今日の市況(2012年)(2012年11月07日)
かたる:大統領選はサンデー効果が強かったかのか…オバマ氏が優勢だと報じられていますね。神様の裁量は不思議なものです。多民族国家の米国は、これからのグローバル化を考えると一つのモデル国家ですね。多民族国家を維持するうえで公平な社会を実現させなくてはなりません。その為に公正な競争原理を守ろうとして、戦争をしても、この市場原理の仕組みを守ろうとしています。故に9.11テロに立ち上がったのでしょう。もしテロの様な行為を許せば、公正な競争は妨げられ、暴力により優劣の決着がつく社会形態になります。だから米国の根幹を維持する市場原理を守ろうとしたのでしょう。だんだん民族論も衰退するかな?まさか二期も黒人大統領が続くとは思いませんでした。ロムニーに魅力がないのは事実ですし、オバマは株価を見ても分かるように、この困難な時期に健闘していますからね。まぁ、この結果は当然かな?
米国の株価は高いですが…財政の崖の懸念はどうなるのでしょう。財政赤字や減税など重要なテーマは株価に織り込まれており、市場の評価は心配ないという事なのでしょう。ただ米国株は休みなく上げ続けており、やはり一度は、値幅調整が無理なら、時間調整を強いられると考えています。日米同盟の評価は難しいですね。オバマ大統領はどちらかと言えば対中戦略は穏健派でしょうし、GMは中国が稼ぎ頭ですからね。来年は米国内でもしばらく好調な自動車販売が続きますから、GMの株価は政府の注入額を確保できる株価になるのでしょう。金融は産業を助けるのですね。あの時期に投入したお金が回収できない筈はありません。この考え方はリスクのリターンの関係で必ず成り立つ原理原則だと考えています。
日本は2か月連続のマネタリーベースの積み上げで、相場は確りしますね。まぁ、株価とマネタリーベースの考え方は鶏と卵の論争になりますが…基本的にマネタリストの考え方は景気を浮上させます。今年の春に一度、浮上しかけた場面がありましたが、この再来相場がいつ訪れるか?そのタイミングを計ることになります。金融規制に厳しいオバマが続投することで量的緩和はしばらく続きます。失業率は改善され来年の半ばから後半におけるFRBの金融政策は注目を集めます。QE2でデュレーションの概念を導入して長期債を購入していますから直ぐに資金が引き上げられるわけではありませんが…この辺りの政策は注意を払わねばなりませんね。2006年の日銀の行動は参考になります。
さて中国に弱いトヨタが増益を確保し、中国に傾斜していた日産は減額修正をしたとか…まさか日中関係がここまで悪化するとは考えていませんからね。米国の大統領が決まり来年1月が教書演説、一方、共産党大会は間もなく始まります。尖閣問題の背景には共産党内部の勢力争いが影響しているという説があります。軍事力を行使し自分の地位を保全すると言う考え方ですね。新政権が完全に権力を掌握するまでしばらく時間が掛かります。日本でも領土問題は厄介ですが、選挙が行われ政権は変わるでしょうから、いい切っ掛けのチャンスになります。日銀は日中関係の影と欧州危機の懸念に怯え、珍しく事前対策を行っています。通常はもっと景気が悪くなってから経済対策などが施されますが、民主党は選挙を意識して経済対策を支持していますから、継続政権がこの行動を無視することはできないでしょう。ましてや消費税の引き上げが決まっていますから、効果的な経済政策を実現しないとなりません。さて政策官僚の手腕の見せ所ですね。果たして消費税の引き上げが決まり自分達の地位保全が確認された後の政策官僚の行動は本当に実力がないのか?それとも自分達の地位保全のための見せかけのデフレ政策の演出だったのか?結果はもうすぐ判明しますね。彼らは優秀ですからね。問題は硬直化した組織体制がスムーズに機能するかどうか…。
トヨタと日産の関係を見ても分かりますが…効率的な資金配分は難しいですね。折角、日産はグローバル戦略を加速させトヨタとの距離を縮めていますが…トヨタのおっとり刀が今のところは成功したようにも見えますから、経営資源の投入の仕方と言うのは面白いものです。インドネシアに積極展開をしたダイハツ、米国に傾斜したスバルと…どんなタイミングで資金を何処へ投入するかの経営戦略は、数年後の企業業績に大きな影響を与えます。パナソニックの子会社統合の巨大化戦略は、今の評価では間違っていましたね。もし日立方式を維持しておれば、こんな結果にならなかったかもしれません。難しいものですね。正論である筈の正義の行動が正しいとは言えないのですから…。
カタルの当初の予想では、ここから年末年始相場に向けた調整局面が続くとの予想です。おそらく12月上旬ごろまで…全体相場は依然として停滞気味の展開を続けると言う見方ですね。しかし来年に近づくとマネタリーベースの増大により次第に相場環境は良くなってくると考えています。特に米国経済は好調さが裏付けられると考えています。問題は日中間の経済ですが、それぞれ政権が変わり安定期に移行すると考えていますが…どうかな?楽観的過ぎかな…北朝鮮が新政権の誕生で経済政策に力を入れており、対中国経済への輸出基地に育つ可能性があります。日本にとって拉致問題さえ片付けば、戦争責任の償いもありますから、積極的な経済協力をしなくてはなりませんね。だからビジネスチャンスがあります。インドネシアを始めミャンマーなどアジア圏はGDP成長率の高い環境は続きますね。キャノンの御手洗さんは素晴らしかったけれど…住友化学の米倉さんは今の所、あまり日本経済に貢献してないように感じます。折角なら北朝鮮などへも糸口を設けるチャンスですね。絶対に欠かす事が出来ない国ですね。今は向こうも望んでいるタイミングの筈ですね。日本が協力すれば拉致問題も自ずと解決するでしょう。政治家がだらしがないから…民間経営者は頑張らねばなりません。米倉さん、そろそろ本領発揮をして下さいね。あなたにはアフリカでの実績があります。期待しています。
このアフリカも自動車業界は手を付けているのでしょうか?スズキは米国から撤退を決めましたが…インドに続きアフリカ辺りに戦略を展開したらどうなのでしょうかね?僕なら狙い目の様な気がしますね。ボーダフォンが何故、日本から引き揚げてアフリカに展開したか?自動車の後発メーカーは主戦場で戦っても競争には勝てませんね。独自戦略が必要な筈です。マツダは中国摩擦が強まっている今こそチャンスですね。独自技術の「スカイアクティブ」を武器に中国に技術協力して賭けをする時期の様な気がしますね。積極的に独自技術を供与して市場開拓に掛ける道はいかがでしょうか?きっと共産党の新首脳陣も喜ぶでしょう。何しろ今のままでは宝の持ち腐れです。
さてDENAの決算が発表されたようですね。初めて海外売り上げの状況が公開されていますね。良いペースのようです。詳しく見ていませんがグリーと共に注目されますね。グリーの海外会員の表示が正しいなら、来年は相当な増益力を維持できるはずです。故にこの相場が低迷する時期の1か月程度は注目される可能性は高いですね。もともと人気がありますからグリーと共に来年初めに新高値を目指すことになるでしょう。僕はDENAを再び高く評価しますね。何故なら、ゲームに続き、LINEを取り込む戦略に出ているからです。もともと居る会員組織を上手く使いこなす能力がこの会社には存在するようですね。今ではLINEとの差は天と地ほどあります。とても追いつける差ではないように見えますが…もしグリーを見てDENAが並んだとしたら…僕はあまり詳しくないので仮説なのですよ。そうであるなら現存のNHNと大きな差がありますが、早晩、追いつけると思います。きっとDENAにはそのような遺伝子が会社にあるのでしょう。もしこの仮説が正しいとすれば、DENAは予て夢見た株価1万円説に近づくことになりますね。ゲームの利益を新しい開発に投じるのです。面白いですね。グリーも僕は大きな期待をしていますね。何しろ自社株買いをしてない為、DENAと株価に差がつきましたが、ここからまた一番、面白い場面を迎えますからね。
此処が重要なのですね。全体の相場はおそらく駄目です。色んな展開を考えもう少し時間が必要となりますが、その間、これらの銘柄は休んでおり、業績の裏付けが確認されますから人気銘柄に間違いなくなると考えています。どちらでも構いません。グリーでもDENAでも同じことですね。サイバーAの選択もありですね。でも僕なら株価が下がっているグリーを狙うでしょうね。あとは皆さんの判断です。それではまたね。(下のチャートはクリックすると拡大します。)
投稿者 kataru : 2012年11月07日 13:07