未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2012年)(2012年11月21日)

かたる:今日は検証作業を途中で中断して、今日の市況を書いています。様々な銘柄の動きを見ていると世間一般の認識と、現実は違うと言うのが見えてきますね。世間の認識では世界景気は衰退しており欧州景気も悪化し中国も怪しい…。所謂、金融危機の第二波が広がっているイメージでしょう。しかし現実は違うのでしょうね。

例えば半導体の認識ですが…半導体価格だけにスポットが当たり、エルピーダやルネサスのように倒産騒ぎがあり、構造改革を強いられている認識が一般的ですが、現実は違いますね。おそらく活況に近い業態を維持しているのでしょう。考えてみれば、アップルなどの携帯端末が多く発売されているので大量の半導体が使われている筈ですね。それ以上に過剰生産体制の淘汰があるのでエルピーダやルネサスに焦点が当たり不況だと言う認識に繋がっているのでしょう。エルピーダはある意味でDRAMに固執して、資金繰りのための過剰投資が原因で、過剰な世界景気の回復期待に賭けた投資に破れた結果の破綻なのでしょう。ルネサスは、本来はNEC、日立、三菱電機が行うべきリストラを先延ばしして、その延命策の時間切れですね。個別企業の失敗が業界への見方を変えたのでしょう。

何故なら、シリコン大手の信越化学の業績はマズマズです。信越化学の株価は他のグローバル銘柄に比べ落ちていませんよ。ここで参考にして欲しいのは、今の状態にようやく構造改革が追い付いていると思われる二番手のSUMCO-3436の株価でしょう。まだ無配ですが買い場にも見えます。

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世間は不況の嵐との認識ですが、僕はそう考えていないのですね。景気の実態は、来年はより一層、鮮明に改善が見えるようになるでしょう。一番大きな主因は、米国景気が大きく改善します。多くの人がシェールガスの認識を過小評価しているようですが、エネルギー価格は、全ての産業のコストに関わります。別に大量の電力を消費するアルミ産業だけでないですよ。どの製造過程においても、必ず電力が用いられます。半導体もそうですね。シリコンを造るのも半導体の製造装置も、加工もクリーンルームも全ての段階で電力が必要になります。だから、日本では原発反対が多いようですが、この認識は問題なのですね。今日の新聞にはドイツも負担増に悩むという記事が掲載されていましたね。

国の根幹を揺るがす、基本問題がエネルギー政策ですね。自分の亭主が首になるのに…かみさんが原発反対とプラカードを掲げ反対運動をするのでしょうか? 電力料金が引き上がると自分の払う電力料だけが上がるだけではなく、全ての品物の価格が1%~2%程度は、上がると思った方が良いですね。そうなると売上高営業利益率が10%以下の会社はゴロゴロしており、どの会社も更なるリストラを強いられ、電力料金の安い海外へ生産移転をします。こんなことは常識ですが、メディアはその事に焦点を充てませんね。原発事故で、一体、何人の人は亡くなりましたか? 産業が消えれば自殺者は大きく増えますね。

全ては見えない糸により連鎖していますね。また今の検証作業で、ブリヂストンの業績を見る機会がありました。そう言えば、僕は証券マンを辞める二年前にブリヂストンを買っていましたね。株価は1500円台でしたね。この業績と株価推移をみると、えへへ…ですね。やはり僕の見方は、失敗も多いけれど当たっている面も多くあるな…と思いましたね。世界中で車が売れている実態が見えますね。

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だから今、主張している金融株は、間違いなく2年後には、どの株も大きく上がっているでしょう。そう感じますね。更に…同時に奇妙な現象もありましたね。資生堂の業績は売り上げが増え、向上するように見えますが、株価は何故か、毎年、下げ続けています。不思議ですね。この背景はおそらく年金基金の株離れでしょう。2007年から2008年に大きく株価が下げたのは、金融危機の影響が在り仕方ありませんが、2010年からの下げもきついですね。しかし、どの銘柄もそろそろ下値を離脱する段階になってきたようですね。

マツダは野村証券の訳あり銘柄で、この円安を捉え上がっていますが、もう直ぐ公募価格で相場は一旦休みで、様子見でしょう。ガンホーの株価を見ると、いくら人気があるとはいえ、この動向は先走りし過ぎかな?とも考えますが…。でも僕はこの手の銘柄に大きく惹かれる自分が同時に居ますね。何故か…ワクワク感を感じます。この「パズドラ」ってなんなのでしょう。興味がありますね。

この2年、市場全体のリスクにより、個別株の話をしても意味がないと思っていたのですが…自分が市場を見ていなかったようにも感じますね。今回の検証作業を通じて、この点、大きく反省を余儀なくされています。少し勉強の幅を広げても良い時期かもしれませんね。個別株の材料探しをしても…。正直に言えば、日経産業新聞などを読んで、個別株の材料探しをしても、市場が閑散では意味がないと考えていましたからね。駄目だと思っていた時期に、Jトラストのようなヒット銘柄も生まれるわけですからね。実は候補銘柄はたくさんありますね。何しろ株価は大きく下がり、ようやく日本の構造改革も終盤を迎え、日銀はマネタリーベースを増やしているわけです。

しかし安倍さんは…やはり、もうコリゴリですね。日銀引き受けと言えば、直接の引き受けを普通は念頭に考えます。きっと批判が多かったのでしょう。故に、市場からの買い取りを示すと意見を変えたようです。この辺は、結果は同じですが、非常に大きな違いがあります。だってオペなら皆が公平に応募できますからね。自民党はさらに尖閣も実効支配をするとの事ですね。今の中国は江沢民勢力が強いから…この戦略は非常に危ういですね。選挙としては、人気を得るでしょうが…もし強行すると、どうなるのかな?やはり不確定要素が大きいですね。

ただ野田さんの「前に進むか、後ろに戻るか」の選択と言う意味合いを提示したのは、日本の政治活動の前進に、くさびを打ち込んだ事になりますね。その影響が今日の日経新聞にも表れています。おそらく、どの政党が政権を取るにしろ、4年間は我慢して従うしかないし、兎に角、意見の対立があるのは仕方ないので、議論より決断をして行動するしかありません。どんなに日本が反対しても国際的な自由競争は進みます。更に国際ルールも整備されますね。BISやIASはその基準ですから、守るしかありません。もう日本的な妥協の産物の誤魔化しはできません。故に自民党政権では、きっと駄目なのでしょう。やはり橋下さんに期待するしかないかな? でも何故、彼は大坂市長を辞めないのでしょう。それとも、もう辞めたのかな? ここが不思議ですね。これじゃ片手落ちですね。どうなのでしょう。

まぁ、不確定要素は大きいですが…、どちらにしても確実に円安になり、マネタリーべースは増えるわけで、株価が見直される環境は整っています。果たしてどの時点で爆発するのかどうか…。基本路線は、既に決定されており覆りません。更にアノマリーは、この年末は絶対の買い場なのですね。要するに、多少の揺れはありますが…株高に繋がるので…そのタイミングを計るだけの話しなのです。時間は当初の考え通りです。僕は12月中旬までは待つつもりですね。

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投稿者 kataru : 2012年11月21日 11:59