未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2012年)(2012年11月06日)

かたる:相変わらず変わり映えしない市場の展開とのイメージでしょうか? 今日の市場は…トヨタが買われていますが、多少、違和感がありサプライズの範疇との捉え方なのでしょうか…? でもトヨタは中国で負けているから、この程度で済むのですね。インドネシアなどは、ダイハツを中心にシェアを維持していますからね。それに国内の補助金と米国ですから当然の結果でしょう。世界不況とは言いますが、自動車はそんなに環境は悪くありませんね。家電は敗退しているから、輸出企業はひどく見えますが、早くからグローバル化している自動車業界はそんなに落ちませんね。むしろ米国が大きく改善しますから、増益シナリオの筈です。だからホンダやスバルなどが注目されますが、スバルは妥当評価ですがホンダは業績が悪かったので少し売られ過ぎですね。でも今度の軽自動車のN-ONEはなかなかですよ。来年は北米がフル寄与するでしょう。問題は中国ですが…どの程度まで赤字を抑え、軌道に乗せられるかですね。ここは政治のバランスです。

今日の東京は雨模様です。雨の日が好きだなんて言う人がいたけれど…家にいる分には、たまには良いですが、出かける時はやはり晴れていた方が良いですね。日曜日のNHK第一の「地球ラジオ」で、「ぬくもり」と言う曲を流していたので早速購入しましたが…。今ひとつのようです。良いセンを行っているのですが~。少し心に響いたので買ってみたのですが、前回の吉田由利子さんの方がやはり上かな? 最近は便利ですね。NHKでは番組のホームページがあり、あとで流れた曲を、さかのぼって調べることが出来ます。特にラジオの放送を無料で遡って聴く事も出来ます。ところがNHKテレビは駄目ですね。見逃し番組をみようとしても、2週間分だし…別料金が掛かります。常々、情報は有料だと考えていますが980円は、いつも見る訳じゃないから、やはり高いですね。先日、僕が見た方が良いですよ。と書いた「周恩来の証言で語る特集」などはお金を払う価値はありますが…それでも200円程度なら払って、もう一度見ても良いかな?程度だと思います。

昨日、見逃したのですが…、Eテレで「スーパープレゼンテーション」と言う番組があるのですね。2分程度しか見なかったのですが…。今、注目されている伊藤穣一さんがキャスターをしているのですね。そこで紹介されていた「バンガー・ロイ」の「裸足の大学」と言うプレゼンをやっていたのですね。あとでインターネットを検索したら…出てきました。NHKの番組は、このプレゼンを流しているのですね。一つの生き方として面白いですね。このホームページでは10番目のものです。他にも多くあり、あとで暇の時に聴いてみたいと思います。すこし価値観が変わりますね。

僕はこの原稿を書くにあたり、3つのプレゼンを聴きました。1番と6番と10番ですね。ここで共通のことは「好きなことをやる」という事なのでしょう。「好きこそ物の上手なれ」という言葉がありますが…どの道のプロも、その道を愛し、好きでなくてはプロに成れませんからね。でも株式投資は欲が絡み、難しいですね。一つの事の現象を見て想像を発展させることは嫌いではありませんが…上がる銘柄を見つけることは難しい。けれど自分の好きな「好み」を応援する事は出来ますね。きっと株式市場の市場原理と言うのは、みんなのそうした思いの集合体なのでしょうね。

業績のいい会社を探すのではなく、儲かる株式を探すのではなく、視点を大きく変えて自分が欲しい物、自分がその時間を共有したい会社を応援することが、市場原理の原点なのかもしれません。そんな風に、この3つのプレゼンを聴いて感じました。米国の大統領選はおそらくオバマが有利なのでしょうが…支持なしの諦めも多くあるようです。終盤の選挙戦は両者の中傷合戦だったと言います。自民党が年内解散に拘るのを見て、僕は飽き飽きしています。民主党も落第点だけれど…自民党だって、これまでの実績を見れば同じですからね。なかなか良い指導者に恵まれません。経済が順調に行くときは、あまり必要性を感じてなかった政治への関心ですが…。最近はこの手の政治番組が多くなっています。うちのかみさんも、最初は関心がなかったけれど…亭主の収入が変わるのを見て、政治番組を見るようになりましたからね。兎も角、政策を議論せずに、権力闘争を繰り広げる展開にはうんざりしますね。大臣の失言や履歴をとやかく言うのは、いい加減にやめにしましょうよ。

田中真紀子が疑問を投げかけていますが…この疑問を紳士に議論をすればいいのです。領土問題もそうですね。感情論を煽るのではなく、何故、中国が自国領土と主張するのでしょう。その根拠は何処にあるのでしょう? その経済価値は、どの程度あるのですか? 領土問題が存在するのは、明確な事実なのに…どう解決すべきなのでしょう。日米の軍事演習が問題海域で実行されると言います。中国への抑止力になりますね。でも実効支配して日中関係が崩れたら、どう立て直すのでしょう。仮に中国が折れて、日本の領土と認めさせたら、一体どんな利益があるのでしょう。北方領土にしても、竹島問題も同じですね。既に時代はグローベル化して、その内に領土の感覚もなくなるでしょう。BIS規制やIAS(国際会計基準)は、そういう事を示唆しています。やはり僕は情報の価値観をもっと高く認め、その情報網のデファクト・スタンダードを確立させるためにエネルギーを使った方が、どんなに有意義なのだろうと考えます。

先日、地球ラジオでミャンマーの人達の考え方を紹介していましたね。助け合う感覚が人々に根付いていると言います。だからミャンマーはきっと成長国になるのでしょう。敗戦国は大きく成長する要素を秘めていますね。その意味で戦下に在ったベトナムはもっと成長するでしょうし、イラクもそうでしょう。ラジオの放送では、故障した車を取り囲んで、みんなが助け合って直してくれたとか…。それも無償の善意で行われたと言います。儒教の世界の「惻隠の情」と言う、相手の立場になる考え方が根付いているようです。もしこのような道徳教育が徹底されていれば、数学の問題を解くより、英語が話せるより、ずっと豊かな社会が、構成されると考えますね。我々は米国の庇護の下で、一人あたりのGDPが世界トップ水準になったけれど…、同時に多くのものも失いました。パイオニアの指名解雇から始まった市場原理の導入を、もう少し違う形に作り変えることができないのでしょうか?

メディアが悪いのですね。角福戦争以後、政治の世界を政策論争ではなく権力闘争として置き換えて、面白おかしく視聴率の為にパワーバランスばかりに焦点を充てて報道しています。NHKのニュースでは常に、中国の監視船が領海を侵犯して…などと言う報道を繰り返し流しますね。あの報道の仕方では、間違った方向性のナショナリズムを国民に植え付けていますね。馬鹿らしい…。国民感情を煽る報道の仕方は、明らかに間違っています。同じニュースでも、違う捉え方が沢山あるのに…。もっとプロジューサーは勉強しなくてはなりません。一方通行の見方だけを繰り返し報道する意図は、一体、何処にあるのでしょう。株式相場を見れば分かります。買い手には買い手の根拠があり、売り手には売り手の論理があります。両者の意見を理解することは非常に重要です。

ノーベル賞を受賞した山中教授への資金援助の増額は良いにしても…、他の埋もれた研究開発の予算は削減されるのでしょうかね? 一体、どうなるのでしょう。もし僕が埋もれた研究者なら…山中のせいで…僕らの研究開発費が削減されたと恨み節が聴こえそうです。だからこそデフレの世界ではなく、インフレの世界が大切なのですね。実質GDPではなく、名目GDPなのです。みんながハッピーになるのは、常に適度のインフレが必要なのですよ。故に、マネタリーベースは毎年5%程度~10%程度は供給を拡大させねばならないのです。白川さんは優秀だから理解されていると思うのですが…どうなるのでしょう。株価は、経済だけでなく日本社会全体を映す鏡なのですね。

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投稿者 kataru : 2012年11月06日 13:00