未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2012年)(2012年11月01日)

かたる:グループ企業を統合した正論の筈の松下が…分社化を維持している偽物の日立に敗退している構図は機動性かな? 優秀なトップなら統合した方が市場は評価すると思うのですが…本来、別会社の利益を連結利益で組み入れる方法は、デジタルガレージの様な存在ですね。M&A戦略が成功したソフトバンクをはじめサイバーエージェントなど、多くの企業は成功を収めてきましたが…ヤフーとソフトバンクはあくまで別会社だからね。統合させ沈没した松下は、難を逃れる術を失ったようで、巨大戦艦大和を連想させるのは僕だけかな? 時代遅れの大砲に固執して空母への転換に遅れた日本海軍のイメージもあります。

それにしても何故、自衛隊は空母を保持しないのでしょう。防衛しか認めていない憲法解釈が背景にあり、空母は攻撃に当たるとの解釈なのでしょうが…戦争になれば、攻撃力もなければ相手の攻撃基地を叩けませんね。ミサイルもそうだけれど…僕はこのような曖昧な基準を認める日本村の考え方が嫌いですね。要するに誤魔化しですね。日銀総裁の様な中途半端な人間しか作りませんね。責任ある立場なのだから、責任の取れる人間を選ぶべきですね。大蔵出身の武藤さんの方が適任だったように感じますが…どうなのかな?

わが国の防衛力はGDP比では少ないけれど…、米国の傘下にある為にマズマズの戦略的な兵器が存在するとも言います。イージス艦なども持っていますからね。今度、配備が予定されるF35は導入前から開発費が上がり、一体いくらになるか分かりませんが…撃ち落とせない飛行機なら高い買い物とは思えません。空母での離着陸なんか信じられないですね。まるでヘリコプターの様な着陸の仕方です。ただし後半の映像はBタイプだから自衛隊採用機とは違うのでしょう。映像は此方…。(広告は邪魔なのでスキップしてくださいね)最近ではパイロットがイメージしただけで操縦できる機能も開発されているとか…。だんだんイメージだけ、まさにSFの世界ですね。娯楽と言うのは、将来は脳の神経を刺激するだけのものに変わるかもしれませんね。その内に現実かバーチャルか分からなくなります。

ソニーは配当を維持するようですが…本当かな? 基本的にNECの様な構造改革を続けるうちは負け組ですね。同じ人員を解雇するにしても、戦略的に方向性を示さないとなりません。昨日のUBSのセルジオ・エルモッティ氏が選んだ道は、同じリストラでも大きな違いがあります。ボーダフォンの選択も日本と言う国の難しさからアフリカの将来性に賭けた選択ですね。パイオニアが辿った道にも、面白いドラマが隠されているようです。今、昔の書かれた「指名解雇」と言うパイオニアが終身雇用や年功序列が崩れる瞬間の小説を読み始めたところです。小説が真実を述べているとは思いませんが、昔「小川是」と言う証券局長が、新聞の談話で「証券界の事は知りませんが…数冊、小説を読んで勉強した」とのコメントが掲載されたことがあります。このコメントを読んで、僕は「何が小説ぐらいで、この世界の事が分かるものか…」と反発を覚えたものですが、しかし結果をみると、彼は竹下さんの下で大蔵事務次官になり、日本たばこや横浜銀行を歴任して悠々自適の暮らしを続けています。だから、彼のこのような生き方の人生もありなのでしょう。優秀な人間の生き方の真似も、効率を高めるコツの一つでしょう。

日本の曲がり角を証明する時代のパイオニアの指名解雇は、日本村社会が市場原理主義の負ける瞬間を捉えた小説の筈です。まだ読み始めたばかりで…感想は書けませんが…パナソニックの赤字も、ソニーの赤字も同じ背景を持っていますね。新聞によればソニーは黒字を維持するから配当をするとの事ですが…日経新聞の疑わしい観測報道です。先日のウインドウス8の発売を延期する辺りをみれば、おそらくソニーは新安値を更新し、今の下値ボックスを、もう一度、割る可能性は高いのではないかと考えています。だから今日の相場も安い筈ですね。パナソニックとソニーは大差がない筈です。仮に今期、誤魔化しの決算をしても、後で必ず表面化は避けられません。その為に2年前から包括利益を計上するようになっています。今度はこの数字が問題になりますね。ソニーも大会社です。

私が何故、「資産デフレ」こそが、日本の「失われた時代」のガンであると、むかし力説したのか? その事が表面化しています。この事を書くと長くなりますが…、基本的に資産規模の大きな大企業は、資産の劣化が大きな損失に繋がります。年金資産問題も同じ構造ですね。期間利益を表すEPSと資産価値を表すBPSの合算が株価なのですね。この意味を説明すると長くなるので止めますが…、決算には見えない数字が隠されているのですね。空洞化は何も製品を造る競争に負けているだけの現象ではないのですね。だから金融政策のさじ加減は非常に大切なのですよ。

先日、中国との貿易額の赤字が減ってきたので、空洞化も終盤と述べ、TPPを実現させコメの二重価格制度を打ち破らないとならないと述べました。その背景にはパナソニックの赤字にも見られますね。一見すると、関係ない現象に見えますが、根底は同じことなのです。中小企業から最後の砦のパナソニックやソニーまで来てしまったのですね。民主党は自民党の選んだ日銀総裁を変更させ白川さんにしたのですね。そうして原発の法律があるのに責任回避から拡大解釈を避けた。どんどん悪い選択が大きく膨らんでいますね。歴史と言うか時代観と言うのは面白いものですよ。

マネタリーベースから見て株価は上がりそうだし、パナソニックの大幅赤字は空洞化の終盤を示していますね。この時間的な感覚は、どの程度なのでしょう。間もなく訪れるのですね。確実に…日本株がグローバル化に向けた全盛時代への脱皮の瞬間が来るのです。しかし僕には、その時期がいつ来るのか?分かりません。既に始まっているようにも感じるのですよ。何しろ、アコムやオリコなどのサラ金株まで上がり出していますからね。既に株高の兆候は、至る所で見られるのです。だからパナソニックの赤字も悪い事ではないし…ソニーが仮に大幅な赤字を再び計上しても、なるほど、そろそろ来るな…と、考えるのですね。今日はこの辺で…「包括利益」の解説は此方です。国際会計基準ですからね。はやくグローバル化に慣れないとなりませんね。

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投稿者 kataru : 2012年11月01日 11:28