未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2012年)(2012年11月28日)

かたる:今日の相場は流石に一服しているようですね。14日から実質的に2週間も上げ続けましたから当然の一服でしょう。当初の予定では選挙の公示前まで強く、公示後から微調整して再騰するというシナリオでした。たぶん12月20日前後が分岐点になるのではないかと推測しています。しかし意外に強いことも充分に考えられますね。その理由は既に様々な基本的な背景が変化しているために、8月末頃より日本株は上昇波動に入っている可能性が高いのですね。安倍さんの言っていることが本当か、僕の基本的なシナリオが変化していることが本当かの判断でもありますね。安倍さんの意見が正しいならまた駄目相場の再来です。しかし僕の観点なら相場は既に大きな上昇相場をスタートさせていますね。調べてみると…色んなことが分かるようになってきましたが、データを調べるためにはもう少し時間が必要で、いずれにせよ年末から来年の話になるでしょう。今日は円高に振れているようです。

最近は為替と日経平均株価の連動性は非常に高いですね。ただ株価上昇が鮮明になってきた14日以降、何故か本命としている銀行株の上昇は証券株に比べると鈍いものでした。具体的には野村と比較して三菱UFJの値動きは鈍かったですね。理由はこれまでの動きとボラティリティー(変動率)の違いでしょう。(勿論、中小企業円滑法の終了も影響している可能性もあります。)どちらかと言えば野村証券はリスキーな株ですからね。値動きが荒くなるのは致し方ありません。下のグラフは観察期間の短いものと長いものを比較したものですね。この辺りの変化を御理解いただけると思います。僕は金融株を中心に考えておりましたけれど…故にあまり相場を見てこなかったと思われますが…この2年間でも大勢は下げていますが、中には逆行高するセオリー通りの銘柄もあるのですね。例えばアステラスです。旧社名は山之内製薬ですが…まさにセオリー通りの動きですね。デフェンシブ・ストックが不況の時は上がり、景気敏感株などは下げているわけです。金融相場から業績相場に移行して、逆金融相場から逆業績相場になる。株式市場の春夏秋冬ですが…。

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このような景気循環の短いサイクルだけでなく、今回の株価波動は大相場に相応しい大きな株価サイクルを迎える筈です。近年では小泉政権の2003年にスタートして2006年に終了しましたが、今回、想像している相場は、もっと大きな株価波動を想定しています。理由は日本は、村構造社会から脱皮してグローバル展開になるからです。ようやく日本にも体制変換の創造時代がやって来ました。今回の上昇相場は2年や3年では終わりませんね。5年から10年程度は続くのでしょう。まさしく大相場が始まります。故にカタルは経済の基本である銀行株、特に我が国トップの三菱UFJを推奨しています。株価も10倍程度なる可能性もあると考えています。日本は兎に角、無駄の多い国です。何しろ利益を無視して規模の拡大をめざし、総資産経営を実施してきました。最初の3年程度はこの考え方を変えるだけで、いくらでも利益が生まれる効率化の選択をするのでしょう。

実は数年前、既に実例があります。日立ですね。残念ながら日立は、まだ完全に体制移管が出来てないのですね。ある程度はグローバル化への方向性を切り始めましたが、未だにトップの経営方針に迷いがあるようです。基本は此処でしょう。欧米人の優秀な人間に(ゴーンなど…)、社長と言うのは、ある意味で技術者ですよ。経営と言うのはどうやって利益を出すか?何処まで利益の源泉に目覚めるかの問題なのですね。トヨタは未だに日本村社会構造の色彩が強いですね。おそらく大政奉還されたトヨタ社長の後継辺りが大きな舵を切るのでしょうが、章男さんだって優秀な方ですから、既に理解はされているのでしょう。しかし雇用とか…日本村的な概念に縛られているのでしょう。昨日、述べた「ダブル・バインド」ですね。多くの経営者がこの問題に苦しんでいますね。僕と同じように内部矛盾を感じているのでしょう。この感覚が徐々に溶かされていくのです。

アラブの春は何もアフリカや中東のものではありません。世界中で起こっている意識革命が引き金になっています。シリアもガサ地区などの中東も、北朝鮮も全ての地域で「情報の開放」は劇的な意識変化を生んでいますね。産業革命の歴史を見れば分かりますが、産業革命と一口に述べているから、劇的に変化が訪れたと錯覚しますが…違いますね。歴史の転換と言うのは長い時間をかけて徐々に変化するのでしょう。明治維新、と一言で解説しますが明治の混沌とした訳の分からない、カオス原理のような…ものが、我々を包み、徐々に変化しています。今回の変化の兆し出発点が、後世の人々により何処をスタート地点に設定するのか分かりませんが、95年のウンドウズ発売にするのか? それとも2000年のITバブルに始点を求めるのか?

幸い、世界の先進国の中で、日本は「面白い国」との対象になっており、ある意味では、尊敬されており逆に馬鹿にもされています。これからの我々の変化度合いにより、相場の上昇角度も変わりますし、スピードも変わるでしょうが…ようやく、バブル崩壊後のゴタゴタした長い失われた時代から脱皮する時期が来たようです。「失われた世界からの脱皮」

教育改革を前面に取り上げている政党はありませんが、自民党が述べていたかな? 画一化した記憶力勝負の詰め込み教育から、全ての参考資料を持ち込んで試験を実施する創造性を育てる教育に大きく舵を切ることでしょう。「中央集権体制よ、さようなら…」自由な裁量が働き、地方経済が栄える時代になりますね。情報の格差が幸い、NTTのおかげで消えています。物流の進化で都会の便利さも消えています。残念ながら、生の音楽を聴く機会も、本物の絵画の迫力も感じられずに、僅かな地域差は残りますが、技術は日々進化していますね。3Dと言う映像進化も確立されるでしょう。医療問題も遠隔地ロボットの採用で徐々になくなるでしょう。既に技術は確立化されており、画期的なスマート都市のモデル都市を「フクシマ」に作って欲しいですね。誰もが住んでみたいと思う未来都市です。

キャッシュレスで、税務署も警察もない、自由で安全な他人に迷惑さえかけなければ、何をやっても許される規制も規則も税金さえも僅かな…人類の未来を創るスマートシティーを建設して欲しいのですね。このモデル都市は日本全体に広がります。その未来都市の実現を、是非、日本が先行して日本人の手で、世界のモデル都市を実現させて、この社会基盤を今度は輸出すればいいのです。
世界は震災を見ていますから、その再興からのモデル都市の実現なら、注目度は抜群ですね。家事ロボットや介護ロボットが活躍する未来都市ですね。

益々、人間は高い質の創造性を求められます。だから一日も早く教育方針を変えねばなりません。幼稚園から変えて、教育論の様々な実験をしながら変化するのに、やはり30年程度かかるでしょう。そのような効率的な未来都市を実現させて人類に貢献できるなら、地球にやがて素晴らしい社会が創れます。

僕らはきっと今、その希望溢れる時代の分岐点に立っているのですね。故に歴史的に見ても充分な低迷期間を味わっていました。1985年前後に時代の揺れは始まっており、間もなく30年ですね。今は日本村論理と市場原理の「ダブル・バインド」から開放される瞬間に、我々は立っているのでしょう。

「マネタリーベースと株価」の特集を組みましたが、今度は為替面に影響の大きな貿易収支や経常収支の観点から観察してみたいと思っています。

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投稿者 kataru : 2012年11月28日 13:25