今日の市況(2012年)(2012年10月02日)
かたる:また僅かな値動きの期間に突入し、次は米国の大統領選が終わり、「財政の崖」が話題になる頃なのでしょう。欧州は、ギリシャは相変わらずですが、スペインのストレステストが終わり一段落ですが、この余波がフランス辺りまで波及するかどうか…ドイツも陰りが見え始めているようですね。FRBがQE3を実施できるのは、シェールガスのおかげでしょう。エネルギーの輸入を減らせますね。日本の天然ガスは18ドルで、相場は12ドル前後、シェールガスは6ドルぐらいなのでしょう。もっと安いかな? 圧倒的に価格競争力が強いのですね。日本の場合は明確な国家目標がありません。場当たり式の産業政策で技術進歩も遅れ気味、原発ゼロなどと言う間違った政策目標を選挙目当てで発動したために、天然ガスの価格交渉でも足元を見られていると言います。故に割高な燃料の購入になり電力料金の値上げは続きます。一番期待できるのは米国ですね。しかしまだまだ金融機関は痛んでいます。ベア・スターンズを買収したJPモルガン相手に訴訟が起こっていますね。これじゃ、リーマンを買収した野村も、まだまだ戦線恐怖の段階ですね。
市場原理の世界では開拓者だけが先行利益を享受でき、二番手三番手はリスクが大きいのでしょうか?そんなイメージです。バーナンキの実験は続きますが、相変わらずインフレ圧力が高いですね。選択肢はないのでしょう。きっと日本のようになるのか?それとも…インフレを取るかです。尖閣問題がクローズアップされたのは、前原氏が許可した中国漁船拿捕からですが…この領土問題はある意味で米国にとってプラスです。中国はその罠に嵌っている可能性がありますね。もともと沖縄も敗戦後、米国は台湾に帰属させようと働き掛けたことがあるとか…台湾は断り、ソ連は千島を貰ったのだそうですね。米国のバランス外交と言うか…戦略的な仕掛けがあるのでしょう。今回の前原さんの行動も米国の仕掛けの一環かも知れませんね。その米国では、どうもロムニー氏の失言が多く、オバマ政権が続く様相です。つまりこの金融危機の対応はまだ峠を越えてないのかもしれません。中央銀行の協調姿勢は自然の流れでグローバル化に対応していますね。だから経済的に価値が高い資産は値上がりするのでしょう。ここで経済的に価値が高いとは…どんな評価なのか、一度、考えてみる必要があります。
さわりですが…日本国民はある意味で従順ですから安全では勝りますが、経済政策などが悪く少子高齢化が進むので税金などのリスクが高まりますね。欧州は劣化した南欧の負担が続きますから、やはり論外かな?やはり米国は有望に見えますね。何と言ってもシェールガスに穀物の輸出国ですからね。その点、ロシアと言う選択肢も可能性がありそうです。日産や三菱はロシアに進出していましたね。新安値を付ける日産自動車もPERは割安な領域になってきましたね。665円と言えば…一株利益が82円とすればPER8.1倍ですね。どの株も割安の水準だと思うのは、カタル君の潜在認識が時代に合わなくなっているのでしょう。カタル君の潜在的な認識は、BPSつまり一株純資産に、EPS一株利益の10倍を足したものが基準になっています。例えば日産自動車なら一株利益が82円で、純資産が737円なら、820+737円=1557円ですね。通常の経済状態ならこの程度の株価が常識的な数字だと考えています。
それでは何故、TOBされないのでしょう。現在が金融氷河時代だからですね。折角、開発された金融デリバティブ機能も信用規制の中では輝きが失われています。故に経済活動が鈍り失業者が溢れます。しかし日本の失われた時代もそうですが、今の時代の流れは、99%デモもそうですが、間違った清貧思想に向かっていると思っています。今でも竹中平蔵を悪者に思っている人達が大勢います。確かに彼らの行動により、UFJが消えたので…三菱のカラーから考えれば、UFJの残党は冷や飯を食わされ続け、人生の悲哀を味わっていることでしょう。あの当時、幹事長までやった北海道出身の武部勤さんは次期選挙にも出ないんだそうですね。71歳の年齢もあるでしょうが、日本村社会の本質を改めて考えさせられます。
社会に、時代に沿うかどうか…と言う基本的な考え方は生きるうえで、非常に重要なのでしょう。カタルは下げ続ける株式相場に向かい、孤軍奮闘と言うか、馬鹿の一つ覚えで買いばかり言っていましたが…これほどの時間が掛かるとは考えもしなかったのです。何度もチャンスはありました。しかし日銀総裁の対応は、いつも後手ばかりで、しかも規模も小さかったですね。消費税の引き上げが決まったので、今度は対応を変えるかと思いましたが、やはり10兆円程度のモーションでしたね。市場原理主義者にとってみれば、最後の頼みはバーナンキですね。今、行われている実験の成果は来年になります。年末の「財政の崖」と言う壁を処理してからの話になるのでしょう。
野田政権の領土問題に対する姿勢を見ていると、こりゃ、駄目だな。と考えますね。尖閣の国有化に絡み中国との密約があるかと考えましたが、無かったのですね。おそらく米国に唆されているのでしょう。だって東京都知事があのような態度に出るのだから、国有化して問題の鎮静化を図るべきですね。しかし中国当局への根回しもないまま、実効支配的な行為を取ったものだから…共産党内部の過激派を抑える術はなくなるでしょう。中国はついこの間まで文革をしていた国ですよ。過激な内部闘争がある国で、日本国の利益を押し付けられる道理がありませんね。たった20億か30億、あるいは周辺の資源開発権も含めせいぜい数千億円にも満たない金額でしょう。ところが今期の損失は明らかに1000億円単位で出てきますね。ハニーズなどは有望な銘柄でしたが、空売り銘柄に変わりましたね。エコカーの駆け込み需要がない日本の経済需要を見ると、消費税引き上げの駆け込み需要が期待される住宅関連もどうか?疑問にもかんじますが、東栄住宅などはチャートの形も良く期待される銘柄の一つです。


投稿者 kataru : 2012年10月02日 13:55