未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2012年)(2012年11月09日)

かたる:海洋権益と所得倍増論の国家目標は一致するが…。政治改革を抱え、固定資本形成が50%で、消費が35%と言われる中国経済が、歪な状況にあるのは否めない事実で、加えて急速に高齢化社会に移行する体制を考えれば、次の習近平国家主席の環境は難しいですね。興味深いことは、「チャイナ9」の体制からチャイナ7に移行するとこことですね。本来はこのぐらいの体制の方が意見交換などの議論が進めやすい筈で、合理的体制に思えます。誰もが驚いた江沢民の上海派閥の地位は高く、尖閣問題を陰で操っているのは「漢奸」出の江沢民の性格によるものなのでしょう。

文章は知識レベルが同じような水準でないと、なかなか伝わりません。
「チャイナ9」とは中国政府の最高政策決定機関を示し、この人数が再び減る意向だと推測されています。そうして「漢奸」とは、漢民族の裏切り者を示し、江沢民の実の父親が日本軍の占領下で日本の特務機関に協力していた売国奴との評価ですね。何故、引退した筈の江沢民を引き合いに出したかと言えば、今、共産党大会において胡錦濤主席のとなりに位置して、尚且つ、多くの人が礼節を重んじていたと言います。間もなく発表されるチャイナ7のポストを巡り権力闘争が繰り広げられるなかで、引退した筈の老人たちが権力を維持していたという観測がなされています。固定資本形成の比率が50%と高いのは地方政権が土地などを強制収用により、経済成長を高めているという意味合いもあります。要するに公共事業投資をイメージすれば良いですね。つまり創られた経済成長だというのです。この影には汚職があり、だから政治改革も共産党政権を維持するうえで重要な課題です。99%問題と同じで貧富の格差が拡大しているので、毛沢東崇拝者が騒ぐのですね。それを利用する薄 熙来氏の事件が問題化されましたね。

米国は70%が消費だと言われています。日本は60%程度ですね。ただ現実最終消費なる項目にすると70%になりますね。現実最終消費とは、最終消費支出が費用支出の集計であるのに対し、現実最終消費は便益享受に関する集計であり、便益享受者の消費になると解説されています。細かい事は僕も勉強不足かな? 日本は毎年、公共事業投資などが減り続け、ようやく身の丈に合った国になりつつありますね。この数字の変化を見ても我が国の調整は終盤を示しており、いつでも転換点を迎えられるようです。自民党政権の200兆円構想は時代を遡る政策とも思えるし、同時に大きな効果を生むような気もしますが…結論を出すために、もう少し考慮せねばなりません。僕自身もまだ勉強不足ですね。

ただ言えるのは…長引く、減り続ける売上高を示している消費、百貨店の売上高とかの話ですが、この統計数字を見ても、株が狙い目に来ているように感じるのですね。いつまでも減り続けるのはおかしいのです。今は団塊の世代が続々と退社して…新しい時代が幕を開くビジネスチャンスの時代を迎えます。丁度、インターネットが普及し始めたワクワク感と同様の興奮がありますから…。カタル君が百貨店株などにも興味を抱いている背景がこの辺りの現実に起因しています。

さて話を戻せば、もう直ぐチャイナ7の序列が発表され、注目される人はWSIによれば、汪洋広東省党委書記と李源潮中央組織部長だと言われています。この二人は政治改革に積極的だと噂されているようです。西側よりなのかな? まぁ、もうすぐ判明しますね。温家宝の隠し財産報道など…権力闘争はもう直ぐひとまず幕を閉じます。尖閣問題が日米同盟の演習で、どう変化を見せるのか? 共産党大会を終えると、どう変化するのか? 江沢民の影響力はどうなのか? 色んな政治バランスがあるのでしょう。昨日のラジオの放送で遠藤誉さんが解説されていましたが、彼女は中国共産党などの仕組みをよく知っているようですね。これから注目されるおばあちゃんですね。

さて外部環境はこの程度にして、相場の話しでもしましょうか…カタルの予測の「財政の崖」の洗礼が世界経済に広がり、おそらく12月中旬ごろが山場なのでしょう。日本も解散総選挙は避けられない様相ですし…小沢さんが嘆いているように、第三極の権力闘争は呆れる展開のようで、なかなか進展せずに自民党政権の復活になるのでしょうか?この連中も本当に、数を思い切って削減しないと駄目ですね。中国は9人から7人に減らすと言っているのに…雑魚が多くて何処まで真剣に日本の将来を考えているのでしょう。やはり中国は熾烈な実績競争を勝ち抜くだけあり、トップの経歴はすごいですね。政治手腕はかなりのものです。共産党員同士の戦いは、ある意味で市場原理主義そのものの、実績がないと上に登れないようですね。尖閣の問題から日米同盟の問題は重要で…、どう見ても米国の戦略に嵌っている野田政権の印象がぬぐえません。日本は上手く米国に利用されています。本当は中国に接近して、両大国のパワーバランスを活用するのが、国家戦略だと思うのですが…まったく米国に利用されているという見方も、メディアはその方向性で報道していませんね。今の状況は…明らかに米国有利ですね。日中間の対立構造では日本にメリットは生まれませんね。

こうした面だけを見ると、株なんか…と言う心理になるから不思議ですね。ソニーはこの時期に新安値を割るのか、それとも業績発表まで保てるのかどうか…。どっちにしてもカタルは新安値に向かうと考えています。しかしソニーは同時に素晴らしい経営資源を有しており、経営者次第でアップルを超える存在にもなり得るのですが…どんどん時間の経過と共に、そのアドバンテージが失われていきますね。欧米が金融危機の修復段階にあるうちに、日本は躍進できるのですよ。ソニーと同じように、日本の置かれている環境は恵まれています。政治の状況を除けば…バラ色ですね。何しろ、金融機能がようやく機能し始めます。この評価は非常に大きいのです。確かに中小企業円滑法への対処が、まだ済んでいませんが…欠点と言えばこの位で、この程度のマイナス面なら何とか乗り越えられるはずで…むしろ欧米が、もたつく今は大きなビックチャンスですね。

まだ状況は見えませんが…「財政の崖」の後の展開は、バラ色ですね。ホンダでも良いし…何でもいいですね。私はマネタリーベースの増加が、実体経済を刺激し始めると思っています。この効果を評価するのが来年の新春相場ですね。今は駄目なのですよ。でも早ければ12月中旬から、遅くとも1月の大統領教書演説が終わるころには、新しいスタートが始まる筈です。この主導力はマネタリーベースの存在ですね。明日の株式教室も、この話を書く予定です。

だから今はその準備の調整期間ですが…。ここで注目されるのはヤフーと提携を発表したグリーなのですが…まだ決算数字を発表していないようですね。この会社で注目される点は、ただ一つです。海外売り上げの推移ですね。国内ではないですよ。国内の数字なんかどうでもいいのです。コンプガチャの影響とか…そんなものは株価が下がったことで織り込み済みなのです。だから決算数字が悪くても構いません。一番問題にされるのは、海外売り上げの動向ですね。しかしサイバーAやDENAの数字を見れば、良いのは間違いなく、その度合いの問題だけです。つまり進展力が評価されますね。このスピードにより株価が上がるスピードが予測できます。カタルは何度も言いますが…新高値を抜くと考えています。今までの高値は昨年11月の2840円です。この株価も市場のエネルギーを測る目安になります。つまり本命の銀行株が、いつ騰がるか?…の予測が立つわけですね。

これまでの検証から、マネタリーベースの増加が、株価に与える影響は確実なものです。問題は中央銀行が緩和策を打ち出し、その行動のスピードと実体経済の間にかなりのタイムラグがあることですね。そうして日銀総裁の胸の内がどんな様相なのか?推測する事なのです。福井さんの時代に量的緩和を停止したのですね。彼もプロパーでした。ただ白川さんは小心者かも知れないが、希望の星は、彼がシカゴ大学で勉強していることですね。シカゴと言えばマネタリストの「巣くつ」ですね。だから白川さんは「包括的な金融政策」を打ち出したとも考えられます。今の所、「無尽蔵の貸し出し」効果は出ていません。財政の崖問題で、再び円高に振れていますね。しかし、あの日経報道、無尽蔵の貸し出しは資本の移転を生み、為替を円安に導く効果があると言う仮説を、日経新聞は掲載していましたね。あの記事をもう一度読んで御覧なさい。可能性はあります。

僕は自己資本比率規制から見て批判的な見解を示しましたが…でも可能性はありますね。実際に日銀が融資をどういう形で実行するか分かりませんが…面白いアイディアはたくさん存在します。一例を示せば、野村証券が日銀から借り入れて、じゃんじゃんとイタリアやスペインの国債を買います。でも野村の経営陣にその度量はありませんが…。ギリシャ国債でもチャンスはあるでしょう。ギリシャから国債を購入するにあたって、パルテノン神殿やクレタ島の権益を担保にして買う方法もありますね。色んな手段が考えられますよ。1兆円程度でも場合によれば、それらの担保が約束されるなら10兆円でも安いものでしょう。ギリシャ問題など小さい国なので、あっという間に片付きますね。日本はクレタ島などを開発して、一大リゾートにすればいいですね。収益は充分に合うでしょう。

要するに、ここで言いたいことは…、今はしばらく市場が暗く見えますが…、また明るさが見える時期があるのです。その時期が来るので…ここからの下げは、最大のチャンスになりますね。だから僕も投資を再び計画していますね。勿論、グリーも面白いのですね。今回のグリーは業績の裏付けが見えますから、絶対に空売りはしてはなりません。やりたいならソニーなどの、もたつく会社でしょう。

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投稿者 kataru : 2012年11月09日 12:49