今日の市況(2012年)(2012年11月08日)
かたる:久々のヒットかな? やはり「財政の崖」の洗礼は避けられなかったようですね。予想通りの展開のようです。ただ僕は事前に予想していたけれど、果たして起こるのか疑心暗鬼の気持ちも同時に抱いていました。NY市場が新高値を目指す仕草を見せた時ですが…昨日の市況では調整は避けられないが、事前予想の値幅調整ではなく、時間調整なのか?とも疑っていましたね。しかし結果の幕開けは、当初のシナリオ通りだったようです。かなり近づいているようですが…この最後の壁を超えられるかどうか?実験は続きます。今後の展開は、最大、長引く場合は大統領の一般教書演説まで…。しかし一般的には12月中旬ごろの議会とのねじれ現象をどう処理するかが試される減税法案の行方でしょう。この時に大きく市場が騒ぎ、底を打つのではないかと考えていますね。でも基本的に欧州の様な財政問題などを、過度に疑問視することはないのですね。経済においては…赤字など…どうでもいいのです。現状のお金が回っていれば、生活に困らないのですよね。
1日、20万円を使うのは至難の業ですよ。一般の生活での話ですが…。高級な腕時計は数百万円から宝石などを付けると数千万から上は際限がありません。しかし時刻を知るだけなら…1万円程度の腕時計はゴロゴロあります。トマトの価格はなかなか下がりませんが…いくら高くても1個150円程度かな?せいぜい200円と言うところでしょう。トマトはなかなか高価格を維持していますね。その点、キャベツは食べごたえがあるのに…安いですね。今は1個100円程度でしょう。高くてもせいぜい今年のケースは400円なんて価格があったかな…どうか? 記憶にありませんね。費用対効果なら断然、野菜ではキャベツですね。でも、この価値概念は時代により変遷しますね。
11月6日の今日の市況で10のプレゼンを提供しましたが、昨日は時間があり3つ追加で見ました。その中でケン・ロビンソンが話していましたね。腕時計の固定的な概念を題材にして、僕らの既存認識が間違っているという教育論ですが…。彼はスピーチが上手いですね。僕のように学校教育に疑問を感じている人は、世界中に居るんですね。ビックリしました。
丁度、田中真紀子大臣が彼女らしい方法で問題提起をしましたが…僕らはもっと教育論を見直す必要がありますね。一見すると田中真紀子の主張が負けたように報道されていますが…流れを見ると面白いですね。僕は彼女の提言は、もっともだと思います。そうして岡田副総理が述べたように、認可前から建物を造ったりするこの国の形がおかしいと思いますね。審議会も形骸化していますね。本来は田中真紀子大臣の主張は正しいと考えます。審議会の答申を受けて、大臣が最終判断するのが民意だと思うのです。それを審議会の答申が決まっているように、建物が建設されているのですね。この背景には、おそらく学校教育の予算形成が背後にあるのでしょう。報道ではここは隠されていますね。あの学校建築費は何処から出ているのでしょう。つまり学校を増やすと予算が増額される仕組みになっており、それで生活する人間が大勢いるのでしょうね。要するに言葉は過ぎるかもしれませんが、教育を餌にする「ダニ」ですよ。日教組のような存在なのでしょう。だから日本では人間が育たずに世界競争に負けるのですね。
大企業の雇用は毎年2万人弱です。ところが東大と早慶だけの卒業者でだけで、それを上回る水準なのですね。つまり最高学府はそんなに必要ないという事ですね。その時間を他に使った方が良いですね。伝統芸能、宮大工などの技術水準は素晴らしいし…料理の世界ではおそらく世界一で、日本人は世界のレストランのトップに立てるはずです。世界中に日本人のシェフを輸出できますね。言葉が過ぎるかな…輸出は語弊を生みますかね?
もっと精神教育に力を注いだ方が良いですね。基本的な生活習慣の確立とか…。戦前の「修身」の様な教育は悪くないと思っています。僕自身、「修身」の内容は良く知りませんから正しいかどうかわかりませんが、儒教の「惻隠の情」などは武士の情けに繋がり、素晴らしい精神ですね。助け合いの精神をも養います。しかし同時に村社会構造を育てるとの批判はあるかもしれませんが、グローバル時代でも充分に通用しますね。
国家の品格を書かれた藤原先生は英語などより国語教育だけでいいと…たしか主張していましたね。彼の主張はよく理解できます。幼稚園から小学生、中学生と…大切な基礎学習の時に、人間性を歪めている現代の教育を改めるべきでしょう。ロボット生産教育を止めて、創造性を育てる豊かな価値観を伸ばす教育が必要ではないかな?と考えますね。僕は残念ながら、今のところは市場原理の世界競争に負けましたが…その世界に身を置き考えてみると、今頃、価値観が大きく変わっている自分が存在するのです。しかし生活するためにお金も同時に必要です。でも時間をお金のために売るのも…どうかと思いますね。よく田舎に帰ると、都会と違う流れの時間を感じます。都会の時間が「あくせく」としていますね。しかし田舎の時間の流れは「のんびり、ゆったり」としています。何故でしょうか? やはり自然かな…それとも人口密度の問題でしょうか? 小さなマンションで暮らしていると人間性を損ねますね。きっと…。やはり空間は必要なのでしょう。僕はケン・ロビンソンのプレゼンを聴いて、そのように再び考えましたね。
丁度、田中真紀子さんも同じような発想を持っているから、噛みついたのでしょう。この真紀子さんの提言は非常に重要です。メディアは「また真紀子が問題を起こした」との一面のみで学生が可哀そうだとか…すでに確立されている路線を破壊して秩序を乱しているとか…、そのような見方のみで捉えていますが、仕組みがおかしいですね。中央官僚が敷くレールに乗っていればいいと言う中央官僚制度の問題を提議しているのですね。そう考えると…この問題は分かりやすいですね。実際の予算のつき方はどうなっているのでしょう。もっと政治家は元気を出して、その点を解明しなくてはなりません。あの学校建設費は何処から出ているの?赤字が確定している大学教育にお金を出す投資家はいるの?慈善事業としても成り立ちませんね。誰が大学職員の給料を払うのでしょう。まさに中央官僚体制の問題を秘めていますね。このような非合理で、非効率な予算を使っているから競争に負けているのです。日本中、至る所で…文部省に限らず同じ弊害があるのでしょう。
ここで同時に財政赤字と乗数効果の話は面白いですね。だから米国の「財政の崖」は深刻だとバーナンキ議長は指摘しているのですね。故に300ドルも下がる相場が現実になっています。一見すると繋がらない田中真紀子大臣の行動と、米国の「財政の崖」、関連性はありませんが、ケイジアンが主張する財政政策の重要性は一般的に信じられてきました。どちらかと言えば、この財政政策は計画経済の範疇で、共産主義と言うより社会主義に近い考え方ですね。米国では小さな政府を模索する共和党と、弱者に手を差し伸べる社会保険医療制度を確立させる民主党の違いですね。市場原理主義は共和党、日本村論理は民主党とのイメージですね。金融危機は共和党のはみ出し部分です。小さな政府は競争を煽り、時代を大きく進化させます。しかしみんながそのスピードについて行かれずに疲れるのですね。その為に時代の進行スピードに制限をかけます。丁度、車のスピード制限と同じです。
市場原理主義の共和党の下では、資本が自由にはしゃぎまわり悪戯もします。悪戯があるから進歩が生まれ、時代が大きく進みますね。当然、悪さをする人も出てきます。でもそのスピードについて行けずに、取り残される人が大勢います。だれでも、ようやくインターネットの良さに慣れ始めて来たところでしょう。日本では小学生から英語教育を…と言う意見が多くありますね。流暢にしゃべる為には、小さいころからの教育が必要だと言うのです。本当でしょうか? 先程のケン・ロビンソンの主張も僕の意見も似ていますね。詰め込み式の記憶能力など必要ありません。それより豊かな独創性を創造する力を養うべきでしょう。今の停滞する時代を、なかなか打破できないのは、自分達が自ら設けている殻を破れないでいるのですね。自ら足かせをはめて生活しているのです。おかしいですね。99%のデモは時代に乗り遅れた人たちの叫びなのですね。だからオバマ大統領は再選されたのでしょう。
しかしマネタリストは共和党の小さな政府を求め、間もなくその時代が来ます。日本は失われた時代が長く、論理的に考えて次のステップは大きく躍進する時代を迎えますね。皆さんは、もう一度、英語が分からなくても大丈夫ですよ。日本語訳が付いています(マウスを画面上(右下)に持って行くと言語を選べます。)ケン・ロビンソンのプレゼンを聴いて下さい。「学校教育は創造性を殺してしまっている」。 「教育に革命を」。僕は後者を推薦します。両方とも面白ですが…。TEDとは良い組織ですね。大体18分前後のプレゼンです。
英語教育など、もう直ぐ要らなくなります。日本語を話せば英語でしゃべる機械が生まれますし、もう少し時代が進むと、考えただけで自分の意思が相手に伝わる時代になりますね。ウンドウズ8は最新のソフトですが、先日のF35の映像を見ましたか? この次期戦闘機はタッチパネルを採用していますが…、既に研究段階ですがパイロットが考えただけで方向転換する戦闘機の開発も進んでいますね。もう直ぐSFの世界に到達しますね。教育は未来の人間を育てねばなりません。その為に一番大切なことは、コンピュータの様なロボットを生産する事ではなく、芸術性などに優れたみんなを感動させる能力を有する創造力を育てる教育は非常に大切になります。だってスーパーコンピュタが何でも覚えてくれており、計算も出来ます。必要なことは、全て直ぐに手に入る時代なのですよ。インターネットはそうですね。記憶力などの遅れた能力は必要ありませんね。人を感動させる面白い時間を提供する豊かさを…与える能力は創造力から生まれますね。だからグリーやDENAは大きく育つ可能性を秘めているのでしょう。
投稿者 kataru : 2012年11月08日 10:50