今日の市況(2012年)(2012年12月03日)
かたる:読者との距離を測るのは…閲覧数とメールぐらいかな? 最近は株式相場が上がり始めてきたためか? 閲覧数は伸び始めていますし、メールも時々来るようになりました。でも自分のだけの世界の入り込むと一般的なレベルから逸脱する可能性もあります。多く人は株式投資が儲かればいいわけですから…、しかしそんな事は幻想に過ぎません。先日、ベテランの証券マンだった浜ちゃんから、お歳暮が届きお礼の電話を掛けたら…ずいぶん株で損をしたような話でした。かれは非常に優秀なのです。彼の出身の日興証券はむかし学校の成績が優秀なら、家庭環境が良くない子供でも、たとえ片親でも高卒の人を大量に採用していました。戦争後ですから、母親だけと言う家庭は多く存在していました。あるいは両親とも亡くなられ預けられた子供とか…。
日本は学歴社会ですから、やはり上場企業にもなればいくら成績が優秀でも役員クラスは別の資質が求められます。故に日興出身の外務員は多いのでしょう。更に日興は癖のある社長がワンマンでしたから…多くの人間が外に出たのでしょう。あのピンクレディーを売り出した人も日興出身でしたね。モスバーガーとか…挙げるときりがありません。不思議なことに歩合セールスになった人は、その様な一匹狼的な人が多かったですね。浜ちゃんも富山から出てきた優秀なセールスマンでした。彼の同級生は外務事務次官になった谷地さんですね。優秀な高校だという事が、この事例からも推測できます。その人間が何十年も豊富な経験をして株式投資に挑んでも敗退するわけですね。株式投資は銘柄を充てると言うより、どちらかと言えば…心理戦です。自分の心が非常に強くないと大概、負け組です。何故、多くの人が損をするかと言えば…その心理戦を乗り越えることができないからです。神様は公平にチャンスを与えますが…その少ないチャンスを生かせるか? 僕のように失うかの違いでしょう。
僕は今、自分の抱いている疑問に結論を得るため、自分の為に意見をまとめる為にIRNETを更新しているのでしょう。同時に、この世界を愛しているから皆さんにも考えて欲しいし、できれば共に儲けて豊かになりたいですね。そうしてボランティアにそのお金を投じたいと考えています。どうせ株の世界のお金は使いきれません。上手く行けばすぐに数百億、数千億と言うレベルになるでしょう。ソロスやバフェットのようになるのを夢見るわけですね。しかしそうやって歩んできた人生ですが、挫折をして何やら自分の考えは間違っていたんじゃないか?とも同時に考えはじめ、日本村と市場原理の「ダブル・バインド」に苦しんでいたのですね。ビスタを始めた時に何度か辞めようとも考えていましたが、実際に辞めたのは4年後になりました。
今はアルゲリッチが弾いているショパンのピアノ協奏曲、第一番、ホ短調、作品11と言うCDを聴きながら書いていますが、彼女のピアノがどれほどいいのか分かりませんが、同時に指揮しているデュトワの指揮は綺麗ですね。魅了されます。彼はエレガントですね。一度、帝国ホテルのエレベーターで彼と一緒になったことがありましたが…身長は高いし才能に恵まれるって凄いですね。ピアニストの素敵な女性と指揮者が恋におち結婚しますが、娘さんがいたにもかかわらず、来日した折に夫婦げんかで離婚するのです。奇妙な巡りあわせですね。そのデュトワはNHKに招かれ、常任指揮者になっていました。今でも時々指揮を執るのでしょう。かなり日本通のようです。芸術家は気性が激しいのか…結婚や離婚を繰り返すのでしょうか? まるでクレオパトラを演じたエリザベス・テーラーも何度か結婚や離婚を繰り返していますね。きっと凡人には分からない感情の推移なのでしょう。
株の世界も気ままですからね。もともと「財政の崖」を懸念していたので、株価の上昇を予想していましたが、もう少し後かと思っていました。所謂、「空白の7カ月」(日銀が資金供給を絞った2012/3~2012/9)をどう処理していいか分からなかったのです。しかし既に、明らかにスタートを切っていますからね。大量の資金と諸条件が一番適しているのは日本株です。今の推測は自民党政権が過半数を握らないまでも、連立与党を形成すると言うものです。安倍さんは失言が多く心配ですが、株屋にとっては好都合のインフレ支持派です。ターゲット論を支持しており積極的な財政出動支持派です。どう考えても株は上がりますね。その路線で既に株式相場は動いています。
今日の景気指標面では韓国のアセアン投資をテーマにしていますが、カタルは昨日、所得収支の変遷を捉え、アジア地域が遅れていると述べています。ミャンマーからインド、タイ、実際に近年の日本は、タイを生産基地に選んでいますが、僕はベトナムにもっと積極投資をすべきだと考えています。第二も含めた東西回廊をもっと整備すれば地理的に有利だと考えていますが、インドへの狙いもあるのでしょうか? ベトナムは政策運営に難点を抱えておりインフレが問題になりますからね。単に地理的な優位性よりいろんなファクターが影響するのでしょう。ダイハツが好調なのはやはりインドネシアの存在ですね。ここはトヨタ系の地盤です。人口が2億4千万人を超えるのはやはり魅力ですよ。
加えて注目されるのは、日銀の無制限融資ですね。仮に邦銀の貸し出しを切り替えすれば、その資金を有効活用でき、邦銀の収益は爆発的に増えますね。しかし残念ながらまだその路線は見えていません。おそらく日銀の事務的な整備がまだ追い付いていないのでしょう。過去の事例から見ておよそ6か月はかかるでしょう。ここが味噌ですね。一気に「流動性の罠」(日本化現象)から抜け出すシナリオが見えてきます。米国の豊かな成長、アジアの成長が加速するのですね。何故、米国が太平洋に軍事力を絞り、日米同盟に配慮しているか、上院では尖閣における日本の主張を認めたとか…。オバマが大統領に再任され、最初にアジアに選んだ理由も分かりますね。僕はあまり中身を解説していませんが、非常に重要なことを書いていますね。
IRNETで何故、所得収支を採り上げて推移を掲載したか?その意味を良く噛みしめてください。更に中央自動車道の崩落事故も株式市場に影響を与えます。これは基本ですから良く覚えておいてくださいね。戦後、日本は大蔵省の適正な財政分配と指導もの下で空前の成長を成し遂げました。その社会基盤整備が古くなっており、改修のピークを迎えるのですね。何も中央道だけの話ではないのです。全国、至る所で…橋が古くなり耐久年数を超えています。安全・安心を過剰の求める日本国民の感情を考慮すれば、何処かで国民の要求は高まります。損益分岐点をギリギリまで落とした建設大手の株価が注目されるのは基本的にそのような背景があります。当然、三井住友建設などのボロ株は色んな曰くを抱え仕手筋に狙われる可能性が出てきます。要素の一つは低位株であることですね。一例を掲げました。よく背景を考えれば分かります。あとはタイミングだけの問題です。
CDが終わったので、今日はここまでです。
投稿者 kataru : 2012年12月03日 12:35