未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2012年)(2012年11月26日)

かたる:日本と言う国は難しい国ですね。
日本村社会の構造は表面上の理解は難しく、日本人である僕も常に悩みますから…。おそらく外国人には理解されないのでしょう。何故、僕は晩年になり矛盾を抱え悩むのでしょう。先頃、鳩山さんが政権から引退されましたが、彼の去就もなんとなく分かる気がします。今日の新聞にはルネサスが革新機構と最終合意したとなっていますね。この行動は日本村社会の構造ですね。ルネサスには海外ファンドが手を挙げて買収すると言っているのに…市場原理による解決ではなく、日本村的な考え方ですね。大切な産業で保護したいなら本来は上場すべきではないでしょう。しかしマイコンの技術集積率がいくら高いとはいえ、既に一般化している汎用品ですからね。今の時代は、だんだん、国家の概念が希薄になる時代です。それとも揺り戻しが起こるのでしょうか? 尖閣問題はその認識です。

どんな時にイライラしますか?と子育てをしている母親にアンケートすると、一番多いのは子供が「自分のいう事を聞かない時」と答えるそうです。いくら子供とは言え、相手は確立された個人の人間ですから感情があります。ロボットではありませんね。昨日、あるラジオ番組で平田オリザさんの話しを聞く機会がありました。彼は今、ロボットによる演劇をやっているそうで…ぜひ見てみたいと思ったら、海外公演が先行しており日本では来年の4月と言ったかな?…に公演するそうです。彼を良く知らなかったのですが、調べてみたら彼の経歴も変わっており、高校生の時に中退して自転車で世界一周を成し遂げるのですね。そうして大学検定を受験し、国際基督教大学を卒業し、演劇をしているのです。彼の発言は「的を得て」いますね。「演劇を教育に取り入れろ」と言うのです。なんでも…演劇の世界は意見のぶつかり合いが多く、違った個人とどうしても付き合わねばならず、その訓練が人生に生きると言うのです。彼の発言を1時間程度の番組の中で聴いただけなので判断は難しいけれど…根がすわっている印象を抱きました。日本では官僚などが大学教授になるケースが多く、偽物社会で創られていますが…だんだん本物の人も登用されるようになってきましたね。彼は現在、大阪大学にいるそうです。

この発言の中で「ダブル・バインド」と言う心理学の統合失調症の解説に用いられる言葉が出てきました。調べるとグレゴリー・ベイトソンによって1956年に発表された学説らしいのですが、二つの矛盾する命令を下すと人間は混乱するという事なのだとか…。確かにコンピュータの世界では、二つの矛盾する検索すると混乱しフリーズ現象を示す事がありますが、あのような状態に人間もなるという学説らしいのですね。「ダブル・バインド」、日本語では「二重拘束」。このような指令が世の中には溢れています。幼児期から学童期に、このような状態に置かれると子供は統合失調症に陥る可能性が高くなると言います。考えてみるとストーカー殺人など、異常な精神犯罪がありますが、そのようなケースが引き金になっている可能性が高いですね。恋愛も複雑な心理です。

世の中、「ダブル・バインド」だらけですね。私はこれまで日本村社会の常識の矛盾をかなり多くテーマに取り上げてきました。サラ金問題やライブドアやオリンパスの上場問題など…裁量決済が多く、統一基準がなく混乱している社会をテーマにしてレポートを多く書いています。僕も精神病に陥る体質を持っているのでしょうか?やたらに拘りがありますね。今日のルネサスと革新機構の話しもそうです。日本は資本主義だと考えてきましたが、実は中国よりも共産化している構造ですね。権力者が実権を握っている市場経済もどきの共産主義社会です。予算は硬直化した形の財務省が作成したものですし…教育も記憶能力を重視した詰め込み式、創造性を育てるものと大きく違います。ロボット教育とカタルは呼んでいますが…従順な人間を育てる画一化教育ですね。

自民党の国防軍に交戦規程が盛り込まれるのは当たり前の話ですね。インターネットにより引き起こされた「アラブの春」は、何もアフリカや中東の独裁政治だけでなく、日本においても目覚める時代ですね。メディアによる画一化された情報がインターネットにより破壊されているのですね。カタルが証券界の矛盾もかなりレポートで掲載しました。スーパーで肉や野菜を買ったらレジでいちいち、この食品を食べると死ぬことがあります。その危険をあなたは理解して、この肉や野菜を買いますか?と署名・捺印を求められている様な状況が、証券界には存在すると…、更に電話などはいちいち録音されており、全て検査されているのです。呆れる管理社会と述べていますが本当の事なのです。医療の世界でも同じような状態でしょう。要するに国民が安全・安心を求めれば、間接的にあなた自身の生活も拘束されているのですね。振り込み詐欺などの事件が多くありますが…こんなことは防ぐのは簡単ですね。キャッシュレス社会を構築すれば、犯罪などできなくなりますね。直ぐに犯人は捕まります。既に我々はスイカやエディーを使っているのです。

この現象を一つとっても日本は役人天国ですね。効率的なスマート社会を実現して、必要のない人間を必要な所に再配置すれば、一人あたりのGDPは格段に上がります。簡単に世界競争に勝てますよ。自給できるように野菜や穀物の工場を作り、エネルギー効率を高め無駄をなくせば、いいだけの話ですね。キャッシュレス社会にすれば、警察の数も税務署の人間も大幅に減らせますね。勿論犯罪は減りますから警備会社も必要なくなります。

医療費の増大もネット診療記録の整備をすれば、無駄な検査や時間が省けます。診療時間なども予約でき待ち時間もなくなりますね。膨大な医療費が削減されます。ネットももっと利用しスマート社会を実現すれば、多くの無駄な規則や規制などのマニュアルは必要なくなります。平田オリザさんのロボット演劇を馬鹿にしてはなりませんね。石黒浩教授の挑戦は世界トップの技術であり、IPS細胞の山中教授に、あれだけの資金援助をするなら、日本国は石黒さんにも同等の資金援助をすべきでしょう。無駄な公共事業投資に数千億円も使うなら何人もの研究開発に資金を充てられますね。

残念ながら株式市場の市場経済において、この手の技術に資金を供給する手段は確立されておりません。しかしルネサスには、国の供与がなくても資金の出し手はあります。それは市場原理で儲かるからですね。国が市場原理を邪魔をする必要はありません。国はもっと高い技術、将来性に賭けるべきでしょう。確かに重工やホンダなども…このような先端技術に多少の資金援助はしますよ。しかし市場論理に於いて、このような資金回収システムがない、10年後にも採算に乗るかどうかわからないものに資金はかけられませんね。だから国家が予算を付けて開発支援すべきですね。たった一言の「ダブル・バインド」に惹かれたばかりに…想像が膨らみました。

株式市場は完全に新しい相場がスタートしているようです。先週の木曜日に野村証券が高値保ち合いから抜け出した時に流れは決定されています。あの3手押しの戸惑いが…曲者ですね。本当は下値を切り上がる形が最も強いのです。しかしどちらかと言えば3手とは言え下降波動に見えますからね。それほど強くもないがやはり日銀の無制限融資が効いている可能性が高いですね。安倍さんは勘違いされているようですが…確かに彼の発言は良い切っ掛けになりました。しかし野村証券の株価波動を見れば…明らかに8月には右肩上がりの波動が確認されていますから、時間の問題だったわけですね。同じことが銀行にも言えます。おそらく選挙の公示まで上げ続け休みを入れるのかな?この次のボックスを離れた時に多くの人が参加するでしょう。だから押し目を待とうとせずに、買うべきでしょうね。どうせ何処かで引っかかるのです。次に確認されるときは更に買えば良いでしょう。そんなイメージだと認識しています。

日産自動車のマーチをカタルは良く引き合いに出します。あの事例は日本を方向付ける大切なものだからです。あの時点で為替は円安トレンドが確定しています。しかし現実はあれから更に円高になっていますが…このタイムラグが面白い所です。日銀の包括的な金融政策をカタルは高い評価をしています。今から2年前の10月の話ですね。僕が証券マンを辞めた時です。日銀が初めて資産デフレ対策に手を打ったのですね。しかしまだ地価は下がり続けていますよ。でももう直ぐ反転し出します。別に安倍さんが公約したから、デフレ脱却に向かっている訳じゃないですよ。14日の予算委員会で野田さんが16日解散を言い、安倍さんが馬鹿さ加減を表し、日銀の国債引き受けを言ったから市場が驚いたのですが、単なるきっかけですね。後日、彼は日銀の直接引き受けではなく公開買い付けのオペだと訂正していますが…結果は同じでも大きな違いですね。

株の話しより石黒さんの講演や平田オリザさんの講演は面白いですね。是非聞いて下さい。これもTEDが提供していますね。此方のサイトの方が良いかな?両者合わせると50分程ですね。流石…一流人、日本も捨てたものじゃないな。妙味が惹かれる平田オリザさんか…。覚えておこう。

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投稿者 kataru : 2012年11月26日 12:51