未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2012年)(2012年11月19日)

かたる:一つの可能性としては、あり得る株価上昇だが…この程度では不十分かな?とも同時に疑念を抱くのは何故でしょう。本当に日経新聞の解説のような自民党が主導権を握り安倍総裁が誕生し、超金融緩和策と公共事業投資を実施して日本が立ち直るのでしょうか?日銀のマネタリーベースの実験は効果を発揮するのか分かりませんね。無制限と言う言葉の響きは良いですが、同時にバーゼル3の達成をしなくてはなりません。近年ようやく、邦銀はこの水準をクリアするかどうかなのですね。三井住友は今年初めにRBSの航空リース事業を72億ドルで買収しましたが…まだダイナミックに動くほど自己資本が改善しているのかどうか…。55年体制の下で米国の庇護により成長してきた我が国経済は追い抜き追い越せを主眼にルールを無視して、諸問題は妥協の産物で突っ走ってきました。その為に総資産経営をしてきたのです。この背景は土地神話による信用創造ですね。この信用創造が破たんしたのが1989年のバブル崩壊、ベルリンの壁崩壊と双璧を成すこの仕組みの崩壊は、リストラクチャリングを余儀なくされています。

体制崩壊が自民の復活で戻る訳がありませんね。野田首相が述べた前に進む政治か、後ろに戻る政治かの選択と言う言葉を7回記者会見で述べたと言いますが…ここを示しています。ケイジアンの財政投融資による景気刺激策を何度も実施して駄目だったのですね。世界基準で大きな仕組みの変動が起きているのに…東西冷戦下の米国庇護型の政治運営が通用する筈がありませんね。膨らむ財政赤字の爆弾は今回の消費税の引き上げで残り時間が延長されますが…未だに日本は構造転換が出来ていませんね。確かにパナソニックやソニーまで構造転換は来ました。あとは本丸の政治家や官僚機構の構造転換があるかどうか…石原都知事が述べた中央官僚体制の打破はこの仕組みの再構築を示します。民主党の仕分け程度では、いくら蓮舫さんが頑張ってもこの体制はビクともしませんね。地検を使い邪魔者を消すほどの巨大組織です。鳩山さんが実行しようとして挫折しましたが、米軍基地移転の問題を今の評価に変えたのはメディアですね。何故、日米同盟から日本の自衛隊、更には徴兵制度の復活まで議論が及ばないのか?ここに日本の教育の未熟さがあります。丸暗記のつめこみ形式の記憶だけを重視する学歴社会の歪さが問題になっていますね。創造性が付加価値を生む原点なのですね。

自慢ですが…2007年の末から2008年に掛けカタル君は何度も武富士をレポートに登場させています。この時期にこの業界は買い場だと判断しているわけですね。しかしその後も低迷し武富士は倒産しました。しかし僕のこの基本的な考え方は正しかったことが昨日の検証作業で証明されましたね。僕が実際にJトラストと言うサラ金屋に注目したのは2010年ですが…丁度、武富士に注目していた時にJトラストは最安値を付けています。何故、この株を検証しているかと言えば…先日の見えない糸の話ですね。市場全体のリスクにしか影響されないような市場では、個別論を論じても意味がないと思い証券マンに終止符を打ったのですが…この判断は間違っていたかもしれないのですね。だってその頃の絶望期にあった2008年1月にJトラストは29円の安値を付けて1345円を付けます。途中で2倍の株式分割をしていますから2690円ですね。およそ100倍近い大きな伸びを演じたことになります。下のチャーとは分割を修正した僕が波動論を研究するために使ったチャートです。あの時に武富士を選択せずにJトラストを選択していたら…そうして信念を維持できたなら大金持ちになっていましたね。実は僕にはこのようなすれ違いが何度かあります。このすれ違いの修正が最後の壁になっていますが…なかなかこの壁が越えられないのですね。そうしてもがいています。

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絶対なのです。三菱UFJもみずほ、野村を含めた金融シナリオは必ず大きな相場になります。しかしその時期が見えませんね。そのスピードが見えません。他にもDENAやグリーもおそらく大きく育ちます。今、僕の手持ちのカードはそう多くありません。既に上がっているものでカタル銘柄の中にはタカラレーベンと言う会社もありますが、この会社の利益は積み重ねではなく、景気循環株と同じ範疇の利益ですね。しかしDENAなどの利益の質は変化していますね。1回目はSNSだったのですが、ゲームになり今度は「LINE」ですね。母体はSNSの仕組みを変化させているだけですね。3回も続けば4回目もあるでしょうし、5回目もあるでしょう。つまりゲームの一過性の利益の質が、継続する蓄積の利益に変化する評価が生まれますね。PER10倍がPER30倍に変化する瞬間が間もなく訪れます。この部分が非常に重要ですから良く理解しておくと良いですね。

金融株が大きく伸びなければ、つまり金融機関に博打をするゆとりを与えないと景気はよく成りません。孫さんのビデオを昨日、見ましたか?多くの人が涙を流したことでしょう。彼の魅力はあそこが原点ですね。だから安倍さんでは…ないな?と言う僕の見方に繋がっています。その見方を発展させると今日も株価は高いですが、やはりこの上昇は予兆に過ぎないとも見えますね。お金がありユトリがあるなら当然、打診を入れる場面です。だってマネタリーベースも空洞化の進展を示すバロメーターの日中貿易の赤字推移も縮小していたのです。最近は違いますね。何しろ外交問題で野田さんは失敗していますからね。パナソニックのリストラ、ソニーのリストラ、考えられますか? 円が変転するタイミングに来ているのかもしれませんね。だから多くの条件がそろっていますね。

きっと時代の変化とか…こんな感じで、少しずつ条件が揃い、多くの賛同者が増えてやがて自然に変化するのでしょう。もう直ぐ扉が開く瞬間には違いありませんが、この場面かどうかの自信はまだ生まれません。新しい無制限の日銀貸し出し融資は魅力ある政策ですが…果たしてこの政策が狙い通りの機能するのかどうか?まだ仕組みを構築している段階で実際の変化は半年程度かかるでしょう。だって日銀が「包括的な金融政策」を開始したのが2010年の10月ですよ。実に画期的な初めての資産デフレ対策を講じたのです。しかし実際にマネタリーベースが前年度比で10%以上伸びるのは、2011年の3月ですね。つまり来年にならないと政策効果は確認できません。予想は出来ますが…実際の検証が出来ませんね。

勿論、株価は実際の政策に先取りはします。だから実体景気の半年程度前から動き始めるから、空売りが入り仕手化する金融相場になるのですね。だからカタルは五分五分と述べています。しかし近年この段階でスタートを切る投資家は非常に少なくなりましたね。今の段階ではリスクも少ないのです。だから半分程度騙されるのを覚悟で出動すればいいのですね。しかし一抹の不安があることも事実です。このまさかのアヤで多くの投資家が最後の壁を超えられずに沈没します。丁度、僕のように挫折するのですね。でもここで先ほどのJトラストを見て下さいね。最初の助走が長く不安定でその波動を確かめる時間はたっぷりありますね。いきなり大相場になるわけではありません。今回の波動は野田さんが16日解散を口に出した時にスタートしています。3日前ですね。三菱UFJのスタート地点は345円です。最終的には10倍前後になるのでしょう。だから…たっぷり時間はあります。

このような仮説を頭に描き、相場を眺めて行動する場面を探せばいいのですね。お金のある人は少しずつ、何度も打診を繰り返し、リスクを軽減できます。分かりますか?もうスタートしている可能性もあります。だからカタルは五分五分と述べています。丁度、Jトラストの2007年後半から2008年始めにかけての株価動向にも見えますね。しかしカタルは同時に、依然、米国の「財政の崖」から米国債のレーティング引き下げの最終場面による影響もあるのだろうとも考えていますね。

さて始まり、始まりなのか?…。貴方の判断は如何でしょう。

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投稿者 kataru : 2012年11月19日 11:23