今日の市況(2012年)(2012年11月20日)
かたる:日本は選挙ムードが、かなり濃くなってきましたね。テレビでは連日、橋下さんは引っ張りだこです。何とか第3極のムードが創られてきたような印象です。週刊朝日掲載の時は、日本村社会のいやらしい部分が垣間見られましたが…先日の孫さんの出身問題で無番地の話がありましたが、橋下さんにも同じような部落民の話を掲載されていました。同和の登場が、朝日新聞への圧力になったのでしょうが、米国のオバマさんを見れば分かるように、生まれた環境などは関係なく、やはり本人の努力が全てでしょう。一度、一般化した問題が消化されれば、あとは大丈夫でしょう。株と同じです。
米国市場も「財政の崖」は消化見込とか…。しかし本当は米国債のレーティングの引き下げなどの深刻化の試練があった方がもっとスッキリしますね。このままの形で問題を先延ばしすれば、憂いを残す可能性があります。
今日はあるアイディアを思いつき、先程までデータ集めをしていました。しばらく見ないうちにインターネットの世界も様変わりしている様で、株価データなども集めやすくなっていますね。知らなかったのですね。株価データの使用は此方を利用しています。ビックリしました。僕は株価データなどを固有のコンテンツとして、著作権を用いるようなやり方に反対ですね。故に東証の態度も日経新聞の態度も、何か狡賢いイメージを抱きます。だって株価データは、そもそも市場参加者みんなが創っているもので、公の存在だと思いますね。そのようなデータに著作権のようなものが存在するのでしょうか? この辺りの考え方に「既得権益意識」を感じるのは、僕だけなのかもしれませんが…。逆に僕がオープンすぎるのかも知れません。
このデータ集めですが、今日は5時半に起きて、今は9時半ですから、約3時間程度かかっていますね。まだデータは10%程度しか集まってなくて、このデータを集めた後に、今度は自分が考えている工夫を施し、実際に検証作業があるので、一つのアイディアが、ものになるかどうかわかるまで、おそらく1カ月程度はかかるのでしょう。それだけの時間をかけて検証しても、思うような結果が出ずに、この時間が無駄な事が良くあります。でもその作業をしている中で、色んなことがまた浮かんでは消えるので、やはり自分のキャリアに繋がるのでしょう。ここで少し眠くなったので、お昼寝ですね。いや朝寝かな?
やはり失業者と言うか…時間を自由に使える自由って良いものですね。13時ですが頭がスッキリしましたね。冒頭の橋下さんの活躍は、既存の自民党政権の古い政治を壊すことに繋がりますね。安倍さんの建設国債を全額、日銀引き受けにして公共事業投資に使うやり方は、非常に危ない匂いがしますね。10年以上も同様の事をやり続け、効果を生まずに膨大な財政赤字だけを残した宿罪が自民党にあります。また旧来型の公共事業投資を繰り返す可能性は高いのですね。この反省の色が自民党には全く見られません。結局、民主党は人間の心を理解してないので出来ませんでしたが、ヤン場ダムや諫早湾の問題は自民党のエゴですよ。
確かにケイジアンの考え方では、公共事業投資などの財政出動が刺激になり、民需が刺激されてGDPが増える筈ですが…90年代から麻生政権まで、この路線を辿って失敗しているわけで…構造改革が出来ないまま、強引に需要を創りだしても、一時的なものになる可能性もあります。もう一度、同じ失敗したリスクを考えると安倍政権は怖いものがあります。もちろん、かなり構造改革は進んでおり、ここでの財政出動は以前の状態より効くのでしょうが…。でも何か筋が違うような気もします。官僚組織には共産党的な集金システムのみが残っていますから、効率的な資金配分が出来ないでしょう。問題は此処ですね。効率的な資金配分が出来なくなったから、日本は失われた時代に突入しました。
もともと政府が主導するやり方は間違っていると思っています。
信用を供与すれば資金は集まり、効率的な資金効果を発揮できます。僕は小さな政府が正しいと思っており、規制緩和などを実施したりして、円滑に民需を助けるのが行政のあり方だと考えています。例えば、TPPを完全実施して、農業などの弱者は他の方法で救済すればいいのですね。民主党の所得補償制度も考え方の一つですね。
官僚など…彼らが主役になる事ではないのですね。彼等はいつしか傲慢になり過ぎていますね。おそらく錯覚しています。予算の権限が長らく自分達にあったために、権益(省益)を守ることが使命だと考えるようになったのでしょう。自民党ではこの点が非常に怪しいのです。もうコリゴリです。市場は安倍政権の誕生を期待しており、株価は上がっていますが僕の考え方は少し違いますね。やはり橋下さんに期待したいな。彼は2年以内に消費税の地方税化を謳っており、ここが日本を救う可能性がありますね。要するに中央政権に偏った資金配分が硬直化して、効率的な資金配分が出来なくなりました。
もし地方政治に予算権が移れば、地域住民の体制に合った予算の使い方が出来るようになります。そうして、かなり難しいのですが…必ず何処かの地方が画期的な予算の使い方をして成功させるケースが出てきますね。丁度、何時だったか? 紹介したことがある中国の江蘇省の華西村のように…。あのスタイルが良いとは思いませんが、中央政権体制を打破をして構造改革を促進させるのですね。ただ今のままでも既に構造改革は90%程度、既に自然に実現していると思っています。だから自民党の安倍政権の主張は効率的な資金配分が出来るなら…一気に立ち上がる可能性もあります。しかし旧来型の資金配分の可能性が非常に高く冒険ですね。
さて…米国の財政の崖問題は、やはり選挙が終わったので両党は協力型になり、延命策になるのでしょうね。財政問題への多少の配慮を示して予算は削減される。だから米国の構造改革の成果のスピードが遅れますね。故にバーゼル3の実施が延期になったのでしょうね。やはり米国も金融機能が大きく痛んでいますから、簡単に立ち上がりませんね。カタルの仮説を修正しなくてはならなくなってきましたね。日本では選挙、米国では「財政の崖」が先送りされる公算が大きく微妙な修正になってきました。本当はもう一度、外部環境の試練があり、下値の堅さを確かめた方が盤石だと考えていましたが…。どうもこのままスタートする公算もあるようですね。しかしまだ日本の政局が見えませんから、どこの政党が主導権を握るのでしょう。おそらく連合政権になるのでしょうかね? 橋下さんと石原さんのコンビは、どこかファシスト的な匂いを秘めていますね。今は僕も彼らを支持していますが、丁度、ドイツがナチ(ヒトラー)を支持したような構図にも見えますね。
歴史とは、不思議なものですね。徴兵制度の復活から中国との戦争まで発展しないとは言い切れませんね。ファシスト政権の誕生になるかもしれません。まぁこれだけ失われた時代が続けば、このような選択しか残っていませんからね。それを覚悟して構造改革を認めるわけですね。橋下さんの政権が誕生すれば、当然、弱者切り捨てで年金は半分に減らされ年金給付も70歳からになりますね。そうして今の20万円稼いで5万円払う仕組みから7万円程度への引上げになるでしょう。仕方ないこととはいえ、この選択肢しかないのでしょうか?
言えていることは円の時代は終わりましたね。どちらにしても困難な時代を迎え、米国はシェールガスがあり大きな武器を得ています。故に円ドル相場の長い円高トレンドは終了し円安に向かいます。おそらく180円程度の水準まで、円は最終的に売られるのでしょう。当面は非常に緩慢な動きでしょうが…。一つの大きなトレンドが変化を迎えたのが、貿易収支の赤字であり、やがてフローが赤字になる以上に、経常収支も何れ赤字に向かいます。丁度、時限爆弾のスイッチを入れたようなものですね。どっちにしても強制的に構造改革は進みますね。頼れるのは自分だけですね。最後は家族です。僕らは震災でその事を学びました。社会も会社も誰も自分を救ってくれません。「惻隠の情」と言う精神を期待するのは甘えと言うものでしょう。住みにくい社会を迎えますね。
あぁ、今日のレポートは、何かおかしいですね。お昼寝したせいかな? 書き始めの当初はそんなに悲観的ではなかったのですが…橋下政権誕生を考えたから、現実の厳しさが見えてきて暗くなりました。橋下さんはある意味で、ファシスト的なイメージですね。それを覚悟で投票するしか方法はないのでしょうか?
さて相場を見るうえで、重要なのは金融株の行方です。16日解散が伝わった木曜日からの上昇は先物主導なのですね。おそらく安倍政権誕生からの一連の流れを読んだヘッジファンドの買戻しが起こったのでしょう。つまり通常はこの辺りで一旦は終了します。また緩やかな値下がり相場に移行する筈です。しかし強含みの右肩上がりの調整を続けるかもしれません。3月からの7カ月間の日銀のマネタリーベースの供給停止…は言い過ぎかな? 絞り方は、やはり時間的なギャップがあるのでしょうね。ただこの休む形が問題の筈ですね。仕手化しているアイフルや、今日はグリーやDENAも動いていますね。この休む形が次のステップに繋がるので、注意深く観察するしかないかな?
当初の「財政の崖」のカタルの仮説を修正し、新しいシナリオを作成するには、現時点ではパーツが少なすぎますね。やはり日本の選挙結果を見てからでないと…。今の状況は自民党が大勝する見方ではありませんね。どちらかと言えば、どこが政権を取るにしても…連立になりそうな形ですね。もしこの見方が一般化するなら、相場は少し下がりますね。問題は選挙戦終盤になり、橋下さんのイメージが、今の日本を救済する竜馬的なイメージを維持できるのか…。それとも終盤に、年金カットや弱者にも負担を求める部分が強調され、ヒットラーのようなファシスト的なムードが、醸し出されるのか? やはり相場は様子見に変化しそうです。この調整過程がどのような形になるのか? 今後の相場の見所でしょう。調整と言っても下がるわけではなく、1カ月程度の休む時間調整の形を想定しています。だから相場は仕手戦でしょう。アイフルは育つのでしょうかね?倒産会社が育つのは面白いものですね。ハッキリ言って、この会社の相場は一時的でしょうね。Jトラスト的なイメージはありません。…かと言って、グチャグチャになるようなものでもありません。むしろグリーなどの方が正しいのですが…残念ながら今回の決算数字には変化が感じられなかったから時間が掛かるかも知れない。まぁ、株屋ではないから、待つのは慣れています。
投稿者 kataru : 2012年11月20日 14:42