未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2012年)(2012年12月05日)

かたる:米国の自動車業界は予想通り好調で、住宅も合わせて環境が良くなってきているようです。更にこれからシェールガス効果が生まれるから、米国の心配は何もありませんね。更に株式の新規発行が増えているという事は力強いですね。僅かに目先的に財政の崖の懸念が残る程度でしょう。日本のように銀行貸し出しのウェートが大きな間接金融とは違い、株式市場を通じた社債発行や新株発行による直接金融によって米国経済は支えられています。ところが日本はどうでしょう。資本主義とは名ばかりで…何故、長い低迷を余儀なく強いられているかと言えば、ここにも要因があります。カタルの心を長く苦しめてきた「ダブル・バインド」ですね。

長い失われた時代の分析を続けて行くと、確かにデフレが主要因で比重は高いのですが、それだけでは説明できない部分が多くあるのです。選挙戦が始まり金融政策がターゲットになり日銀の悪者論が一般化していますが、実はこの「ダブル・バインド」の考え方は、まだ一般化していませんね。カタル君も、つい最近、気づいたのですね。先日、平田オリザさんのラジオからヒントを得て。日本人の多くの人がこの壁を乗り越えられないのです。故に自殺者が増え、鬱病の患者も増えているのでしょう。そこにデフレ環境が重なり、日本化現象が、より深刻化しているとも言えます。インターネットが普及しアラブの春が日本にも訪れているのですね。果たして日本人は、この心のギャップを超えることができるのでしょうか?それとも、もっと長く、この壁の弊害に戸惑うのでしょうか? 早く政策官僚がこの視点に立ち、グローバル化を加味した方向性に舵を切らねばなりません。

1992年の末に始まったパイオニアの指名解雇事件を発端に、最近ではNECから日本IBMと何も変わっていませんね。市場原理主義と日本村社会の戦いと思ってきましたが、やはり教育論に根ざした心の問題かも知れません。僕が10年以上にわたり苦しんだ壁の正体がようやく見えた思いです。原因が解明できれば、対処は比較的に簡単でしょう。やはり心の壁を取り除き、グローバル化に舵を切らねばなりませんね。TPPなどの問題もここが焦点になっていますね。高校生の時に何処か一つの国を選んで、1年程度、留学させるとか…出来れば2か国程度は必要かな? 先進国と途上国と言うか…新興国と言う組み合わせも良いですね。二つの違った世界を若い時に経験すれば、基礎的な考え方が変化し、日本国をより強くするでしょう。文化のギャップに耐えられる人間を育てることになりますね。早く手を打った方が良いでしょう。教育には時間が掛かります。

先日、あるアイディアから迷路に入ったようで…長い旅になりそうになってきました。β値など日経平均株価と個別株の連動率(相関関係)を探ろうと…色んなデータを集め、データを入力中に様々な迷路に嵌り、今は回帰分析を勉強しています。この分野は統計学なのかな? この考え方は面白く、これからの個別の株価予測にも応用できそうで…その仕組みを、今は勉強中なのですね。分散から標準偏差は意味が分かりますが、母集団から不偏分散と、だんだん理解力を超えそうで…この仕組みを使い、アイディアとしては色んなものが考えられますね。応用は得意ですが、どうも原理を理解するのが不得意のようです。もしカタル君が優秀なら、こんなことは学生時代に学んでいたはずで…生きたのでしょうが、何しろ学生時代は遊びに忙しかったですからね。時間の流れは誰にも平等ですからね。怠けたツケが、今、回っているのです。仕方がありません。

昨日は米国の自動車販売集計が明らかにされ、夕刊には、ホンダの好業績が掲載されていました。皆さんは、覚えていますか? 10月の終わりから11月に掛け、何度かホンダの業績の下降修正は買い場だと…取り上げています。この第2四半期の駄目押しは、買い場と述べていた筈です。ただバラ色でもないのですね。中国の数字が足を引っ張る為に米国の好調さでリカバリーできるものの、V字とはならず、U字と言うか…業績の上向きの角度が鈍いために株価も大相場には発展しませんね。中国もバカ売れすれば業績の角度が鋭角になり相場として面白かったのですが…面白いものですね。

ホンダは、地域別のセグメントも長く発表されていますから、変動因子をいくつか取り揃え、日経平均も混ぜて、回帰分析が出来そうですね。例えば、今は中国が悪いですね。しかし米国は好調でこの綱引きが考えられます。そこで回帰分析がものを言う訳です。ただ他の要素もありますから、このアイディアも全てに通用するかどうか…様々な事例を検証してみないと分かりません。今はこのような数学の統計を用いて、テクニカルの分岐点を探ろうと試みている訳で…だんだん、LTCMの世界に足を入れるのでしょう。

きっとノーベル賞を受賞した彼等は、普段の状態なら常勝集団だったのでしょう。
しかし人間のやる事ですから、イレギュラーが時々、起る訳です。株の世界は天候などの予期せぬ自然現象も要因になりますからね。ある日、巨大な隕石が地球に接近しただけでお終いです。大きな地震とか…予期せぬことが運命を左右します。だからあり得ない数字のオプションを買っておき、常にヘッジをしておくのも、一つの手段でしょう。大きなポジションを張るには、常に反対要因への対策も怠れません。

ここまで書いて…お風呂屋さん行き、今、帰ってきたところです。今日は久しぶりに韓国式のアカソリをお願いしてきました。気分はスッキリですね。僕の行くところは岩盤浴もあり、先ず1時間くらい岩盤浴をしてお風呂に入ってサウナと並行した後にアカソリをお願いします。マッサージも付いているのでいいですね。本当はその後、一杯飲んで今度は整体などもしてもらうと、もっと良いのですが…お金も高くなり時間も長くなりますからね。今日はアカソリだけにして、近くの蕎麦屋さんで、そばを食って今戻ってきました。

今日の相場は戻ったようですね。午前中は安かったのですが…。ユニクロが日経平均を支えたのかな? 確か午前中はシャープが人気のようだったのですが…まだ早いと思いますね。シャープの選択は良いと思うのですが…タイミングがどうもまだまだ先のように感じます。ソニーもそうですね。既に家電は多くの分野で韓国などに負けており、白物も価格競争力を失っています。自動車だって非常に危ういのですね。今の自動車業界の見所はFTAですね。韓国と米国は自由貿易になっており、わが国の自動車メーカーは米国から韓国に輸出攻勢をかけると言います。ここが面白そうですが…米国もこれからどんどん好調になるから、そんな余裕があるのかどうか…この点は定かでありませんが、FTAの仕組みを利用した韓国メーカーへのけん制が、どのような形に推移するのか?非常に興味を掻き立てられます。

自動車の話になりましたが、シャープは見所があるのです。先日、まとまりかけ流れたのかな? 電子機器の受託製造で世界最大手の台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業と資本業務提携の話ですが…噂によればアップルの存在は大きく影響したと言われていましたね。シャープはやはり世界最高水準の技術を保持しているのですね。問題は投資タイミングと円高などの影響で、経営センスを欠いた戦略だったと思われます。だから業績の目途がある程度見えれば、買うタイミングも来る会社でしょう。いつごろになるのか…今のところは分かりません。

何れ、回帰分析などを取り交ぜたレポートを早く書けるようになると良いのですが…今のところは、いつになるやら…。先日のアイディアの検証も中途半端なままで…経常収支と為替と株価とか…、調べて考えるテーマは山のようにあります。もともとそう簡単に儲かる方法が見つかるとも思っていないのですが…、兎に角、失われた時間を取り戻すために試行錯誤は続く訳です。

野村証券の株価は下げずに、この揉みあいを抜け出る筈です。本当は出来高を伴って銀行株も一緒に騰がるのが理想なのですが、今のところは「大相場の走り」と言うカタルの予想は危うい展開です。残念ながら記憶力が悪く、僕が経験した大相場の前の状態を覚えてないのですね。兎に角、支店長にこの動きは、おかしいから…兎に角、高くても取りあえずお客様に買わせろと言われたのは良く覚えているのです。動かなかった銀行株が軒並み上がり始めた印象しか残ってなかったのですね。2003年も大きく売られた銀行株からでしたね。邦銀はようやく自己資本比率規制をクリアした辺りでしょう。故にグローバル展開が遅れていました。アジア戦略も最近、始まったばかりです。

米国は急速に立ち上がる筈で、アセアンの成長は世界でも抜きん出ています。インドネシアなどは2億4千万ですからね。人口の面からも社会資本整備の面からも…日本の昭和30年代の成長期だと思って良いのです。だから日本株も大相場に入る予想があるのですが…相場は今のところは…走りしか感じられませんね。まぁ、何れ分かります。野村に注目しているのは非常に際どいからですね。ボロボロの状態の会社が鋭角に一気に復活するシナリオが、投資キャッシュフローの推移から推測されるのです。だから今回は危ういですが…注目しているのですね。時間の感覚などが合っていれば、株価は3倍増へ向かう筈ですね。果たしてどうかな?

最後に…「12月3日、三菱東京UFJ銀行の平野頭取が日本国債の破綻を懸念していると、FT紙が報じた。40兆円の日本国債を保有する三菱は、国債が破綻に向かうと大惨事になるので保有を減らしたいが、市場への影響を考えると大量売却できず、長期債を短期債に変えてリスクを減らすぐらいしか対応策がないという。」と言う話もあるようですね。一応、参考にして置いて下さい。

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投稿者 kataru : 2012年12月05日 16:11