束は反故にされる可能性もあるのです。その場合の対策まで練って事に当たらねばなりません。更に周恩来は、外交は相手の立場もあり、逃げ道を用意してあげないと成立しないとも証言されていましたね。あの通りでしょう。中国国内にもさまざまな意見があるのでしょう。今回の組閣は田中慶秋(74)などと言う人もしがらみ上、入っているようですが若い人が多いですね。前原さんは50歳なんですね。彼は八ッ場ダムでも汚点を残し今度は国家戦略か…。手痛い損失を貴重な経験に変えて、頑張ってもらいたいものです。外務大臣は48歳の玄葉さんか…国連での応酬をみると大丈夫なのだろうか? 兎も角、頑張って欲しいものです。

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投稿者 kataru : 2012年10月01日 12:31